No.1554 2020.1.12   

KCN 1554       2020.1.12

Le top 50 des personnalités/重要人物50人アンケート結果 
  その1 男性の部門
 
(次回のKCNで女性部門をお伝えいたします) 
   
  

IfopInstitut francais d’opinion publique)が2019年12月に実施した「Le top 50 des personnalités」の結果が2019年12月30日Le Journal du DimancheJDD)紙上で発表された。今回は初めて男女別に行われ、それぞれ25位までが明らかにされた。アンケートでは男女それぞれ40人の人物があらかじめノミネートされ、18歳以上の1003人のアンケート対象者に「あなたが今日のフランスで重要だと思われる人物、あるいは好きな人物10人を選んで下さい」と質問する方法で行われた。

その結果、男性の部の上位5人、及び25位までにランクインした歌手は次の通りです・・

1位 Jean-Jacques Goldman(51.4%が選んだ)

 Goldmanは1951年Paris生まれのACI、音楽プロデューサー。グループ活動後79年からソロ。81年の「Il suffira dun signe/一つの兆候で十分」、82年「Quand la musique est bonne/音楽が良ければ」、84年「Envole-moi/僕を飛び立たせて」などが大ヒット。86年VdMで男性歌手賞。 プロデューサーとしては、ほぼ全曲作詞作曲したCéine Dionの95年アルバム「Deux/彼らについて」は、フランス国内で440万枚売り上げるなど、フランス語で歌われたアルバムの歴代最多売上げだと言われている。2001年11月、現在までのところ最新となるアルバム「Chansons pour les pieds/足(ダンス)のためのシャンソン」をリリース。Goldmanは1989年から2016年までLes Enfoirésのプロデューサーを務めた。2004年10月家族(2001年に再婚した夫人との間の3人の女児)との生活を大事にしたいと無期限の活動休止を宣言、夫人の出身地Marseilleに転居、さらに2017年からはロンドンに移住。2004年以降特別の場合(Les Enfoirésほか、いくつかの慈善コンサート)を除きステージに立つことはない。ただし、作詞作曲は続けていて、活動休止宣言後も多くの歌手にヒット曲を提供している。 また、若手歌手がGoldmanのヒット曲をカバーしたコンピレーションアルバム(201211月リリースの「Génération Goldman」、2013月リリースの「Génération Goldman vol」はいずれも好評。Goldmanはこのアンケートでは、2013年から2018年までに行われた10回(2016年までは年2回実施)のうち8回で1位になっている。

  Envole-moiclip officielhttps://www.youtube.com/watch?v=oltptNDHocw

  「Et l’on n’y peut rien」(2002年)https://www.youtube.com/watch?v=ZxIw3IyhRuM

 

2位 Omar S(48.5%)1987年-アフリカ系俳優

3位 Dany Boon(35.6%)1966-俳優、映画監督

4位 Soprano(35.2%)

Soprano、本名Said M’Roumbaba、両親はComoresコモロ諸島出身、197914Marseille生まれのラップ系歌手、作曲家。1995年からグループで活動の後、ソロに。2007年最初のソロアルバム「Puisqu’il faut vivre/生きなければならないので」をリリース、チャート最高位は2位、20万枚の売上げで注目される。2014年リリースの4枚目のアルバム「Cosmopolitanie」はフランス国内でdisque de diamant(50万枚以上)になり、国外も含め70万枚の売上げに。2016年10月リリースの5枚目のアルバ「L’Everest」、2018年11月リリースの6枚目のアルバム「Phœnix/フェニックス」(「A la vie, à l’amour/生に、愛に」、「La voisine/女性の隣人」、「Ninja」など16曲収録)はいずれもdisque de diamanに。2016年から3年連続でNRJ Music Awardsのフランス語圏男性歌手賞を受賞、2019年9月にはMusée Grévin入りしている。

Puisqu’il faut vivre2007https://www.youtube.com/watch?v=Aq9ATbDm5MU

A la vie, à lamour2018 https://www.youtube.com/watch?v=qNZXylVDU9U

  

5位 Jean Réno(34.4%)1948年-俳優

6位 Francis Cabrel(34.1%)

 Francis Cabrel19531123日フランス西部Aquitaine地方、Lot-et-GaronneAgen生まれのACIToulouse近郊、人口2000人ほどの小村Astaffortで成長し、現在も住み、村会議員を務めたこともあり(1989―2004)、「Gentelman d’AstaffortAstaffortの紳士」と呼ばれている。規律違反で高校を中退、19歳で靴屋の店員をしながらジャズグループに入り地元のダンスパーティなどで演奏。74年Toulouseで行われた放送局SudRajdioの歌謡コンクールで、夫人のMarietteに捧げた「Petite Marie/可愛いマリー」を歌い優勝。77年最初のアルバム「Les murs de poussière/埃の壁」をリリース、Daveの前座で1ヶ月Olympiaに出演している。79年にはセカンドアルバム「Les chemins de traverse/近道」をリリース、60万枚以上の売り上げ。このアルバムに収められていた「Je l’aime à mourir/死ぬほど彼女を愛している」はCabrelの代表曲になり、2011年にはShakiraが「La quiero a morir」のタイトルでカバーし、世界的にヒットした。Cabrelはその後も定期的にアルバムをリリース、その主なものは:1980年「Fragile/もろい」(「La dame de Haute-Savoie/オート・サヴォワの貴婦人」、「L’encre de tes yeux/君の目に中のインク」など収録)、1989年「Sabacane/矢筒」(「C’est écrit/それは書いてある」、「Sabacane」などを収録、200万枚以上の売り上げ、1990年VdMで90年「男性歌手賞」、「アルバム賞」を受賞)、1994年「Samedie soir sur la Terre/土曜の夜に地上で」(「La corrida/闘牛」、「Je t’aimaisje t’aimeje t’aimerai/君を愛していた、愛している、愛するだろう」などを収録し。400万枚の売り上げで、フランスで史上2番目に売り上げの多いアルバムと言われている)、1999年「Hors-saison/季節外れ」(200万枚弱の売り上げ)、2004年「Les beaux dégats/見事な損害」、2008年「Des roses et des orties/ばらとイラクサ」、2012年「Vise le ciel/空を目指せ」(Bob DylanのヒットをCabrelの翻案でカバーした11曲収録) 、2015年「In extremis/最後の瞬間に」。Cabrel10年12月それまでの業績全般に対してAcadémie françaiseGrande Médaille de la chanson françaiseシャンソンフランセーズ大賞を受賞している。

 Je l’aime à mourir1979年 https://www.youtube.com/watch?v=wQW1rnRrPx4

 Je t’aimaisje t’aimeje t’aimerai1994https://www.youtube.com/watch?v=85lKsSCZm4k

 「Hors saison」2000年 https://www.youtube.com/watch?v=Q0IQwRLxG2I

 「Partir pour rester」2015年 https://www.youtube.com/watch?v=T_Lhu-NSloY

17位 Renaud(26.0%)

 Renaud、本名Renaud Séchan1952年パリ14区生まれのACI。16歳の誕生日を68年のいわゆる「5月革命」のバリケードの中で迎えた頃から曲を作り始め、75年最初のアルバム「Amoureux de Paname/パナム(パリ)の恋人」は38万枚の売上げ。 77年「Laisse béton/ほっとけ:laisse tomberの逆さ言葉」などを収めた同タイトルのアルバムは55万枚。83年「Morgane de toi/モルガン ド トワ」150万枚の売り上げ。85年「Mistral agnant/ミストラル ガニャン」などを収めた同タイトルのアルバムは200万枚以上、「Mistral gagnant」は「好きなシャンソン」の上位にランクされる。この頃からトレードマークの赤いバンダナを首の周りに巻いた反逆歌手と言われるように。91年のアルバム「Marchand de cailloux/砂売り」(65万枚)でACC大賞。Georges Brassensを尊敬し、師と仰ぎ96年には「Renaud chante Brassens/ルノー、ブラッサンスを歌う」(30万枚)を出している。しかし、50歳になる前から数年間パリのビストロでアニス酒浸りになりながら孤独な生活を送っていた。回復し、シャンソンに戻り、2002年8年振りのアルバム「Boucan d'enfer/地獄の大騒音」をリリース、220万枚の売上げ。これによって翌年03年のVdMでアルバム賞、男性歌手賞及びその中に収められていたAxelle Redとのデユオ「Manhattan-Kaboul/マンハッタン=カブール」でオリジナルシャンソン賞の3賞を獲得した。04年にはAcadémie FrançaiseGrande Médaille受賞。06年アルバム「Rouge sang/赤い血」(「Les Bobos/ボボたち:bourgeoisbohèmeの人たち」、「Malone」などを収録70万枚)。09年アルバム「Molly Malone-Balade irlandaise/モリー・マロン=アイルランドのバラード」をリリース、20万枚以上の売上げ。その後11年に離婚したことなどもあり「インスピレーションが枯渇した」と活動を休止していたが、12年CD18枚組の「Intégrale/全集」がリリースされ、13年には「Arts et Lettres/芸術・文学」勲章のCommandeur章を受けている。14年には後輩の歌手たちがRenaudのヒット曲をカバーしたアルバム「Bande à Renaud/ルノー軍団 Vol 1Vol 2」をリリース。2016年アルバムRenaud」をリリース。「Les mots/言葉たち」などを収録、disque de diamantに。2017年VdMで男性歌手賞受賞(6つ目のVictoire)。その後1年間にわたり120回のコンサートを開いた。 2018年SACEMGrand Prixを受賞、2019年11月29日新しいアルバム「Les mômes et les enfants d’abord/女性と子供優先」をリリースしている。

 Laisse béton1978https://www.youtube.com/watch?v=gbD_x34hKWs

 「Mistral gagnant1987https://www.youtube.com/watch?v=_AuxJdDlnQ4

 「Les Bobos」2006年 https://www.youtube.com/watch?v=Kzk0e_gRnQU

 「Les mots」2016年 https://www.youtube.com/watch?v=DsJsMBpQVkk

20位 Michel Sardou(25.6%)

Michel Sardouは1947年 Paris17区生まれのACI、俳優。1965年末の最初のシングルレコード「Le Madras/マドラス」を出してから、2018年4月12日La Seine musicaleの最後のステージまで第一線で活躍。60年代から80年代にかけてのいわゆるヴァリエテフランセーズの黄金時代を生きた歌手。350曲以上を歌い、2017年リリースの「Le choix du fou/常軌を逸した者の選択」までスタジオ録音アルバム26枚をリリース、最後のステージの模様を収録した2018年リリースの「La dernière anse/最後のダンス」まで19枚のliveアルバムをリリース。レコード売り上げは1億枚以上と言われている。71年にはvedetteとしてオランピア初登場。保守的で、愛国的、何にでもけちを付けると言われるフランス人を代弁する存在。時代時代のテーマ、死刑制度、80年代の女性、ソ連の全体主義、同性愛、離婚、人種差別などを取り上げている。国外ではあまり知られていないが、その曲はフランスにとって国民的財産。VdMでは89年「Musulmanes/イスラムの女性」でオリジナルシャンソン賞、91年男性歌手賞を受賞。2001年Légion d’honneurOfficier章を受章、同年Académie FrançaiseGrande Médailleを受章。代表曲には:「Les Ricains/アメリカ人:アメリカの涙」(1967年)、「Maladie d’amour/恋の病」(73年)、「Les vieux mariés/永遠の絆」(73年)、「Une fille aux yeux clairs/澄んだ瞳の少女」(74年)、「Je vais t’aimer/愛の叫び」(75年)、 Le temps des colonies植民地の時代」(76、「Je viens du sud僕は南仏出身」(81、「Les lacs du Commemaraコネマラの湖」(81、「Cette chanson là歌おう愛の歓びを」(2000、「La rivières de notre enfance子供の頃の小川」(2004、「Voler飛ぶこと」(2010など。2018年歌手活動からの引退の後は舞台俳優として活動していて、2019年9月からMichodière劇場で上演された「N’ecoutez pas,mesdames」でNicole Croisilleと共演している。

  「Maladie d’amour1973年 https://www.youtube.com/watch?v=EYQF1Iy0C_4

  「Les vieux maries1998年 https://www.youtube.com/watch?v=iLFeGw3nxy4

  「Voler」2012年Celine Dionと https://www.youtube.com/watch?v=Oms3LKU5l3s


No.1553  2019.12.29   

KCN 1553   2019.12.29.

ジュリアン・クレールJulien ClercTVF3で特別番組

 

 

2019年11月29日(金)TV France3でJulien Clercの特別番組が放送された。放送は2部構成

まず21:00から2時間にわたって放送された「Rendez-vous avec Julien Cerc」はTheatre du Chatelet
Place Chatelet、 Paris 1区)で行われたコンサートの模様で、アルバム「Duos」に参加した歌手(VanilleCalogeroSopranoMaxime Le ForestierFrolent PagnyChristiohe Maeなど)、あるいは参加していない歌手(Marc LavoineYannick NoahClara Lucianiなど)をゲストにClercのヒット曲をデュオで歌っている。
 


第2部はその後2時間にわたってClercの経歴を紹介した「Nos annees Julien Clerc」、これはデビュー50年を記念して2018年9月28日放送された番組の再放送のよう。



Julien Clerc 194710Paris19区生まれのACI (Auteur作詞家、Compositeur作曲家、Interprete歌手)
 
(歌及び経歴の詳細は記事の下部に記載しました) 


Rendez-vous avec Julien Cerc」で歌われた主な曲は:

La CalifornieNoahhttps://www.youtube.com/watch?v=9NOORBD0y0M

 「La Californie」1969年 https://www.youtube.com/watch?v=6tUUisljB8E

Ce n’est rienMarc Lavoinehttps://www.youtube.com/watch?v=M0PC7_IAqeQ

 「Ce n’est rien」(1971年)https://www.youtube.com/watch?v=PwD5yw6P4AI

Ma preference」(Calogeroと)https://www.youtube.com/watch?v=1fU6-5zelVk

Ma preference」(1978年)https://www.youtube.com/watch?v=1hjPwWfvXh4

Femmes, je vous aimeSlimanehttps://www.youtube.com/watch?v=jRwY832GBxI

Femmes, je vous aime (1982https://www.youtube.com/watch?v=JEgVfHe-fVo

Ballade pour un fouPagnyhttps://www.youtube.com/watch?v=4p71mhbV6ms

 「Ballade pour un fou」(1994年)https://www.youtube.com/watch?v=Ph5mpxY7dRA

Fais-moi une placeVanillehttps://www.youtube.com/watch?v=z010CvZj31k

 「Fais-moi une place(1991 https://www.youtube.com/watch?v=V13BT3LbrgQ

UtilChristophe Maehttps://www.youtube.com/watch?v=qam9sI2N6Uk

 「Util」(1992年)https://www.youtube.com/watch?v=Gxy0yw9sjzo

Double enfanceLe Forestierhttps://www.youtube.com/watch?v=SIVVJLr62Is

 「Double enfance」2005年 https://www.youtube.com/watch?v=Tdpfo9-ku34

Les separes/別れた人たち」Lucianihttps://www.youtube.com/watch?v=nLLVP6-G6sg

 「Les separes」1999年 https://www.youtube.com/watch?v=EiwOwiYULm8

Laissons enterer le soleilSopranohttps://www.youtube.com/watch?v=jAlQSXqzDlg

 「Laissons entrer le soleil」1971年 https://www.youtube.com/watch?v=fEQsHvx7tgw

 

