No.1543  2019.8.28   

KCN 1543   2019.8.28

2019 Les Francofolies de La Rochelle

2019年Les Francofolies de La Rochellは2019年7月10日から14日まで開催された。

フランス西南部Charente-Maritime県の港町La Rochelleで毎年月に行われるこの音楽フェスティヴァルは、Francosの略称で呼ばれることもあり、同地出身でラジオ、TV番組の司会者、プロデューサーなどであったJean-Louis Foulquier(1943-2013)の主宰で1985年から行われている。「私はLa Rochelle、シャンソン、それにお祭りが好き。だからLa Rochelleでシャンソンのお祭りをやりたい」。当初この計画は「idée folle/常軌を逸した考え」だと言われた所からこのフェスティヴァルに「Francofolies/フランスコフォリ」の名称が付けられたと言われている。フランスで夏の間に各地で行われる音楽フェスティヴァルの嚆矢、フランスで最大の規模、その時々のシャンソンフラーセーズの傾向を示し、シャンソンフラーセーズに多大な影響を与えている。

第35回となる今回のFranco、5日間で若手からヴェテランまで90人以上のアーティストが出演、80以上のコンサートが開かれ、15万人以上の観客を集めた。主なプログラムは次の通り:

 

7月10日(水)Camélia Jordanaほか 15:00~(会場)Théâtre Verdière

Radio ElvisGaëtan RousselAngèleM 19:00~(会場) Scène Jean-Louis Foulquier

・・・AngèleTout oublier/すべてを忘れる」 https://www.youtube.com/watch?v=eQDnBvwatPQ

7月11日(木)Christine and the Queensほか 19:00~ (会場)Scène Jean-Louis Foulquier

         Dick Annegarnほか 19:00~(会場) Salle Bleue

7月12日(金)Aya Nakamuraほか 19:00~(会場) Scène Jean-Louis Foulquier

         Renan Luce & Cœur de Pirate 20:00~ (会場Grand Théâtre

・・・Cœur de PiratePlace de la Répblique/共和国広場」 https://www.youtube.com/watch?v=OTMtgkf7aFc

7月13日(土)Alan Chamfprtほか 16:00~ (会場Salle Bleue

         La Grande Sophieほか 18:00~ (会場Théâtre Verdière

         L.E.JBoulevard des Airs & Soprano 19:00~ (会場Scène Jean-Louis Foulquier

         Jean-Louis Aubert 20:00~ (会場Grand Théâtre

         Alex HKほか 22:00~ (会場Salle Bleue

・・・Boulvard des Airs & L.E.J 「Je me dis que toi aussi/君も同じだと思う

https://www.youtube.com/watch?v=O0_uZ7QV7Mw

7月14日(日)Joyce Jonathan & Benabar 16:00~ 会場Grand Théâtre

         ZaziePatrick Bruelほか 19:00~ (会場)Scène Jean-Louis Foulquier

・・・ZazieRue de la paix/平和通り」 https://www.youtube.com/watch?v=MsJ_n3Q8Jyc

 

上記の他:

・・Francos史上初めてヘビメタバンドが出演

7月12日フランスで現在人気のヘビメタバンドMass HysteriaUltra Vomitなどが「Nuit collective」と銘打ったハードロックコンサートをLa Sirèneを会場に開催した。

・・「Le chantier des Francos/フランコの作業場」

Les Francofolies de Larochelleの特徴は、20年前から若手の歌手を「Le chantier des Francos」と名付けたコーナーに招き、活躍の、飛躍の機会を与えること。このコーナーからはすでにChristine and the QueensCaliZazJuliette Armanetなどが巣立っている。今年このコーナーに招かれたのは、DampaAlma ForrerHervéArthur ElyMuddy Monkなど。

・・「Juillet 85/85年7月」

第35回を記念した企画としては7月11日(金) André Manoukianとそのゲストが出演して 20:00~ Grand Théâtreで行われたコンサート「Juillet 85/85年7月」がある。このコンサートではCaliBarbara CarlottiTim DupElodie FregeBen Mazueが出演し、Francosの初期の出演者が歌った曲が歌われた。その中には、第1回のFrancosに出演したHubert-Félix Thiéfaineの「Je t’en remets au vent」、Francosの常連Jacques Higelinの「Je ne peux plus dire que je t’aime」、Michel Delpechの「Quand j’étais chanteur」、Léo Ferréの「Avec le temps」などがあった。

 

・・「J’ai la mémoire qui chante/私は歌う思い出を持っている」

今年初めての企画としては「J’ai la mémoire qui chante/私は歌う思い出を持っている」のコーナーが設けられ、ゲストが、ジャーナリストで作家のEric Fottorinoとの対談で、好きな曲、シャンソンにまつわる思い出を語った。ゲストは、前大統領François Hollande(11日)、小説家で漫画作家Jean Teulé(12日)、小説家、詩人、随筆家Michel Houellebecq(13日)、女優Fanny Ardant(14日)。

 

・・・François Hollande・・最初に思い出すのはLéo Ferréの「La mémoire et la mer/思い出と海」。Ferréの曲では15、6歳の頃には「Avec le temps/時の流れに」は最も美しい曲の一つだと思っていた。その後「La mémoire et la mer」で詩人としてのFerréを発見した。海や潮は我々を思い出に誘ってくれる。この曲はこれから先も私に付いてくるだろう。私に、人生に責任を持てといってくれるだろう。「Douce France/優しきフランス」は1947年にCharles Trenetが創唱、1986年Carte de Séjour(直訳すれば滞在許可証・・Lyon郊外のアルジェリア系移住民が結成したRachid Tahaを中心にロック系グループ)がカバーしている。フランス人ではないTahaらがフランスへの愛着を歌っている。あるACIがある時期に、ある背景の下で作った曲が、ある時間を経て別の歌手によって歌われ新しい意味を与えられるというのは素晴らしいこと。Michel Jonaszの「C’est la nuit/それは夜」も好きな曲だ。幸福なことも不幸なこともすべて夜に起こる。夜は人が本当に一人になれる時。私は在任中何度も眠れぬ夜を過ごした。今、歴史が作られているのだと感じて・・

 「Douce FranceCharles Trene 1947年 https://www.youtube.com/watch?v=x3Cany81h_g

 「Douce FranceCarte de Séjour 1987年 https://www.youtube.com/watch?v=JcHixlFoc78

 

・・・Michel Houellebecq・思春期まで読書の次ぎに好きだったのはシャンソン。映画にはあまり行かなかった。最初に心を引かれたのはCharles Trenetのシャンソンだった。素晴らしかった、それを聞いた時何か他の生き方ができるのではないかと思った。それからHugues Aufrayの「Céline/セリーヌ」。初めて買ったレコードのB面の曲だったが、10歳の頃この曲は最高だと思った。その後「Michel」が好きになった。もし誰かのために詩を書くことになったら、Michel Delpechを選ぶ。彼の「Le Chasseur/狩り」、「Ce lundi-là/あの月曜日」が好きだった。それに、Michel Sardouの「Les vieux Mariés/永遠の絆」、Michel Polnareffの「Holidays」(「彼はポピュラー音楽とクラシック音楽とを結合させた。彼の曲は皆好きだ」)、Gérard Lenormanの「Michele」も。シャンソンでは最初の1行で聞く人の心を捉えることが必要、その点ではAlain Souchonの「Foule sentimentale/センチメンタルな大衆」はいい・・

Céline」 1986年 https://www.youtube.com/watch?v=4_dEdhRRR9Y

 No.1542  2019.8.18  

No.1542  2019.8.18

 

 

カトリーヌ・ソヴァージュCatherine Sauvage、 「Chansons de poètes/詩人達のシャンソン」 リリース 

 

Catherine Sauvagecompilation アルバム 「Chansons de poètes」が、2019年6月28日

リリースされた。 CD3枚組みで82曲収録。

 

日本でも良く知られている主な数曲を、まずはどうぞお聞きください。

 

Paris canaille/パリ・カナイユ」(Léo FerréLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=sbkCR6e3Rek

 

L’ écharpeスカーフ」Maurice FanonMaurice Fanon

 https://www.youtube.com/watch?v=BKBCYgwh-g4

 

Est-ce ainsi que les hommes vivent男の生き方」Louis AragonLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=8f3cfW9qiek

 

Le temps du tangoタンゴの時代」Jean-Roger Caussimon/Léo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=ys1BbF4sYB8

 

Avec le temps時の流れに」Léo FerréLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=Jh36-BMEvQI

 

Il n’y a pas d’amour heureux幸せな愛はない」Luois AragonGeorges Brassens

https://www.youtube.com/watch?v=ICsH-yp1lcE

 

 

Catherine Sauvageの経歴  

 

本名Jeanine Marcelle Saunier、は1929年5月26日Nancy生まれ、1998年3月19日Bry-sur-Marneで死去。 歌手、俳優。

1947年9月Parisに上り、Jean-Louis Barraultの許で演劇を学ぶ。仲間内のパーティーの際cabaretBœuf sur le toit」のオーナーMoysesの前で披露した歌と詩の朗読が好評で、翌日から同cabaretに出演、「Grand-papa laboureur/百姓のお祖父さん」などをレパートリーに。その後「Quod-libet」、「L’Arlequin」、「L’Ecluse」などに出演。

 

1949年「Aux Trois Mailletz」(Quartier latin、 56,rue Galande)に出演の際にLéo Ferré(1916-1993 ACI)と知り合い、Ferréの曲をレパートリーにして、Ferréの曲を紹介すると共に、自身も人気歌手に。SauvageFerréの曲は100曲以上録音したと言われている。53年から54年にかけてJacques CanetticabaretTrois Baudets」に出演、54年にはCanettiの推薦でOlympiavedetteとして出演(54年12月16日から55年1月5日まで)。1954年リリースしたSPに収録されていたL’homme/男」Léo Ferré作詞/作曲)でACC大賞を受賞している。

 

1954年最初のLPCatherine Sauvage chante ses derniers succés/カトリーヌ・ソヴァージュ、自身の最近のヒットを歌う」をリリース。これには「Grand-papa laboureur」、「Complainte des femmes infidèles/不実女の嘆き」などのほかFerréParis Canaille/パリ・カナイユ」L’Ile Saint-Louis/サン・ルイ島」、「Monsieur William」を収録。1954年にはLPCatherine Sauvage chante Léo Ferré/カトリーヌ・ソヴァージュ、レオ・フェレを歌う」もリリース、これにはLe Piano du pauvre/貧乏人のピアノ」など8曲を収録。Sauvage56年公開Pierre Gaspard-Huit監督映画「Paris canaille/(邦題)巴里野郎」に歌手役で特別出演、アコーデオンとギターをバックに「Paris Canaille」を歌っている。この映画には谷洋子も出演している。

1960年にはBobinoに出演、好評で人気を確実なものに。1961年にはLéo Ferréの曲を歌ったLPを2枚リリース。それにはJolie môme/ジョリ モーム」、「Le temps du tango/タンゴの時代」、「Paname/パナム」、Pauvre Rutebeuf/哀れなリュトブフ」などが収録されている。1961年にはまたLPCatherine Sauvage chante Louis Aragon/カトリーヌ・ソヴァージュ、ルイ・アラゴンを歌う」をリリース。これにはLouis Aragon(1897-1982 詩人)の詩にFerréが曲を付けたEst-ce ainsi que les hommes vivent/男の生き方」、「L’affiche rouge/赤いポスター」、「Je chante pour passer le temps/時を過ごすために歌う」、Georges Brassensが曲を付けたIl n’y a pas d’amour heureux/幸せな愛はない」Jean Ferratが曲を付けた「J’entends, j’entends/聞こえる、聞こえる」など12曲が収録されている。

 

1962年のEPCatherine Sauvage chante Serge Gainsbourg/カトリーヌ・ソヴァージュ、セルジュ・ゲンズブールを歌う」にはBlack trombone」、「Les oémons/海藻」Baudelaire/ボードレール」などを収録、1964年のLPCatherine Sauvage chante Kurt Weill/カトリーヌ・ソヴァージュ、クルト・ヴァイルを歌う」には「La complainte de Mackie/マキーの哀訴」、「La chanson de Barbara/バルバラの歌」、Bilbao song、「Surabaya Johnny」、「Alabama song」、La fiancée du pirate/海賊の許嫁」などを収録。

その後ロックの隆盛により活動の中心を演劇に。Sauvageはすでに1954年からBrecht劇に出演していて演劇女優としても高い評価を得ていた。

 

1968年Bobino出演して歌手活動を再開。

1970年大阪万博の際来日。Sauvageはその後1982年7月には来日公演を行い、草月ホールでのステージの模様はliveLPRécital à Tokyo/東京でのリサイタル」に収録されている。

その後1971年にはLPAvec le temps/時の流れに」(「Avec le temps」、「Tzigane/ジプシー」など12曲収録)、73年にはLPJ’ai tout vu, tout connu/私はすべてを見て、すべてを知った」(「J’ai tout vu, tout connu」、「Je n’ai pas souvenance/私は覚えていない」など13曲収録)、92年Colette(1873-1954 作家)の詩集を「Dialogues de bêtes/動物の対話」からの詩を朗読したLPDialogues de bêtes」をリリース。

 

生前最後のLPは1992年リリースのJacques Prévert(1900-1977 詩人、映画作家)の作品を歌った「Démons et merveilles/悪魔と奇跡」で、これには「Démons et merveilles」、「Déjeuner du matin/朝の食事」、「Quand tu dors/あなたが眠っている時」、「Et la fête continue/祭りは続く」、「Cri du cœur/心の叫び」など27曲集録。Sauvageの最後のステージは1994年7月のFrancofolies de La Rochelle

 

今回のcompilationアルバムには上記下線の曲の他:「L’écharpe/スカーフ」(Maurice FanonMaurice Fanon)、「La fille de Londres/ロンドンの少女」(Pierre Mac OrandVictor Marceau)、「Il pleut/雨が降る」(Raymond QuenaueJack Dieval)、「Une fois n’est pas coutume/一度だけ」(Philippe SoupaultAndré Popp)、「Mon pays/私の祖国」(Gilles VigneaultGilles Vigneault)などが収録されている。

 No.1541 2019.7.31  

KCN 1541 2019.7.31 

6月の新譜 2点 ご紹介いたします。

1.マキシム・ル フォレスティエMaxime Le Forestier Paraître ou ne pas être/現れるかどうか」

2.フロラン・パニーFlorent Pagny Aime la vie人生を愛せ」


 

                                   

1. マキシム・ル フォレスティエMaxime Le ForestierParaître ou ne pas être/現れるかどうか」

Maxime Le Forestier20196月7日にリリースした新しいアルバムは「Paraître ou ne pas être」。

これLe Forestier16枚目のスタジオ録音アルバムで、前作「Le cadeau/贈り物」から6年振り。10曲収録されている。それらは「Date limite/最終期日」(Maxime Le Forestier作詞/作曲)、「Les filles amoureuses/恋する娘たち」(Maxime Le Forestier作詞/息子のArthur Le Forestier作曲)、「La vieille Dame/老婦人」(Maxime Le Forestier作詞/作曲)、「Dernier soleil/最後の太陽」(Maxime Le Forestier作詞/Julien Clerd作曲)、「Mon ruisseau/僕の小川」(Philippe Lapointe作詞/作曲。Arthurとのデュオ)、「Avec une guitare/一本のギターと」(Maxime Le Forestier作詞/Manu Galvin作曲)、「Paraître/・・のようだ」(Maxime Le Forestier作詞/Baptiste Trotignon作詞)など。リリースの週チャート3位。
Date limitehttps://www.youtube.com/watch?v=roYrsTXaUWo

 Maxime Le Forestier、本名Bruno Le Forestier、は1949Paris生まれの ACI。15歳でギターを習い始め、時折、Saint-OuenMarche aux puces/のみの市にあるbarChez Louisette」に出演していた。65年姉のCatherine(1946-)とデユオ「Cat et Maxime」を組んで左岸の小さなキャバレでPPM(ピーター、ポール&マリー)の曲をフランス語で歌う。デュオはMaximeの兵役により自然解消。70年5月除隊後ソロで音楽活動を再開し、72年ファーストアルバム「Mon frère」をリリースその中の「Mon frère/兄弟:追憶のコンチェルト」、「San Franciscoサン フランシスコ」、「Education sentimentale/感情教育」がヒット。San Francisco」 https://www.youtube.com/watch?v=AVAaBuuOKz4

その後も定期的にアルバムをリリース。72年Paris Bobino座でGeorges Brassendsの前座をつとめた。Le Forestierこれによって世に出たと言ってよく、Brassensの一番弟子と言われている。79年にはParisGaîte Monpalnasseでの2回の公演を皮切りにフランス及びベルギー国内で「Le Forestier chante Brassens/ル フォレステイエ ブラッサンスを歌う」と銘打ったコンサートを。97-98年には18か月、20数か国において220回以上のBrassensの曲ばかりを歌う世界ツアー「Maxime chante Brassens/マキシム ブラッサンスを歌う」を行った。そして、98年秋Brassensの曲84曲を収めたCD4枚組のアルバムル「 Le cahier /手帳」をリリース、それにはBrasserns自身は歌うことがなかった曲も収められていた。
 Mourir pour les idées」(Georges Brassens) https://www.youtube.com/watch?v=updA9v0xhao

73年にはオランピアに初出演。88年10月17日リリースのアルバム「Né quelque part/どこかで生まれて」に収められた同名の曲でVdM最優秀シャンソン賞を受賞。96年にはVdMで最優秀男性歌手賞。
 Né quelque parthttps://www.youtube.com/watch?v=o8dJQEF4cSk&t=28s

2011年には自伝「Né quelque partどこかで生まれて」を出版。2012Académie FrançaiseからGrande Meéaille de la chanson françaiseを授与されている。Le Forestierは他の歌手と作詞作曲で協力していて、特にJulien Clercの06年ヒット曲「Double enfance/2重の子供時代」には詩を提供、12年Céline Dionのアルバム「Sans attendre/待つことなく」には「Moi quand je pleure/私が泣くとき」の詩を提供している。 Le ForestierLes Enfoirésの常連で、1998年出演の際Vanessa Paradisとのデュオで歌った「Mistral agnant/ミストラル ガニャン」(Renaudの1985年のヒット)は好評だった。
Mistral gagnanthttps://www.youtube.com/watch?v=Bp_QVOZEMxE

 

 

2.フロラン・パニーFlorent Pagny 6月7日「Aime la vie/人生を愛せ」

Florent Pagnyが2019年6月7日リリースした新しいアルバムは「Aime la vie」。

これはPagnyの19枚目のスタジオ録音アルバム。詩ではMatias Giuntaなど、作曲ではManu Martinなどの協力を得た10曲集録。それらは:「Aime la vie」(Mathias Giunta作詞/Manu Martin作曲)、「Rafale de vent/突風」(dito)、「Avec un peu d’avance/少しばかりの前金で」(dito)、「Immobiles/静止した」(dito)、「C’est ta route/それが君の道」(ditoAnne Silaとのデュオ)、「Garçons/少年たち」(ditoJean Renoとのデュオ)、「Si une chanson/もし1曲のシャンソンが」(Emmanuelle Cosso作詞/Daran作曲)、「Raison d’aimer/愛する理由」(Didier Golemanas作詞/Flavien Compagnon作曲)など。リリースの週チャート1位。
Rafale de venthttps://www.youtube.com/watch?v=mMSfaZzLFig

Florent Pagnyは1961年ブルゴーニュ地方Chalon-sur-Saône生まれ、TV・映画俳優から1987年歌手に。同年のリリースの最初のレコード「N’importe quoi何でも」が100万枚以上の売上げで、1988VdM新人男性歌手賞。
N’importe quoihttps://www.youtube.com/watch?v=yLc2_p17Spg

1990年ファーストアルバム「Merci」をリリース。95年のcompilationアルバム「Bienvenue chez moi/我が家へようこそ」には「Bienvenue chez moi」、「Caruso」などを収録して150万枚の売り上げ。97年のアルバム「Savoir aimer愛する術」は170万枚の売上げ、収録されていた「Savoir aimer」は98年ラジオで最も頻繁に流された曲になり、98年VdM男性歌手賞。
Savoir aimer」 https://www.youtube.com/watch?v=QD3R9qxJV_Y