<ジュリアン・クレール、歌と経歴>

Julien Clerc本名Paul Alain Leclerc194710Paris19区生まれのACI(作詞、作曲、歌い手)6歳からピアノを始め、高校時代には曲を作る。大学生時代、作詞家Etienne Roda-Gil(1941-2004)と知り合い、1968年5月の「La Cavalerie/騎兵」がコンビによる最初のヒット。1969年には9ヶ月間Theatre de la Porte Saint-Martin で上演されたフランス版「Hair」でClaude Bukowski役で出演。1970年12月Olympiaに vedetteとして出演。1970年代から90年代には15枚のアルバムをリリース、この間:「La Californie/燃えるカリフォルニア」(70年)、「Ce n’est rien/時は過ぎて行く」(71年)、「Si on chantait/廃墟で歌う:都会のマリー」(72年)、「Ma preference/僕の好みの人」(78年)L’assassin assassine殺された殺人者」(80Femmes, je vous aimeご婦人方、僕はあなた方を愛しています」(82年)Fais-moi une place僕に一つの場所を」(89年、91VdMオリジナルシャンソン賞受賞Util有益な」(92年 )などがヒット。2000年代に入ってからも定期的にアルバムをリリース:2000年11月リリースのアルバム「Si j’etais elle/もし僕が彼女なら」にはCarla Bruniに詩の提供を受けた同名の曲を収録。200510月リリースのアルバム「Double enfance/2重の子供時代」にはMaxime Le Forestierの作詞による同名の曲を収録。2008月リリースのアルバム「Ou s’en vont les avions?/飛行機はどこへ」にはGerard Duguet-Grasserの作詩による同名の曲、Benjamin Biolayの作詩によるSous sa grande ombrelle/大きなパラソルの下で」を収録。201111月リリースの「Fou peut-etre/常軌を逸した、おそらく」にはCharles Aznavourの作詩によるLes souvenirs/思い出Julien Doreの作詞によるLes degats/損害を収録。201411月リリースのアルバム「Partout la musique vient/至るところに音楽が」にはAlex Beaupainの作詞によるOn ne se mefie jamais assez決して人は十分な警戒をしない」、Le Forestierの作詞によるOn va, on vient, on reve人は行き、来て、夢を見る」Bruniの作詞によるLe chemin des rivieres/川の道」を収録。2017年10月リリースのアルバム「A nos amours/我々の愛に」では、プロデューサー・アレンジャーとしてCalogeroが協力している13曲を収録。その後2018年1月中旬から12月末まで「デビュー50周年記念ツアー」を行い、3月にはOlympiaSalle Pleyelに出演している。Clercは2019年11月22日にアルバムは「Duos」をリリース。自身の過去のヒット曲を現在活躍中の歌手らとデュオで歌った12曲を収録。12曲とデュオの相方は:「Ma preference/僕の好みの人」(Calogero)、「Fais-moi une place/僕に一つの場所を」(娘のVanille)、「Ce n’eat rien/時は過ぎて行く」(Zaz)、「Femmes,je vous aime/ご婦人方、僕はあなた方を愛しています」(Vianney)、「Melissa/メリッサ」(Philippe Katerine)、「Laissons entrer le soleil/太陽を入れよう」(Soprano)、「Double enfance/2重の子供時代」(Maxime Le Forestier)、「Ballade pour un fou/常軌を逸した者のためのバラード」(Florent Pagny)、「Ulite/有益な」(Christophe Mae)、「Danse s’y/さあ踊れ」(Sandrine Kiberlain)、「Souffrir par toi n’est pas souffrir/君のために苦しむのは苦しむことではない」(Francis Cabrel)、「Jouez violons, sonnez crecelles/バイオリンを奏でろ、がらがらを鳴らせ」(Calra Bruni)。

 

No.1552  2019.12.24 

KCN 1552    2019.12.24

アラン・バリエール Alain Barriere死去  

 

 

 



Alain Barriere
が2019年12月18日心臓発作により、自宅のあるBretagne地方 MorbihanCarnacの病院で死去、享年84歳。2週間前に死去した夫人の後を追うように。Barriere2011年1月3度目の脳血管障害に襲われ、療養中だった。

 葬儀は12月23日16時から生地La Trinite-sur-MerSaint-Joseph教会で行われ、1,000人以上が参列、同地が生んだ偉大な「ingenieurauteurcompositeurchanteur/技術者・作詞家・作曲家・歌手」に別れを告げた。葬儀の間、教会の内外に設置されたスクリーンから、「Elle etait si jolie」、「Ma vie」、「Un peu de sang breton」、「Partir/出発する」、「La terre tourne sans nous/我々がいなくても地球は回る」、「Une autre vie/もう一つの人生」などのヒット曲を歌うBarriereの映像が流された。遺体は同地の家族の墓地に埋葬された。

 Alain Barriere(1935.11.18- 2019.12.18 ACI)の略歴
本名Alain BellecBretagne地方 Morbihan県、Quinberon湾に面した小漁村La Trinite-sur-Mer生まれ。「ブルターニュ人の血(母)とイタリア人の血(父、海産物卸商)」(1971年のヒット「Un peu de sang breton/ブルターニュの血を少し」から)を引く。bac取得後、高級技術者を養成するAngersの「Ecole Natinale des Ingenieurs des Arts et Metiers/国立工芸技術者学校」で学び、卒業後、タイヤ会社「Michelin」の前身の会社に就職。学生時代に独学でギターを学び、曲作りをし、友人らに聞かせていた。就職後夜にはパリの小さなキャバレで歌うように。

・1961年Barriereのステージ名で若いACIを対象にしたラジオ局Europe 1主催の「Coq dor/黄金の鶏」シャンソンコンクールに自作の「Cathy/キャティー」を歌い出場。ParisOlympiaで行われた決勝まで進んだ。決勝では12人中11位の成績だったがロックやイェイェに対抗するような彼の曲がBruno Coquatrixの目に止まり、レコード会社RCAと契約

・1961年7月RCAから「Cathy」など4曲を収録したEPリリース
・1962年会社を退職、本格的に歌手活動を開始、「Trois Baudets」などで歌う
・1962年2月にはColette Renard(1924-2010 歌手・俳優)の前座でOlympia に出演、5曲歌う
・1962年12月Paul Fort(1872-1960 詩人・劇作家)の詩に曲を付けた4曲収録のEPAlain Barriere   chante Paul Fort
・1963年3月A面「Elle etait si jolie/彼女はとても美しかった」(邦題「愛し合ったとき」、「風が連れ去った恋」)、 B面に「Plus je t’entends/あなたの声を聞く時」を収録したEP
・1963年3月Londres開催の第8回Eurovisionのフランス代表で出場、「Elle etait si jolie」を歌い5位に
・1963年7月LPAlain Barriere』:「Cathy」など10曲収録
・1963年9月Paul Ankaの前座でOlympia 出演、10曲歌う
・1964年5月「Ma vie/マ ヴィ」。南米でもヒット、アルゼンチンやブラジルではチャートの1位に
・1964年12月vedetteとしてOlymoiaに出演
・1966年Sergio Gobbi監督のギャング映画「Pas de panique/パニックにならないで」に出演、ピエール・ブラッスールらと共演。映画はヒットせず、その後映画には出演していない
・1966年7月「Toi/トワ」、
・1968年「Emporte-moi/二人の旅路」、「Petit Ave pour Ray/レイ(チャールス)のための小さなアヴェ マリア」(邦題「街角のアヴェ マリア」)、「Un homme s’est pendu/首つり男」、「C’etait aux premiers jours d’avril/それは4月の最初の日だった:浜辺の思い出」、「Princesse lointaine/はるかな姫君」
・1971年「Rien qu’un homme/ただ一人の男」、「Si tu ne me revenais pas」/君が僕の元に帰ってこなければ」
・1971年Barclayから独立、レコード会社Albatrosを設立(その後ラジオ、TVからボイコットされる)
・1972年「Dis papa/パパ 話して」(Ibabelleと)
・1973年6月来日
・1974年「Tu ten vas/去りゆく君」(Noelle Cordierとのデュオ)、レコードは100万枚以上
・1975年7月Carnacに城を購入、Theatre-DiscothequeRestaurant、「Stirwen」(ブルターニュ語で「白い星」) に改造
・1977年「Stirwen」に係る税金問題などでフランスを脱出、アメリカへ、その後カナダへ
・1978年一時フランスに戻り11月28-12月3日Olympiaに出演
・1990年代初めにフランス帰国
・1998年1月アルバム『ABarriere 97』: 「La complainte de l’oiseau/小鳥の哀歌」、「Aime-moi/僕を愛し て」など新曲10曲
1998Salle Pleyelに出演
・2006年には自伝「Ma vie」を刊行、これには未発表の3曲収録のCDが添付されている。その3曲は「If
Rudyrard Kiplingの詩に曲を付けたもの)、「Hymne a la Bretagne/ブルターニュ讃歌」、「Quand la mer s’est   retiree/引き潮になれば」

・2007年3月から国内ツアー、4月5日Paris Olympia 、12月6日Paris Palais des Congres
・2007年10月カバーアルバム『Chansons francaises』:「La foule/群衆」、「Ne me quitte pas/行かないで」 「La mer/ラ メール」、「Hymne a l’amour/愛の讃歌」、「Les feuilles mortes/枯葉」、「Quand on n’a que  l’amour/愛しかない時」、「Mon amant de St Jean/サン・ジャンの私の恋人」、「La montagne/ふるさとの山 」、「Le petit bonheur/小さな幸せ」など15曲収録
・2010年11月CD3枚組53曲収録の「Best of」。10万枚以上売り上げ
・2011年1月7日3回目の脳血管障害に襲われNeuillyのアメリカ病院に入院、その後自宅で療養
・2013年最後のアルバム『Mes duos d’amour/僕の愛のデュオ』:「Elle etait si jolie」(Cindy Danielと)、「Tu t ’en vas」(Brigitte Mと)、「Emporte-moi」(Imaと)、「Plus je t’entends」(Audrey De Montignyと)、「Ma vie」( Mario Pelchatと)など10曲集録
・2019年12月18日死去。

 

主なヒット曲 (最後に4曲のメドレーがあります)

Cathy/キャティー」(1962年4月28日)https://www.youtube.com/watch?v=-P5Sqekgs2U

・・Cathy君が5月僕を愛してくれるなら、僕は君のためにスズランの花を摘みに行こう。夏に愛してくれるなら君のために虹をつかみに行こう。君が僕たちの間に愛があると信じているなら、毎日君の人生に大きな火を付けよう・・

 

Elle etait si jolie/彼女はとても美しかった:美しすぎた君:風が連れ去った恋:愛し合った時」

(1963年3月23日 Eutovisionで)https://www.youtube.com/watch?v=nHsiFXoIRrY

・・彼女はとても美しかったので、僕には彼女を愛する勇気がなかった。彼女はとても美しかったので、僕は彼女を忘れることが出来ない。彼女はあまりにも美しかった、風が彼女を連れ去ったとき。彼女は笑顔で去っていった。そして風が僕に言っていた。 「彼女は美しすぎる。そして私はよくお前のことを知っている。彼女を一生涯愛することはお前には決して出来ないだろう」。そう、でも彼女は去っていった。残念な事だけど、それが真実。彼女はとても美しかった。僕は決して忘れないだろう。 今は秋、僕はよく涙を流す。今は秋、春は遠い。木の葉が荒れた風にうち震えている公園で、彼女はドレスをひるがえし、そして消えた。 彼女はとても美しかったので、僕には彼女を愛する勇気がなかった。彼女はとても美しかったので僕は彼女を忘れることが出来ない。彼女はあまりにも美しかった、風が彼女を連れ去ったとき。彼女はとても美しかった。僕は決して忘れないだろう・・

    (『Mes duos d’amour』でCindy Danielと)https://www.youtube.com/watch?v=cPnONf0rogk

 

Ma vie/マ ヴィ:僕の人生」(1972年6月20日)https://www.youtube.com/watch?v=IeFMl5tqbPo

・・僕の人生、その中で多くの恋人たちを見てきた。僕の人生、愛は去ってしまった。人はそれが戻ってくると言うけれど、僕の人生、それは長い道のり。  僕の人生、その中でいくつもの永遠の愛についての物語を読んできた。僕の人生、その中で幸福な日々を体験してきた。僕はいつもそこに戻る。僕の人生、僕は愛の存在を信じている。  僕の人生、その中で多くの恋人たちを見てきた。僕の人生、愛は去ってしまった。人はそれが戻ってくると言うけれど、僕の人生、それは長い道のり。 それは長い道のり。僕の人生、何て長い道のりなんだろう・・

 

Tu  t’en  vas/去りゆく君」(Cordieとのデュオ 1975年5月18日)https://www.youtube.com/watch?v=btRshdIwAno

・・(Barriere)君は行ってしまう。 (Cordier)私の気持ちの中ではお互いに数週間待つことは何でもないこと。 

Barriere)君は行ってしまう。(Cordier)私の喜びはあなたゆえに、私の夢はあなたのため、あなたがそれを理解しないなんて考えられない。

Barriere)君は行ってしまう。 (Cordier)私たちの愛は私たちのもの、誰もそれを取り上げることは出来ない 

Barriere)君は行ってしまう。 (Cordier)離れていることも時にはお互いにより愛し合い、より理解し合うことを助けることがある。

Barriere)君は行ってしまう、沈む太陽のように、春のように、日曜日のように。僕は冬を、寒さを恐れる。僕は空虚を、不在を恐れる。  君は行ってしまう。小鳥はもう歌わなくなってしまい、世界は興味を引かない存在になる。 

CordierBarriere)私(僕)はあなた(君)を恐れ、自分自身を恐れる。そして静寂がやって来ることを恐れる・・

 

Plus je t’entendsあなたの声を聞く時」(200712https://www.youtube.com/watch?v=iHqp3kQvefc

・・あなたの声を聞くほど、あなたに会うたびにますますあなたを愛するようになる。あなたの声を聞くほど、ますますあなたの声を聞きたくなる。あなたが語るのはいつも同じ言葉、そして時には口から出任せ。 あなたの声を聞くほど、あなたに会うたびにますますあなたを愛するようになる。あなたの声を聞くほど、ますますあなたの声を聞きたくなる。あなたが語るのはいつも同じ言葉、そして時には口から出任せ。 あなたの声を聞くほど、あなたに会うたびにますますあなたを愛するようになる。僕の哀れな人生は止まってしまった、もうあなたがいないから。僕の哀れな人生にはあなたの思い出が刻まれている。しかし時には人生はそれを消す、それを消してしまう、なぜ? 僕はあなたの声を聞く、僕はあなたに会う、あなたはいつも同じ。僕が会うあなたは昔と同じ、あなたはいつも話す同じ言葉を、そして時には口から出任せを。 あなたの声を聞くほど、あなたに会うたびにますますあなたを愛するようになる。 あなたには解る、僕の人生がそこで止まってしまっているのが。なぜなら僕はあなたを愛しているから、僕の人生は僕のものではなく、僕の心は、あなたのものであるから。 そしてそれらの言葉、それらは決して同じではない、それを再び語っているのは、あなたの声だから。あなたの声だから・・

 

 4曲のメドレー

Elle etait si jolie」→「La montagne」→「Tu t’en vas」(Nathalie Lhermitteと)→「Le petit bonheur」(Roch Voisineと)

https://www.youtube.com/watch?v=Iw8CgDQ7_XE

 

 
 2019.12.19  No.1551  

KCN 1551  2019.12.19

(大変遅ればせながら)10月の新譜 7点 ご紹介いたします。

1.ミレイユ・マテューMireille MathieuCinéma

Mireille Mathieu201910日にリリースした新しいアルバムは「Cinéma」。Demoiselle d’Avignonアヴィニョンのお嬢」と呼ばれているMathieu194622Avignon生まれの歌手。1964年6月28日Avignon市主催の歌謡コンクールで「La vie en rose」を歌って優勝。1965年11月21日TV番組「Le Jeu de la chance/チャンスに賭ける」に出場、フランス中に名が知られる。1965年12月にはSacha Distelの前座で、1966年9月にはvedetteとしてOlympiaに出演、1966年、最初のSPレコード(A面に「Mon Crédo/私の信条」収録)、最初のLPEn direct de l’Olympia/オランピアからダイレクトで」(タイトルとは異なり完全なスタジオ録音アルバムで「Mon crédo」、「Un homme une femme/男と女」、「Qu’elle est belle/何と彼女は美しい」など12曲収録)を出している。そして現在まで54年のキャリアで、1200曲以上を12カ国語で録音。フランスだけではなく、ドイツ、スペインなどでリリースされたものも含めスタジオ録音アルバム74枚、liveアルバム7枚、compilation 51枚、シングル132枚をリリース、全レコードの売上げ枚数は2億枚以上と言われている。1971年TV出演のため初来日。その後74年、76年、78年に来日公演を行っている。

Mathieuの今回のアルバム「Cinéma」はCD2枚組みで映画のテーマ音楽を中心に40曲集録、演奏時間2時間以上。40曲のうち17曲は初めて録音した曲。収められている曲は:「New York, New York」(映画「New York,New York」から)、「C’est mieux comme ça」(「Parrain 2/ゴッドファーザー 2」から)など。「Un homme et une femme/男と女」(「Un homme et une femme」から。Francis Laiとのデュオ)、「Adieu à la nuit/夜にさようなら」(「La nuit des généraux/将軍たちの夜」から)、「C’est à Mayerling/マイヤーリングで」(「Mayerling/うたかたの恋」から)、「Pas vu, pas pris/見られなければ捕まらない」(「Le casse/華麗なる大泥棒」から)、「La marche de Sacco et Vanzetti/サッコとヴァンゼッティのマーチ」(「Sacco et Vanzetti/死刑台のメロディー」から)、「Deux petits chaussons de satin blanc/白い絹の小さなトウシューズ」(「Limelight」から)、「Amour défendu/禁じられた恋」(「Jeux interdits/禁じられた遊び」から)、「Over the Rainbow」(「Le magicien d‘Oz/オズの魔法使い」から)、「The look of Love」(「Casino Royale」から)、「Paris en colère/パリは怒っている」(「Paris brule-il?/パリは燃えているか?」から)、「Soldats sans armes/武器を持たない兵士たち」(dito)、「Une histoire d’amour/ある愛の詩」(「Love Story」から)など。

La marche de Sacco et Vanzetti 」 https://www.youtube.com/watch?v=jRM9WC2wUqg

Over the Rainbow」2005年 https://www.youtube.com/watch?v=NuLV_LHY7mk

Paris en colère20191026日 https://www.youtube.com/watch?v=7zKfI_wUW_M

 

2.アレックス・ボーパンAlex Beaupain、「Pas plus le jour que la nuit昼も夜も

Alex Beaupain201910日にリリースした新しいアルバムは「Pas plus le jour que la nuit」。Beaupainは1974年10月15日Besançon生まれのACI、映画音楽作曲者。2000年から主にChrsitophe Honoré監督映画の音楽を担当。ACIとしては、2005年ファーストアルバム「Garçon dhonneur/新郎に付きそう男児」をリリース。アルバムに収められた曲から4曲は2007年のHonoré監督映画「Les chansons damour/愛の歌」に用いられた。映画はカンヌ映画祭にも出品され、2008年Césarの最優秀映画音楽賞を受賞。2008年のセカンドアルバム「33Tours/33回転」はACC大賞受賞。2011年の「Pourquoi battait monœur/なぜ僕の心臓は高鳴っていたのか」に収められた「Au départ/最初は」は12年大統領選挙の社会党Hollande候補のミーティングの際のテーマ曲となった。2013年リリースの4枚目のアルバム「Aprés moi le déluge/僕の後には洪水:後は野となれ山となれ」は2度目のACC大賞受賞。

今回のアルバム「
Pas plus le jour que la nuit」は6枚目。歌手としてデビュー以来15年、Beaupainのシャンソンは聞く者に独特の感情を与えている。時代を映すBeaupainの曲は幻滅感や特にこの秋に特有の憂愁を与えることがあるが最後にはそれらを軽い笑いに変える。このアルバムを聞くのに適した時間帯はない。アルバムのタイトルが示すように、朝でも夜でも良い。人はいつでも悲しいし、愛しているし、失望しているものだから。アルバムには10曲収録されている。それらは:「Tout le contraire de toi/君と全く反対な人」(過去の恋愛の思い出)、「Cours camarade走れ、同志」(デモからの帰り、それが社会を変えることはないことを知る)、「Les sireèes」(「sirèneには2つの意味がある、アンデルセンの童話に出てくる人魚姫とテロなどの現場に向かう救急車のサイレンと。今、人魚姫の意味で使われることはなくなった。ヨーロッパでも、アメリカでも、中東でも、sirèneはいつでもサイレンの音」)、「Ektachrome/エクタクローム」(コダック社のスライド用フィルム。2009年販売中止されていた。2018年復活のニュースが)、「Un peu de ça/少しばかりにそれ」、「Pas plus le jour que la nuit」(「この表現はCharlotte Brondeからの借用。昼も夜も僕には安らぎも平和もない」)、「Sitôt/直ぐに」(最初に愛し合った夜の翌日には熱は冷めてしまう。Clara Lucianiとのデュオ)、「Orlando/オーランド」(2016年アメリカフロリダ州オーランドのナイトクラブでの銃乱射事件がテーマ。この曲のタイトルは「Paris」としても良かった。4年前のBataclanテロ事件を思い起こせば」)、「Poussiere lente/ゆっくりした埃」(気候変動をテーマに)など。

11月20日にはParis Olympiaに出演、その後国内ツアー。

Après moi le déluge」 https://www.youtube.com/watch?v=7HJeoavxwns

Pas plus le jour que la nuit」 https://www.youtube.com/watch?v=uLBKprsm3D4

 

3.イジアIzia、「Citadelle/城塞」

Iziaが2019年10月11日にリリースした新しいアルバムは「Citadelle」。Iziaは1990年9月24日パリ郊外Seine-Saint-Denis生まれ、本名Izia Higelin。その名が示すように「Higelin家の娘」。父は1960年代から活躍しているシンガーソングライターJacques Higelin(1940-2018 ACI)、兄は09年のVdMでロック/ポップアルバム賞を受賞したArthur H(1966- ACI)。幼少より音楽の環境で育ち、12歳でJacquesのアルバムにデュオで参加、13歳で最初の曲を作り、14歳でVilletteのホールCabaret Sauvageで自作の曲を歌っている。2006年Printemps de Bourges/ブルジュの春で歌手として本格デビュー。2009年6月には「Let Me Alone」など12曲を英語で歌ったファーストアルバム「Izia」をリリース。2010年のVdMでポップ/ロックアルバム賞と新人ステージ賞を受賞。2011年11月14日リリースの2枚目のアルバム「So Much Trouble」は2012年VdMのロックアルバム賞を受賞している。2012年には第7回Globes de Cristalの最優秀女性歌手賞を受賞。また女優としても活躍していて、2012年公開のPatrick Mille監督「Mauvaise Fille/不良少女」主役のLouiseで出演(2013年Césarで新人女優賞を受賞)以降8本の映画に出演している。

今回のアルバム「Citadelle」は2015年リリースの「La vague/波」に次ぐ4枚目のアルバム。この間にIziaには父親の死(2018年4月)があり、パートナーとの間の第一子の男児誕生(2018年8月)があった。そしてIziaは悲しみと喜びの交差する中Calivi(コルシカ島の北部にある町)の「Citadelle」に立てこもって、多くの人の協力を得て、父親へのオマージュ(Iziaの言によれば「『オマージュ』と言うのは悲しい、だから『メッセージ』」)など12曲を作った。それらは:「Trop vite/あまりにも速く」(アルバムに先行してシングルカットされている。父親を偲んで)、「Calvi/カルヴィ」(父親はこの町をよく訪れ、この町の名誉町民)、「Dragon de métal/金属製の竜」(「父はまさに『Dragon de métal』のようだった」)、「Idole/アイドル」(「私にとって父はいつまでもアイドル」)、「Sunset」(歌詞はフランス語)、「Essueles/孤立した人々」(「私の代父的な存在」Dominique Aとのデュオ)、「Sous les paves/舗道の下に」、「Chevaucher/馬乗りになる」(「私の代母的な存在」Jeanne Addedとのデュオ)、「Eidarri」、「Sentiers/小道」(曲中兄のArthurの声が聞こえる)、「Que tu saches/お前が分かったら」(息子へのメッセージ。「いろんな苦しいことを経験するでしょう。でも大丈夫うまく行く」)など。

Iziaは11月8日から国内ツアー。Paris登場は2019年12月11日La Cigale、2020年4月1日Olympiaの予定。

Let Me Alone2010VdMで https://www.youtube.com/watch?v=Oebrq7WSJcc

Dragon de métal」 https://www.youtube.com/watch?v=5xezVstpn4I

 

4.ミレーヌ・ファルメール Mylène Farmer、「Live 2019」

Mylène Farmerが2019年1018日にリリースした新しいアルバムは「Live 2019」。Farmer本名Mylène Gautierは1961年カナダQuébec生まれのACI。芸名は1930年代に活躍したアメリカの女優Frances Farmerから。歳でフランスに。 演劇学校で学んでいるときLaurent Boutonnat(1961.6.14-AC、プロデューサー、演出家、写真家)と知り合い、その勧めで音楽の道に。 BoutonnatFarmerのデビューからのピグマリオン。1984年3月リリースのSPMaman a tort/ママは間違っている」が10万枚以の売上げで一躍人気歌手に。1986年4月1日ファーストアルバム「Cendres de lune/月の灰」の収録された「Libertine/放蕩女」から「赤毛の放蕩女」とも呼ばれることも。80、90年代にリリースしたアルバム、「Ainsi soit-je・・/アンシ ソワ ジュ」(88年)、「L’autre/二重人格」(91年)、「Anamorphosée/アナモルフォーゼ」(95年)、「Innamoramento/イナモラメント」(99年)はいずれもdisque de diamant。1988年VdM 「女性歌手賞」を受賞。2000年には Alizée(1984- 歌手)を発掘し、そのファーストアルバムをプロデュース。2005年VdM 「過去20年の最優秀女性歌手賞」を受賞。その後も2005年「Avant que l'ombre/影が迫りくる前に」、2008年「Point de suture/縫合」、2010年「Bleu noir/青黒い」。2012年「Monkey me」、2015年とInterstellaires/星の間の」と定期的にアルバムをリリースしている。2009年9月11、12日 Stade de Franceでのコンサート。2015年4月「好きな女性歌手」のアンケートで、Edith PiafBabaraCéline Dionに次いで第4位。ラジオ局NRJ音楽賞のフランス語圏歌手賞4回、フランス語圏アルバム賞3回など、数多くの音楽賞を受賞している。前作は2018年9月リリースの11枚目のスタジオ録音アルバム「Désobéissance/不服従」は25万枚以上の売り上げ。 Farmerは2019年6月7日日から27日までParisLe Défense ArenaArche de la Défenceの隣にある多目的ホールでコンサート会場として使用する場合の収容人員は40000人でヨーロッパ最大)で6年振りとなるコンサートを開催。6月18日のコンサートにはStingがゲストに招かれた。この間9回の公演、235000人の観客を集めた。コンサートの模様は11月7日フランス国内、ベルギー、スイス、カナダ、ロシアなど18カ国の、フランス国内の325館など都合613館の映画館で上映され、こちらも155000人の観客を集めた。その後フランスではParisMarseilleNiceなど7都市のDolby Cinemaチェーンの映画館7館で11月8日から17日まで上映された。

アルバム「Live 2019」はこのコンサートを収録したFarmer7枚目のライヴアルバム。CD2枚組みのアルバムにはコンサートのsetlist全曲22曲が収録されている。それらは:「Ainsi soit-je・・」、「Innamoramento」、「Interstellaires」、「Stolen car」(Stingとのデュオ)、「Des larmes/涙」、「M’effondre/がっくりする」、「Sans logique/理屈なしに」、「Désenchantee/夢から覚めて」、「Un jour ou l’autre/ある日又は別の日」、「Rêver/夢見る」、「L’horloge/時計」など

Maman a tort」1984年https://www.youtube.com/watch?v=PU0XKTzmMXM

Libertine」1989年https://www.youtube.com/watch?v=GUDd7BjPrTI

L’horloge」とフィナーレ2019年6月https://www.youtube.com/watch?v=ouN6Y3z_VBQ

 