その後も定期的リリースしているアルバムはいずれも好評で、2003年リリースの「Ailleurs land他の土地」収録されている「Ma liberté de penser」はNRJ音楽賞でフランス語圏シャンソン賞受賞
Ma liberté de penserhttps://www.youtube.com/watch?v=ks-WzuTB3Dc

2013年のリリースの「Vieillir avec toi君と共に老いる」作曲でCalogeroの協力を得た「Vieillir avec toi」、Les murs porteurs支える壁」など収録は、いずれもdisque de diamante(50万枚以上の売上げ)
Viellir avec toihttps://www.youtube.com/watch?v=XiISJ1vL1NE

最近では、16年リリースの「Habana」はキューバのACIRaul Paz作詞・作曲による曲で、スペイン語で歌われている「Donde va la vidaVivire」、「Volver a cantar」など8曲を含む10曲収録。17年リリースの「Le résent dabord/まず現在のこと」は現在人気のMaitre GimsZaire Kinshasa 1986-ラップ系ACI)の協力を得た「Le présent d’abord」、「L’âge de raison/物心のつく年頃」、SlimaneParis郊外1989-ACI)の協力を得た「C’est peut-être/それは恐らく」など12曲を収録、リリースの週から3週間チャートのトップで20万枚以上の売り上げ。2018年にはChanson francaiseの過去のヒット、Mistral gagnat/ミストラル ガニャン」、「20 ans/20歳」、「Un homme et une femme/男と女」、「Le mal de vivre/生きる苦しみ」、「Quand j’serai KO/僕がKOされたら」、「Ma solitude/僕の孤独」など10ピアノ1本の伴奏でカバーしたアルバム「Tout

No.1540  2019.7.18 

No. 1540   2019 .7.18

最近の話題3題 お届け致します

1.アミールAmirの「Longtemps/長い間」、2019年のシャンソンに選出される
2 .第38回音楽の祭典Fête de la musique 6月21日(金)の各地の模様
3.パトリック・ブリュエルPatrick BruelTVMONDE Japonで特別番組



1.アミールAmirの「Longtemps/長い間」、2019年のシャンソンに選出される


2019年6月18日TVTF1の放送で「La chanson de l’année 2019/2019年のシャンソン」にAmirの「Longtemps」が選ばれた。「La chanson de l’annee」はTF1が2004年から毎年視聴者を対象にしたアンケートで選んでいるもので、過去には2004年には「Ma liberté de penser」(Florent Pagny)、
2007年「Aux arbres citoyens !」(Yannick Noah)、2010年「Je veux」(Zaz)などが選ばれ、2014年以降の5年は2014年「Andalouse」(Kendji Girac)、2015Me Quemo」(Kendji Girac)、2016年「J’ai cherché」(Amir)、2017年「On dirait」(Amir)、2018年「Maria Maria」(Kenji Girac)となっていて、選ばれているのはKendji GiracAmirの曲のみ。2019年の候補曲は都合20曲で、「Longtemps」以外の主な曲は:「Tout oublier」(Angèle)、「Copines」(Aya Nakamura)、「Tiago」(Kendji Girac)、「Pas eu le temps」(Patrick Bruel)、「Ta main」(Claudio Capeo)、「Les planètes」(M. Pokora)、ZazieSpeed」、ZazQue vendra」など。

 Amir(本名 Amir Haddad198420日、Paris 12区生まれのACI。92年一家でイスラエルに移住。2006年イスラエルTV局のスタ誕番組に出場。優勝はできなかったが、Amirの歌に興味を示したプロデューサーの勧めで08年最初のアルバムを録音。Amirはエルサレム大学で歯科医になるための勉学を続けたため、ファーストアルバム「Vayehi」のリリースは2011年になった。2013年にはTVTF1のスタ誕番組「The VoiceLa plus belle oix」の第3シーズンに出場、4人で争う決勝に進み、3位に。2016年1月Johan Erramiなどの協力を得て作詞作曲したシングル「J’ai cherché/僕は努めた」(クープレ部分はフランス語、ルフラン部分は英語)をリリース。4月29日には「J’ai cherché」、「Ma vie, ma ville, mon monde/僕の人生、僕の町、僕の世界」、「A ta manière/君の方法で」、「I know」、「On dirait/・・のようだ」などを収録したセカンドアルバム「Au œur de moi/僕の心に」をリリース、25万枚以上の売上げ。J’ai cherché」は2016年の、「On dirait」は2017年の「La chanson l’année」になった。2016年5月にはスウェーデン、ストックホルムのGlobe Arenaで行われた第61回Eurovisionにフランス代表として出場、6位に。2016年11月のNRJ音楽賞では「Révélation francophine de l’année/フランス語圏新人賞」と「J’ai cherché」で「Chanson française de l’année/シャンソンフランセーズ賞」を受賞している。また、11月18日リリースのMichel Delpechへのトリビュートアルバム「J’étais un ange/僕は天使だった」に「Loin d’ici/ここより遠く」で参加。2017年のLes Enfoirés(1月22、23日Toulouse)に出演。2017年10月27日セカンドアルバム「Addictions」をリリース。それには:「Que seront les hommes/男は何になる」、「Etats d’amour/愛の状況」、「Tout passe/すべて通り過ぎる」、「Idéale idylle/理想の純愛」(夫人のLitalとのデュオ)など15曲収録、リリースの週チャート2位。2018年11月9日アルバム「Addictions」のdeluxe versionをリリース。「Longtemps」はこれに収録されている。

Longtemps」 https://www.youtube.com/watch?v=pZkjky8CdCw


2.2019年第38回音楽の祭典Fête de la musiqueは6月21日(金)フランス国内の各地でも行われた。
 その中には次ぎのようなものがあった。

 

2-1.Palais de l’Lyséeにおけるコンサート

Macron大統領になってから2度目のPalais de l’Lysée大統領官邸、「Cour d’Honneur/正面広場」での祭典に招かれたのはBrigitteIris GoldPongo Saint Sister。昨年はエレクトロニックミュージックコンサートが行われたが、今年は「programation 100% feminine」、出演者はすべて女性歌手。メインゲストのBrigitteSylvie HoarouRouan1970-)とAureille SaadaParis 1978-)が2008年に結成した女性デュオで2人ともACI、2011年の「Et vous,tu m’aimes」から2017年の「Nues」まで既に5枚のアルバムをリリース、2012年のVdMで新人ステージ賞を受賞、2015年のGlobes de Christalでは女性歌手賞を受賞している。金のラメをあしらったピンクの衣裳のBrigitteの歌に合わせてBrigitte Macron大統領夫人は娘のTiphaine Auziere、あるいは孫娘の一人と笑顔で踊っていた。

他に Iris Gold(イギリス生まれ、オランダで活躍のソール系歌手)、Pongo(アンゴラ出身ポルトガルで活躍のラップ系歌手)  Saint Sister(アイルランドのケルト語で歌うフォークグループ)。コンサートに先だって大統領はイギリス人歌手Elton JohnLégion d’Honneur勲章を授与。午後7時30分に開場、約4000人の来場者。上空からはdroneが監視。コンサートの間ビュッフェスタンドではビール(昨年はノンアルコールだったが、今回は普通のビールで3ユーロ)、チップス、チョコバー(いずれも1ユーロ)などが供された。また今年は三色旗をあしらった各種の土産品(ペタンクボール、肩掛けバッグ、サングラスなど)が販売されていた。

Fête de la musique à L’Elysée https://www.youtube.com/watch?v=dLbyKQAjZ2A

 

2-2.Niceでのコンサート

2019年「Fête de la musique」関連のコンサートの中で最大規模のものは昨年同様Nice市とTV France2の共同主催でNiceの「Place Massena」を会場にした野外コンサート「Tous à Nice/みんなでニースへ」。今年も昨年同様会場はで、司会は、これも昨年同様ガルーGarouCanada Québec 1972- ACI)とローリー・ティルマンLaury ThillemanBrest 1991- 2011年のMiss France、スポーツキャスター、TV・ラジオ司会者)。コンサートは6月21日21時から4時間にわたって行われ、France 2では実況放送。TVMondeJaponでは22日19:20から23:20まで放送された。観客は3万人以上、出演者は39人(組)、歌われた曲は80数曲。そのうち今年話題になっている曲:

・・「Djadja」、「Pookie」(Aya Nakamura) https://www.youtube.com/watch?v=5GQGt9lsof0

Aya Makanura(本名Aya Danioko)、1995年5月10日マリ共和国Bamako生まれの歌手、作詞作曲も。幼少の頃一家でParis郊外のAulnay-sous-Boisに移住。芸名のNakamuraはアメリカNBCで放送されたTVドラマ「Heroes Reborn」の主人公「Hiro Nakamura」からの由。Danioko家はgriot(西アフリカの口承伝承者)の一家で、Ayaは音楽的雰囲気の中で育ち、2014年から自作をYoutubeに投稿して人気に。2017年8月ファーストアルバム「Journal intime/私的な日記」のリリース。2018年11月はセカンドアルバム「Nakamura」をリリース、これには「Djadja」、「Copine/女友達」、「Ça fait mal/痛い」、「Pokkie」など13曲収録。「Djadja」は「一般的に男の子」を意味し、親しい仲間、兄弟などを言う(らしい)。

 ・・「Je te donne」(Slimane et Vitaa) https://www.youtube.com/watch?v=XoZe2-a0hy8

Slimane本名Slimane Nebchi19891013日、Parisの東郊外Chelles生まれのACI、両親はアルジェリア出身。2016年のTVTF1スタ誕番組「The Voice」第5シリーズで優勝。2016年7月8日ファーストアルバム「A bout de rêves/夢の最後に」をリリース、20万枚以上売上げ。2017年11月17日リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a tous quelque chose de Johhy」には「Marie」で参加している。2018年1月2枚目のアルバム「Solune」(「soleil/太陽」と「lune/月」とを結合させたSlimaneの造語か)も10万枚以上の売り上げ。2018年8月Vitaaとのデュオ「Je te donne」をシングルでリリース。

Vitaa(本名Charlotte Gonin) 1983年アルザス地方Mulhous生まれ、Lyon近郊で育ったRnB系歌手、作詞、作曲も行う。DJKostに見出され2002年Dadooとのデュオ「Pas à pas/一歩ずつ」を歌う。06年にはDiamsとの「Confession nocturne/夜の告白」デュオで歌い知られるようになり、Diamsのコンサートに前座で歌う。07年2月5日ファーストアルバム「A fleure de toi/あなたと同じように」をリリース、チャート1位にもなり40万枚以上の売上げ。その後の3枚のアルバムは期待した成果は得られなかったが、2017年5月5枚目のアルバム「JM」は、「Tu me lsaisseras」、Julとのデュオ「Ça les dérange」、Claudio Capéoとのデュオ「Un peu de rêve」などを収録、10万枚以上の売り上げ。2018年8月Slimaneとのデュオ「Je te donne」をシングルでリリース。

 

2-3.ヤニック・ノアYannick NoahParisの通りでコンサート

今年のFête de la musiqueで最大のサプライズはParis17区におけるYannick Noahの路上コンサート。 Yannick Noah(1960- 歌手)フランスArdennes地方Sédan生まれ、父はカメルーン出身のサッカー選手、母はフランス人。父が負傷で帰国したため、3歳からカメルーンのYaoundeに住む。子供の頃始めたテニスでアメリカの伝説的プレイヤーArthur Asheに才能を認められ、11歳からニースのフランステニス協会のコートで練習。1983年にはRoland-Garros全仏で優勝(現時点でフランス選手として最後の優勝者)。91年にはデ杯フランスチームの主将を務め優勝。96年監督を務めた女子ナショナルチームはフェデレーションカップで優勝している。Noahは幼少の頃からもう一つの情熱の対象であった歌手の道にも進み、90年「Saga Africa/アフリカ伝説」で歌手デビュー。91年ファーストアルバム「Black & What」(60万枚以上)をリリース、その後定期的にアルバムをリリースしていて、特に03年の「Pokhara」は90万枚以上、06年リリースの「Charango」はミリオンセラー。最新アルバムは14年リリースの「Combats ordinaires/通常の闘い」。2001年7月にはvedetteとしてOlympiaに初出演、10年9月のStade de Franceコンサートには8万人以上の観客が集まった。また、毎年2回行われている「フランス人が好きな人物」のアンケートでは07年から12年7月実施分まで9期連続して1位。2015年9月21日フランステニス協会により、2016年から2018年までCoupe Davis/デビスカップ(デ杯)フランスチームの主将に任命され歌手活動を休止していた。そのNoahが2019年6月12日シングルCDViens」をリリース、歌手活動再開を予告していた。そしてFête de la musique当日突然Paris17区のコルシカレストラン Le Wagon Bleu(7,rue Boursault)前の歩道に現れ「Clendestino」、「La voix des sages」などを歌い、周囲の観客と踊った。

https://www.youtube.com/watch?v=JNjOnet_nmw

 


3.パトリック・ブリュエルPatrick BruelTVMONDE Japonで特別番組

TVMONDE Japonで2019年6月30日19:20~Patrick Bruelをメインゲストに迎えた特別歌謡番組「Un soir en direck Patrick Bruel/パトリック・ブリュエルと過ごす夕べ」が放送された。この番組はBruelが歌手生活35年を迎えたこと及び2018年11月2日に9枚目のアルバム「Ce soir, on sort/今夜外出しよう」をリリースしたことを機にPalais des Sportsで行われたコンサートの模様を報ずるもので、フランスでは2018年11月3日にFrance2で放送されたもの(のよう)。

Bruelは1959年5月 アルジェリア Tlemcen生まれ ACI、俳優。1962年フランスへ。80年代以降映画・TV俳優、舞台俳優として活躍、50本以上の映画に出演している。1983年シングル「Marre de cette nana-là/あの女の子にはうんざり」が20万枚以上の売上げのヒット、歌手としてキャリアが本格的に始まる。87年5月Olympiaに初出演。89年10月セカンドアルバム「Alors regarde/さあ、ご覧」は「Casser la voix/声をつぶす」などを収録300万枚売り上げで、92年VdM男性歌手賞受賞。2002年にはCD2枚組みコンピレーション「Entre deux/2つの間」をリリース。これには主に第次世界大戦(1914-18と第次世界大戦(1939-45の間のヒットをBruel自身のソロ、Charles AznavourJohnny Hallydayなどなど都合12人とのデュオ、トリオで歌った24曲が収録されていて200万枚以上の売り上げ。BruelLes Enfoirésには1993年から連続して22回出演、Jean-Jacques Goldmanに次ぐ出演回数。 アルバム「Ce soir on sort」の収録曲の15曲の大半は自身の作詞・作曲による曲だが、Vianney(若手ACI)、Pierre LapointeQuébec出身のACI)、Michael Fumon(グループMichy 3Dのリーダー)、Félix Gray(ヴェテランACI)らの協力を得ている。今回の番組の司会はBruelMichel DrukerBruelはソロで過去のヒット曲、アルバム「Ce soir on sort」収録曲を歌ったほか、ゲストBrigitteClaudio CapéoLouanePascal ObispoVianneyZazieらとデュオで歌った。歌われた曲には次のようなものが:

Pas eu le temps/時間がなかった」Bruelのソロ、アルバム「Ce soir on sort」から

https://www.youtube.com/watch?v=_D30WATM6vc

Mon amant de St.Jean/サン・ジャンの恋人」Claudio Capéo

https://www.youtube.com/watch?v=PoNfYr4K55Q

J’ai oublié de vivre/生きることを忘れていた」Vianneyと https://www.youtube.com/watch?v=705HvjagShg

La complaite de la Butte/モンマルトルの丘」Zaziehttps://www.youtube.com/watch?v=q0MWRrsnHF4

Au café des délices/悦楽のカフェで」Brigittehttps://www.youtube.com/watch?v=wg7U9bCx-PA

 
     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc

No.1537  2019. 6.1

KCN  1537       2019.6.1

3、4月の新譜 4題 ご紹介いたします。                                       

1.ケレン・アンKeren Ann、「Bleue/青い」


Keren Annが2019年3月15日にリリースした新しいアルバムは「Bleue」。

Keren Ann1974310日イスラエル・カイサリア生まれのACI、ギター、ピアノ、クラリネットを演奏するミュージシャン。11歳までイスラエルとオランダで暮らし、その後家族でフランスに移った。現在活動の拠点をパリ、ニューヨーク、イスラエルに置く。2000年に、当時パートナーだったBenjamin Bioay(1973-ACI)のプロデュースでアルバム「La biographie de Luka Philipsen/ルカ・フィリップセンの伝記」をリリースしてデビュー、アルバムにはBiolayとの協力で作詞/作曲した「Jardin d’hiver/冬の庭:木漏れ日の庭:温室」、Annが単独で作詞/作曲した「Peut-être/多分」など13曲収録。新しい「Chanson Française」界の最も才能あるアーティストの一人と目されるように。Biolayとのコンビは2000年リリースされたHenri Saivador(1917-2008 ACI)のアルバム「Chambre avec vue/眺めの良い部屋」のプロデュースを行い、「Chambre avec vue」、「Jardin d’hiver」など4曲を提供。このアルバムは100万枚以上売り上げ、このコンビは「Salvadorを蘇らせた」と言われた。Annはその後2002年「La disparition/消失」(Biolayと協力)、2003年「Not Going Anywhere」(Biolayと協力、全曲英語)、2004 年「Nolita」(以後Ann単独で作詞/作曲、10曲中、フランス語4曲、英語6曲)、2007年「Keren Ann」(全曲英語)、2011年「101」(全曲英語)、2016年「You’re Goona Get Love」(全曲英語)と定期的にアルバムをリリースしている。

8枚目なる今回のアルバムは17年振り全曲フランス語で歌われている。タイトル「Bleue」は形容詞「bleu/青い」に「e」が付いていて形容されているものが女性であることを示している。そして収められた曲の多くが「tourment de l’amour/愛の苦「nostalgie/ノスタルジー」あるいは「tristesse/悲しみ」をテーマにしている。収められているのは:Les jours heureux/幸福な日々」、「Bleu/青い曲のタイトルには「e」は付いていない)。「Le fleuve doux/緩やか な河」、「Nager la nuit/夜泳ぐ」、「Sous l’eau/水の下」、「Le goût d’inachevé/未完成の審美眼」、「La mauvaise fortune/不運」など10曲。

Jardin d’hiverKern Ann https://www.youtube.com/watch?v=im9fspvvkf4

Jardin d’hiverHenri Saivador https://www.youtube.com/watch?v=uXg2qyPUDvE

Bleuhttps://www.youtube.com/watch?v=LTg6VR4ZdrQ

Les jours heureux」 https://www.youtube.com/watch?v=b2cRuOFMnEM

 

2.ゴーヴァン・セルスGauvain Sers、「Les oubliés/忘れられた人々」

 Gauvain Sersが2019年3月29日にリリースした新しいアルバム「Les oubliés」。

Sers1989年10月30日フランス中部Haute-VienneLimogesで生まれ、Creuseで育ったACI.。音楽好きの父親の影響でJean FerratRenaudAlain SouchonAllain Leprestらの曲を聞いて育つ。bac取得後、Toulouseの国立高等技術者学校在学中にギターを弾きながら音楽作りを始め、卒業と同時に音楽で身を立てることを決意、ParisManufacture Chansonで作曲と作詞を学び、Parisのバーなどで自作を歌う。「ギャラはなく、歌い終わった後帽子を持って回った」。歌っているうちに「CDはないのか?」と聞かれるので、2013年には5曲収録のEPを自主制作。そして、2016年10月8日Renaudから電話があり、「君がやっていることにとても興味がある。今度の僕のツアーの第1部で歌ってくれないか?」その3日後の11日には伴奏ギタリストのMartial BortParis Zénithの舞台に立ってRenaudの前座を務めていた。「Paris Zénithでは5日間ステージに立った。この間に観客は私の歌も覚えてくれた。感激だった」。ロンドンも含めRenaudの「Phoenix Tour/フェニックスツアー」の75回のコンサートで第1部に出演。その後もRenaudの推薦でRenaudTV、ラジオ出演で共演。SersのトレードマークはRenaudの前座を務めた際Renaudが「彼はcasquette/ハンチング帽を被っています。それが彼に幸運をもたらすように」と紹介してくれたcasquette。2017年6月にリリースしたファーストアルバム「Pourvu/・・ならいいのだが」はリリースから2週間チャート1位、disque de platine(10万枚以上の売り上げ)になった。