5.ヴァンサン・ドレルムVincent Delerm、「Panorama/眺望」

Vincent Delermが2019年10月18日にリリースした新しいアルバムは「Panorama」。Delermは1976年Normandie地方EureEvreux生まれ、ACI、劇作家。父は著名な詩人Philippe DelermRouen大学で現代文学を学んでいた、1998年2月同地のキャバレで最初に歌う。1999年Parisに上りAu Limonaire(9区)、Théâtre les Dechargeurs(1区Halles地区)などで歌う。ラジオ局FranceInterに出演の際Thomas Fersen(1963-ACIと知り合い、その推薦で「Tot ou tard」社と契約。2002年4月最初のアルバム「Vincent Delerm」を出し、これにより2003年のVdM新人アルバム賞、SACEMFrancis-Lemarque賞(新人歌手賞)受賞。Julien Clercなどの前座で歌った後、2007年3月Olympia出演。その後2008年4枚目の「15 chansons」まで定期的にアルバムをリリース。2011年12月から自ら製作、演出した子供時代の思い出を語る音楽スペクタクル「Memory」をPerisThéâtre des Bouffes du Nordで上演。その後フランス国内各地、スイス、ベルギーで上演し、楽は2013年4月16日Paris Olympia。2013年には5枚目のアルバム「Lea amants parallèles/平行線の恋人たち」をリリース、2016年10月には前作となるアルバム「A present/今」をリリースしている。Delermは日々の何気ない生活を歌い、歌詞にFanny ArdantJean-LouisTrintignantIKEAなどの固有名詞や商品名が頻繁に出てくる。

7枚目となる今回のアルバム「Panorama」でも同様。収められているのは10曲で、それらを聞くと、聞く人は自分だけではなく多くの人が同じような思い出を持ち、同じような気持ちを抱くのだと安心する。最初の曲は
Je ne sais pas si c’est tout le monde/それが誰も同じとは知らなかった」。これはDelerm監督の第一作映画で、ドキュメンタリーのタイトルでもある。この映画の出演者は著名な人物も、無名な人物もそれぞれ思い出を語り、あるいは思い出を記した文章を読んでいる。著名な人物で登場するのはJean Rochfirt(1930-俳優)、Alain Souchon(1944-ACI)、Vincent Dedienne(1987-俳優)、Eleonore Klanwein(1963-モデル)、Vincent Duluc(1962-スポーツジャーナリスト)など。この映画は2019年10月24日から12月22日まで毎週日曜日11時からParisCinema des Cinéastesで上映される。アルバムに収められている他の9曲は:「Vie Varda/ヴァルダの人生」(Agnes Varda 1928-2019.3.29 映画監督。映画『Cléo de 5 à 7/5時から7時までのクレオ』、『Le bonheur/幸福』などの監督 Agnes Vardaへのオマージュ)、「Panorama」、「La chamade」/心臓のドキドキ」、「Les enfants pales/青白い子供たち」(Rufus Wainwrightとのデュオ)、「Ce qui restera/残るだろうもの」、「Carver」(Raymond Carver 1938-1988 アメリカの作家に捧げる)、「Fernando do Noronha/フェルナンド・デ・ノローニャ」(ブラジルの大西洋上の島々で世界遺産)、「Photographies/写真」など。

Delermは2019年10月から12月にかけて3週間Cigaleに出演。その後国内ツアー。

Dauville sans Trintignant/トランティニャンのいないドーヴィル海岸」(途中で映画「Un homme et une femme」の中でのTrintignantの台詞が聞こえる)https://www.youtube.com/watch?v=4kRjalm0k0s

La vie Vardahttps://www.youtube.com/watch?v=usYWdILhaHk

 

6.アラン・スーションAlain Souchon、「Ame fifties/50年代の魂」

Alain Souchonが2019年10月18日にリリースした新しいアルバムは「Ames fifties」。Souchonは1944年5月27日MarocCasablanca生まれ、生後ヶ月でParisに。1960年代後半からACIとして活動、73年のL’amour 1830/1830年の愛」が最初のヒットで「Rose d’or d’Antibes」で審査員特別賞を受賞。74年作曲を担当するLaurent Voulzyとのコンビで最初のヒット曲「J’ai dix ans/僕は10歳」を出す。その後もこのコンビで、あるいは自身の作詞作曲で数々のヒットを世に出している。主なヒット曲には「Allo maman bobo/お母さん、辛いよう」(1977年)、「Quand j’serai KO/僕がKOされたら」(1988年、90年VdMシャンソン賞)、「Foule sentimentale/センチメンタルな大衆」(1993年、94年VdMシャンソン賞、2005年のVdMで「過去20年の最も優れたシャンソンに」)、「Sous les jupes des filles/女の子のスカートの下」(1993年、96年SACEMVincent Scotto賞)、「Et si en plus y’a personne/そして、その上誰もいないなら」(2005年、06年SACENMVincent Scotto賞)などがある。Souchonの前作は2014年11月リリースのアルバム「Alain Souchon & Laurent Voulzy」で、これは40年以上コンビを組んでいるVoulzyとの最初のデュオアルバム。これにより2015年のVdMでシャンソンアルバム賞を受賞している。Souchonは2002年Académie françaiseGrande Médaille、2012年「Ordre des Arts et des Lettres/芸術・文芸勲章」のcommandeur勲章を受章。VdMでは上記の他、1990年のアルバム「Nickel/ニッケル」はVdMのアルバム賞を受けているなど、都合9個のvictoiresを受けている。Souchonは45年のキャリアで900万枚以上のレコード売上げていて、シャンソンフランセーズを代表する歌手。

15枚目のスタジオ録音アルバム「
Ames fiftiesは5年ぶりで、新曲のソロアルバムとなると11年ぶりとなる。この間に若手歌手によるSouchonへのオマージュアルバム「Souchon dans l’air」、「Souchon dans l’air Vol2」が2017年6月及び2018年4月にリリースされている。「Ames fifties」には10曲収録、作詞は主にAlain Souchon 、作曲には自身のほか、Souchonの二人男児、Pierre SouchonCharles Souchon(芸名Ours)、それに例によってVoulzyの協力を得ている。最初の曲はアルバムのタイトルでもある「Ame fifties」(AlainPierre)テーマは1950年代の回顧、「物心が付いて、世の中のことが分かりかけた頃にどんなことが起こっていたのか。アルジェリア戦争があった。植民地の解放があった。人々はAndré Verchuren(1920-2013 アコーデオニスト)を聞き、Jeanne MoreauJean GabinBelmondoの映画を見た。Charles TrenetGeorges BrassensJacques Brelの曲は正に50年代のシャンソンフランセーズだった。多くの人々にとっては経済的には困難な時代だった」。収められているのは他に:「Presque/ほとんど」、「Ici et là/こことあちら」、「Un terrain en pente/斜面の土地」、「Ronsard Alabama/ロンサール、アラバマ」(Pierre de Ronsardの「Vayage d’Herceuil」から)、「Irène/イレーヌ」、「On s’ramène les cheveux/髪を元のように」、「On s’aimait/愛し合っていた」(ピアノ伴奏はVincent Delerm)、「Ouvert la nuit/夜を開ける」など。演奏時間は33分弱。

Souchonは10月26日のCourbevoieからツアーを開始していて、11月14~17日ParisDomeに出演、その後国内各地を周り、2010年4月18日のAngoulêmeまで。

Foule sentimentale」 https://www.youtube.com/watch?v=etR0o6yAAWk

Ames fiftiesclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=SUg5jQR-nbE

 

7.クリストフ・マエ Christoph Maé、「La vie d’artiste/アーティストの一生」

Christophe Maéが2019年1025日にリリースした新しいアルバムは「La vie d’atiste」。Maé本名Christophe Martichonは1975年南仏生まれのACI。幼少の頃からバイオリン、ギター、ハーモニカを習う。18歳で家を出て南仏で歌手活動を始め、26歳でParisに、Jonatan Cerradaらの前座で歌う。2005年9月からParisPalais  des Sportsを中心に上演されたミュージカル「Le Roi Solei/太陽王」で太陽王の弟役(Monsieurと呼ばれたPhilippe d’Orléans)に抜擢され、独特の高音と豊かな歌唱力で存在感のある演技と歌を披露して一躍人気に。2007年のファーストアルバム「Mon paradis/僕のパラダイス」は「Mon paradis」、「Belle demoiselle/美しいお嬢さん」などを収録、160万枚以上の売上。2007年にはラジオ局NRJの音楽賞でフランス語圏新人男性歌手賞を受賞。2008年VdMで新人歌手賞受賞。MaéVdMではその後も数回、種々のカテゴリーの候補に上がっているが受賞はこの1回のみ。2009年Jihnny HallydayStade de France公演ではその第1部で歌っている。2010年のセカンドアルバム「On trace la route/道を辿る」、2013年のサードアルバム「Je veux du bonheur/僕は幸福が欲しい」はいずれもチャートの1位になり、「disque de diamant/ダイアモンドディスク」(50万枚以上の売上げ)になっている。2011年Ordre des Arts et des lettres勲章のchevalier章受章。前作2016年リリースのアルバム「L’attrape-rêves/ドリームキャッチャー」もチャート1位になり、30万枚以上の売り上げでdisque de triple platineMaéはすでに700回以上のコンサートを行っていて、フランスでも指折りのlive performerと評価されている。

5枚目となる今回のアルバム「このアルバムのために詩を書き出したのは2018年11月8日、紙上に2887文字を書き、12曲が生まれた」。そして4つ☆を与えている評価もある。
12曲は「A nos amours/我々の愛に」、「Les gens/人々」(日常すれ違う人々、その人たちは我々の生活の一部、愛情を込めてその人たちを歌っている)、「Casting」(TVのリアリティ番組に出演して有名になろうとする若者たちの悲哀)、「La fin de l’été/その夏の終わり」(コルシカ島讃歌)、「Week-end sur deux/二人の週末」(子供への愛情)、「Bouquet de roses/バラの花束」、「Les mêmes que nous/我々と同じ人たち」、「La vie d’artiste」(・・人生は一つの舞台、そこには映画があり、演劇がある。順調ではない時にも、うまく行っていると答える。人に見られないように、涙を流すのは夜。自分自身の姿を変えることができる、それがアーティスト・・)、「Mon pays/我が故郷」、「La plus jolie des fées/最も綺麗な妖精」(自身の母親、及びすべての母親讃歌)、「La dernière danse/最後のダンス」など。アルバムには「Les gens」と「La dernière danse」のアコースティックヴァージョンも収録されている。

Maeは2019年11月21、22日ParisCirque d‘Hiverでコンサート。2020年3月から国内ツアー、2010年12月4日ParisAccorHotels Arena出演の予定。

Mon paradis」 https://www.youtube.com/watch?v=xUsIRmhMPhU

La vie d’artiste」 https://www.youtube.com/watch?v=grAH4486aXU

 

2019.11.27   No.1550

KCN 1550  2019.11.27    (文字バックの白抜き等、見苦しい点、申し訳ございません)

 

  

300 ch?urs chantent les plus belles chansons des annees 60

300人のコーラス隊、60年代の美しいシャンソンを歌う

    

2011019日、 TV FranceJapon歌謡番組「300 ch?urs chantent les plus belles chansons des annees 60/300人のコーラス隊、60年代の美しいシャンソンを歌う」が放送された。
(フランスでは、2019年2月15日に放送)

 これはフランスの各地で活動中の合唱団と共に、現在第一線で活躍中の歌手が特別にアレンジしたバージョンで1960年代のヒット曲を歌うもの。 番組で歌われた曲をご紹介します。 


 原曲を歌った歌手の映像も並べました。

懐かしい原曲と、現役歌手によってアレンジされた曲、 共にお楽しみください。 

・「Chez Laurette/ロレットの店で

  Michel Delpech et Amel Bent

      

 
:1965年Michel Delpechのヒット曲(Delpech作詞/Roland Vincent作曲)

Delpech 1966年10月20日 https://www.youtube.com/watch?v=KJNDUJflo_c 

番組で歌ったのは:Amel Bent https://www.youtube.com/watch?v=oS9Z1XEKqiY



 「Comme d’habitude /いつものように」

  Claude Francois et Slimane

   

・「Comme dhabitudeいつものように:1967Claude Francoisのヒット曲Francois & Gilles Thibaut作詞Francois & Jacques Revaux作曲。1969Pau Ankaが翻案、Frank Sinatraなどによる「My Way」に

     Francois 1968年1月4日  https://www.youtube.com/watch?v=ug5coxz8hGM

  番組で歌ったのは:Slimane  https://www.youtube.com/watch?v=CgV_v9BB_qs


 

「Cavalerie/騎兵」 :1968年Julien Clercのヒット曲(Etienne Rod-Gil作詞/Julien Clerc作曲)

 Julien Claire et Calogero

     


Clerc
 1968年7月1日 https://www.youtube.com/watch?v=QQsgjZPhyeQ

番組で歌ったのは:Calogero https://www.youtube.com/watch?v=YdOLDNsz01o

 


「Elisa/エリザ」1969年Serge Gainsbourgのヒット曲(Michel Colombier & Gainsbourg作詩/ Gainsbourg作曲)


  
      

   Gainsbourg 1969年12月31日 https://www.youtube.com/watch?v=I-0Rkz5mogw

番組で歌ったのは:Marc Lavoine https://www.youtube.com/watch?v=eZCYesvxIJs



「Mon dieu/モン・デュー:私の神様」:1960年Edith Piafのヒット曲(Michel Vaucaire作詞/Charles Dumont作曲)

      

Piaf 1961年1月20日 https://www.youtube.com/watch?v=RgvEV9B-IEw

番組で歌ったのは:Patricia Kaas https://www.youtube.com/watch?v=XxD3opSmD0o

 

  ★「Emmenez-moi/世界の果てまで」1967年Charles Aznavourのヒット曲(Charles Aznavour作詞/作曲)

     

  Aznavour 1972年4月4日https://www.youtube.com/watch?v=PI921KppbIg

番組で歌ったのは:Kendji Girac https://www.youtube.com/watch?v=UEiu6qHVo24



★ Histoire d’un amour/ある愛の物語」:1957年Dalidaのヒット曲(Francis Blancheフランス語の歌詩/Carlos Almaran作曲)

  

  Dalida  https://www.youtube.com/watch?v=jNhZqiQd-eI

番組で歌ったのはVincent Niclo https://www.youtube.com/watch?v=-el4cBDHypM

2019.11.11   No.1549  

KCN 1549  2019.11.11

 (大変遅ればせながら!)

8.9月にリリースされました6人のアーティストの新譜 のご紹介をいたします。どうぞご覧ください。  

1.ヴィタア & スリマンヌ   2016年スター誕生番組で歌ったスリマンヌの A fleur de toi(2番目の曲) 是非お聞き下さい                   
2.ヤニック・ノア

3.ラ グランド ソフィー

4.ステファン・エシェール

5.ジャンヌ・シェラール

6.トマ・フェルセン

 

 

1.ヴィタア & スリマンヌ、 Vitaa & Slimane 「VersuS


 

 

Vitaa & Slimaneが2019年8月23日、デュオアルバム「VersuS」をリリースした。

Vitaa(本名Charlotte Gonin) 1983年3月14日アルザス地方Mulhous生まれ、Lyon近郊で育ったRnB系歌手、作詞、作曲も行う。DJKostに見出され2002年Dadooとのデュオ「Pas à pas/一歩ずつ」を歌う。06年にはDiamsとの「Confession nocturne/夜の告白」をデュオで歌い知られるようになり、Diamsのコンサートに前座で歌う。07年2月5日ファーストアルバム「A fleure de toi/あなたと同じように」をリリース、チャート1位にもなり40万枚以上の売上げ。その後の3枚のアルバムは期待した成果は得られなかったが、2017年5月5枚目のアルバム「JM」は、

Tu me laisseras/あなたは私を放っておく」、Julとのデュオ「Ça les dérange/それは彼らの迷惑になる」、Claudio Capéoとのデュオ「Un peu de rêve/少しばかりの夢」などを収録、10万枚以上の売り上げ。

A fleur de toihttps://www.youtube.com/watch?v=bbwvca7i13A

Slimane(本名Slimane Nebchi)は1989年10月13日、Parisの東郊外Chelles生まれのACI、両親はアルジェリア出身。2016年のTVTF1スタ誕番組「The Voice」第5シリーズでVitaaの「A fleur de toiあなたと同じように」、「Tout le monde y pense/みんなそれを考えている」(Francis Cabrelのヒット)などを歌い優勝。2016年7月8日ファーストアルバム「A bout de rêves/夢の最後に」をリリース、「L’enfant de la rue/通りの子供」、「Paname/パナム」、「Le vide/空虚」などを収録20万枚以上売上げ。2017年11月17日リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a tous quelque chose de Johny」には「Marie」で参加している。2018年1月2枚目のアルバム「Solune」(「soleil/太陽」と「lune/月」とを結合させたSlimaneの造語か)も10万枚以上の売り上げ。

Lenfant de la ruehttps://www.youtube.com/watch?v=0F6D86BbgTE

VitaaSlimaneとの友情は2016年「The Voice」でSlimaneVitaaのヒット曲「A fleur de toi」を歌ったことから始まり、2018年8月にはデュオで歌った「Je te le donne/あなたにそれをあげる」をシングルでリリースしている。

Je te le donnehttps://www.youtube.com/watch?v=B9snv-V-r-U

今回のアルバムにはVitaaSlimaneが作詞作曲した19曲収録されている。それらは:Versus/・・に対して」、「Ça va ça vient/それは去って行き、やってくる」、「XY」、「Comme un film/映画のように」、「C’est pas comme ça/そんな風じゃない」、「Avant toiあなたの前に」Pas beaux/綺麗じゃない」Balade/バラード」Maëlys/マエリス」Pourquoi le monde/何故世界は」Hasta la vista/さようなら」Pourvu qu’on s’aime/愛し合っていれば」Le temps/時間」On my skinNe me laisse pas/私を放っておかないで」A la vie/人生に」Je te le donne」(2018年8月シングルでリリース)A fleur de toi」など

アルバムはリリースの週にはチャートの1位、その後4週間2位。

VitaaSlimaneは2010年3月から国内、ベルギー、スイスを回るツアーを予定、Paris登場は2020年11月4日のPalais des Sports

Maëlys/マエリス」https://www.youtube.com/watch?v=rerDLxQAOAc

こ曲は2017年8月にフランス南東部Auvergne地方Isère県で起こった8歳の少女Maëlysの失踪事件「Affaire Maëlys/マエリス事件」をテーマにしたものでMaelysの母親、家族に捧げられている。Maëlysは逮捕された容疑者の自供に基づき、2018年2月山中で、遺体で発見された。・・

 

2.ヤニック・ノアYannick Noah、 「Bonheur indigo/藍色の幸福 

 

Yannick Noahが2019年9月6日にリリースした新しいアルバムは「Bonheur indigo」。

 

Noahは1960年5月18日Sedan生まれの歌手、テニスプレイヤー、テニスナショナルチーム監督(略歴については「今月の顔 2019年8月」参照)。

Bonheur indigo」は2014年6月リリースの「Combats ordinaires/通常の戦い」から5年振りNoah11枚目のアルバム。アルバム「Bonheur indigo」には12曲収録。テーマは歌手Noahの成功の源であった、生きる喜び、幸福(「幸福はそれほど華々しいものじゃない。自分自身がどう言う状況にあるかを知ること、そしてそれを受け入れることが幸福の第一歩」)、旅(「この2年半の間妻と、5人の子供のうち15歳の末の子を連れて船旅をした。カリブ海や地中海を。肉体的にも、精神的にもリラックスして」)、連帯、希望。そしてNoashは「楽しいこと歌った歌を、子供たちに希望を与えるような歌」をパーカッションと陽気なコーラス(TVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star」の第10シーズンで決勝に残った女性ACIYseulを中心にした)をバックに、レゲ、サルサなどのリズムに乗って歌っている、時には踊りながら。それらは「Alerte indigo/藍色の警告」、「Encore temps/まだ時間がある」(「環境問題については過去のも取り上げたことがある。『まだ時間がある』あきらめるのはよそう」)、「Todo esta bien/(スペイン語)すべて順調」(「Todo esta bien」と繰り返す以外、歌詞はフランス語)、「Viens/お出で」、「Sorry un peu/少しばかりsorry」、「Namaste」、「La mélo/メロドラマ」、「Love,love,love」、「Baraka/(アラビア語で)強運」(「両親が僕を自由にさせてくれ、好きなテニスをやらせてくれたこと、最初に付いたトレーナーArthur Asheが愛情深く僕をコーチしてくれたこと、キャプテンを務めたデ杯で優勝したことなど正に『強運』そのものだった」)、「Au mieux le meilleur/真ん中に最も優れた者」、「Peau lisse Man/ポー・リス・マン:すべすべした肌の男」(「Peau lisse Man」は国境を警備する「Police man」)、「Le chemin/道」など。

Noahは11月12日から国内、ベルギー、スイスを回るツアーを開始、12月11、12、13日Paris Olympiaに出演。

Viensclip officiel

 

 

3.ラ グランド ソフィー La Grande SophieCet instant/この瞬間」

 

La Grande Sophie201913日にリリースした新しいアルバムは「Cet instant」。

 

La Grande Sophie、本名Sophie Huriaux(ステージ名の「grande/大きな」は身長178cmと大柄なためか)は1969年Moselle地方生まれ、Marseille郊外で育つ。9歳でギターを始め、13歳で兄弟や友人とグループ「Entrée interdite/入場禁止」を作り、当時のヒット曲のカバーばかりでなく自作も歌い、地方では有名に。Marseilleの美術学校で彫刻を勉強する傍ら曲作りを行い、95年Parisに上り、バーや小ホールで歌う。96年La RochelleFrancofoliesPrintemps de Bourgesに出演して注目され、97年ファーストアルバム「La Grande Sophie s'agrandit/ラ グランド ソフィーは大きくなる」を出す。03年に出した3枚目のアルバム「Et si c'etait moi/それが私なら」は一般にも、批評家にも好評で03年末から05年初めにかけて、フランス・ベルギー、ケベック各地のフェスティヴァルなどに出演し、05年のVdMで新人ステージ賞を受賞。05年のアルバム「La Suite・・/続き」も好評。08年には小規模ホールでギターの弾き語りによるツアー「Toute seule comme une grande/大人の女性らしくたった一人で」を国内、スイス、ベルギーで行った。09年のアルバム「Des vagues et des ruisseaux/波と小川」はACC大賞を受賞。12年のアルバム「La place du fantôme/幽霊の居場所」は「彼女は自分の居場所を見つけた」などと紹介され、13年VdMシャンソンアルバム賞を受賞した。前作は2015年リリースのNos histoires/私たちの物語」。今年50歳になった La Grande Sophie8枚目となる今回のアルバム「Cet instant」には4つを与えている評価もある。アルバムのタイトルを「Cet instant」としたのは「私は時間が経過することに強迫観念を持っている。大切なのは今、私が生きている現在。過去にノスタルジーを感じることはあっても、それは未来に向かう力」。収められているのは9曲と少なめで演奏時間は29分、「私はこのアルバムに収められた曲が、捕らえることができないこの瞬間と同じような速さで過ぎて行くと良いと思った。そして聞き終わった時に『もう』と感じてくれるように」、9曲は:「Une vie/一つの人生」(「人は一つの人生しか持てない」)、「Tu ne me connais pas/あなたは私を知らない」、「Où vont les mots/言葉はどこへ行く」(「私はFrançoise Hardyの最新アルバム「Personne d’autre/他の誰も」のために数曲提案し、「Le large/沖合」を歌ってくれた。この曲も提案した曲の一つ。Hardyはこの曲は『あなた向き』と言ってくれた」)、「Hier/昨日」、「Missive/信書」、「Nous étions」(「私は30年同じ男性と生活を共にしている。これはその人に捧げる曲。別れをテーマにしたシャンソンが多いけれど、長く続く愛は素晴らしい」)、「Cet instant」、「Huis-clos/門戸を閉ざして」(instrumental)、「Sur la pointe des pieds/つま先立ちで」(a cappellaで歌っている)など9曲。

La Grande Sophieは2019年10月12日からツアーを開始、Paris登場は11月19日Le Trianon(18区)及び12月12日Olympia(9区)。

Une vie

Sur la pointe des pieds

 

 

4.ステファン・エシェールStephan EicherHomeless Songs

 

 

Stephan Eicherが2019年9月20日にリリースした新しいアルバムは「Homeless Songs」。

Eicherは1960年スイスBern近郊生まれのACI。仏語、英語、独語、伊語、あるいは生地の方言でも歌い、最もヨーロッパ的な歌手の一人と言われている。現在フランス在住、「フランス人の考え方が好きだし、フランスは広く門戸を開放していた。徐々にそうでなくなっているが。[フランスの高額所得者が節税のためスイスに居を移す中]フランスで税金を払っている唯一のスイス人だろう」。ジプシーの血を引くジャズピアニストであった父の影響で幼少の頃から音楽に興味を持ち、いくつかのグループで活動した後、80年代からソロ活動。80年にはファーストアルバム「Spielt Noise Boys」をリリース。84年Printemps de Bourgesなどのフェスティヴァルに出演して人気に。91年のアルバム「Engelberg/エンゲルベルク:スイスの山岳リゾート地」には、フランスの作家で、「37°2 le matin/朝37度2分」(映画、邦題「ベティー・ブルー 愛と激情の日々」の原作)の著者Philippe Djianに提供され詩に曲を付けた「euner en paix/静かな朝食」、「Pas d'ami comme toi/君のような友はいない」などが収められていて、フランスで60万枚、スイスで10万枚の売上げという大ヒットになり、確固たる地位を。

euner en paixhttps://www.youtube.com/watch?v=DNAcDgeFOGI

Pas d’ami comme toihttps://www.youtube.com/watch?v=UlDpkV-eK8g

その後も不定期ではあるがアルバムをリリース。2011年Alain Bashungへの追悼アルバム「Tels Alain Bashung」には「Volutes」を歌い参加している。「Homeless songs」は、2012年の「LEnvolée」以来7年振りの新曲スタジオ録音アルバムで15枚目(あるいは14枚目)との報道あり。

Eisherは2019年2月には「Déjeuner en paix」、「Pas d'ami comme toi」を含む過去のヒット曲を管楽器のファンファーレの伴奏でセルフカバーしたアルバム「Huh!」を出している。

 「Déjeuner en paixhttps://www.youtube.com/watch?v=ahpHAwH1Rbw

 

今回のタイトルの「Homeless」は、この7年間にわたってレコード会社との間で確執があったこと、また、収められている曲が現在の音楽産業界で占めるべき場所を見つることができないだろうという危惧からか。収められているのは14曲。それらはシャンソンの歌詞の基本的スタイルである「refrain-couplet/ルフラン=クープル」の束縛からは逸脱、1曲の長さはそのテーマを適切歌い上げるため「Brocken」の44秒から「Niene dehei」の6分10秒までとまちまち、独特のしわがれた、ごつごつした、しかし熱い声で歌われていて、聞いていると気持ちが和らぎ、あるいは辛い気持ちになる、アルバムに不思議な魅力を与えている。例によってフランス語、英語、スイスドイツ語で歌っている。

14曲は他に:「Si tu veux (que je chante)/君が望むなら(僕が歌うことを)」(レコード会社への呼びかけか?)、「Homeless song」、「Prisonnière/女性の囚人」、「Je n’attendrai pas/僕は待たないだろう」、「Monsieurje ne sais pas trop/ムッシュー、僕は多くは知らない」、「Gang nid eso」、「Haiku? papillons」、「Ne un ver/毛虫は生まれたアメリカのフォーク・ブルース歌手Dan Reederの「Born a worm」のフランス語ヴァージョン、Reederが声を貸している)、「Toi et ce monde/君とこの世界」、「Still」、「La fête est finie/祭りは終わったAxelle RedMiossecとトリオで、「Wie einem der gewissheit hat/確信のある者のように」など。

Eicherは2019年からフランス国内、スイスを回るツアーを開始、11月18~20日ParisOpéra Comiqueに出演。

Si tu veux (que je chante),https://www.youtube.com/watch?v=ql9CTxVueik

  

.ジャンヌ・シェラールJeanne Cherhal、「L’an 40/40年の年

 

  

                        

Jeanne Cherhalが2019年9月20日にリリースした新しいアルバムは「L’an  40」。

 Cherhalは1978年1月28日Nantes生まれのACI。大学では哲学を専攻する傍ら、出身地のブルターニュで行った数回のコンサートは彼女の評判を口コミで伝えるに十分。1999年11月にGeorges MoustakiNantes TNT劇場でのリサイタルの前座をつとめ、その6ヶ月後にはこの劇場に1週間出演、学業を放棄。13歳で始めたピアノは2001年からは弾き語りのツアーが出来る実力。2002年のファーストアルバム「Jeanne Cherhal」は01年のNantes公演のライヴ。2004年リリースの2枚目のアルバム「Douze fois par an/1年に12回」は25万枚以上の売り上げで、04年ACC大賞。05年にはVdM新人女性歌手賞を受賞。 「Douze fois par anhttps://www.youtube.com/watch?v=Drjdl7__-nc

06年アルバム「L'eau/水」をリリース。アルバムリリース後国内及び近隣諸国、カナダ、アフリカなど長期ツアーを行い、07年4月24日にはParis Olympiaに出演。11年5月31日の日本支援コンサート「SOSJapon」に参加、2010年リリースの4枚目のアルバム「Charade/言葉遊び」からCinq ou six années/5ないし6年」を歌っている