 

今回の2枚目のアルバムのテーマは:Les oubliés」(「Parisから遠く離れた故郷、中心部の商店街は寂れ、公の機関は移転し、小学校は廃校になる。僕たちは忘れられたの人々なのか」)、「Ton jean bleu/君のブルジーン」、「La langue de Prévert/プレヴェールの言語」、「L’épaule d’un copain/同僚の肩」、「La boîte a chaussures/靴箱」、「Excuse-moi mon amour/恋人よ、僕を許して」、「Au pays des Lumières/光の国で」、「「Le tiroir/戸棚」、「Changement de programme/計画の変更」、「Petite piaule/ねぐら」、「Tu sais ,mon grand/お前には分かる」、「L’étudiante/女子学生」、「Y’a pas de refaire pour les artistes/芸術家とはそんなもの」、「Que reste-t-il de nous?/我々には何が残っている?」など14曲収録。リリースの週アルバムチャート2位。

Pourvu・・」2017年10月https://www.youtube.com/watch?v=1OZ57KDTR1g

Les oubliésclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=CIfV6TQIhcc

 

3.エム・ポコラM.Pokora、「Pyramide/ピラミッド」

M.Pokoraが2019年4月12日にリリースした新しいアルバムは「Pyramide」。

 

M.Pokora(本名Matthieu Tota)は1985年9月26日Strasbourg生まれのACI。2003年TVM6のスター誕生番組に出演後グループ活動。2004年からソロに。2004年ファーストアルバム「MPokora」をリリースしてから、前作2016年の7枚目のアルバム「My Way」まで定期的にアルバムをリリースしている。このうち、2008年リリースの「M.Pokora、№3」には、フランス語の2曲の他、英語で歌われた12曲が収録されていて、日本を含む27カ国でリリースされた。アルバム「My Way」にはClaude Françoisのヒットをカバーした12曲が収められていて、disque de diamant(50万枚以上の売り上げ)になった。Pokoraは2012年の「Génération Goldman」には女性歌手Talとのデュオ「Envole-moi/僕を飛び立たせて」で参加。2013年9月からフランス、ベルギー、スイスで公演されたミュージカル「Robin des bois/ロビンフッド」では主役「Robin des bois」を演じている。Pokoraは音楽専門のラジオ局NRJが授与する音楽賞の常連受賞者で男性歌手賞を5回受賞(07,11、12、13、14及び15年)、シャンソン賞を2回(06年「Elle me contrôle」、11年「Juste une photo de toi/たった1枚の君の写真」)など都合11個の賞を受けている。また2011年TVTF1の「Danse avec les stars/スターと踊る」コンテストで優勝、優れたダンサーとしても知られている。

 

2018年1月には一時的な活動休止を宣言していたPokoraの3年振り、8枚目となるアルバム「Pyramide」にはアーバンポップス調、R’n’B調の曲が収められていて、それがPokora本来の姿。それらは:「Pyramide」、「Les planètes/惑星たち」、「Seul/たった一人」、「Alter ego/分身」、「California Sunset」、「Effacé/消された」、「Perdu/失われた」(Slimaneの作詞・作曲)、「Tombé/落ちて」(dito)、「L’amour vs l’amitié/愛対友情」、「Pour nous/僕たちにとって」、「Douleur/苦悩」など16曲収録。リリースの週からアルバムチャートの1位

Elle me contrôle」 https://www.youtube.com/watch?v=-tVtrUx-fVA

Comme d’habitude」 https://www.youtube.com/watch?v=CDS3zwpHZ7k

Les planètesclip officiel  https://www.youtube.com/watch?v=qcA07gL7WEw

4.ジャン=リュイ・ミュラ Jean-Louis Murat、「Innamorato/(イタリア語)愛している」

Jean-Louis Muratが2019年4月19日にリリースした新しいアルバムは「Innamorato」。

 

「シャンソンフランセーズの一匹狼」、「無愛想な牧童」などと呼ばれているMurat、本名Jean-Louis Bergheaud1952Auvergne地方の山岳地帯Puy-de-Dome県の寒村生まれのACI。70年代からグループで音楽活動を。その後ソロに。1982年ファーストアルバム[Murat」、84年セカンドアルバム「Passions privées/個人の情熱」を出すが注目されず。89年リリースしたアルバム「Cheyenne autumn」は10万枚以上売上げ新たな出発をした。91年の「Le manteau de pluie/レインコート」も好評で人気と共にスタイルを確立。さらに、Mylène Farmerは1991年リリースした3枚目のアルバム「L'Autre・・/他の・・」にMuratを招き、「Regrets/後悔」をデュオで歌い、それがシングルカットされ30万枚以上売上げた(但しこのデュオはMuratの純粋なファンには不評であったよう)。その後ほとんど毎年アルバムをリリース。全くの革命児というわけでもないが、伝統に忠実というわけでもない、性格は率直さと辛辣さ、アイロニーというより攻撃的(特にパリを標的にして)。Muratの前作は2018年9月28日リリースの「Il Francese/(イタリア語)そのフランス人」。

 

 今回のアルバム「Innamorate」をUnivers社は「album hybride/ハイブリッド・アルバム」と名付けていて、収められているのは12曲、2018年12月のLyon郊外DecinesLe Toboggan文化センターでのコンサートのliveから8曲(主としてアルバム 「Il Francese」収録曲)と新曲4曲。Liveの曲では:Ciné Vox/映画館Vox」(「Il Francese」から)、「Gazoline/ガソリン」(dito)「Il neige/雪が降る」、「Margueritte de Valois/ヴァロワのマルガリット」(dito)、「Je me souviens/僕は思い出す」(dito)、「Les jours du jaguar/ジャガーの日々」など。新曲は「Cœur d’hiver/冬の心」、「Autant en faire quelque chose/何かをやる限り」など。

L’ange déchu堕落した天使」(アルバム「Cheyenne autumn」からhttps://www.youtube.com/watch?v=7BVlbiXcFhw

Regrets」 https://www.youtube.com/watch?v=u617RilV5wU

Autant en faire quelqur chose」 https://www.youtube.com/watch?v=4DQimz0-UFA

 No.1536 2019.5.23   
No.1536  2019.5.23



ヴェロニック・サンソンVéronique Sanson 70歳の誕生日

Véronique Sansonが2019年4月24日70歳の誕生日をPalais des Sports de Paris出演で祝った。
またTVFrance 3では4月26日特別番組「Bon anniversaire Véronique Sanson」を放送。

Sanson
1949年4月24日Paris郊外Boulogne-Billancourt生まれのACI。父親が1970年大阪万博フランス責任者で、Véroniqueも7ヶ月日本に滞在。
1966年夏、姉Violaine、友人のFrançois Bernheim後にPatricia Kaasの「Mon mec à moiモン メック ア モワ」などの作曲者にとともにグループ「Les Roche Martinレ ロッシュ マルタン」を結成。67年4月Pathé-Marconi社から、同社のアートディレクターであったMichel Berger(1947-92)のプロデュースでEPLes Roche Martin」を出す。68年bacに失敗後、音楽に専心することを決意、Pathé社付きの作詞・作曲家として他の歌手に曲を提供。ACIとして69年最初のEPLe printemps est /春がそこに」を出す。当時は数百枚売れた程度だったが、専門家は彼女に注目。72年3月公私ともにパートナーとなっていたBergerのプロデュースで「Amoreuse/恋する女」、「Besoin de personne/誰も必要としない」などを収録したファーストアルバムLPVéronique Sanson」をリリース。LPは好評裏に迎えられ20万枚以上の売り上げ。

Amoureuse」1976年 https://www.youtube.com/watch?v=26Pih5A0pdQ

72年12月「Une nuit sur son épaule/一晩彼の肩で」、「Toute seule/ただ一人」などを収録したセカンドアルバム「De l’autre côté de mon rêve/私に夢の反対側」をリリース。

Sansonは73年Bergerと別れ、アメリカ人ミュージシャン、ロック歌手Stephan Stillsと渡米し、73年3月14日結婚。74年長男Christopher誕生。79年離婚、83年フランスに帰国。アメリカ滞在の間にもアルバム(74年「Le Maudit/呪われた人:悲しみの詩」、76年「Vancouver/ヴァンクーヴァー」(ロンドンで録音)、77年「Hallywood」、79年「7ème/7番目の」、81年「Laisse-la vivre/彼女を生きさせて」)をリリース。1974年10月7日及び9日にはParis Olympia にVedetteとして初出演。 また、1976年6月27日第5回東京音楽祭にフランス代表として出場「Une maison après la mienne/思い出のメゾン」(Violaine作詞作曲)を歌い銀賞。

帰仏後も、定期的にアルバムをリリース:85年「Véronique Sanson」、88年「Moi evenin/私、憎悪」、92年「Sans regrets/後悔なし」、98年「Indestructible/破壊できない」、99年「D'un papillon à une étoile/一匹の蝶から一つの星へ」(Bergerの曲を収録)、2004年「Longue Distance/長い距離」、2008年には全集「Et voilaIntégrale 1967-2007」(CD22枚420曲収録、DVD4枚、全歌詞収録したブクレット付き)、2010年10月「Plusieurs lunes/いくつもの月」、2016年アルバム「
Dignes, dingues, donc・・/自尊、狂気、故に・・」

2018年11月23日には前作で16枚目のスタジオ録音アルバムDuo volatils/揮発性デュオ」をリリース、これには自身のヒット曲を現在のシャンソンフランセーズを代表する歌手とのデュオなどでカバーした15曲Chanson sur ma drôle de vie/私のおかしな人生のシャンソン」(Vianney)、「Besoin de personne/誰も必要じゃない」(Christophe Maé)、「Bahia/バイア」(Alain Souchonなどが収められている。
2015年2月2日コンピレーション「Les années americaines/アメリカの時代」はアメリカ滞在時にリリースされたアルバムからの16曲を収録。

VdMでは1993年と96年女性歌手賞、2013年特別賞を受賞。2015年にはSACEM特別賞を受賞。

Chanson sur ma derôle de vieVianneyclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=vF1zk38YxKQ

Besoin de personneMaéclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=Ypd_w-QtvEs

Sansonは2018年9月11日扁桃腺に腫瘍が見つかったことを公表し、歌手生活で初めて11月及び12月に予定されていた11回のコンサートをキャンセル。その後主に放射線治療を受け、順調に回復。そして7ヶ月に及ぶ療養の後2019年4月3日ToursIndre-et-Loire県)のPalais des Congrèsに出演し、復帰。 その後、4日にNantes、10日にLyonでコンサートを行っている。

4月24日に誕生日を祝ったPalais des Sports de ParisD ôme de Parisとも呼ばれる)でSansonが初めてコンサートを開いたのは1978年で、フランスの女性歌手としては初。その後81年、96年、98年、2015年にも出演している。24日、前座の第1部を務めた息子Christopher Stillsの後、「VéroVéro!」と呼ぶ5000人の観客を前に、健康を回復したことをアピールするためか、右手を突き上げてステージに登場したSanson、最初に歌ったのはDignes, dingues, donc・・/自尊、狂気、故に・・」。
この日の特別ゲスト2人とデュオで2曲、「Chanson sur ma drôle de vie」はVianneyと、「Besoin de personne」はMaéと。「Amoureuse」を歌うと観客を和して、歌い終わると「Joyeux anniversaire」の大合唱。「On m’attend là-bas」ではChristopferがギターの伴奏を。アンコールでは「Ma révérence」などを歌い最後の曲は「Bahia」。楽団演奏の間の休憩を挟んだ
2時間20分のステージで声に異常や不具合を来すことなく弾き語りも含め全23曲を歌い切った。観客の中には、Catherine DeneuveSerge LamaCatherine LaraMarc LavoineLaurent FerrariJean-François Copéなどの顔が。
Sansonは26、27日にも同ホールに出演。

4月24日のステージ CNewsCanal News)からhttps://www.youtube.com/watch?v=A6tKX3Gwp2M&t=16s

On m’attends là-bas/あちらで誰かが私を待っている」4月24日Christopher Stills

https://www.youtube.com/watch?v=1cS7EcdSzrE

Ma révérence」2019年4月26日Palais des Sportshttps://www.youtube.com/watch?v=TrvaMJxFSqo

Amoureuse」2019年4月26日Palais des Sportshttps://www.youtube.com/watch?v=QQhwfEKgovI


TVFrance3で4月26日(金)21:00から2時間半にわたり、Stéphan Berne の司会で、Sansonの70歳の誕生日及び50年のキャリアを祝った特別番組「Bon anniversaire Véronique Sanson」が放送された。録画は4月8日Plaine-Saint-Denisスタジオで行われた。最初に.息子のChristopher Stillsが「ママ、あなたは僕が誕生する前から素晴らしいアーティストでした・・」で始まる母親宛の手紙の形でSansonの略歴を紹介。この間に過去のエポックメイキングな映像が流された。出演した多くのゲストはSansonの病気からの回復をも祝い、Sansonのヒット曲などをSansonのピアノ伴奏で、デュオで歌い、またはソロで歌った。1995年Sansonと結婚、2004年離婚したPierre Palmade(1968年-俳優・ユーモリスト)も登場。

C’est long, c’est court/それは長くて短い」Zazhttps://www.youtube.com/watch?v=8TVgY-a9vD0

Une nuit sur son épauleMarc Lavoinehttps://www.youtube.com/watch?v=yzyV2_326ww

Visiteur et voyageurPatrick Bruelhttps://www.youtube.com/watch?v=F5cqJqpw2po

AmoureuseJeanne Cherhal  https://www.youtube.com/watch?v=kLOkRjsTzew

Sansonは今後5月3日のToulouseから5月16日のRoubaixまで国内及びベルギーでの6回のコンサートを予定しており、7月にはいくつかのフェスティヴァルに出演の予定。

 

 

No.1535  2019.5.17 

No.1535  2019.5.17

今話題のCD 2件ご紹介いたします。

1.  ジャック・ブレル Jacques Brel、オマージュアルバム「Ces gens-là/これらの人々」 

存命であれば今年90歳になるJacques Brelへのオマージュアルバム「Ces gens-là」が2019年4月5日リリースされた。

Brelは1929年4月9日ベルギー、Bruxelles郊外生まれのACI、俳優。50年代初めから自作の曲をBruxellesのナイトクラブで歌う。1953年Philippe社のアートディレクターJacques Canettiの目にとまりParisに。53年から「Les trois baudets」、「L’Echell de Jacob」などに出演。54年Julette GrécoOlympia出演の際「Le DiableOK悪魔」を取り上げてくれ知られるように。54年最初のLPを出す。57年「Quand on n’a que l’amour/愛しかない時」を収録したLPACCレコード大賞を受賞。59年11月vedetteとしてBobinoに出演、「Ne me quitte pas/行かないで」などを歌い好評。61年10月Marlene Dietrichの代役でvedetteとしてOlympia出演し大成功、62年にリリースしたそのliveアルバム「Olympia 61」は60年代を代表するものだと言われている。その後66年の「Ces gens-là」まで8枚のアルバムをリリース。66年8月バックのミュージシャンたちに、ステージからの引退を宣言。66年10月1日から11月1日まで最後のOlympia出演。67年初めNY Carnegie Hallに出演。67年5月16日Lill郊外Roubaix公演が最後のステージ。その後もレーコーディングを続け、67年「Les chanson des vieux amants/懐かしき恋人の歌」などを収録したアルバム「Jacques Brel 67」を、68年「J’arrive/孤独への道」、「Vesoul/ヴズール」などを収録したアルバム「J’arrive」をリリース。また68年には自ら翻訳、監督、主演したミュージカル「L’Homme de la Mancha/ラマンチャの男」をBruxellesParisで公演。自ら監督しBarbaraと共演したの映画「Franz」は1972年フランス公開。73年10月公開Edouard Molinro監督映画「L’enmmedeur/殺し屋とセールスマン」ではLino Venturaと共演。75年から南太平洋のMarquisesに移り住み、その後3年間は公式な消息を絶つ。77年アルバム「Les Marquises/偉大なる魂の復活」をリリース。カムバックを期待されたが78年10月肺ガンのためParis郊外の病院で死去。享年49歳、遺体はMarquisesHiva Oa村の墓地に埋葬された。2013年CD21枚組310曲収録の全集「Boîte à bonbons」がリリースされている。

今回のオマージュアルバム「Ces gens-là」はGrammy賞を4回受賞しているアメリカ人プロデューサーLarry Klein(1956-)のプロデュースによる13曲を収録。13曲及びその発表年、カバーしている歌手は次の通り:

Vesoul/ヴズール」(1968年 Thomas Dutronc

Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=VakkMDarFDQ

Thomas Dutronc https://www.youtube.com/watch?v=83GorzBWkQ4

La valse à mille temps/華麗なる千拍子」(1959年 Gauvain Sers

Port of Amsterdam/アムステルダムの港」(「Amsterdam」1964年に英語の歌詞、 Marianne Faithful

「Ne me quitte pas/行かないで」(1959年 Slimane

Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=Vz6r0TP4FBI

Slimane https://www.youtube.com/watch?v=AZf4V4yW6a8

La chanson de Jackyジャッキーの唄」(1966年 Bernard Lavilliers

 Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=EFG1QLCzICc
 Bernard Lavviliers https://www.youtube.com/watch?v=SbkxDdxJxbQ

Le chanson des vieux amants/懐かしき恋人の唄」(1967年 Melody Gardot

 Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=B1uT1tEX0Lk

 Melody Gardot https://www.youtube.com/watch?v=Ndp3TT48hfE

Il nous faut regarder目をこらすことが大事」(1953年Oximo Puccino

L’ivrogne酔っぱらい」(1961年 Liv Del Estal

Quand on n’a que l’amour/愛しかない時」(1956年 Carla Bruni

  Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=ld14tnXCwS8

  Carla Bruni https://www.youtube.com/watch?v=KDgKsruE_B4

Les vieux老夫婦」(1963年 Michel Jonasz

Bruxelles/ブリュッセル」(1962年 Zaz

  Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=xP0N-UdKXAM

  Zaz https://www.youtube.com/watch?v=CO5Cmcxdo5U

Voir un ami pleurer泣く友を見る」(1977年 Madeleine Peyrouxマデリン・ペルー

Ces gens-làこれらの人々」(1965年 Claudio Capeo

  Jacques Brel https://www.youtube.com/watch?v=O6MGGh8WUco

  Claudio Capeo https://www.youtube.com/watch?v=4TxfhajuaBE

2.ジャン・サブロンJean Sablon52曲収録compilationInternational troubadour」リリース

Jean Sablon52曲収録枚組みCD 「International troubadour」が2019日リリースされた。 

Je
an Sablon190625日パリ近郊Nogent-sur-Marne生まれのACI。父はオーケストラの指揮者で、作曲家。姉は歌手のGermaine Sablon。1923年(17歳)で、ParisThéâtre Bouffes-Parisiensでデビュー、ミュージカル「La dame en décolleté/デコルテの貴婦人」にLucien Boyer(1901-1983 歌手)と共演。1931年Casino de Parisで上演されたrevueParis qui brille/輝くパリ」ではMistinguetteと共演、「La chanson de l’escalier/階段の歌」をデュオで歌う。1931年Discolorから最初のレコードをリリース。1933年ギタリストDjango Reinhardt、ピアニストAlec Siniavineらジャズミュージシャンを伴奏者に迎える新しい試み。しかし先端過ぎてか受け入れられなかった。1936年にはMireille(1906-1996 歌手・作曲家・ピアニストとデュオ「Puis que vous partez en voyage/君が旅に出るから」を歌っている。1936年新しい技術マイクに興味を持ち初めて使用したが「Le chanteur sans voix/声量のない歌手」と批判された。1936年Grand prix du disqueを受賞した「Vous qui passez sans me voir/去り行く君」リリース。1937年ラジオ局NBCに招かれ渡米、2年間滞在。「French Troubadour」あるいは「Bing Crosby français」と呼ばれ、人気に。1939年帰国A.B.Cに出演「Le Pont d'Avignon/アヴィニョンの橋の上で」、「Je tire ma révérence/ご挨拶します」、「J'attendrai/待ちましょう」をジャズ調で歌い、今度は好評。ドイツ占領下のパリ(1940.6-1944.8)には帰らず、北南米で活躍。1946年トレードマークになる口ひげを付けて帰国。1950年Etoile座、Olympiaに出演。その後はフランス国内ばかりでなく、アメリカ、中南米を中心に活躍。1966年5月には来日し、日比谷公会堂で公演。日本でレコードを録音している。1981年75歳の誕生日をNY Lincolin Center公演で祝い(最後のアメリカ公演)、1982年ParisPavillon Gabriel(5,avGabriel パリ8区)でParisさよなら公演、1983年リオデジャネイロRio de JaneroCopacabana Palace)での公演を最後に南仏Antiebeに引退。1994年2月24日Cannesで死去、享年87歳。ParisMontparnasse墓地に埋葬。2004年4月30日パリ16区には遊歩道AlléeJean Sablonが設けられた。