Cinq ou six annéesSOSJaponhttps://www.youtube.com/watch?v=b2srW5uu0Pc

12年にはronique Sansonの「Amoureuse」が出てから40年になるのを記念して、この曲などをピアノの弾き語りでカバーしたSansonに捧げるコンサートを行った。Cherhalはまた、Amandine BourgeoisBenjamin BiorayJohnny Hallydayなどに曲を提供している。特にHallydayに詩を提供したTe manquer/君がいなくて寂しい」(作曲Yodelice、2014年Hallydayのアルバム「Rester vivant」に収録)は、2015年第1回RFM-Paris Match作詞家大賞の「男性歌手が歌ったシャンソンの歌詞大賞」を受けている。Cherhal情熱溢れるステージ、澄んだ声、繊細な、辛辣な、時にはユーモアに満ちた歌詞で人気。前作は2014年リリースの 「Hitoire de J./J嬢の物語」で今回の「L’an 40」は5年振り、6枚目のアルバムで4つ☆の評価も。

タイトルは1年前に40歳になったCherhal「40歳という年齢は丁度中間地点、今まで生きてきた人生と、残りの人生との」で、人生の中でこの年代をどのように過ごすべきかを考えて付けたのか。収められているのは:「L’an 40」、「Fleur de peau/表面的な」、「Le feu aux joues/頬の赤み」、「Fausse parisiennes」、「Racines d’or/イワベンケイ」、「Soixante-neuf/69」、「Ton souvenir me prend ce soir/今夜あなたの思い出が私を捕らえる」、「César/シーザー」(シーザーは帝王切開で生まれたと言われている)、「L’art d’aimer/愛する技術」、「Un adieu/一つの別れ」(Jacque Higelin<1940-2018 ACI>追悼、Cherhalはアルバム「Douze fois par an」に収録した「Je voudrais dormir/眠りたい」をHigelinとのデュオで歌っている、)など10曲。

Cherhal11月7日からツアーを開始、12月3日Paris Folies Bergereに出演。

Je voudrais dormir」2004年Jacques Higlinhttps://www.youtube.com/watch?v=8lLKId_0oOo

L’an 40」https://www.youtube.com/watch?v=E58kJU6KFys

 

 

6.トマ・フェルセンThomas FersenC’est tout ce qu‘il me reste/これが僕に残っているもののすべて

 

Thomas Fersen201927日にリリースした新しいアルバムはC’est tout ce qu‘il me reste」。

 

Fersen1963年1月4日、Paris 11区生まれのACI。ギター、ウクレレ、ピアノ、ハーモニカ、バンジョーなどを演奏し、これらの楽器の弾き語りで歌う。80年代いくつかのバンドを組み、アングロサクソン系の歌を歌うが成功せず。兵役後Parisに戻りピアニストの妻とともにピアノバーに出演、そこで徐々に知られるように。93年に最初のアルバム「Le bal des oiseaux/鳥たちの舞踏会」をリリース、VdMの新人賞を受賞。

Le bal des oiseauxhttps://www.youtube.com/watch?v=GtDXdC2Y0EY

98年SACEM若手作詞家または作曲家を対象にしたRaoul Breton賞受賞。2010年「Ordre des arts et des Lettres」のOfficier章を受賞している。11年5月31日の日本支援コンサート「SOSJapon」に参加Félix」を歌っている。

FélixSOSJaponhttps://www.youtube.com/watch?v=X7LR3AQdwHE

hors des sentiers battus/踏みならされた道の外側にいる」、「言葉の魔術師」、「クールな夢想家」と言われるFersen、定期的に質の高いアルバムを出している。「Il faut aimer les mots,sinon on est des bêtes/言葉を愛さなくては、そうでなかったら動物と同じ」と語っているFersen、豊かなボキャブラリーを見事に操り、一つの言葉にいろいろな意味を持たせる詩、その内容は優しさと、皮肉っぽさにあふれ、幻想的。その詩を嗄れた独特の声で歌う。ファーストアルバムから一貫して動物を題材にした曲が目立つ。コウモリ、ミツバチ、ライオン、猫など。そしてラジオやTVなどのメデイアに乗って大衆受けするタイプではなく、コンサート中心の活動で、1993年からすでに1200回以上のコンサートを行っていて、Olympiaには2000年、2006年、2012年に出演している。そして、シャンソンフランセーズで、特異なポジションを占め、確固たる地位を保っている。2010年Ordre des Arts et des LettresOfficier章を受賞。2018年にはAcadémie FrançaiseGrande Médaille de la chanson françaiseを受けている。 

前作は2017月リリースの「Un coup de queue de vache雌牛のしっぽの一撃」、11枚目となる今回のアルバムにも夢想的で、シュールで、不条理で、皮肉な10曲が収録されている。それらは:「Les vieilles/年とった女性」、「C’est tout ce qu’il me reste」、「Les zombies du chimtière/墓地のゾンビ」、「La mare/水たまり」、「Envie de ne rien faire/何もしたくない」、「Le vrai problème/本当の問題」、「Mes parents sont pas là/両親は留守」、「King Kong」など。、「Richelieus」、「Mange mes poux/僕のシラミを食べな自分のシラミをとっている匹の猿の知恵に感心して

2019年11月6日からツアー、現在のところParisでの公演は予定されていない。

C’est tout ce qu’il me resteclip offiel https://www.youtube.com/watch?v=EvTOidzmqvQ

Les vieilleshttps://www.youtube.com/watch?v=abFCiHxK8kg

 ・・16歳の時18歳の女の子が好きになった。若すぎるという彼女に言った。僕は古いものが好き、古びた家、古いワイン、おんぼろ車、流行遅れの品物が。「C’est dans les vieux pots qu’on fait la meilleure soupe/美味しいスープは古鍋で作る」と言うでしょう。僕は古い物が好き、年とった女性が好き・・

No.1548  2019.11.8 

KCN 1548  2019.11.8

 

 

 

 

 

 

 

 マリー・ラフォレ MarieLaforêt、死去

La fille aux yeux d’or/金色の眼の女」の目は永遠に閉じられら。
歌手であり、俳優でもあったMarie Laforêtが2019年11月2日スイスGenolierの自宅で死去した旨、家族から発表され、た。 享年80歳。死因は明らかにされていない。

Laforêt、本名Maïtena Douménach、は1939年10月5日フランス、GirondeSoulac-sur-Mer生まれの歌手、俳優、作家、作詞も行う。

1978年以降スイス在住、スイス国籍も取得している。1959年ラジオ局Europe1の「Naissance d'une étoile/スター誕生」で優勝。1960年3月公開「Plein soleil/太陽がいっぱい」(René Clement監督)で俳優としてデビュー、Alain DelonMaurice Ronetらと共演。1961年公開「La fille aux yeux d’or/金色の眼の女」では「金色の眼の女」を演じている。1961年の公開の「Saint-Tropez Blues/赤と青のブルース」(Marcel Moussy監督)では歌手のJacques Higelin(1940-2018 ACI)らと共演、同名の主題歌を歌う。その後は俳優、歌手として活躍。俳優としては、「Flic ou voyou/(邦題)J=P・ベルモンドの警部」(79年Jean-Paul Belmondoと共演)、「Tangosl’exil de Gardell/タンゴ ガルデルの亡命」(85年、ヴェニス映画祭で審査委員賞)など都合35本の映画に出演。舞台女優としても活躍。歌手としては1963年最初のレコードを出し、そこの収録されていた「Vendanges de l'amour/恋の収穫」(Michel Jourdan作詞/Danyel Gérard作曲)が最初のヒット。その後、「Viens sur la montagne/山へお出で」(64年)、「Marie-douceurMarie-colère/優しいマリー、怒れるマリー」(The Rolling Stonesの「Paint itBlack」の翻案、66年)、「Manchester et Liverpool/マンチェスターとリヴァプール」(66年)「IvanBoris et moi/イヴァンとボリスと私」(67年)、「Mon amour,mon ami/我が愛、我が友」(67年、François Ozon監督映画2002年公開「Huit femmes/8人の女たち」でVirginie Ledoyenがカバーして歌っている)、「Que calor la vida/人生の色」(68年)などがヒット。1969年にはOlympiaに出演、70年そのliveアルバム「Récital/リサイタル」をリリースしている。1969年から70年にかけて世界ツアーを行っている。70年にはBobinoに、71年から72年にかけてParisTheatre de la Villeに出演している。しかし、元来ステージ立つことは得意ではなかったため、その後活躍の場は専らレコード。「Viensviens/お出で、お出で」(73年)、「Cadeau/愛の贈り物」(74年)、「Il a neigé sur YesterdayYesterdayの上に雨が降った」(77年、The Beatlesへの讃歌、解散を痛んでいる)をヒットさせた。93年には全曲自身の作詩(一部は作曲も)によるアルバム「Reconnaissances/謝意」(14枚目で最後のアルバム)をリリース、その中の「Genève・・ou bien/ジュネーヴ・・あるいは」は彼女の最も優れた曲との評価もある。1994年にはCD4枚組み80曲収録のcompilationをリリースしている。 1999年にはParisThéâtre Antoineで上演され、その後国内各地で上演された「Master Class」でMaria Callasを演じている。「Master Class」は2008年Théâtre de Parisで再演されている。歌手Laforêtが再びステージに立ったのは2005年。11月12~24日Bouffes Parisiensに出演、熱狂的に迎えられた。その後2007年から「さよならツアー」を行うと発表されたが、健康上の理由で実現されなかった。Laforêtは14枚のアルバムをリリース、そこには167曲収録されていて、都合3500万枚の売り上げ。なお、2012年Laforêtのファンによって、Laforêtには未発表の曲、録音されたことのない曲が約100曲あることが明かにされた。.

Ivan, Borise et moi1967https://www.youtube.com/watch?v=dnGfMhj6ZMo

Manchester et Liverpool1967https://www.youtube.com/watch?v=NuLV_LHY7mk

Il a neigé sur Yestarday1977https://www.youtube.com/watch?v=wr7MyaFBPIk

Genève・・ou bien」 1993年 https://www.youtube.com/watch?v=4c2xBqJHeYc

Bouffes Parisiens で 2005年 https://www.dailymotion.com/video/xu9ukz

 
No.1547  2019.10.31   No. 1547    2019.10.31

 

ユーグ・オーフレHugues Aufray、90歳                  

Hugues Aufrayは2019年8月18日90歳の誕生日を迎え、TV・ラジオ番組に出演し思い出、健康の秘訣などを
語った。
また、9月7日少年期を過ごしたSoreze(フランス西南部Tarne県)で記念コンサートを行った。

Hugues Aufray192918日パリ郊外Neuilly-sur-Seine生まれのACI、ギタリスト、彫刻家。 Tarn県、スペインMadridで育つ。1948年Parisに。兵役後52年からSaint-Germain-des-Presで歌う。1959年当時無名のSerge Gainsbourgの「Le poinconneur des Lilas/リラ駅の切符切り」を歌いラジオ局Europe1のコンクールで優勝。1959年Maurice Chevalierのアメリカ公演の前座で歌うように招かれ、渡米。Bob DylanPPMを知る。1961年12月「Santiano/サンティアノ」が最初のヒット。「Santiano」 https://www.youtube.com/watch?v=Rp6P8jryf2g

1965年Pierre Delanoe(1913-2006 作詞家)によるフランス語の歌詩でLPHugues Aufray chante Dylan/ユーグ・オーフレ ディランを歌う」をリリースしDylanをフランスに紹介。1966年3月vedetteとしてOlympiaに出演。1966年「Celine/セリーヌ」が、1968年「Adieu Monsieur le professeur/さようなら、先生」がヒット。

 「Adieu Monsieur le professeur https://www.youtube.com/watch?v=UL8LeP3peA0

70年代からはAuvergne地方Ardecheの農場で農耕、羊の飼育、乗馬などをして暮らしながら、Marly-le-RoiParisの西20km)の自宅を往来し、音楽活動を続け、パリのキャバレやホールに出演、アルバムをリリース。

2009年10月にはアルバム『New Yorker』をリリース。これにはDylanの曲にAufray自身がフランス語の歌詞をつけたものをJohnny HallydayCarla BruniEddy MitchellFrancis Cabrelらとのデュオで歌った13曲収録:「La fille du nord/北国の少女」(「Girl from the North CountryMitchellと)、「Ny pense plus, tout est bien/くよくよするな」(Don't think twice,it's all rightBruni)、「Tout comme une vraie femme/女のごとく」(「Just like a womanJane Birkinと)、「Dans le souffle du vent/風に吹かれて」(「Blowin' in the windCabrelと)、「Jeune pour toujours/いつまでも若く」(「Forever youngHallydayと)など。

 「Dans le souffle du ventFrancis Cabrelと https://www.youtube.com/watch?v=jgmM0SR_R_k

201110月リリースのアルバム『Troubadour since 1948』には自身の過去のヒットを録音し直した17曲が収録されているJentends siffler le train汽笛が聞こえる」500 miles、「Yavait Fanny qui chantait/歌うファニーがいた」、「Des que le printemps revient/再び春が来たらす具に」、「Celine」、「Lhotel du seleil levant朝日の当たる館」House of the rising sun、「Stewball」、「Santiano」など。

 「J’enttends siffler le trainhttps://www.youtube.com/watch?v=iA37jRaN-vY

2010ACCの特別賞、2011VM特別賞を受賞201214日「Legion dHonneur」のchevalier章受章している。フランスでは小学校6校、2つのコンサートホールがAufrayの名を冠している。 

Aufrayは現在「en exellente forme/絶好調」、その秘密は、誕生日の前後にTV、ラジオに出演し語ったところによれば、・・遺伝的な要因もあると思う。従兄弟の中にはマスターズで800mの記録保持者がいる。健康には常々気を配っている。タバコは兵役除隊後やっていない。アルコールは体質に合わないようで、Cotes-du- Rhoneの軽い赤をほんの少量飲むだけ。かつてはロック歌手の中にはコカインやヘロインはやっていた者もいるが私は一切やらなかった。90歳の誕生日を迎え私の「seconde vie/第2の人生」、歌手として、作家として、彫刻家として、画家としての、が始まる・・

9月7日には少年期を過ごしたSoreze(フランス西南部Tarne県)で記念コンサートを行った。Aufray一家は第2次大戦中Sorezeに疎開。Aufrayの旧居の壁には「Hugues Aufray、現代のフランス吟遊詩人、Soreze小学校の卒業生、Auffray(注)家の3番目の男子、は1941年から1946年まで、両親、兄、妹のPascale Audret(注)とここに住む」と記された標識がある。この標識は2015年Aufrayの手で除幕されている。

(注)本名のAuffrayにはfが2つ、デビュー当時記者が誤ってfを1つに表記、それをそのまま芸名に

(注)Pascale Audret(1936―2000 俳優、歌手)Francois Villiers監督「L’eau vive/河は呼んでいる」(1958年公開)の主人公Hortense役を演じている。

今回記念コンサートを計画したのは小学校の学友のMichel Go。コンサートはSorezeのかつての中学校の跡地Abbaye-ecole公園の特設野外会場で行われ、Aufrayは6人のミュージシャン及び125人のコーラスをバックに3時間にわたって

約5000人の観客を前に「Santiano」、「Hasta luego」、「Adieux Monsieur le roffeseur」などを歌った。

観客の中にはは香港から来たというファンも。またフランス各地からのファンはインターネットでの掲示により「covoiturage/車の相乗り」で集まった者も多かったよう。最後に9人の子供たちがそれぞれ1個のバースデイケーキを持ってステージに登場、90歳の誕生日を祝った。

 Aufray a Soreze en 2019 https://www.youtube.com/watch?v=vkJvBYgKboc

Aufrayは10月18日ParisSalle Pleyelでのコンサート、満員で、10月20日の公演が追加された。

No.1546   2019.10.15
 

KCN 1546     2019.10.15

ジャン=バティスト・ゲガンJean-Baptiste Guégan

ファーストアルバム「Puisque cest écrit/そう書かれているから」 リリース

Jean-Baptiste Guegan - Puisque c'est écrit

 

Johnny Hallyday(1943.6.15-2017.12.5 歌手、作曲も)の「 le sosie vocal声のそっくりさん」としてつとに知られているJean-Baptiste Guégan201930日ファーストアルバム「Puisque cest écrit」をリリース。Guégan1983年Bretagne地方の生まれの歌手。「9歳で父に連れられてParis Bercyで初めてJohhnyを聞いて圧倒された。14歳Karaokéで歌った際にJohnyの声に似ていると言われた。おそらく同じような声帯をしているのだろう」。「家具職人の訓練を受けたが仕事がなく、Johnyの物まねで生活の資を稼いだ」。17歳からJohnny Juniorを名乗ってJohny

Hallydayの「 le sosie vocal」としてBretagne地方で結婚式や、祭り、会社の記念日などで歌い、キャバレなどにも出演して活躍。「2017年12月Johnny死去の報に接した時はショックだった。悲しかった。生前のJohnnyに会うことはなかったが、それがよかったのかも知れない。ある程度の距離を持って彼を観察できたから」。2018年TVM6で放送されている素人のコンクール番組で、出演者が歌謡、ダンス、イルージョン、ユーモアなどでパーフォーマンスを競う「La France a un incroyable talant/フランスには信じられないようなタレントがいる」に出場。「Allumer le feu/火を付ける」((Zazie作詞/Pascal Obispo作曲、Johnny Hallyday1998年のヒット)などを歌い10月25日の決勝で優勝、賞金10万ユーロを獲得。この優勝によってより大きな舞台での活動ができるようになり、2019年1月24日にはHélène SégaraTVに出演、またフランス各地で公演。そのGuéganJohnny Juniorの殻を破り、飛び立つべく、ファーストアルバムを計画。これにはJohnnyに114曲を提供したと言われているの作詞家/作曲家、(特に「Jai un problème」(1973年)、 「La musique que jaime」(1973年)などを作詞)Michel Malloryが協力。「協力を依頼するためコルシカ島のMalloryを訪ねた。Malloryは私がJohnnyをパロディー化するような単なる物まね歌手ではないこと理解してくれた」。Malloryはアルバムに収録されているオリジナル12曲の全曲で歌詞を提供。その中にはJohnny が遺作となった2018年10月リリースのアルバム「Mon pays cest lamour」には収録されなかったが、次に録音することになっていた曲でJohnnyが「Michel,Nashvilleで録音しよう」と語っていた曲もある。(Johnnyは3枚目のアルバム「Sings Amecicas Rockn Hits」の収録曲を1962年2月のNashvilleBradley Recording Studioで初めて録音。その後再三同地で録音を行っている。)

Mivhelは『Johnnyが歌うことになっていたからと言うのではなく、君が気に入ったら歌ってくれ』と言ってくれた。また、歌詞に手を加えることもしてくれた。例えば『Square de la Trinité/トリニテ公園』はそのような曲の一つ。これは若い頃のJohnnyを歌ったもので、友人のEddy MitchellJacques Dutroncに話しかける件があった。僕にはそれはできないので」。録音はMalloryも同道し、Nashvilleで行われた。

収録曲は「Square de la Trinité」の他に:「Retourner là-bas/またあそこに行こう」、「Puisque cest écrit」、「Coupable/犯人」、「Merci/ありがとう」、「La cité des bleuets/矢車菊の街」、「Jy crois/僕はそれを信じている」、「Quand tu maimeras/君が僕を好きになれば」、「Vers le sud/南へ」、「Jarrête demain/明日にはやめる」など。、「Par amour/」、「Guitar Hero

これらJohnnyが歌っていない曲を歌うことによってGuéganは、 le sosie vocal」からJean-Baptiste Guéganになった」との評価が。

2019年9月8日ParisFnac Saint-Lazareでショーケースを行った。多くがJohhnyのファンが集まり、涙を流す者も。

アルバムはリリースの1週間で27000枚の売り上げ、リリースの週チャートトップ。

Guéganは2019年10月GrenobleSummumから、LilleNancyDijonMarseilleなどで公演、2020年1月19日にはParisSeine Musicale出演が予定されている。全28公演のチケットはすでに45000枚が売り上げられている。

 

Lenvie/欲望」

Johnny Jenior 2010年Bretagne地方のFête祭り)で https://www.youtube.com/watch?v=nGea-KrQpOM

LenvieJohnny Hallyday1992https://www.youtube.com/watch?v=U_UjaFdD2Is

Allumer le feuGuéganLa France a un incriyable talant」決勝でhttps://www.youtube.com/watch?v=ImrOcu0XqeU

Allumer le feuJohnny Hallyday 2013年Paris Bercyhttps://www.youtube.com/watch?v=97fBDi3rRWU

Quelque chose de Tennesse/テネシー(・ウィリアムズ)からの何か」

Guégan 2019年7月https://www.youtube.com/watch?v=DvkGtmDLtWM

Quelque chose de Tennesse

Johnny Hallyday 1990Paris Bercyhttps://www.youtube.com/watch?v=pd3s3vgkkVg

Retourner là-basclip https://www.youtube.com/watch?v=IklfAoFIL9Q

 ・・またあそこへ行こう。それが最後だろう。Nashvilleへ。手遅れにならないうちに。歴史の最後が美しく終わるように。

  もう一度あそこへ行こう。Nashvilleへ。最後の舞台として、そして別れを告げよう、Nashvilleに・・

 No,1545  2019.9.15

KCN 1545   2019.9.15

La chanson challengeシャンソンの挑戦、 2019年8月17日TVTF1で放送 

  

2019年8月17日、TVTF1で新しい形の歌謡番組「La chanson challenge」が放送された。

この番組は、出演した歌手が、他の出演歌手のリクエストにより、過去のヒット曲、あるいは他の歌手のヒット曲に

挑戦しようというもの。コンサートは南仏NîmeArènes(円形劇場)で行われた。

 TV視聴者の間ではこの企画について賛否両論。番組に4つ☆を与え、出演した歌手が原曲を歌う歌手とは違った解釈で歌い、その曲の、また出演した歌手の新しい面を見ることができ興味深かったと言う意見があった。反面、企画は面白いが歌い込んでいない歌手が多く失望した(playbackで歌った歌手については特に)などの意見が。

 出演したのは14人の歌手。主な出演歌手、歌った曲、その曲をレパートリーとしている歌手は次の通り、

 Zazie:「Basique/基本」(Orelsan)、Patrick Bruelのリクエストにより 
 Olersan clip officiel 
https://www.youtube.com/watch?v=2bjk26RwjyU

  Zazie https://www.youtube.com/watch?v=Y-_RsSK-1Xc

Amel Bent:「Sans conttrfacon/偽物なし」(Myène Farmer)、Zazieのリクエストにより
  Mylene Farmer(1989年) https://www.youtube.com/watch?v=CPoxwRe-6gQ
  Amel Bent https://www.youtube.com/watch?v=mqp31yPfQ_U

Shy’m:「Wannabe」(Spice Girls)、Amel Bentのリクエストで   
Spice Girls(1997年)
https://www.youtube.com/watch?v=Y8pNFjhRnOUShy’m  https://www.youtube.com/watch?v=dEtqq4SC6s0

M.Pokora:「Un autre mondeもう一つの世界」(TéléphoneSlimaneのリクエストにより
Téléphone(1984https://www.youtube.com/watch?v=6tmjXaActh4
 
M.Pokora https://www.youtube.com/watch?v=DwBBti-GqkM

Patrick Bruel:「J’temmène au vent/君を風上に」(Louise AttaqueAry Abattanのリクエストにより
  Louise Attaque  https://www.youtube.com/watch?v=BRTDC9Z5UdE
  Patrick Bruel  https://www.youtube.com/watch?v=eLta-QS4p3g

Soprano & Kendji Girac:「Caruso」(Lucio Dalla)、M.Pokoraのリクエストにより
  Lucio Dalla https://www.youtube.com/watch?v=69tobnadCSg
  Soprano & Kendji Girac https://www.youtube.com/watch?v=fVsThk80uvg&spfreload=1

・・「Caruso」はLucio Dallaが作詞・作曲したイタリアの曲でEnrico Caruso(1873-1921、イタリアオペラのテノール歌手)がテーマ。多くのフランス人歌手がカバーしているが、その中でもよく知られているのは:

・・・Florent Pagny(1995年アルバム『Bienvunue chez moi』収録)
  2003年Olympiaで https://www.youtube.com/watch?v=m0djstpOt6c

・・・Amaury Vassili(2010年アルバム『Cantero』収録)
  2015年Amphithéâtre de Lyon https://www.youtube.com/watch?v=xvo5nbRSGdg
・・・Vincent Niclo(2012年アルバム『Opéra rouge』収録)

  Clip officiel  https://www.youtube.com/watch?v=ejEK9iKsN7g 

・・・Lara Fabian(2003年アルバム『En toute intimité』収録
  2015https://www.youtube.com/watch?v=2bEJsxm7MvA

・・Mireille Mathieu(1989年アルバム『L’Américain』収録、フランス語の詩はPierre Delanoë
  https://www.youtube.com/watch?v=2bEJsxm7MvA

 
     

KCN 1544    2019.9.1

最近の話題 3点ご紹介いたします。

1.  ミレイユ・マチューMireille Mathieu、5年振りフランスでのコンサート

2.  ルノーRenaud、「Dès que le vent soufflera/風が吹いたら直ぐに」ヴァカンスの車中で最も歌われる曲

3.  A la volonté du euple/民衆の意思に」、香港デモ隊の歌に

 

1.ミレイユ・マチューMireille Mathieu、5年振りフランスでのコンサート

Mireille MathieuAvignon 1946.7.22-歌手)が2019年7月26日(金)フランスでは5年振りとなるコンサートを行った。LacosreVauculuse県)で行われた第19回Festival Pierre Cardinに、Cardinの友人の一人として8年振りに特別ゲストで招かれたもの。Mathieuは最近では海外での公演が多く、2019年に入ってからも3月に4日Minsk、3月6日Moscou公演などを行っていた。4月20日にはNotre-Dame de Parisへのオマージュコンサートに出演Shubertの「Ave Maria」を歌っている。フランスでの最近のコンサートは2014年デビュー50周年を祝う国内ツアーで、10月24~26日ParisOlympiaに出演、ツアー最終日は11月9日の生地Avignonでの公演であった。今回はそれ以来となるフランス公演、7月21日Mathieuは「Mon Pierre,Mon Pierre」と呼びかけながらCardinに近寄り再会を喜んだ。Cardin「我々は二人とも、互いにフランスを代表する人物として尊敬し合っている」。CardinMathieuのステージ衣装を最初にデザインしたのは1965年MathieuSacha Distelの前座でParis Olympiaに出演した時。Mathieu「偉大なCardinのデザインになる衣装を着て舞台に立てるのは大きな喜び、特に外国で歌う時には大きな誇り」。今回のコンサートで着用されたステージ衣装ももちろんCardinのデザインによるものでParis Faubourg Saint-Honoréのブティックで試着済み。21時からLacoste城のThéâtre des Carrières/石切場劇場で行われた野外コンサート、バックは18人編成のチェコ、プラハ楽団。700人のファンを前にMatieuは「Je suis une femme amoureuse/私は恋する女」、「Ma mélodie d’amour/愛のメロディー」の他、Charles Aznavourに提供された「Une vie d’amour/愛の人生」、Piafの「Hymne à l’aour/愛の讃歌」などを歌った。最前列の席に座ったCardinに話しかける場面も。Mathieuは今後も海外公演が続き2020年3月にはBudapestVarsoviePragueなどが予定されている。

Ma mélodie d’amourhttps://www.youtube.com/watch?v=_ysh56oGTaQ

 

2.ルノーRenaud、「Dès que le vent soufflera/風が吹いたら直ぐに」ヴァカンスの車中で最も歌われる曲

フランスの世論調査会社OpinionWayの調査によると、ヴァカンスに向かうフランス人が車中「à tue-tête/大声で歌う」曲のトップはRenaudの「Dés que le vent soufflera」。18歳以上の男女1029人から回答を得たアンケートの結果の由。「Dés que le vent soufflera」はアンケート回答者の41%が挙げている。この曲はRenaudの作詞作曲による1983年のヒット。Hugues Aufray(1929-ACI)の1961年のヒット「Santiano」からインスピレーションを受けたと言われる。歌い出しの、そして何度も繰り返される「C’est pas l’homme qui prend la mer, c’est la mer qui prend l’homme/人間が海に出ているのではない、海が人間を虜のするのだ」はJoseph Kessel(1898-1979 作家、冒険家)の言から。ルフラン部分には故意にした文法上の誤りがあることも知られている。すなわち「Dés que le vent soufflera je reprtira(正しくはrepartirai).Dés que le vents touneront nous nous en allerons(正しくはirons)./風が吹いたら直ぐに、僕は再び出発する。風が変わったら直ぐに我々は出て行く」。この曲は「Mistral Gagnat/ミストラル ガニャン」に次ぐRenaudの代表作。

Des que le vent soufflera」 https://www.youtube.com/watch?v=7wq49tcORVM

2位、IndochineL’aventurier/冒険者」(40%)、https://www.youtube.com/watch?v=7c-y-LxandI

3位、Charles AznavourEmmenez-moi/世界の果てまで」(40%rhttps://www.youtube.com/watch?v=5eL6E5CeWaw