International troubadour」に収録されているのは:「C’est magnifique/セ マニフィック」、「C’est si bon/セ シ ボン」、「Ce petit chemin/この小道」、「Je tire ma révérence」、「Presque oui/ほとんどウイ」、「C’est un jardinier qui boîte/片足を引きずる庭師」、「Rendez-vous sous la pluie/雨のランデヴー」、「Puisque vous partez en voyage」、「Un amour comme le nôtre/たぐいなき恋」、「Vous qui passez sans me voir」、「Sur le pont d’Avignon」、「Les pieds dans l’eau/水につけた足」、「Rhum et Coca Cola/ラムとコカコーラ」、「Couchê dans le foin/枯れ草の中で寝て」、
Ces petites choses/これらの小さなこと、「La chanson des rues/巷の歌」、「Clopin-Clopant/クロパン・クロパン」、「Le fiacre/辻馬車」(蹄の音を口の効果音を使った)、「Il ne faut pas briser un rêve/夢を壊さないで」、「Syracuse/シラキューズ」、「Les feuilles mortes/枯葉」、「Sur les quais du vieux Paris/古きパリの岸辺で」、「Paris, tu n’as pas changé/変わらぬパリ」、「These foolish things」、「J'attendrai」、「Le doux caboulot/懐かしきレストラン」などで総演奏時間は時間

J’attendraihttps://www.youtube.com/watch?v=ApMGZVyEtAY

Puisque vous partez en voyagehttps://www.youtube.com/watch?v=AR-n8p_YGXw

Vous qui passez sans me voirhttps://www.youtube.com/watch?v=dARkooVa7-U

Ce petit cheminhttps://www.youtube.com/watch?v=KteVkVQZLAM

Ces petites choseshttps://www.youtube.com/watch?v=iiUvF5iZkuw

 
 No.1534 2019.4.26   

No. 1534    2019.4.26
Notre-Dame de Paris
 ノートルダム大聖堂 へのオマージュコンサート


 

2019年4月15日火災により多くの損傷を受けたNotre-Dame de Parisへオマージュを捧げ、再建を支援するためのコンサート「Notre-Dame de ParisLe grand concert」が4月20日(土)、ParisInvalidesの中庭で行われ、TVF2で中継された。コンサートは2時間40分にわたった。TVMONDE Japonでは21日(日)1部割愛して放送された。

メインの司会者ははStéphan Berne及びMarie-Sophie Lacarrau。ポピュラー音楽界、クラシック音楽界、ダンス界などの人気スターが出演した。演奏、伴奏はOrchestre National de France

 また、演奏などの間にはNotre-Dame de Parisのドキュメンタリー映像が流され、ParisAnne Hidlgoa市長、Cathédrale Notre-Dame de Parisのオルガン奏者Vincent Dubois、文化大臣Franck RiesterNotre-Dame de Parisはほぼ守られたと言って良い」)、Pastrick Chauvet大司教、消火に当たった消防隊の責任者及び隊員、聖堂のガイド、建築業Cédric Roth-Meyerとのインタビューが行われ、Nolwenn LeroyFautine BallaertBruno GuillonHélène SégaraNaguiからのVideoメッセージが紹介され、また寄付金の募集の告示があった。

 

主な出演者及び歌った曲または演奏した曲などは次の通り。

Angelo. Del VecchioDaniel LavoiRichard Charet  Richard Cocciante(ミュージカルNotre-Dame de Parisの作曲者、ピアノ伴奏):ミュージカルNotre- Dame de Parisから「Belle美しい人https://www.dailymotion.com/video/x767izh

Mireille MathieuShubertAva Maria
 https://www.youtube.com/watch?v=KbcYuHgZQx0


歌い終わった後
「フランスが、世界中がショックを受けた。Notre-Dame de Parisは我々の一部であり、我々の魂であり、我々の国そのもの。彼女(Notre-Dame de Paris)が今後も存在し続けるために何かをしなければ。彼女は我々の心の中にある。我々は彼女を必要としている・・」

BénabarYves Montandなどのヒット曲「A Paris (画像はありません)

Gautier Capuçon(1981-チェロ奏者)& Orchestre National de ParisGabriel Fauré作曲「Elegie/エレジー」https://www.youtube.com/watch?v=QXqQ5rFtupM

Petits Chanteurs à la Croix de Bois木の十字架少年少女合唱団Gérald de Palmas作詞作曲「Marieマリー」 https://www.youtube.com/watch?v=C3MuxED5MNY&t=74s

Laurent Voulzy:自身のヒット曲「Jeanne
https://www.youtube.com/watch?v=aAdIWI_Zqzc

Orchestre national de FranceLa Maitrise et le Chœur de Radio FranceBach作曲「La passion selon St Maieu聖マタイ受難曲」から「Kommt,Ire Tochter, helft mir klagen/来たれ、娘たちよ、我と共に嘆け」

Thomas DutroncJacques Dutroncのヒット曲Il est 5 heures Paris s’éveille時パリは目覚めるhttps://www.youtube.com/watch?v=NcPALWGYUPU

Marie-Claude Pietragalla Julien Derouaultダンスpas de deuxパーフォーマンス

Anggunミュージカル「Notre-Dame de Paris」から「Vivre生きるhttps://www.youtube.com/watch?v=xWlEFvMaRso

Frédérique Miterrand(1947-作家、元文化大臣) Gautier CapuçonMarion Renard(ハープ奏者)Victor Hugoの「Notre-Dame de Paris」の一節朗読とチェロとハープの演奏

Patrick Messinaクラリネット奏者)&Orchestre national de FranceMozart作曲「Concerto pour crarinette et Orchestraクラリネットとオーケストラのための協奏曲」
https://www.youtube.com/watch?v=mz9oJI9Sqaw

Angelique Kidjo(1960年Benin生まれの歌手):Joséphine Bakerのヒット曲「J’ai deux amours二人の恋人」  https://www.youtube.com/watch?v=9GFtvSfVFMc

Orchestre national de FranceLa Maitrise et le Chœur de Radio FranceBach作曲「La passion selon St Maieu/聖マタイ受難曲」から「Wir setzen uns mit Tranen nierder/我ら涙流してひざまずき
https://www.youtube.com/watch?v=Y6o-dp8UsHk


・最後はRenaud Capuçon(1976-バイオリニスト)&ウイーン交響楽団:Jules Massenet作曲Méditation de Thaïs/タイスの瞑想曲」(videoで) (画像はありません)

No..1533  2019.4.19   

KCN 1533    2019.4.19



マルセル・アモン Marcel Amont、90歳

Marcel Amontが2019年4月1日90歳の誕生日を迎えた。

本名Marcel Jean-Pierre Balthazar Miramont、は1929年4月1日Bordeaux生まれの、歌手(作詞、作曲も)、俳優。acの後、体育の先生を目指しInstitut d‘Education Physique/体育学校に入学、同時にBordeaux Conservatoire national d’art dramatique 国立演劇学校で演劇を学ぶ。地元でバンドの歌手、オペレッタの歌手、Molière劇の端役などを演じ、1950年1月にParisに。(詳細は下記略歴に続きます) 

90歳誕生コンサートは2019年4月2日ParisAlhambra(12,rue Yves Toudic 10区)で行われた。Alhanbra1956年Maurice Chevalierの前座で出演したホールであり、2012年11月25日キャリア60周年を祝ったホールでもある。また2018年には10月7日から12月30日まで毎週日曜日夜スペクタクル「Marcel raconte et chante Amont/マルセル、アモンを語り、歌う」を行った。4月2日「Marcel Amont 90 ansça se fête!/マルセル・アモン、90歳を祝う」と銘打ったステージは1時間20分に及び、伴奏はピアニストLeandro Aconchaのみ、最近ではごく普通になったプロンプターを用いることはなかった。最初に歌ったのは2006年のアルバム『Décalage horaire/時差』に収録された「Démodé」。その後「L’amour ça fait passer le temps/恋をすると時間は過ぎ去る」、「Bleu, blanc, blond」、「Le Mexicain」(AmontAznavourに提供された1962年のヒット曲はAznavourとのヴァーチャルデュオで)などのヒット曲を歌う。MCではChevalierTrenetMontandBrassensPiafAznavourとの想い出と尊敬の念を語る。

祝賀には多くの歌手仲間が訪れた。ChristopheMaxime Le Forestier(「Marcelはずーっとスポーツマンだった」)、Gérard LenormanNicoletta(「彼の目にはいつも光がある。彼は大道芸人・・我々を連れて行く」)、Gérard DarmonMichèle Torr(「私に歌手という職業に就きたいと思わせてくれた人物」)、Serge LamaAmont同様Bordeau出身、「子供の頃から知っていた。Marcelは最後の『fantasiste/芸人』」)、Georges Chelon等々。

ステージの最後に「この先いつまでも続けることができるだろうか」と語っていたAmont、この後国内各地を回るツアーに。

 

・・「Joyeux Anniversaire !https://www.youtube.com/watch?v=RNBV_5efz5M

・・「Démodé」(2006年10月)https://www.youtube.com/watch?v=ouknmBhgtAE

・・Charles Aznavourと、2018年アルバム『Par-dessus l’épaule』録音時https://www.youtube.com/watch?v=0RVFZKh7VjA

・・Le Mexicain」(1965年11月)https://www.youtube.com/watch?v=CyDTvQKUb8c

・・「Le Mexicain」(2017年2月)https://www.youtube.com/watch?v=Db0BtF7_tWQ

Le Mexicain/メキシコ人(1962Jacques Plante作詞、Charles Aznavour作曲歌詞の大意

・・浅黒く日焼けした一人のメキシコ人が、パラソル代わりにソンブレロを鼻の上に乗せ、地面に大の字になっている。太陽の位置からすると昼近い、生きることは終わりのない問題、毎日毎夜同じことなら寝ていた方が良い。何か食べ物を見つけなければならない。それが一人の人間を働かせる理由。喉が渇いて吸い取り紙のよう。さいころゲームで一杯を賭ける相手を探さなければ。でも俺の周りにいる連中は詐欺師ばかり。 クリストバルがやって来た、何て偉ぶってるんだ、奴は昨日から将軍さまだ、革命が終わればまた二人で語り合うことも出来るだろう。奴は親友、奴に10ペソ賭けたんだ、くたばっちまうことになれば、10ペソともおさらば。 町中兵隊が駆け回っている、気を付けないと押しつぶされそう。毎朝なんて音だ、大砲まで持ち出して。昼にはそんな大騒ぎは禁止されているはず、昼寝したい人間は沢山いるんだから・・

 

 

 

 

Marcel Amont

本名Marcel Jean-Pierre Balthazar Miramont、は1929年4月1日Bordeaux生まれの、歌手(作詞、作曲も)、俳優。 acの後、体育の先生を目指しInstitut d‘Education Physique/体育学校に入学、同時にBordeaux Conservatoire national d’art dramatique 国立演劇学校で演劇を学ぶ。地元でバンドの歌手、オペレッタの歌手、Molière劇の端役などを演じ、1950年1月にParisに。

1953年キャバレ出演中Jean Nohain(1900-1981司会者、作詞家)に認められ、その一座に入り国内巡業

1954年8月Daeuvilleシャンソンコンクールで「Le pigeons voyagereur/旅する鳩」を歌い「Le prix d’interprétation/歌唱賞」

1956年5月24日~ 7月12日までEdith Piaf Olympiaに出演。当初は第1部の幕開け歌手として。Piafの公演が延長されるに出演者としての格付けが上がり、最終的には準主役、第1部のトリで歌う

1956年最初のEPMarcel Amont』をリリース(「Escamillo/エスカミリオ」、「Le pigeon voyageur」ほか2曲収録)

1956年11月公開の映画「La mariée est trop belle/美しすぎる花嫁」で映画初出演、BBと共演

1958年11月LiveLPMarcel Amont à l’Olympia』(「Cha cha Boum/チャチャ ブーン」、「Viens/お出で」、「Sur la table/テーブルの上には」など9曲収録)ACC大賞

1959年「Bleu, blanc, blond/青、白、ブロンド」(Jean DrejacH. Green

1960年「Les bleuets d’azur/空色の矢車草」(J. LarueGuy Magenta

1962年「Le Mexicain/メキシコ人」(Jaquees PlanteCharles Aznavour

1962年Bobinoに100日間出演

1963年5月、初来日「日本語のおけいこ」(谷川俊太郎作詞、寺島尚彦作詞)を披露。(71年2度目の来日)

1963年「上を向いて歩こう」を「Sous une pluie d’étoiles/星の雨の下で」(Frank Gérald翻案)のタイトルで歌う

1965年5週間に及ぶOlympia公演。背後で12人のバックダンサーに踊らせるという斬新な演出で評判に

1967年10月1日フランスで最初のカラーテレビ放送に出演

1970年Olympiaでのワンマンショーは2週間延長し、都合5週間の出演

1970年「Monsieur qui volait空を飛ぶ紳士」(Claude NougaroAmont

1971年「C’est aujourd’hui dimanche/今日は日曜日」(Bemard EstardyJean-Michel Rivat

1974年「Le chapeua de Mireilleミレイユの帽子」Georges Brassens

1979年「Viennois/ウイーン人」(Alain Souchon)、「La galère/つらい生活」(Maxime Le Forestier/Julien Clerc

80年代から「démodé/時代遅れ」と考えられ、「砂漠を横断するような」停滞時期を過ごし

2006年アルバム『Décalage horaire/時差』でカムバック。

2007年1月18日1日のみOlympiaに出演、23年振りの出演

2008年ユニット「Age tendre et têtes de bois」に参加。このユニットには2015年にも参加している

2009年自伝「Sur le boulevard du temps qui passe/『過ぎゆく時間通り』にて」を出版

2010年11月Emma Daumasの子供向けアルバム『Les larmes de crocodille et autres fables/ワニの涙その他の物語』に参加、「Dino le dinosaur/恐竜ディノ」他3曲を歌う)

2012年10月「Il a neigé/雪が降った」(自伝続編)を出版

2014年9月28日50曲収録『Best of Marcel Amont

2014年3月「Lettre à des amis/友人たちへの手紙」刊行AznavourChevalierMontandSouchonらへの手紙形式の随筆

2018年10月12日アルバム『Par-dessus l’épaule/肩の上に』をリリース。これにはAmontがソロで歌う「Par-dessus l’épaule」、「Les moulins de mon cœur/風のささやき」のほか、Maxime Le Forestierとのデュオ「La galère」、Francis Cabrelとのデュオ「Le chapeau de Mireille」、Charles Aznavourとのデュオ「Le Mexican」、Alain Souchonとのデュオ「Viennois」、Les Nouveaux Compagnonsとのデュオ「Bleu, blanc, blond」など10曲集録。

2019年4月1日90歳

 No.1531 2019.   


  エムM、 「Lettre infinie/無限の文字」

Mが2019年1月25日にリリースした新しいアルバムは「Lettre infinie」。、本名マテュー・シェディッドMatthieu Chedid、は19711221Paris郊外Boulogne-Billancourt生まれのACI・ギター他多楽器演奏者。父はACILouis Chedid、父方の祖母は作家のAndrée Chedid。14、5歳からギターを得意とし、グループで活動。その後Mをステージ名にしてソロに転じ、97年ファーストアルバム「Le Baptème/洗礼」。1999年セカンドアルバム「Je dis aime」をリリース。アルバムに収められた同じタイトルの曲「Je dis aime:ジュ ディ エム/僕は愛しているという ou 僕はMという」の詩は祖母が提供。このアルバムによりVdMの男性歌手賞とコンサート賞受賞。その後アルバム「Qui de nous deeux/我々2人のうち誰が?」(2003)、「Mister Mystère」(2009年)、「Il」(2012年)をリリース。2017年にはMali出身のミュージシャンと共同でアルバム「LamomaliL’âme au Mali:ラーム オー マリ/マリに捧げた魂」をリリースしている。MVictoires de la Musiqueの最多受賞者で、男性歌手賞2回(2004年、2005年)、アルバム賞3回(シャンソンアルバム賞2005年「Qui de nous deux?」で、オリジナル映画音楽アルバム賞2007年「Ne le dis a personne/誰にも言うな」で、ワールドミュージックアルバム賞2018年「Lamomali」で)など13個のvictoireを受けている。今回のアルバム「Lettre infinie」には13曲収録、1曲を除き、Mの作詞/作曲による。娘のBillieがデュオ、またはコーラスで参加している。収録曲は:「Lettre infinie」、「Supercherie/超愛しい人」、「Massai/マサイ族」、「Adieu mon amour/さようなら、僕の愛」、「L’alchimiste/錬金術師」(詩はBrigitte Fontaineに提供された)、「Therapie/治療法」、「Une seule corde一本の弦」、「L’autre paradis/もう一つの天国」など。アルバムはリリースの週チャート1位。Mは3月24日からツアーを開始、Paris登場は12月16、17日のAccorhotels Arena

Je dis aime2000https://www.youtube.com/watch?v=ALV08Oa4kss

MassaiBillie2019.1.27)https://www.youtube.com/watch?v=mTl73YDYYC4

 


2.シャルレリー・クテュールCharElie Couture、「Meme pas sommeil/眠くなんかない」

CharElie Couture201925日にリリースした新しいアルバムはMeme pas sommeil」。Couture、本名BertrandCharlesElieCoutureは1956年ナンシーNacy生まれ、シンガーソングライター、画家、作家、カメラマン。美術学校で絵画を学ぶ。絵画や写真の分野では美術学校に在学当時から展覧会を開いている。幼少の頃からピアノとギターを習い、10代半ばには曲を作っていた。78年最初のレコード「12chansonsdanslasciure/おが屑の中の12のシャンソン」は多少注目された程度。81年の「Poemesrock」に収められて「Commeunavionsansaile/翼のない飛行機のように」がヒットし、PalaisdesSportsOlympiaに出演。83年にはクロード・ベリClaudeBerri監督の映画「Tchaopantin/チャオ パンタン」の音楽を担当。94年には評判のよかった「Jacobimarchait/ジャコビは歩いた」を収めたアルバム「Lesnaïves/ナイーヴな女性たち」をリリース、11月にはOédonオデオン座で「Concertnaifaupaysdesanges/天使の国でのナイーヴなコンサート」を行う。その後も定期的にアルバムをリリース、フランス国内外でのコンサートは常に満員。98年のヤウンデコンサートの前座はヤニック・ノアYannickNoahであった。2001年にはデビュー20周年をOlympiaで。04年からアメリカに住み、アメリカでは画家として活動していて、その分野で有名。06年にはアルバム「NewYor-Cœur/ニューヨークのハート」、2011年アルバム「FortRêveur/強い夢想家」、2016年アルバム「Lafayette」をリリースしている。

今回のアルバムには「Les chevaux froids/凍えた馬たち」、「Meme pas someil」、「Another Man」、「Seul et unique/唯一で独特な」、「Ode a l’Est/東方への叙情詩」、「Toi, ma descendance/お前、私の子孫」、「A Paris je peris/パリでは僕は?」、「Les heureuses caniculaires/猛暑の時間」など13曲収録。Coutureは3月14日から国内ツアーを開始4月12日ParisLe Trianonに出演。

Comme un avion sans aile1981https://www.youtube.com/watch?v=068G1r0hP28

Seul et uniqueclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=qsTbaSKwBbg

 


3.  エマニュエル・モワールEmmanuel Moire、「Odyssee/オデュッセイア」

Emmabuel Moireが2018年2月25日にリリースした新しいアルバムは「Odyssee」。Moire1979Le Mans生まれの歌手、作曲家(最近は、作詞も行う)、俳優。Le MansConservatoireや個人講師について声楽を学んだ後、2000年にFrancis CabrelAstaffortで主宰する音楽講座で学び、その後地元の各種の催しものに出演。いくつかのオーディションに失敗した後、04年ミュージカル「Le Roi Soleil/太陽王」のオーディソンに合格。05年9月から07年7月までパリのPalais des Sportsなどで上演されたこのミュージカルでルイ14世役を演じ、「Etre à la hauteur/高見へ」、「Pour arriver à moi/私の許に来るために」、「Je fais de toi mon essentiel/私は私にとって不可欠なことを行う」、「Tant quon rêve encore/まだ夢みている限りは」などを歌い人気に。06年11月最初のアルバム「La où je pars/僕が出発した場所」をリリース、そこに収められた「Le sourir/微笑み」は特に好評、アルバムは12万枚以上売り上げた。07年9月にはポーランドのSopotで行われた「Festival de Sopot」で、「Ça me fait du bien/それは気持ちがいい」を歌い「Chanteurs internatinaux/国際歌手」部門で優勝。09年4月には2枚目のアルバム「Léquilibre/均衡」をリリース。11年にはミュージカル「Cabaret」に出演。12年Jean-Jacques Goldmanへのオマージュアルバム「nération Goldman」では「Au bout de mes rêves/夢の終わりに」をAmandine Bourgeoisとデュオで歌っている。13年4月には3枚目のアルバム「Le Chemin/道」(「Beau Malheur/美しい不幸」、「Ne saimer que la nuit/愛し合うのは夜だけ」などが好評で、30万枚以上の売り上げ)を、2015年4枚目のアルバムのアルバム「La Rencontre/出会い」をリリースしている。今回のアルバムには13曲収録されている。そのうち5曲は(「Le grand saut/大いなる救済」、「La femme au milieu/真ん中に写っている女性」、「La quete/探求」、「La promesse/約束」、「Mon odyssee」)はMoire自身の作詞/作曲によるもの。「Des mots a t’offrir/君に捧げる言葉」はJean-Jacques Goldmanの詩に曲を付けたもの、他に作詞/作曲でJean Pham Huu TriEric Langloisらの協力を得た「Et si on parlait d’amour/愛について語れば」、「Qui es tu ?/君は誰?」、「Le hero/一人のヒーロー」、「Le plan du monde/世界地図」など。

Moireは2019年のEurovisionのフランス代表を決めるコンクール「Destination Eurovision」に「La promesse」で出場したが、代表にはなれなかった。現在国内およびベルギーでの13回のコンサートが予定されていて、12月10日ParisSalle Pleyelに出演。

Le sourir2007https://www.youtube.com/watch?v=gI4rmVnGLa8

La femme au milieuhttps://www.youtube.com/watch?v=OjYSYOrr9c8

 

                        
4.  コルネイユ Corneille、「Parce qu’on aime/愛しているから」

Corneilleが2019年2月15日にリリースした新しいアルバムは「Parce qu’on aime」。Corneilleは1977年生まれ、本名CorneliusNyungura、カナダ国籍のACI。ルワンダ人の両親が留学中のドイツで生まれ、幼少期をルワンダで過ごす。94年ルワンダにおける種族対立による虐殺で家族を失ったが、自身は両親の友人のドイツ人の許に逃れた。97年勉学のためカナダ、Montrealへ。そこで友人とRnBグループを結成、2001年からはソロで歌うように。2003年ファーストアルバム「Parce quon vient de loin/遠くから来たから」は「Seul au monde/世界でたった一人」など自身の体験を歌った曲も収められていてカナダ、フランスで大ヒット。2004年にはカナダ国籍を取得。2005年アルバム「Les Marhands de reves/夢を売る人たち」、2007年アルバム「The Birth of Cornelius」(日本でも発売され、それを記念して2007年6月26日来日しカナダ大使館でコンサートを開いたとの資料あり)。その後も定期的にアルバムをリリーししている。また2012年の「Generation Goldman vol 1」には「Quand tu denses」、2013年の「vol 2」には「Bonne idee」で参加している。Coeneilleは対エイズ活動などの人道的支援活動に積極的に関わっている。今回の8枚目のアルバム「Parce qu’on aime」には夫人のSofia de Medeirosとの共作による12曲が収録されている。それらは:「Le chant des cygnes/白鳥の歌」、「Tout le monde/みんな」、「Manque de someil/睡眠不足」、「Mona Lisa」、「Le bonheur/幸福」「Un autre moi/もう一人の僕」など。4月3日ParisL’Alhambraに出演。

Seul au monde」2004年https://www.youtube.com/watch?v=hojorMMVKYA

Tout le mondeclip officielhttps://www.youtube.com/watch?v=gJlodw4w1BA

 


5.  ララ・ファビアン Lara Fabian、「Papillon/蝶々」

Lara Fabianが2019年2月15日にリリースした新しいアルバムは「Papillon」。

Fabian、本名Lara Sophie Katy Crokaertは190年ベルギー、BruxellesEtterbeek生まれのACI。14歳からベルギーで歌手として活動。88年Luxembourg代表でEurovisionに出場4位。89年にリリースしたシングル「Je suis/私は」のプロモーションで訪れたカナダが気に入り90年代数年間Canadaで活動。97年シングル「Tout/全て」がヨーロッパでヒット、この曲を収録したアルバム「Pure/純粋な」は100万枚以上の売り上げ、98年VdM新人歌手賞を受賞。99年全曲英語で歌った「Lara Fabian」によりアメリカでも人気に。2002年に同じベルギー出身の女性歌手Maurane(1960-2018 ACI)とデュオで歌った「Tu es mon autre/あなたはもう一人の私」はシングルが30万枚以上売上げのヒットに。2009年のアルバム「Toutes les femmes en moi/私の中の全ての女性」はBarbaraの「Göttingen/ゲッティンゲン」、Dalidaの「Il venait d’avoir 18 ans/18歳の彼」などをカバーした先輩女性歌手へのオマージュ。10年30曲収録のベスト盤をだしている。10年9月には仏、英、伊、露、西語で歌った11曲を収録したアルバム「Mademoiselle Zhivago」をロシアとウクライナでリリース(フランス、ベルギーでのリリースは12年6月)、その後10年から12年にかけて東欧諸国、ロシアツアーを行っている。13年4月アルバム「Le secret/秘密」をリリース後聴覚の不調により活動を休止していたが、回復。2015年11月「Ma vie dans la tienne/あなたの人生の中の私の人生」をリリースしている。2016年7月に予定されていた来日公演は中止。前作は2017年10月リリースの「Camouflage」、英語で歌われているPop-Rockの12曲収録。今回のアルバム「Papillon」にはMon DenebiSharon Vaughnの協力を得て作詞・作曲した11曲が収録されている。11曲は「Papillon」、「Je suis a toi/私はあなたのもの」、「Changer le jeu/遊びを変える」、「Par amour/愛で」、「Je ne t’aime plus/もうあなたを愛してはいない」、「Pardonne/許して」、「Superman」、「Sans ton amour/あなたの愛なしでは」など。Fabianは2019年9月にはアメリカ、シカゴなどでのコンサートの予定。2020年1月から「50 World Tour」を計画していて、2020年3月24日Paris Olympia出演。

Tu es mon autre」2009年https://www.youtube.com/watch?v=h_RTXeOTcXc

PapillonOfficial Video https://www.youtube.com/watch?v=dzWit_mevK0

No.1530  2019.4.3. 

No. 1531    2019. 4. 3



第34回 2019年VdM授賞式が2月8日Daphné Burkiiの司会でLa Seine MusicaleParis郊外Boulogne-Billancourt
を会場に行われた。TVFrance 2が21:00~01:30実況中継。

式ではまず2018年に死去したMaurane(1960.12.12-2018.5.7 ベルギー出身のACI)、Charles Aznavour(1924.5.22-2018.10.1 ACI)、Jacques Hijelin(1940.10.18-2-18.4.6 ACI)への追悼が行われた。

Mauraneの追悼では、Mauraneが1994年(第9回)VdMでフランス語圏歌手賞を受けた場面、2002年Lara Fabianとデュオで「Tu es mon autre/あなたはもう一人の私」を歌っている場面の映像などが流された。Aznavour追悼ではヒット曲「For me formidable」をCamélia JordanaJeanne AddedClara Lucianiが歌い、Hijelin追悼では息子のArthur Hと娘のIziaがヒット曲「Je ne peux plus dire je t’aime/もう君を愛しているとは言えない」をデュオで歌った。

For me formidablehttps://www.youtube.com/watch?v=vB0c4JiicBw

Je ne peux plus dire je t’aimehttps://www.youtube.com/watch?v=LdVat2NNeqk

 

今回の各賞受賞者は以下の通り:

・男性歌手賞:

ビッグフロ エ オリBigflo et Oli(他の候補者はEtienne DahoEddy de Pretto

Bigflo & Oliは、Bigflo(本名Florian Ordonez 1993.1.22-)とOli(本名 Olivio Ordonez 1996.4.19-)のToulouse生まれの兄弟によるラップデュオ。2005年最初の曲「Château de carte/カードの城」をYouTubeに投稿している。その後もYouTubeへの投稿、あるいはToulouseにおけるラップバトルへの参加などにより知られるようになり、Sexion d’AssautCaliなどの前座で歌う。2015年9月ファーストアルバム「La our des grands/偉人たちの中庭」をリリース。2016年6月24日のreedition版に追加された「Je suis/僕は・・」でSACEMRolf Marbot賞(楽曲賞)を受賞。2017年NRJ音楽賞でグループ/デュオ賞を受賞。2017年6月23日セカンドアルバム「La vraie vie/真の人生」をリリース、収録されたDommage残念」で2018年VdMのオリジナルシャンソン賞を受賞している。2018年11月3枚目のアルバム「La vie de rêve/夢の人生」をリリースしている。式ではそのアルバムの中から「Rentrez chez vous/君の家へ帰れ」を歌った。今回のVMではアルバム「La vie de rêve」で「アーバンミュージックアルバム賞」も受賞している。

Rentrez chez voushttps://www.youtube.com/watch?v=RJpsbUGGTCI

 

・女性歌手賞

ジャンヌ・アデッドJeanne Added他の候補者は Christine and the QueensVanessa Paradis

Jeannne Addedは1980年9月25日Reims生まれのジャズ、ロック系ACI。主として英語で歌う。2001年からConservatoire national supérieur de musique et de danse de Paris/パリ国立高等音楽・ダンス学院で学び、ジャズクラスを主席で卒業。その後ロンドンのRoyal Academy of Musicでも学んでいる。2006年から主としてチェロ、ベース奏者として多くの分野のミュージシャンと組んで演奏活動。2008年から自作を歌うように。2011年にはEPを、2015年6月にはファーストアルバム「Be Sensational」をリリース。アルバムは2016年VdMで新人アルバム賞にノミネートされた。

2018年9月4日セカンドアルバム「Radiate」をリリース。これには「Radiate」、「Both Sides」、「Falling Hearts」、「Mutate」、「Enemy」など10曲収録。2018年10月TV番組「C à vous」に出演「Both Sides」を歌い、また11月24日同「On n’est pas couché」に出演「Mutate」を歌うなどして一般に知られるように。2018年10月からツアーを行っていて、2019年4月3日 ParisZénith に出演予定。式では「Radiate」を歌った。今回のVdMではアルバム「Radiate」で「ロックアルバム賞」も受賞している。

Radiatehttps://www.youtube.com/watch?v=BYbVtMdRoH8

・シャンソンアルバム賞

アラン・バッシュングAlain Bashungの「En amont/川上に」(他の候補はAlain Chamfortの「Le désordre des choses」、Christine ande the Queensの「Chris」)

Alain Bashungは1947年12月1日Paris生まれ、2009年3月14日Parisで死去したACI、俳優。1962年友人たちとグループ「Hill Billy」を結成、フォークやロカビリーを歌い、地方のホテルやレストランあるいはドイツ駐留米軍キャンプなどを回る。1966年からソロで活動を開始、アルバムを出すが成功せず、1980年「Gaby,oh Gaby/ガビー、オー ガビー」が最初のヒット。1981年ParisOlympiaに出演。1986年のアルバム「Passé le Rio Grande/リオ・グランデを通過」VdMでロックアルバム賞を受賞。1998年1月アルバム「Fantasie militaire/軍隊のファンタジー」リリース。アルバムは2005年第20回記念のVdMで特別賞「過去20年の最優秀アルバム」に。またその中に収められた「La nuit je mens/夜僕は嘘をつく」は2013年「歌手が選ぶトップ100曲」の2位に。2008年3月生前最後のアルバム「Bleu pétrole/青い石油」をリリース。このアルバムによりBashungは2009年VdMで男性歌手賞、シャンソンアルバム賞を受賞。Bashungは「Roi des Victoires/ヴィクトワールの王」あるいは「Recordman des Victoires/ヴィクトワールの記録保持者」と呼ばれていて男性歌手賞を3回受賞するなど生前すでに12個のVictoireを受賞。2009年3月14日ParisSaint-Josph病院で肺ガンのため死去、享年61歳。Père-Lachaise墓地に埋葬された。2012年6月、住んでいたParis18区Goutte-d’Or地区16、rue de JessaintSquare Alain Bashungが誕生した。

今回受賞の対象となったアルバム「En amont」は没後10年になるのを記念して2018年11月23日にリリースされたもので、アルバム「Fantaisie militaire」からの協力者であるEdith Fambuenaのプロデュースによる。収められている11曲は主としてアルバム「Bleu pétrole」製作の段階で収録されなかった曲などからBashungの未亡人Chloé Monsが選定、当時活躍していたACIなどから詩や曲を提供されたもの。11曲は:「Immortels/不滅の人々」(Dominique A作詞/作曲)、「Seul le chien」(dito)、「La mariée des roseaux」(Doriand作詞/Bashung作曲)、「Nos âmes à l’abri」(dito)、「Elle me dit les mêmes mots」(Daniel Darc作詞/Bashung作曲)、「Montevideo」(Mickey 3DMickaël Fumon作詞/作曲)、「Les Salines」(Raphaël作詞/作曲)など。

授賞式ではFambuenaMonsvictoireを受け取った。この受賞によりBashungvictoireは13個となりMMathieu Chedidと並び最多となった。

Immortelshttps://www.youtube.com/watch?v=E5rIb1t6Ukw

 

・オリジナルシャンソン賞

ブルヴァール・デ・ゼールBoulevard des Airsの「Je me dis que toi aussi/僕は君も同じだと思う」(他の候補LouaneJulien Doréのデュオによる「Midi sur novembre」、Aya Nakanuraの「Djadja」、OrelsanDamsoのデュオによる「Rêves bizarres」)

Bourlevard des AirsBDA)は2004年TarbesHautes-Pyrenées県)の高校生Dasque兄弟を中心に結成されたグループで、メンバーが作詞作曲した「ホームメイド」のポップ、ロック、エレクトロなど多彩な楽曲をレパートリーにしている。2011年ファーストアルバム「Paris-Buenos Aires」リリース後、国内、スペイン、スイス、カナダなどを回るツアーを行い、ステージでのパフォーマンスが評判になり2013年のVdMでは新人ステージ賞の候補に。2015年にリリースしたアルバム「Bruxelles」は20万枚以上の売り上げ。2018年8月31日今回の受賞曲「Je me dis que toi aussi」、「Tout le temps」、「Si la vie avance」など11曲収録のアルバム「Je me dis que toi aussi」をリリース。その週チャートの3位に。2018年6月Institut français横浜主宰ののフランス月間の際来日公演。

Je me dis que toi aussihttps://www.youtube.com/watch?v=z2Q3LYG881c

 

 

・新人アルバム賞:

アンジェルAngèleの「Brol/ブロル」(他の候補はFoéの「Il」、Roni Alterの「Roni Alter」)

Angéle、本名Angèle Van Laeken、は1995年12月3日ベルギー、Uccle生まれのACI.父親はフランスでもよく知られている現役のACIMarka、母親は女優・劇作家Laurence Bibot、3歳年長の兄はラップ歌手のRoméo Elvis.Bruxelles郊外で育ち、5歳からピアノを習い、高校卒業後Anversでジャズピアノを学び、父親のバックバンドを務め、友人の勧めもあってACIに。最初はBruxellesのカフェなどで歌い、2017年にはベルギー出身のラップ歌手Damsoの前座で歌う。2017年10月30日最初のシングル「La loi de Murphy/マーフィーの法則」をリリース、そのオフィシャルクリップは現在まで2000万回の再生。2018年5月にはParisに登場、TrianonMC Solaarと出演、その後各地のフェスティヴァルに出演、10月31日にはTV番組「C à vous」に出演するなどしてフランスでも人気に。Angèleはまたベルギー出身のラップ歌手Damsoが2018年6月15日にリリースし、フランスでもチャート1位になったアルバムで今回のVdMでラップアルバム賞を受賞した「Lithopédion」には「Silence」を提供、デュオで歌っている。

今回受賞の対象となった「Brol」(ブリュッセル地方の俗語で「désordre/無秩序、混乱」の意のよう)は2018年10月5日にリリースされたAngèleのファーストアルバムで「La loi de Murphy」、「Tout oublier/すべて忘れる」(Roméo Elvisとのデュオ)、「La Thune」、「Je veux tes yeux」、「Jalousie」、「Victime des reseaux」、「Les matins」、「Balance ton quoi」など12曲収録。今回のVMでは「Tout oublier」のclipが「オーディオ・ビジュアル創作賞」を受賞。

  「Tout oublierRoméo Elvishttps://www.youtube.com/watch?v=kYxpICQJtj0

 

・新人ステージ賞

クララ・ルシアニClara Luciani他の候補者Tim DupTherapie Taxi

Clara Luciani1992MartiguesBouches-du Rhône生まれ、一家はコルシカ出身、Marseille郊外育ちのACI、エレキギター奏者。2011年からグループで音楽活動。その後ソロに。2015年から2016年に掛けてはRaphaëlの、2017年にはBenjamin Biorayの前座でツアーに同道。2018年4月ファーストアルバム「Sainte-Victoire/サント=ヴィクトワール」をリリース。これには「Sainte-Victoire」、「La grenade/手榴弾」、「On ne meurt pas d’amour」、「Les fleurs」、「Comme toi」など11曲収録。アルバムはマスコミの高い評価を受けた。

La gernadehttps://www.youtube.com/watch?v=33-1PEvKIwA

 

 

その他の賞の受賞者

・アーバンミュージックアルバム賞:

  Bigflo et Oliの「La vie de rêve

・ラップアルバム賞

ダムソDamsoの「Lithopedion

・ロックアルバム賞

  Jeanne Addedの「Radiate

・ワールドミュージックアルバム賞

 Camelia Jordanaの「Lost

・エレキミュージックアルバム賞

  The Blazeの「Dancehall

・コンサート賞

  オレルサンOrelsan

・オーディオ・ビジュアル創作賞

  AngeleRoméo Elvisの「Tout oublier

 
 No.1530 2019.3.5   

No.1530      2019.3.5



87歳の女性歌手 フランセスカ・ソルヴィルFrancesca SollevillecompilationアルバムMes amours/我が愛」リリース

フランセスカ・ソルヴィルFrancesca SollevillecompilationMes amours/我が愛」リリースFrancesca SollevilleCD2枚組み50曲集録のcompilationMes amours」が2019年1月16日リリースされた。

 

Sollevilleは1932年3月2日Dordogne県、Perigueux生まれの歌手。ソルボンヌで文学を専攻した後、声楽を学び、ラジオ局のコーラスのメンバーに。1958年クラシック歌手としてのキャリアを放棄、ParisRive-Gauche/左岸のキャバレで歌うことを選択。その後Germaine Montero(1909-2000、歌手)の影響を受け、またこの若い歌手の転向を応援したLéo Ferré(1916-1993、ACI)の激励を受け多くのキャバレで歌うように。「L’Ecluse」ではBarbaraBrigitte Fontaineらと出演、「La Contrescarpe」にはSollevilleを聞くためにLouis AragonElsa Trioletが来店、「La Colombe」ではPierre Perretと出演、「Port du Salut」ではPia ColomboMaurice Fanonと出演するなどRive-Gaucheを代表する歌手に。1959年最初のSPレコード「Francesca Solleville chante Aragon et Mac Oran/フランセスカ・ソルヴィル、アラゴンとマッコルランを歌う」(Aragonの詩によるLa rose du premier de l’an/元旦のばら))、Mac Oranの詩による「Le pont du Nord/北の橋」など収録」)をリリースしている。1962年には「Le Tourbillon/つむじ風」(2019年1月の「今月の顔」参照)、「Vingt an/二十歳」(Léo Ferré)などを収録した最初のLPを出している。1964年には「Le Condamné à mort/死刑囚」(Jean Genetの詩にHélène Martinが曲を付けたもの)などを収録した2枚目のLPRécital №2」でACC大賞を受賞。その後もAragon(1976年「Francesca Solleville chante Louis Aragon」をリリース)、Mac OranGenetPaul FortCharles BaudelaireGuiaume Apollinaireらの詩に曲を付けたシャンソンを歌い、また、Allain Leprest(1994年アルバム「Francesca chante Allain Leprest」をリリース)、Jean FerratFerréMartinらのシャンソンを歌い続け、「詩的シャンソンを歌う」歌手として活躍。2001年7月日本(名古屋)公演、2002年1月22日アルバム「En tournée au Japon」をリリース。2017年24枚目のアルバム「Dolce vita」をリリース、5月5日にはParisCafé de la Danseに出演してアルバム収録曲を披露している。「60 ans de luttesde combats et d’amour/60年の闘争、戦闘、愛」との副題がある今回のcompilationMes amours」に収録されているのは:Elle et lui/彼女と彼」、「Mes amours」、「Vingt ans」、「Amsterdam/アムステルダム」、「Le tourbillon」、「Al dente/アル ダンテ」、「Un jour un jour/戦いの日々」、「Nuit et brouillard/夜と霧」、「Potemkine/ポテムキン」、「Est-ce aisi que les hommes vivent/男の生き方」、「Camarade/同志」、「L’affiche roge/赤いポスター」、「Le temps de vivre/生きる時代」、「Le comdamné à mort」、「La vague/波」、「Les instants volés/盗まれた一瞬」、「Robert le diable/ロベール、悪魔」、「Maitenant que la jeunesse/時こそ今は青春」、「L!ami d’un soir/ある夜の友だち」、「On s’ra jamais vieux/決して老いることはない」、「Sous le marronnier du jardin/公園のマロニエの下で」、「Je démènage/私は引っ越す」、「Un homme passe sous la fenêtre et chante窓の下の歌」、「Je chante, excuse-moi/私は歌う、許して」など。

 

Le condamné à morthttps://www.ina.fr/video/I13203977/francesca-solleville-le-condamne-a-mort-video.html

Le tourbillon」 https://www.youtube.com/watch?v=D4I1BiCHJOo

Camarade」 https://www.youtube.com/watch?v=FHUVmk-zp9M

Nuit et brouillardhttps://www.dailymotion.com/video/xfpcah

Je chante, excuse-moi」 https://www.youtube.com/watch?v=7tZSXpKD8LM

 No.1529  2019.2.10   KCN 1529     2019.2.10


ジルベール・ベコーGilbert Bécaud、ベストアルバム「At his BestVol 1、2」リリース 

Gilbert Bécaud(1927-2001 ACI)のベストアルバムが2019年1月9日(Vol 1)及び12日(Vol 2)にリリースされた。

今回のベストアルバムに収録されているのは:
Vol 1」・・「Mes mains」、「Le marchand de ballons/風船売り」、「Je veux te dire adieu/君にさよならを言いたい」「Marianne de ma jeunesse/我が青春のマリアンヌ」、「Les marches de Provence」、「Le pays d’où je viens」、「Le jour où la pluie viendra/雨の降る日」、「Salut les copains/やあ仲間たち」、「C’esr merveilleux l’amour」、「Viens danser/さあ踊ろう」、「Marie, Marie/マリー、マリー」など20曲

Vol 2 」 ・・「Tête des bois/頑固者」、「L’absent/いない人」、「Je te promets」、「Quand l’amour est mort/愛が死んだ時」、「Et maintenant」、「Le bateau blanc/白い船」、「Sur la plus haute coline/一番高い丘で」、「Le judgement/判決」、「Nous, les copains/我々仲間」、「L’entant a l’etoile/星を持つ子供」、「Quand tu danse/君が踊る時」、「Les croix」、「Viens」、「Donne-moi/僕におくれ」など20曲

Les marches de Provence1957https://www.youtube.com/watch?v=ZLt_LT-TYTo

Les croix1966年 https://www.youtube.com/watch?v=vDJuvD3eqhc

Le jour où la pluie viendra1976 https://www.youtube.com/watch?v=_eTYUC_vWTM

Et maintenant1987https://www.youtube.com/watch?v=TW6QiI7hHGA

Mes mains」1988年 https://www.youtube.com/watch?v=TpW-yWeGOmQ

 

Bécaud本名François Gilbert Léopold Silly、は19271024Toulon生まれのACI歳でConservatoire de Niceのピアノ科に入り、パリ解放と同時にパリへ、ピアニストとしてバーやキャバレで演奏。1950年人気歌手Jacques Pillsの伴奏者に。PillsEdith Piafと結婚。Piaf宅でCharles Aznavourと知り合い、Aznavour作詞、Bécaud作曲で「Viens/お出で」、(「Méque, méque/メケ メケ」、「Je t’attends/君を待つ」)、「C’est merveilleux l’amour/愛は素晴らしい」(4曲ともBécaudAznavour両者が録音している)などのヒットを。BécaudPiafに勧められて歌手に。1953年「Mes mains/メ マン:僕の両手」、「Les croix/十字架」を収録した最初のレコードを出している。54年2月5日にはLucienne Delyleの前座でOlympia初出演。この日はミュージックホールとして新生したOlympiaのこけら落としであった。55年2月17日vedetteとしてOlympia初出演。 この公演の際熱狂した若者がホールの一部を破壊、翌日新聞はBécaudに「Monsieur 100Mille Volts/ムッシュー 10万ボルト」の名を。その後「Le pays d'où je viens/はるかなる国から来た男」(56年)、「Les Marchés de Provence/プロヴァンスの市場」(57年)、「Et maintenant/エ マントナン」(61年)、「Nathalie/ナタリー」(64年)、「Quand il est mort le poète/詩人が死んだ時」(65年)、「Seul sur son étoile/一人星の上で」(66年)、「L'important c'est la rose/バラは憧れ」(67年)、「Je reviens te chercher/君を迎えに」(67年)、「C'est en septembre/故郷の9月」(77年)などのヒットを世に出す。

 

1982年SACEMそれまでの功績に対してMedaille d’or/金メダルを贈る。1997年11月70歳の誕生日を改装なったOlympiaのこけら落としで祝う。(Olympiaは95年地域開発のため解体の危機にあったがアーティストたちの抗議、Jacques Langらの支援により改装、存続した)。

1999年生前最後のアルバム『Faut faire avec/一緒にやることが必要』をリリース:「Faut faire avec」、「Les gens delIle/島の人々」、「L’arbre/樹木」、「La fille au tableau/絵の中の少女」など12曲収録。1999年11月33回目、最後のOlympia出演。2000年7月15日スイス Fribourgでの公演が最後のコンサート。

 

2001年12月18日肺癌のため死去、21日Paris Madeleine寺院で葬儀、Père Lachaiseに埋葬。2002年3月遺作アルバム『Je partirai/僕は立ち去る』リリース:「Je parirai」、「Le Cap de Bonne-Espérance/喜望峰」、「Le train d’amour/希望の列車」(Serge Lamaとのデュオ)、「Viens nous aider/我々を助けに来て」など13曲。2011年には後輩の歌手によるトリビュート・アルバム『Bécaud, Et maintenant』がリリースされた:「Alors raconte/さあ話して」(Alain Souchon)、「C’est en septembre」(Julien Clerc)、「Natalie」(Patrick Bruel)、「Et maintenant」(Johhny Hallyday)など15曲収録。1963年日本初公演。その後 1970年、71、72、75、76、78、81、87、89年にも来日公演を行っている

No.1528  2019.1.29
 
KCN 1528   2019.1.29

ミシェル・ルグラン Michel Legrand、死去     
    ※ 記事の最後に載せました ピアノの即興演奏 是非お聞きください。
                                                        






Michel Legrand201926日午前時妻で俳優のMacha Mérilに看取られて死去、享年86歳。重い肺感染症で2週間前からNeuillyのアメリカ病院に入院していた。Legrandは延命治療は行わないよう病院に要請していた由。

Michel Legrand は193224Paris 20区、Menilmontant生まれのピアニスト、作曲家、指揮者、映画監督、脚本家、歌手、俳優、父親Rymond Legrandはオーケストラの指揮者、映画音楽の作曲家。姉は歌手のクリスチャンヌChristiane
パリ国立高等音楽院で学び、20歳で、主席で卒業。在学中よりアレンジャー、伴奏者として活躍。22歳でシャンソンをムード音楽に編曲したLPI love Paris」を出す。ピアニストとしても活動、Miles DavisBill Evansなどと共演したアルバム「Legrand Jazz」(58年)を出している。50年代にはJuliette GrécoMaurice ChevalierHenri Salvadorらの伴奏ピアニストとして活動。60年代から映画音楽の作曲もするようになり、Jacques Demyと組んだ最初が「Lola/ローラ」(60年)、次いで「Les parapluies de Cherboug/シェルブールの雨傘」(64年)、「Les Demoiselles de Rochefort/ロシュフォールの恋人たち」(67年)。更に、Jean-Luc Godard(「Une femme est une femme/女は女である」61年)、Claude Lelouch(「Les uns et les autres/愛と哀しみのボレロ」81年)、Agnes Varda(「Cléo de 5 à 7/5時から7時までのクレオ」(61年、Legrandは俳優としてピアニスト役で出演)、Joséph LoseyEva/エヴァの匂い」(62年)、 DemyPaue d’âne/ロバと王女」(70年)にも協力している。Legrandは3つのオスカーを受賞。即ち:Norman Jewison監督の「L'affaire Thomas Crown/華麗なる賭け」(68年主題曲「The Windmills of your mind」で「Best original song」)、Robert MuliganUn été 42/想い出の夏」(71年「Best original score」)及びBarbara Streisand監督・主演「Yentl/愛のイエントル」(84年「dito」)。 88年にはAnnie Girardot主演の半自伝的映画「Cinq jours en juin/6月の6日間」の脚本と監督。 2000年代に入ってからも:2002年Lelouch監督、Patricia Kaas主演映画「And Now・・・Ladies and Gentlemen」、2009年Eric-Emmanuel Schmitt監督映画「Oscar et la Dame rose/オスカーとマダム・ローズ」、2015年公開Xavier Beauvois監督映画「La rançon de la gloire/栄光の代価」、最後の音楽担当は2017年公開Xavier Beauvois監督の「Les Gardiennes/女たちの戦争:ガーディアンズ」(2017年東京国際映画祭で上映)。映画・TV音楽を200曲以上作曲している。

歌手としては「L'été 42」、「Les moulins de mon cœur/風のささやき」(映画「「L'affaire Thomas Crown」の主題歌のフランス語版)、「La valse des lilas/リラのワルツ」、「Et si demain/そして、もし明日」(Nana Moukouriとのデュオ)などを歌いヒットした。また
2015年1127日にリリースしたアルバムは「Michel Legrand e ses amisミシェル・ルグランとその友人たち」にはLegrandの作曲による13曲を、現在のシャンソンフランセーズを代表する若手及びヴェテラン歌手などがLegrand指揮のオーケストラ、あるいはLegrandのピアノ伴奏で、歌っていて、それらは、「La valse des lilas」(Hélène Ségara)、「Les moulins de mon cœur」(Charles Aznavour)、「Et si demain」(Mario Pelchat)、「Un parfum de fin du monde/世界の終わりの香り」(Vincent Niclo)、「Alcatraz/アルカトラーズ」(Thomas Dutronc)など。

Legrand
71年世界音楽祭で初来日以来度々来日、2007年には生誕75周年記念ジャパンツアーを行い、2018年7月には日仏交流160周年記念行事の一つとして来日公演を行っている。2015年12月L égion d’honneur Commandeur勲章受章。

死去に立ち会った女優Macha Mérilとは1964年に知り合い2014年、Legrand82歳で正式に結婚。知り合ってから結婚まで50年を要したのは、2人とも他の配偶者と結婚していて、その解消のために長い時間が必要だったためだと言われている。

各界からの哀悼の辞

Emmanuel Macron大統領:彼の独特なメロディーは我々の脳裏に焼き付いているし、街中で口ずさまれていて、我々の人生の主題歌のようだ。今日では時代を象徴するメロディーになっている・・

François Hollande 前大統領:彼と共に偉大な作曲家が世を去った。彼はすべての音楽を愛し、音楽も彼を愛していた。彼はその才能によって世界中の人々を魅了した。今日RochefortからCherbourgまでフランスが喪に服している・・

Vladimir Cosma 作曲家:彼はアレンジに高尚さをもたらした。その点ではアメリカ人のアレンジャーよりも数段進んでいた・・

Costa-Gavras映画監督:彼はジャズマン。ジャズと共に新しい音を持ち込んできた。Legrand以降、音楽家と映画監督との共同作業はそれまでとは違うものになった・・

Vincent Niclo歌手:あなたの側で私は多くのことを学んだ。あなたのピアノ伴奏でリハーサルを行った数時間は私にとって夢のような時間だった。あなたのお陰で「Ces moulins dans nos cœurs/私たちの心の中のこの風車」はいつまでも回り続けることでしょう・・

Thomas Dutronc ACIStingStreisandSinatraなど偉大な歌手が歌った彼の曲は、これからも長い間我々を感動させることだろう・・

Hélène Ségara 歌手:あなたと知り合ってから20年、本当に素晴らしい時間だった。あなたが私に示してくれた才能と優しさに感謝します・・

Michele Laroque 俳優:偉大な作曲家Michel Legrandに敬意を捧げます。不滅の名曲をありがとうございます。私たちは映画「Doggy Bag」(1999年公開 Frederic Comtet監督映画)の中で一緒にラップしましたね・・

Tony Bennett 歌手:彼は私にとって宝物のような曲「How Do You Keep The Music Playing」を作ってくれた。彼の音楽はこれからも生き続けるし我々はそれを歌い続けるだろう。彼は優れた作曲家であり、素晴らしい人間だった。彼がいなくなって寂しくなるだろう・・

<葬儀
 葬儀は2月1日午前ロシア正教会Cathédrale Saint-Alexandre-NevbkyParis 8区)で行われ、
 遺体はPère-Lschaiseに埋葬される。

 Les moulins de mon cœur 1976年https://www.youtube.com/watch?v=fy5jsvF7H3E

Michel Legrand en six musiques de film /ミシェル・ルグラン、6本の映画音楽
Lora」→「Cléo de 5 à 7Les parapluies de Cherboug」→Les Demoiselles de RochefortL'affaire Thomas Crown」→Peau d’âne」 https://www.youtube.com/watch?v=DK81gpf64iI

Les moulins de mon cœur」ピアノ演奏 2012年 https://www.youtube.com/watch?v=csTe1e3WZvQ

ピアノの即興演奏 2017年https://www.youtube.com/results?search_query=michel+legrand+piano&sp=mAEB

 
No.1527  2019.1.25 

KCN 1527   2019.1.25

最近の話題  3題           


1. Jonny Hallydayの息子 ダヴィッド・アリディDavid Hallydayのアルバム、
J’ai quelque chose à vous dire/あなた言いたいことがある」評判に

David Hallydayが2018年12月7日にリリースしたアルバム「J’ai quelque chose à vous dire」が好評で、リリースの週アルバム売り上げチャートでは、Johhny Hallydayの「Mon pays c’est l’amour」、Sopranoの「Phoenix」に次いで3位。

 David Hallydayは1966年8月14日Paris 郊外Boulogne-Billancourt生まれ、ACI、ミュージシャン、レーシングドライバー。父親はJohnny Hallyday(1943-2017)、母親はSylvie Vartan(1944-)。両親は1965年に結婚、81年離婚。両親の離婚後Davidは母親とともにLos Angelesに居住、同地で高校の同級生とグループをつくり音楽活動も始めた。1986年には母親Vartanのために「Virage/カーブ」などの作曲を行っている。88年にはファーストアルバム「True Cool」をリリース。その中に収録されシングルカットされた「Higt」は5週間フランスのシングルチャートの1位に。99年にリリースしたアルバム「Un paradisUn enfer/天国/地獄」は30万枚以上の売り上げになり、その中に収録されシングルカットされた「Tu ne m’a pas laissé le temps/あなたは僕に時間を残してくれなかった」(母方の祖父を歌ったもの)は100万枚以上の売り上げで、SACEMVincenr Scotto賞(楽曲賞)を受賞し、Davidは2000年にはNRJ音楽賞でフランス語圏男性歌手賞を受賞。また、1999年9月にリリースされた父Johnnyのアルバム「Sang pour sang/サン プール サン」では収録された12曲全曲の作曲を行っている。アルバムは大ヒットで250万枚以上の売り上げと言われ、VdMでアルバム賞を受賞した。

 今回のアルバム「J’ai quelque chose à vous dire」はDavid13枚目のアルバム。それが話題になっている一つの理由は2018年11月12日NRJ音楽賞授賞式で、Johnny追悼のためDavidがこのアルバムに収録された「Ma dernière letrre/私の最後の手紙」を歌いTV視聴者に感銘を与えたこと(1522参照)。他の理由としてはリリースの日が父親Johhnyの没後1年目に当たったことがある。Jonny没後、その最期や遺産を巡って、様々は情報が入り乱れている。例えばJohnny死亡時の妻Laeticia Johhnyの2人の子(DavidLaura Smet<1983-母親はNathalie BayeSmetHallydayの本名>)がJohnnyの最期に立ち会うことを許さなかった。遺産に関しては、DavidLauraには相続されなかったと報道され、二人とLaeticiaとの間で相続を関して係争中であることが喧伝されている。そのような時期にあって、このアルバムに収められた曲の中にはDavidの父親への追憶の気持ちばかりではなく、継母Laeticiaに対する不満(あるいは攻撃)を暗示するものがある。Davidは父親の死後かなり早い時期から(2018年2月からとの報道がある)曲作りを始めている。「私は悲しみから早く立ち直る必要があった。このアルバムの収められた曲は服喪の気持ちからのものでもあり、自分の立場を守るための救命ブイでもある」。収録されているのは11曲、詩はLionel FlorenceAmo Santasmariaらに提供され、作曲は全曲David自身。11曲は:「J’ai quelque chose à vous dire」、「Ma dernière letrre」(2018年11月12日にシングルで先行リリースされている)、「A toi je pardonne/私はあなたを許す」、「Le nerf de la guerre/軍資金」、「En vie/生きている」、「Seul au monde/世界で一人」、「Eternel/永遠の」、「Mauvais choix/悪い選択」、「Jamis dire jamais/決してとは決して言わない:あきらめてはだめ」、「My reflexion」など。

Sang pour sang」2013年6月15日 Bercyで https://www.youtube.com/watch?v=1KPZQVM2_Sc

Eternel」(clip officiel) https://www.youtube.com/watch?v=DvzFH6rRefY

・・私はあなたの涙の中に清純な気持ちが流れているのを見た。しかし、黒いヴェールの下に隠されたあなたの気持ちがどうなのか私は推し量りかねている。あなたは私が彼の傷ついた体に手を置くことを許さなかった。あなたはすべてを壊すことができる、すべてを消すことができる。しかし愛し合っていた者たちを抹殺するために天を切り裂く必要があるはずだ。愛は永遠だから、愛は永遠だから・・


2.
ジャン=ジャック・ゴールドマンJean-Jacques Goldman、「フランス人が好きな人物」1位

2018年11月に行われた「好きなアーティスト」アンケート(1524)で1位になったJean-Jacques Goldman、2019年1月2日に発表された「好きな人物」アンケートでも1位に。この「好きな人物」アンケートは2018年12月6日~10日にかけて、各界を代表する人物として予めノミネートされた50人につき、年齢、性別、職業などから割当標本抽出で選ばれた15歳以上の1004人を対象に、「あなたが今日のフランスで重要だと思われる人物、あるいは好きな人物10人を選んで下さい」と質問する方法で行われた。その結果上位3人は、1位は35.3%が選んだGoldman、第2位は俳優のOmar Sy(32.5%)、3位は俳優のDany Boon(25.7%)。今回のアンケートにノミネートされた歌手では:Soprano(10位)、Michel Sardou(13位)、Renaud(19位)、Francis Cabrel(21位)、Patrick Bruel(27位)、Florent Pagny(30位)、Louane(32位)、Alain Souchon(34位)、Mylene Farmer(39位)、Zazie(45位)、Nolwenn Leroy(46位)、Line Renaud(47位)。Goldmanは2017年12月のアンケートでも1位、それ以前にも2013年から2015年まで1位、2016年には2位だった。

Goldman1951Paris生まれのACI、音楽プロデューサー。グループ活動後79年からソロ。81年の「Il suffira d’un signe/一つの兆候で十分」、82年「Quand la musique est bonne/音楽が良ければ」、84年「Envole-moi/僕を飛び立たせて」などが大ヒット。86年VdMで男性歌手賞。 プロデューサーとしては、ほぼ全曲作詞作曲したCéine Dionの95年アルバム「D’eux/彼らについて」は、フランス国内で440万枚売り上げるなど、フランス語で歌われたアルバムの歴代最多売上げだと言われている。2001年11月、現在までのところ最新となるアルバム「Chansons pour les pieds/足(ダンス)のためのシャンソン」をリリース。同年10月に再婚した夫人との間の3人の女児との生活を大事にしたいと2004年無期限の活動休止を宣言、夫人の出身地Marseilleに転居、さらに2017年からはロンドンに移住。特別の場合(2017年までディレクターをつとめていたLes Enfoirésのコンサート及びいくつかの慈善コンサート)を除きステージに立つことはない。ただし、作詞作曲は続けていて、活動休止を宣言後も多くの歌手にヒット曲を提供している。

そのGoldmanは2018年4月、Les Enfoirésを立ち上げたColucheの未亡人Véroniqueの葬儀に参列。さらに全く思わぬ形で、突然姿を現した。Patrick Fiori(1969-ACI)は2017年9月29日アルバム「Promesse/約束」をリリース。その中に収録されていた「Les gens qu’on aime/愛する人々」(JJ Goldman 作詞/作曲)を2018年8月28日シングルカットしてリリース。Goldmanは2018年12月から視聴可能なそのclip officielに一瞬顔を見せている。(Goldmanに関してはこの程度のことでもニュースになるんですねー)。

Envole-moi」 clip officiel https://www.youtube.com/watch?v=oltptNDHocw

Tournent les violons」アルバム「Chanson pour pieds」から2002年 https://www.dailymotion.com/video/x18nya

Les gens qu’on aimePatrick FioriGoldmanの登場は0.57から0.59まで)
https://www.youtube.com/watch?v=DFsCU8ckap4

 3.La même/同じこと」(Maître Gims Vianneyのデュオ)、2018年にラジオで最も流された曲

民間の調査機関「Yacast」によると「La même」(作詞Vianney & Maître Gims/作曲Renaud RebillaudVianney & Maître Gims/歌 Vianney & Maître Gims)が2018年フランスの全ラジオ局から最も頻繁に流された曲になった。2位はTom Walkerの「Leave a Light On」、3位はDavid Guette & Siaによる「Flames」。

La même」はMaître Gimsのアルバム「La ceinture noire/黒帯」(2018年3月23日リリース、50万枚以上の売り上げでdiamant disque)に収録、2018年3月9日には先行シングルリリースされている、リリースから4ヶ月でSNEPdiamant disqueと認定されている。

・・Maître Gimsアーバンミュージックの新しい旗手と呼ばれている。本名Gandhi Djuna、1986年コンゴ民主共和国Kinshasa生まれのラップ系ACI。一家は1988年フランスへ。2002年友人らとラップグループSexion ‘Assautwo結成。このグループは2013年NRJ音楽賞でグループ賞を、また「Avant qu’elle parte/彼女が出発する前に」でシャンソン賞を受賞。12年からソロ活動、13年5月最初のソロアルバム「Subliminal」をリリース、50万枚以上の売上げでdisque de diamant/ダイヤモンドディスク。13年5月31日ソロでOlympiaに初出演、11月の「Fête de la chanson française」でParis Match誌新人賞を受賞。2015年8月リリースのMon cœur avait raison僕のハートは正しかった」はCD2枚組。そこの収録された「Sapés comme jamais/今まで以上にめかし込んで」により、2016年VdMでラップとしては初めてオリジナルシャンソン賞の受賞。「La ceinture noire」は3枚目のアルバム。

・・Vianney本名Vianney Bureau1991Pau生まれのACI。2014年10月20日ファァーストアルバム「Idées blanches/実効のない考え」をリリース(2017年9月「君へのラヴソング/Idées blanches」のタイトルで日本発売)。2015年SACEMFrancis Lemarque賞(最優秀新人賞)及びRFM―ParisMatch作詞家大賞新人賞を受賞。2016年のVdMで男性歌手賞を受賞している。 2016年8月にリリースされたCêline Dionのアルバム「Encore un soir」には「Ma force/私の力」を作詞・作曲して提供している。2016年11月25日リリースしたセカンドアルバム「Vianney」に収録された「Je m’en vais/僕は立ち去る」は2017年VdMでシャンソン賞を受賞している。2017年9月来日渋谷Clesea Hotelでコンサート。

Yacastによれば「La même」は2018年中に合計で75000回ラジオから流された。特にSkylockM.Radioはそれぞれ900回以上流している。

この調査でフランスの曲が1位になったのは実に15年振りで。前回は2002年の「Tu trouveras/あなたには分かるだろう」(歌Natasha St-Pier & Pascal Obispoのデュオ)

La même」 2018.11.10 NRJ音楽賞授賞式で 
https://www.youtube.com/watch?v=OLy-X6wKT2U

Tu trouveras」2003.6.19 Fête de la musiquehttps://www.youtube.com/watch?v=GBCCMjDglPM

 
 .1526  2019.1.   No.1526    2019.1.


ルノーRenaud2018SACEM大賞特別賞受賞

Grands Prix SACEM 2018/2018SACEM大賞」の授賞式が昨年12月10日Salle Pleylで行われ、Renaudが「Prix spécial de la SACEMSACEM特別賞」を授賞した。SACEMSociété des auteurs, compositeurs et éditeurs de musique作詞家、作曲家、楽譜出版者協会1851年に設立された、音楽関係の著作権の管理などを行う協会。大賞受賞者は作詞家、作曲家、楽譜出版者20人からなるSACEM理事会によって選ばれる。Prix spécial de la SACEM」はACI、作詞家、作曲家を対象に長年の功績に対して授与される。最近ではSerge Lama (2013年)、Johnny Hallyday

(2014年)、Véronique Sanson(2015年)、Michel Jonasz(2017年)、Salvatore Adamo(2018年)が受賞している。

 

Renaud、本名Renaud Séchan、1952年パリ14区生まれのACI。16歳の誕生日を68年のいわゆる「5月革命」のバリケードの中で迎えた頃から曲を作り始め、75年最初のアルバム「Amoureux de Paname/パナム(パリ)の恋人」は38万枚の売上げ。 77年「Laisse béton/ほっとけ:laisse tomberの逆さ言葉」などを収めた同タイトルのアルバムは55万枚。83年「Morgane de toi/モルガン ド トワ」150万枚の売り上げ。85年「Mistral agnant/ミストラル ガニャン」などを収めた同タイトルのアルバムは200万枚以上。この頃からトレードマークの赤いバンダナを首の周りに巻いた反逆歌手と言われるように。91年のアルバム「Marchand de cailloux/砂売り」(65万枚)でACC大賞。Georges Brassensを尊敬し、師と仰ぎ96年には「Renaud chante Brassens/ルノー、ブラッサンスを歌う」(30万枚)を出している。しかし、50歳になる前から数年間パリのビストロでアニス酒浸りになりながら孤独な生活を送っていた。回復し、シャンソンに戻り、2002年8年振りのアルバム「Boucan d'enfer/地獄の大騒音」をリリース、220万枚の売上げ。これによって翌年03年のVdMでアルバム賞、男性歌手賞及びその中に収められていたAxelle Redとのデユオ「Manhattan-Kaboul/マンハッタン=カブール」でオリジナルシャンソン賞の3賞を獲得した。04年にはAcadémie FrançaiseGrande Médaille受賞。06年アルバム「Rouge sang/赤い血」(「Les Bobos/ボボたち:bourgeoisbohèmeの人たち」、「Malone」などを収録70万枚)。09年アルバム「Molly Malone-Balade irlandaise/モリー・マロン=アイルランドのバラード」をリリース、20万枚以上の売上げ。その後11年に離婚したことなどもあり「インスピレーションが枯渇した」と活動を休止していたが、12年CD18枚組の「Intégrale/全集」がリリースされ、13年には「Arts et Lettres/芸術・文学」勲章Commandeur章を受けている。14年には後輩の歌手たちがRenaudのヒット曲をカバーしたアルバム「Bande à Renaud/ルノー軍団 Vol 1Vol 2」をリリース。16年には最新で16枚目のスタジオ録音アルバム「Renaud」をリリース。「Les mots/言葉たち」などを収録したこのアルバムはdisque de diamant(50万枚以上の売り上げ)。Renaudフランスでは人気が高く、06年にはPetit Larousse辞典人名欄には記載があり、「好きな歌手」のアンケートでは常に上位。また1985年に出した「Mistral gagnant」は「好きなシャンソン」の上位(前項参照)。 

Renaudに特別賞を授与したのはDavid Séchan.DavidRenaudと双子の兄(弟)で、楽譜出版者の代表としてSACEMの理事を務めている。2018年9月からアルコール依存症の治療を受けていて体力が弱っていたRenaudは極短い感謝の挨拶だけで歌を披露することはなかった。Renaudに代わってVincent Dedienne(1987-俳優)とAlex Beaupain(1974-ACI)が「Les mots」を歌った。Renaudは今後Dave(1944年Amsterdam生まれ、1960年代末からフランスで活躍している歌手)が2019年春リリース予定している新しいアルバムのプロデュースを担当することになっている。

Renaud 授賞式でhttps://www.youtube.com/watch?v=4-dOTAA22XQ

Laisse beton1978https://www.youtube.com/watch?v=gbD_x34hKWs

Manhattan-Kaboul2003年 https://www.youtube.com/watch?v=YH1CfGlOfrc

Les mots」2016年https://www.youtube.com/watch?v=PJmyIpCB-Ro

 

2018年のRenaua以外の主な受賞者は次の通り

Prix Rolf MarbotRolf Marbot楽曲賞: Orelsanの「Basique」 

Prix Francis LemarqueFrancis Lemarque新人賞: Angèleアンジェル

Grand Prix de la chanson française (créateur)/シャンソンフランセーズ大賞(クリエーター):Pierre-Dominique Burgaud

Grand Prixde la chanson françaiseCréateur-interprète)/シャンソンフランセーズ大賞(クリエーター・歌手):Nicolas Sirkis(グループIndochineのリーダー) 

Grand Prix des musiques urbaines/アーバンミュージック大賞:MC Solaar 

 No.1525 2019.1.1   

No. 1525    2019.1.

フランス人が好きなシャンソン  フランス人が好きなアーテイスト 発表        

世論調査機関「YouGov」が行った「Les chansons préférées des Français/フランス人の好きなシャンソン」アンケートで「Ne me quite pas」が1位になった。アンケートは2018年11月12、13日、18歳以上の1004人を対象に「あなたの好きな曲を10曲まであげて下さい」と言う方式で行われた。その結果が100位まで発表された。上位20曲は次の通り。

1.「Ne me quite pas/行かないで」(1959年 Jacques Brel)10%

2.「Mistral gagnant/ミストラル ガニャン」(1985年 Renaud)8.9%

3.「Non,je ne regrette rien/水に流して」(1960年Edith Piaf)7.4%

4.「L’aigle noir/黒いワシ」(1970年Barbara)7%

5.「Je te promets/君に約束する」(1987年Johnny Hallyday)6.3%

6.「Papaoutai/パパウテ(お父さん、あなたはどこに)」(2013年Stromae)6.2%

7.「Mon vieux/モン ヴユ―」(1974年Daniel Guichard)5.9%

8.「Formidable/素晴らしい」(2013年Stromae)5.6%

9.「La montagne/ふるさとの山」(1964年Jean Ferrat)5.6%

10.「L’Hymne à l’amour/愛の賛歌」(1950年 Piaf)5.4%

以下20位までは得票率5%で「Le Sud/南フランス」(1975年 Nino Ferrer)、「Mon fils ma bataille/我が息子、我が戦い」(1980年Daniel Balavoine)、「Tous les cris les SOS/すべての叫び、SOS」(1985年Balavoine)、「Marie/マリー」(2002年Hallyday)、「J’ai demandé à la lune/月に願った」(2002年Indochine)、「Savoir aimer/愛する術」(1997年Florent Pagny)、「Amsterdam/アムステルダム」(1964年 Brel)、「La vie en rose/バラ色の人生」(1945年Piaf)、「Alors on danse/さあ 踊ろう」(2009年Stromae)、「Le déserteur/脱走兵」(1954年Boris Vian

アンケートの結果は年齢によって大きな差が見られた。すなわち18-24歳までの対象者では:1位にBigflo & Oliの「Dommage/残念なこと」(総合順位では52位)、2位に「Papaoutai」、3位にKyoの「Le chemin/道」(総合順位では80位)。25~55歳では:1位に「Mistral gagnant」、2位に「Formidable」、3位に「Papaoutai」。55歳以上では:1位「Ne me quite pas」、2位「Non,je ne regrette rien」、3位「La montagne」であった。また男女間でも差があり、男性では「La montagne」、「Mon vieux」、「Le Sud」、「Amsterdam」、「Emmenez-moi/世界の果てまで」(1967年 Charles Aznavour 総合順位25位)が上位。女性では「Je m’en vais/僕は行ってしまう」(2016年 Vianney総合順位38位)、「Ecris l’histoire/物語を書いて下さい」(2005年Grégory Lemarchal 総合順位21位)、「Je te promets」、「Pour que tu m’aimes encore/あなたがまだ私を愛してくれるように」(1995年 Céline Dion 総合順位24位)が上位を占めた。

1.「Ne me quite pas/行かないで」 https://www.youtube.com/watch?v=0k63grkip5I

2.「Mistral gagnant/ミストラル ガニャン」1986年 https://www.youtube.com/watch?v=gAjzHp5jzjg

3.Non,je ne regrette rien水に流して」https://www.youtube.com/watch?v=JKPvx38D4GM

4.L’aigle noir黒いワシ」1987年 https://www.youtube.com/watch?v=rtkb2gwj-xA

5.Je te promets君に約束する」https://www.youtube.com/watch?v=VDCkDyaZhMI

6.Papaoutaiパパウテお父さん、あなたはどこにhttps://www.youtube.com/watch?v=XSO1EvDdadY

7.Mon vieuxモン ヴユ」 https://www.youtube.com/watch?v=QfX0WNjnmmk

8.Formidable素晴らしい」 https://www.youtube.com/watch?v=S_xH7noaqTA

9.La montagneふるさとの山」 https://www.youtube.com/watch?v=cR1HNrjKwYg

10.L’Hymne à l’amour愛の賛歌」https://www.youtube.com/watch?v=zDWzVLRSPSI

 

また同時に「好きなアーティスト」アンケートも行われた。これは「あなたの好きなアーティストを3人まであげて下さい」という方式で行われた。その結果上位20人は:

1.Jean-Jacques Goldman 15.6%

2. Stromae 7.1%

3. Telephone 6.6%

4. Francis Cabrel 6.3%

5. Eddy Mitchell 6.3%

6. Renaud 6.2%

7. Indochine 6%

8. Céline Dion 5.9%

9. Michel Sardou 5.6%

10.Maître Gims 5.4%

以下11Florent Pagny12位 Soprano13位 Mylène Farmer14位 Patrick Bruel15Calogero16Vianney

17位 Alain Souchon18David Guetta、 19Kendji Girc20Bigflo & Oli

 

なお「好きなシャンソン」のアンケートでは過去には次のような結果もある。 

・2015年5月・・世論調査機関BVAの1028人のアンケートでは

1位「Mistral gagnant」、2位「Ne me quite pas」、3位「L’aigle noir」、4位「Les Lacs du Connemara/コネマラの湖」(1981年Michel Sardou)、5位「Là-bas/あちらで」(1987年 Jean-Jacques Goldman)、6位「La montagne」、7位「Je te donne/君にあげる」(1985年Goldman)、8位「Petite Marie/可愛いマリー」(1977年Francis Cabrel)、9位「L’Hymne à l’amour」、10位「Comme toi/君のように」(1982年Goldman

No.1524  2018.12. 29

No.1524  2018. 12 .29 

引き続き、11月の新譜情報お届けします。

 以下8人の歌手の新譜です。

1.ノルウェン・ルロワNolwenn Leroy、「Folk/フォークソング」

2.パトリック・ブリュエルPatrick BruelCe soir on sort今夜外出しよう
3.ミレイユ・マテューMireille Mathieu、「Mes classiques/私のクラシック」

4.ザーズZaz、「Effet miroir/鏡効果」

5.ヴァネッサ・パラディVanessa Paradis、「Les sources/泉」

6.ヴェロニク・サンソンVéronique Sanson、「Duovolatils/揮発性のデュオ」

7.ビッグフロ エ オリ Bigflo & Oli 、「La vie de rêve/夢の人生」

8.ミシェル・ポルナレフ Michel Polnareff、「Enfin !/とうとう!」

 

 



1.ノルウェン・ルロワNolwenn Leroy、「Folk/フォークソング」

Nolwenn Leroyが2018年11月2日にリリースした新しいアルバムは「Folk」。Leroyは1982Bretagne地方Brest近郊生まれのACI。TVTF1のスター誕生番組Star Academy回優勝者。Pascal Obispoらの協力を得た2003年のファーストアルバム「Nolwenn」をリリース。2010年の4枚目のアルバム「Bretonne/ブルターニュ女性」ブルターニュ地方の伝統的な曲、スタンダード曲あるいはケルト文化が生んだ名曲である「Tri MartolodTrois marins/3人の水夫」、「La jument de Michao/ミチャオの雌馬」などをカバーして、120万枚以上の売上げ。 2012年10月にMusée Grévin入り。2015年11月27日には、11月13日のParis同時テロの犠牲者の政府主催追悼式でCamelia JordanaYaël NaïmJacques Brelの「Quand on n’a que l’amour」を歌っている。2017年7月には、2008年からのパートナーで、テニスプレイヤーArnaud Clément(1977- 2001年全豪シングルス準優勝、2007年全英ダブルス優勝)との間に男児が誕生している。今回の7枚目のアルバムFolk」は主として70年代にフランスでヒットした曲のカバーアルバムで、ある年代以上のファンにはノスタルジーを呼び起こす「madeleine de Proust/プルーストのマドレーヌ」だろう。録音はParisStudios Ferberで、live形式で行われた。収録されているのは13曲(原曲を歌っている歌手):Je ne peux plus dire que je t’aime/もう君を愛しているとは言えない」(Jacques Hirelin)、「Sor far away from LANicolas Peyrac、「Diabolo menthe/ハッカ入りレモネードYves Simon、「Suzanne(Leonard Cohen )Virages/カーブYves Deteil、「Ma petite fille de rêve/夢の少女Jean-Michel Caradec、「Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai/君を愛していた、愛している、愛するだろうFrancis Cabrel、「La Rua MadureiraNino Ferrer、「Jolie Louise/可愛いルイーズDaniel Lanois、「Sacré géranium/素晴らしいゼラニウム」(Dick AnnegarnAnnegarnとのデュオ)など。

Quand on n’a que l’amour https://www.youtube.com/watch?v=4_wgg6pcCVQ

Diabolo mentheLolwenn Leroy https://www.youtube.com/watch?v=e2ZaMhhfpcg

Diabolo mentheYves Simon 1978 https://www.youtube.com/watch?v=2tZJh8fuggw

Leroyは11月29日にツアーを開始、3月26、27日ParisTrianonに出演。

 

2.パトリック・ブリュエルPatrick BruelCe soir on sort/今夜外出しよう

Patrick Bruel201811日にリリースした新しいアルバムは「Ce soir on sort」。Bruelは1959年5月 アルジェリア Tlemcen生まれ ACI、俳優。1962年フランスへ。80年代以降映画・TV俳優、舞台俳優として活躍、50本以上の映画に出演している。1983年シングル「Marre de cette nana-là/あの女の子にはうんざり」が20万枚以上の売上げのヒット、歌手としてキャリアが本格的に始まる。87年5月Olympiaに初出演。89年10月セカンドアルバム「Alors regarde/さあ、ご覧」は「Casser la voix/声をつぶす」などを収録300万枚売り上げで、92年VdM男性歌手賞受賞。2002年にはCD2枚組みコンピレーション「Entre deux/2つの間」をリリース。これには主に第次世界大戦(1914-18と第次世界大戦(1939-45の間のヒットをBruel自身のソロ、Charles AznavourJohnny Hallydayなどなど都合12人とのデュオ、トリオで歌った24曲が収録されていて200万枚以上の売り上げ。BruelLes Enfoirésには1993年から連続して22回出演、主宰者であるJean-Jacques Goldmanに次ぐ出演回数。

 

 今回のアルバム収録曲の15曲の大半は自身の作詞・作曲による曲だが、Bruelは作詞・作曲・プロデュースで、Vianney(若手ACI)、Pierre LapointeQuebec出身のACI)、Michaël Fumon(グループMichy 3dのリーダー)、Félix Gray(ヴェテランACI)らの協力を得ている。15曲は:「Tout recommencer/すべては再び始まる」(FumonBruel作詞、Fumon作曲)、「Rue Mouffetard/ムフタール通り」(Vianney作詞・作曲)、「On partira/出て行くだろう」(dito)、「Arrête de sourire/笑うのをやめて」(Lapointe作詞・作曲)、「L’amour est fantôme/愛は幽霊」(dito)、「Pas eu le temps/時間がなかった」(Gray作詞・作曲)、「Ce soir on sort」(Bruel作詞、Gérard Presgurvic作曲)、「J’ai croise ton fils/君の息子に出会った」(Bruel作詞・作曲 離婚した父親の息子に対する思い)、「Je suis fait pour elle/僕は彼女のために作られた」(dito)など。

Casser la voix」 1990年https://www.youtube.com/watch?v=mQah5RJe0Sw

Pas eu le tempshttps://www.youtube.com/watch?v=_D30WATM6vc

 

3.ミレイユ・マテューMireille Mathieu、「Mes classiques/私のクラシック」

Mireille Mathieuが2018年11月9にリリースした新しいアルバムは「Mes classiques」。Demoiselle d’Avignonアヴィニョンのお嬢」と呼ばれているMathieu194622Avignon生まれの歌手。1964年6月28日Avignon市主催の歌謡コンクールで「La vie en rose」を歌って優勝。1965年11月21日TVの「Le Jeu de la chance/チャンスに賭ける」に出場、フランス中に名が知られる。1965年12月にはSacha Distelの前座で、1966年9月にはvedetteとしてOlympiaに出演、1966年、最初のSPレコード(A面に「Mon Crédo/私の信条」収録)、最初のLPEn direct de l’Olympia/オランピアからダイレクトで」 (タイトルとは異なり完全なスタジオ録音アルバムで「Mon crédo」、「Un homme une femme/男と女」、「Qu’elle est belle/何と彼女は美しい」など12曲収録)を出している。そして現在まで、1200曲以上を12カ国語で録音。フランスだけではなく、ドイツ、スペインなどでリリースされたものも含めスタジオ録音アルバム73枚、liveアルバム7枚、compilation(今回のものを含め)50枚、シングル120枚をリリース、売上げ枚数はアルバム1億3000万枚、シングル5500万枚と言われている。1971年TV出演のため初来日。その後74年、76年、78年に来日公演を行っている。13年振りとなる今回のアルバム「Mes classiques」はブラームス、フォーレ、シューベルト、オッフェンバッパ、モーツアルト、ヴェルディ、ハイドン、フランクなどの曲にClaude Lemesleがフランス語の歌詞を付けた曲など18曲を7カ国語(仏、英、独、西、伊、露、ラテン)で歌っている。「母はクラシック音楽が好きでよく聞いていた。父はオペラファンでテノール。家でよくオペラのアリアを歌っていた。それらを聞いて私は育った。だからこんなアルバムを作ってみたかった」。90人編成のプラハ交響楽団をバックにチェコで録音された。18曲は「Le premier regard d’amour/愛の最初の眼差し」(原曲はチャイコフスキーのピアノコンツエルト第1番)、「Après un rêve/夢の後で」、「Ave Maria」(シューベルトの)、「La chanson d’Espagne/スペインの歌」、「Barcarole/舟歌」、「Comme une larme/一粒の涙のように」、「Dank sei dir Herr/主よ、あなたに感謝します」(ヘンデル)、「Panis Angelicus/天使の糧」(フランク)、「Romance de Maître Pathelin/パトラン先生のロマンス」(Tino RossiNana Moukouriらも歌っている)、「Meine RoseLetzte Rose)」(「The Last Rose of Summer」のドイツ語)、「Lascia ch‘io pianga/私を泣かせて下さい」(ヘンデルの歌劇「リナルド」から)、「Le premier regarde d’amour」(ロシア語)、「La valse des regrets/悔恨のワルツ」(ブラームス、オーバス39、№15)、「Voi che sapete/恋とはどんなものかしら」(モーツアルト、「フィガロの結婚」から)、「Amazing Grace」など

Mon crédo1966年 https://www.youtube.com/watch?v=MBm8zTRHsRM

Le premier regard d’amourhttps://www.youtube.com/watch?v=sT2VMxE-N_M

2019年3月からロシア、ウクライナ、レバノンを回るツアーを予定。フランス国内での公演については未定。

 

4.ザーズZaz、「Effet miroir/鏡効果」

Zazが2018年11月16日にリリースした新しいアルバムは「Effet miroir」。Zaz1980年5月1日Tours生まれのACI。地元の音楽学校でヴァイオリン、ギター、ピアノなどを学んだ後、94年から住んでいたBordeauでブルースグループ、ラテン・ロックグループに加わる。06年Parisに、ピアノバーやMontmartreの路上で歌う。特にSaint-Michelの「Aux 3 Maillets」では毎夜マイクなしで夜11時から朝5時まで歌っていた。09年1月新人発掘コンテストで優勝。09年夏にはFuji Rock Festivalに出演。10年5月10日ファーストアルバム「Zaz」、シングルカット「Je veux/私の欲しいもの」をリリース。アルバムは100万枚以上の売上げ。「Je veux」は11年3月VdMでオリジナルシャンソン賞を受賞。11年4月5、6日にはOlympiaに初出演している。Zazの強みはフランス国外での売上げが多いことでファーストアルバムは54カ国でリリースされ、また、セカンドアルバム「Recto Verso」は国外でも国内とほぼ同数の売り上げと言われている。4枚目のスタジオ録音アルバム「Effet moroir」には15曲収録:「Demain c’est toi/明日はあなたの番」、「Qué vendrá」(タイトルはスペイン語、歌詞はスペイン語のルフラン部分を除きフランス語)、「On s’en remet jamais/決して回復しない」、「Je t’aime, je t’aime/あなたを愛している、愛している」、「Mes souvenirs de toi/あなたの思い出」、「Toute ma vie/一生」、「Je parle/私は話す」、「Ma valise/私の旅行鞄」、「Si c’était à refaire/やり直すべきだったのなら」、「Plume/筆」、「Nos vies/私たちの人生」、「Saint-Valentin/セント・ヴァレンタイン」など。

Je veux2011年 https://www.youtube.com/watch?v=_Q3cF6ai--w

Demain c’est toihttps://www.youtube.com/watch?v=9g-6y1yWlPA

Zaz2019月からワールドツアー、22ParisAccorHotels Arenaに出演

 

5.ヴァネッサ・パラディVanessa Paradis、「Les sources/泉」

Vanessa Paradisが2018年11月16日にリリースした新しいアルバムは「Les sources」。Paradis19721222日パリの南の郊外Saint-Maur-des-Fossés生まれの歌手作詞、作曲も・俳優。10歳で最初のレコードを出し、14歳で出した「Joe le taxi/タクシー運転手ジョー:夢みるジョー」は世界中で300万枚以上売上げた。90年にはJan-Claude Brisseau監督の映画「Noce Blanche/白い婚礼」に出演しPrix Romy Schneiderロミー・シュナイダー賞とCésarの新人女優賞を受賞するなど、女優としても活躍。 Mの全面的な協力を得て07年9月3日リリースしたアルバム「Divinidylle/神々しき純愛は60万枚以上売り上げたと言われる。これにより08年のVdMで女性歌手賞とアルバム賞を受賞。その後

09年11月23日34曲収録(うち1曲は新曲)CD2枚組み「Best of」をリリース。10年7月11、12日にはVersailles宮殿でのコンサートを行い、その模様などを収めたライヴアルバム「Une nuit à Versailles」を10年11月リリース。11年10月公開のミュージカルアニメ映画「Un monster à Paris/パリの怪物」で主人公Lucilleの声を演じ、挿入歌「La Seine」などを歌う。 私生活では12年6月、14年間の伴侶で、2人の子供(99年生まれの長女LilyRose、02年生まれの長男Jack)の父親でもあるJohnny Deppとの仲に終止符を。そして2018年6月30日、2016年11月から交際を続けている作家、映画監督、演出家、俳優のSamuel Benchetrit(1973-)と結婚。2013年5月にリリースされた「Love songs」から5年振りとなる7枚目のスタジオ録音アルバム「Les sources」には12曲収録されている。その半数以上はBenchetritの作詞(合作も含め)による。作詞では他にBB BrunesAdrien Galloが協力している、作曲はアメリカのサイケグループThe BeesのメンバーPaul Butlerが協力。12曲は「Les sources」、「Kiev/キエフ」、「La plage/浜辺」、「Ces mots simples/これらの単純な言葉」、「On oubliera/人は忘れるだろう」、「Dans notre monde/この世の中で」、「Si loin si proche/こんなに遠く、こんなに近い」、「A la hauteur de mes bras/私の腕の高さで」、「Cheri/愛しい人など。

Paradis1127Maison de la Radio104スタジオでコンサート、その模様はラジオ局France Inter21時から実況中継された。

Joe le taxi1987年 https://www.youtube.com/watch?v=Ulay2FvUEd8

Ces mots simpleshttps://www.youtube.com/watch?v=uIUEqSjIJBE

2019年5月3日からツアーを開始、6月22日~25日Paris Olympiaに出演。

 

6.ヴェロニク・サンソンVéronique Sanson、「Duovolatils/揮発性のデュオ」

 Véronique Sansonが2018年11月23日にリリースした新しいアルバムは「Duo volatils」。 Sansonは1949年Paris郊外Boulogne-Billancourt生まれのACI。父親が1970年大阪万博フランス責任者で、Véroniqueも7ヶ月日本に滞在。1972年公私ともにパートナーであったMichel Bergerのプロデュースでファースト及びセカンドアルバムをリリース。73年アメリカのミュージシャンStephan Stilsと結婚、渡米、離婚後83年に帰国。滞米中及び帰仏後も定期的にアルバムをリリース。VdMでは1993年と96年女性歌手賞、2013年特別賞を受賞。2015年にはSACEM特別賞を受賞。「Duo volatils」には自身のヒット曲を現在のシャンソンフランセーズを代表する歌手とのデュオなどでカバーした15曲が収められている。15曲及び一緒に歌っているのは:「Chanson sur ma drôle de vie/私のおかしな人生のシャンソン」(Vianney)、「Besoin de personne/誰も必要じゃない」(Christophe Maé)、「Bahia/バイア」(Alain Souchon)、「Vols d’horizons/水平飛行」(Bernard Laviriers)、「C’est long, c’est cort/それは長く、それは短い」(Zaz)、「Visiteur et voyageur/訪問者と旅行者」(Patric Bruel)、「Une nuit sur ton épaule/一晩あなたの肩で」(Juliette Armanet)、「Amoureuse/恋する女性」(Julien Doré)、「Tu sais que je t’aime bien/あなたは分かっている、私があなたを愛していると」(Jeanne Cherhal)、「Toute une vie sans te voir/あなたに会わない人生」(Tim Dup)、「Redoutable/恐るべき人」(Hubert-Félix Thiéfaine)、「Doux dehors, fou dedans/外では優しく、内では常軌を逸した人」(Michel Jonasz)、「Celui qui n’essaie pas ne se trompe qu’une seule fois/試みない人は一度しか失敗しない」(Luois ChedidMatieu ChedidJoseph ChedidAnna Chedid)、「Alias Souza/アリアス スーザ」(Tryo)、「Avec un homme comme toi/あなたのような男性と」(Eddy Mitchel)。

Sansonは2018年9月11日扁桃腺に腫瘍が見つかったことを公表し、11月及び12月に予定されていた11回のコンサートのキャンセルを発表。その後主に放射線治療を受けている。Sansonは12月16日F2の「日曜 20時30分」に出演(Paris郊外の自宅での録画は13日の由)治療は順調で、声帯には損傷はなく「『nickel/ニッケルのようにピカピカで非常に綺麗』だから2019年4月に予定されているParisPalais des Sportsのステージには立つ」と語った。SansonPalais des Sports出演は70歳の誕生日に当たる4月24日及び4月26日の予定。

Chanson sur ma drôle de vie」1976年 https://www.youtube.com/watch?v=Xq50OxVHce4

Chanson sur ma drôle de viehttps://www.youtube.com/watch?v=vF1zk38YxKQ

 
7.ビッグフロ エ オリ Bigflo & Oli 、「La vie de rêve/夢の人生」

Bigflo & Oli が2018年11月23日リリースした新しいアルバムは「La vie de rêve」。Bigflo & Oliは、Bigflo(本名Florian Ordonez 1993.1.22-)とOli(本名 Olivio Ordonez 1996.4.19-)のToulouse生まれの兄弟によるラップデュオ。「Les bons élèves du rap françaisフランスラップの優等生」と呼ばれている。2005年まだ二人とも子供の頃に最初の曲「Château de carte/トランプの城」をYouTubeに投稿している。その後もYouTubeへの投稿、あるいはToulouseにおけるラップバトルへの参加などにより知られるようになり、Sexion d’AssautCaliなどの前座で歌う。2013年Polydorと契約、2015年9月11日ファーストアルバム「La our des grands/偉人たちの中庭」をリリース。2016年6月24日のréédition版に追加された「Je suis/僕は・・」でSACEMRolf Marbot賞(楽曲賞)を授賞。2017年6月23日セカンドアルバム「La vraie vie/真の人生」をリリース、収録されたDommage残念」で2018年VdMのオリジナルシャンソン賞を受賞している。Bigflo & Oliは2017年NRJ音楽賞でグループ/デュオ賞を授賞している。3枚目のアルバム「La vie de rêve」には15曲収録。それらは:「Nous aussi 2我々も二人」、「Plus tard/後で」、「Demain/明日」(Petit Biscuiと)、「Rentrez chez vous!/君の家に帰れ!」、「Bienvunue chez moi/我が家へようこそ」、「Maman/ママ」、「La seule/一人の女性」、「Ferme les yeux/目を閉じろ」(Tryoと)、「Sur la lune/月の上で」、「Château de sable/砂の城」、「Il est ou ton frère/君の兄弟はどこに」、「La vie de rêve」など。

「若者たちに人気のBigflo & Oliはこのアルバムによって年長者たちの心を捕らえた」との評価があり、アルバムはリリース後3週間ででdisque de platine(10万枚の売り上げ)。

Je suis・・」2017年 https://www.youtube.com/watch?v=RZZs2CdcxiE

Plus tardhttps://www.youtube.com/watch?v=_UgsqtaXiwI

 Bigflo & Oliが通ったToulouseの小学校を主な舞台に撮影されたclip officiel

 

8.ミシェル・ポルナレフ Michel Polnareff、「Enfin !/とうとう!」

Michel Polmareffが2018年11月30日にリリースした新しいアルバムは「Enfin !」。Polnareffは1944年Lot-et-Garonne県 Nétac生まれのACI。戦後直ちにParisに。父はロシア出身のピアニスト、作曲家。幼少の頃から父についてピアノを習い優秀な成績。1964年からMontmartreの路上で歌う。1966年ロックコンクールで優勝、同年「La poupée qui fait non/ノンノン人形」が最初のヒット。1966年前座で、70年vedetteとしてOlympiaに出演。1972年のOlympia公演の際には自身の裸の臀部を露出したポスターが物議を醸した。1973年税務当局との確執などからアメリカに移住し、カリフォルニアに居住している。2007年34年振りにフランスでコンサートを行った。2016年にもフランス国内ツアーを行っている。2017年430曲収録の全集リリース。1972年初来日、その後79年まで3回の来日公演を行っている。前回のアルバムは1990年2月にリリースした「Kama Sutra/カマ スートラ」で、これは89年9月からParis8区のRoyal Monceauホテルに800日間籠もり、室内に最新スタジオ設備を据え付け録音したと言われている。今回のアルバムは28年振りで10枚目。新しいアルバムについては、2010年から「新しいアルバムの録音に取りかかった」などと喧伝されていたので、そのリリースはPonareffにとっても、ファンにとっても「Enfin !」。収録されているのは11曲、演奏時間は1時間6分と最近のアルバムとしては長尺。4曲の作詞でDoriand(1972-ACI)の協力を得ていて、その他の曲の作詞及び作曲はPolnareff。インストロメンタルが3曲ある。11曲は:「Phantom/悪魔」(11分近いインストロメンタル)、「Sumi/スミ」(・・日本のFukuokaでの私のアヴァンテュールを語りましょう。スミは私についてくれたgeisha。・・Sumi m’a soumis/スミは私を服従させた・・)、「Grandis pas/大きくならないで」(「息子のLoukaに対する父親の身勝手な望み」)、「Louka’s song」(インストロメンタル、Loukaの声が聞こえる)、「Ophélie flagrant des lits/オフェリー、ベッドの現行犯」(2006年シングルでリリースされている、新しい編曲で)、「Longtime」、「Positions/姿勢」、「Terre happy」、「L’homme en rouge/赤い衣裳の男」(2015年シングルでリリースされている、新しい編曲で。「赤い衣裳の男」はサンタクロース)、「Dans ta playlist(C’est ta chanson)/君のプレイリストには(それは君のシャンソン)」、「Agua caliente/温かい水」(10分近いインストロメンタル)。

La poupée qui fait non」1966年https://www.youtube.com/watch?v=JDkVjrYNyLo

L’homme en rouge」2016年 https://www.youtube.com/watch?v=GbGud_fGelQ

 
 No.1523 2018.12.27 

No. 1523    2018.12.27     

大変遅ればせながら、下記6人の歌手の10月の新譜情報お伝えいたします。

1.ジョイス・ジョナタンJoyce Jonathan、「On/オン」
                                        

2.アレックシス・アッシュカAlexis HK、「Comme un ours/熊のように」

3.カリCaliCali chante Léo Ferréカリ、レオ・フェレを歌う

4.パスカル・オビスポPascal ObispoObispo

5.モラーヌMaurane、遺作アルバムBrel/ブレル


6.ジェニフェールJeniferNouvelle page新しいページ