以下「Le chanteur/歌手」(Daniel Balavoine、4位)、「Dancing Queen」(Abba、6位)、「La foule/群衆」(Edith Piaf、10位)

 

3.「A la volonté du euple/民衆の意思に」、香港デモ隊の歌に

2019年6月から香港で行われている大規模デモで、デモ隊が歌っている「Do You Hear the People sing/民衆の歌声がきこえるか?:民衆の歌」の原曲は「A la volonté du euple」。これはVictor Hugo原作のフランスミュージカル「Les Misérables/ああ無情」から。 ミュージカル「Les Misérables」は1980年9月ParisPalais des Sportsで初演された。「A la volonté du euple」(Alain Boubil & Jean-Marc Natel作詞/Claude-Michel Schonberg作曲)は第1幕に1832年パリ市民による6月暴動で政府軍と対峙する場面で歌われたもの。1980年にリリースされた2枚組みLPのコンセプトアルバム「Les Misérables」にはAdamoMichel DelpechMireilleらが参加、「A la volonté du euple」は2枚目のLPA面トップにMichel Sardouの歌で収録されている。

ミュージカルはその後1985年10月から英語のよりイギリスロンドンで上演され、その際「A la volonté du euple」にはCameron Mackintoshにより英語の歌詞が付けられ「Do You Hear the People sing」に。

香港では既に2014年のいわゆる雨傘革命の際にもこの曲が歌われている。

A la volonté du eupleMichel Sardou https://www.youtube.com/watch?v=fZwygE-YJl8

Do You Hear the People sing」香港デモ隊空港占拠時 https://www.youtube.com/watch?v=1zUUjVWzNiA

No.1543  2019.8.28   

KCN 1543   2019.8.28

2019 Les Francofolies de La Rochelle

2019年Les Francofolies de La Rochellは2019年7月10日から14日まで開催された。

フランス西南部Charente-Maritime県の港町La Rochelleで毎年月に行われるこの音楽フェスティヴァルは、Francosの略称で呼ばれることもあり、同地出身でラジオ、TV番組の司会者、プロデューサーなどであったJean-Louis Foulquier(1943-2013)の主宰で1985年から行われている。「私はLa Rochelle、シャンソン、それにお祭りが好き。だからLa Rochelleでシャンソンのお祭りをやりたい」。当初この計画は「idée folle/常軌を逸した考え」だと言われた所からこのフェスティヴァルに「Francofolies/フランスコフォリ」の名称が付けられたと言われている。フランスで夏の間に各地で行われる音楽フェスティヴァルの嚆矢、フランスで最大の規模、その時々のシャンソンフラーセーズの傾向を示し、シャンソンフラーセーズに多大な影響を与えている。

第35回となる今回のFranco、5日間で若手からヴェテランまで90人以上のアーティストが出演、80以上のコンサートが開かれ、15万人以上の観客を集めた。主なプログラムは次の通り:

 

7月10日(水)Camélia Jordanaほか 15:00~(会場)Théâtre Verdière

Radio ElvisGaëtan RousselAngèleM 19:00~(会場) Scène Jean-Louis Foulquier

・・・AngèleTout oublier/すべてを忘れる」 https://www.youtube.com/watch?v=eQDnBvwatPQ

7月11日(木)Christine and the Queensほか 19:00~ (会場)Scène Jean-Louis Foulquier

         Dick Annegarnほか 19:00~(会場) Salle Bleue

7月12日(金)Aya Nakamuraほか 19:00~(会場) Scène Jean-Louis Foulquier

         Renan Luce & Cœur de Pirate 20:00~ (会場Grand Théâtre

・・・Cœur de PiratePlace de la Répblique/共和国広場」 https://www.youtube.com/watch?v=OTMtgkf7aFc

7月13日(土)Alan Chamfprtほか 16:00~ (会場Salle Bleue

         La Grande Sophieほか 18:00~ (会場Théâtre Verdière

         L.E.JBoulevard des Airs & Soprano 19:00~ (会場Scène Jean-Louis Foulquier

         Jean-Louis Aubert 20:00~ (会場Grand Théâtre

         Alex HKほか 22:00~ (会場Salle Bleue

・・・Boulvard des Airs & L.E.J 「Je me dis que toi aussi/君も同じだと思う

https://www.youtube.com/watch?v=O0_uZ7QV7Mw

7月14日(日)Joyce Jonathan & Benabar 16:00~ 会場Grand Théâtre

         ZaziePatrick Bruelほか 19:00~ (会場)Scène Jean-Louis Foulquier

・・・ZazieRue de la paix/平和通り」 https://www.youtube.com/watch?v=MsJ_n3Q8Jyc

 

上記の他:

・・Francos史上初めてヘビメタバンドが出演

7月12日フランスで現在人気のヘビメタバンドMass HysteriaUltra Vomitなどが「Nuit collective」と銘打ったハードロックコンサートをLa Sirèneを会場に開催した。

・・「Le chantier des Francos/フランコの作業場」

Les Francofolies de Larochelleの特徴は、20年前から若手の歌手を「Le chantier des Francos」と名付けたコーナーに招き、活躍の、飛躍の機会を与えること。このコーナーからはすでにChristine and the QueensCaliZazJuliette Armanetなどが巣立っている。今年このコーナーに招かれたのは、DampaAlma ForrerHervéArthur ElyMuddy Monkなど。

・・「Juillet 85/85年7月」

第35回を記念した企画としては7月11日(金) André Manoukianとそのゲストが出演して 20:00~ Grand Théâtreで行われたコンサート「Juillet 85/85年7月」がある。このコンサートではCaliBarbara CarlottiTim DupElodie FregeBen Mazueが出演し、Francosの初期の出演者が歌った曲が歌われた。その中には、第1回のFrancosに出演したHubert-Félix Thiéfaineの「Je t’en remets au vent」、Francosの常連Jacques Higelinの「Je ne peux plus dire que je t’aime」、Michel Delpechの「Quand j’étais chanteur」、Léo Ferréの「Avec le temps」などがあった。

 

・・「J’ai la mémoire qui chante/私は歌う思い出を持っている」

今年初めての企画としては「J’ai la mémoire qui chante/私は歌う思い出を持っている」のコーナーが設けられ、ゲストが、ジャーナリストで作家のEric Fottorinoとの対談で、好きな曲、シャンソンにまつわる思い出を語った。ゲストは、前大統領François Hollande(11日)、小説家で漫画作家Jean Teulé(12日)、小説家、詩人、随筆家Michel Houellebecq(13日)、女優Fanny Ardant(14日)。

 

・・・François Hollande・・最初に思い出すのはLéo Ferréの「La mémoire et la mer/思い出と海」。Ferréの曲では15、6歳の頃には「Avec le temps/時の流れに」は最も美しい曲の一つだと思っていた。その後「La mémoire et la mer」で詩人としてのFerréを発見した。海や潮は我々を思い出に誘ってくれる。この曲はこれから先も私に付いてくるだろう。私に、人生に責任を持てといってくれるだろう。「Douce France/優しきフランス」は1947年にCharles Trenetが創唱、1986年Carte de Séjour(直訳すれば滞在許可証・・Lyon郊外のアルジェリア系移住民が結成したRachid Tahaを中心にロック系グループ)がカバーしている。フランス人ではないTahaらがフランスへの愛着を歌っている。あるACIがある時期に、ある背景の下で作った曲が、ある時間を経て別の歌手によって歌われ新しい意味を与えられるというのは素晴らしいこと。Michel Jonaszの「C’est la nuit/それは夜」も好きな曲だ。幸福なことも不幸なこともすべて夜に起こる。夜は人が本当に一人になれる時。私は在任中何度も眠れぬ夜を過ごした。今、歴史が作られているのだと感じて・・

 「Douce FranceCharles Trene 1947年 https://www.youtube.com/watch?v=x3Cany81h_g

 「Douce FranceCarte de Séjour 1987年 https://www.youtube.com/watch?v=JcHixlFoc78

 

・・・Michel Houellebecq・思春期まで読書の次ぎに好きだったのはシャンソン。映画にはあまり行かなかった。最初に心を引かれたのはCharles Trenetのシャンソンだった。素晴らしかった、それを聞いた時何か他の生き方ができるのではないかと思った。それからHugues Aufrayの「Céline/セリーヌ」。初めて買ったレコードのB面の曲だったが、10歳の頃この曲は最高だと思った。その後「Michel」が好きになった。もし誰かのために詩を書くことになったら、Michel Delpechを選ぶ。彼の「Le Chasseur/狩り」、「Ce lundi-là/あの月曜日」が好きだった。それに、Michel Sardouの「Les vieux Mariés/永遠の絆」、Michel Polnareffの「Holidays」(「彼はポピュラー音楽とクラシック音楽とを結合させた。彼の曲は皆好きだ」)、Gérard Lenormanの「Michele」も。シャンソンでは最初の1行で聞く人の心を捉えることが必要、その点ではAlain Souchonの「Foule sentimentale/センチメンタルな大衆」はいい・・

Céline」 1986年 https://www.youtube.com/watch?v=4_dEdhRRR9Y

 No.1542  2019.8.18  

No.1542  2019.8.18

 

 

カトリーヌ・ソヴァージュCatherine Sauvage、 「Chansons de poètes/詩人達のシャンソン」 リリース 

 

Catherine Sauvagecompilation アルバム 「Chansons de poètes」が、2019年6月28日

リリースされた。 CD3枚組みで82曲収録。

 

日本でも良く知られている主な数曲を、まずはどうぞお聞きください。

 

Paris canaille/パリ・カナイユ」(Léo FerréLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=sbkCR6e3Rek

 

L’ écharpeスカーフ」Maurice FanonMaurice Fanon

 https://www.youtube.com/watch?v=BKBCYgwh-g4

 

Est-ce ainsi que les hommes vivent男の生き方」Louis AragonLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=8f3cfW9qiek

 

Le temps du tangoタンゴの時代」Jean-Roger Caussimon/Léo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=ys1BbF4sYB8

 

Avec le temps時の流れに」Léo FerréLéo Ferré

https://www.youtube.com/watch?v=Jh36-BMEvQI

 

Il n’y a pas d’amour heureux幸せな愛はない」Luois AragonGeorges Brassens

https://www.youtube.com/watch?v=ICsH-yp1lcE

 

 

Catherine Sauvageの経歴  

 

本名Jeanine Marcelle Saunier、は1929年5月26日Nancy生まれ、1998年3月19日Bry-sur-Marneで死去。 歌手、俳優。

1947年9月Parisに上り、Jean-Louis Barraultの許で演劇を学ぶ。仲間内のパーティーの際cabaretBœuf sur le toit」のオーナーMoysesの前で披露した歌と詩の朗読が好評で、翌日から同cabaretに出演、「Grand-papa laboureur/百姓のお祖父さん」などをレパートリーに。その後「Quod-libet」、「L’Arlequin」、「L’Ecluse」などに出演。

 

1949年「Aux Trois Mailletz」(Quartier latin、 56,rue Galande)に出演の際にLéo Ferré(1916-1993 ACI)と知り合い、Ferréの曲をレパートリーにして、Ferréの曲を紹介すると共に、自身も人気歌手に。SauvageFerréの曲は100曲以上録音したと言われている。53年から54年にかけてJacques CanetticabaretTrois Baudets」に出演、54年にはCanettiの推薦でOlympiavedetteとして出演(54年12月16日から55年1月5日まで)。1954年リリースしたSPに収録されていたL’homme/男」Léo Ferré作詞/作曲)でACC大賞を受賞している。

 

1954年最初のLPCatherine Sauvage chante ses derniers succés/カトリーヌ・ソヴァージュ、自身の最近のヒットを歌う」をリリース。これには「Grand-papa laboureur」、「Complainte des femmes infidèles/不実女の嘆き」などのほかFerréParis Canaille/パリ・カナイユ」L’Ile Saint-Louis/サン・ルイ島」、「Monsieur William」を収録。1954年にはLPCatherine Sauvage chante Léo Ferré/カトリーヌ・ソヴァージュ、レオ・フェレを歌う」もリリース、これにはLe Piano du pauvre/貧乏人のピアノ」など8曲を収録。Sauvage56年公開Pierre Gaspard-Huit監督映画「Paris canaille/(邦題)巴里野郎」に歌手役で特別出演、アコーデオンとギターをバックに「Paris Canaille」を歌っている。この映画には谷洋子も出演している。

1960年にはBobinoに出演、好評で人気を確実なものに。1961年にはLéo Ferréの曲を歌ったLPを2枚リリース。それにはJolie môme/ジョリ モーム」、「Le temps du tango/タンゴの時代」、「Paname/パナム」、Pauvre Rutebeuf/哀れなリュトブフ」などが収録されている。1961年にはまたLPCatherine Sauvage chante Louis Aragon/カトリーヌ・ソヴァージュ、ルイ・アラゴンを歌う」をリリース。これにはLouis Aragon(1897-1982 詩人)の詩にFerréが曲を付けたEst-ce ainsi que les hommes vivent/男の生き方」、「L’affiche rouge/赤いポスター」、「Je chante pour passer le temps/時を過ごすために歌う」、Georges Brassensが曲を付けたIl n’y a pas d’amour heureux/幸せな愛はない」Jean Ferratが曲を付けた「J’entends, j’entends/聞こえる、聞こえる」など12曲が収録されている。

 

1962年のEPCatherine Sauvage chante Serge Gainsbourg/カトリーヌ・ソヴァージュ、セルジュ・ゲンズブールを歌う」にはBlack trombone」、「Les oémons/海藻」Baudelaire/ボードレール」などを収録、1964年のLPCatherine Sauvage chante Kurt Weill/カトリーヌ・ソヴァージュ、クルト・ヴァイルを歌う」には「La complainte de Mackie/マキーの哀訴」、「La chanson de Barbara/バルバラの歌」、Bilbao song、「Surabaya Johnny」、「Alabama song」、La fiancée du pirate/海賊の許嫁」などを収録。

その後ロックの隆盛により活動の中心を演劇に。Sauvageはすでに1954年からBrecht劇に出演していて演劇女優としても高い評価を得ていた。

 

1968年Bobino出演して歌手活動を再開。

1970年大阪万博の際来日。Sauvageはその後1982年7月には来日公演を行い、草月ホールでのステージの模様はliveLPRécital à Tokyo/東京でのリサイタル」に収録されている。

その後1971年にはLPAvec le temps/時の流れに」(「Avec le temps」、「Tzigane/ジプシー」など12曲収録)、73年にはLPJ’ai tout vu, tout connu/私はすべてを見て、すべてを知った」(「J’ai tout vu, tout connu」、「Je n’ai pas souvenance/私は覚えていない」など13曲収録)、92年Colette(1873-1954 作家)の詩集を「Dialogues de bêtes/動物の対話」からの詩を朗読したLPDialogues de bêtes」をリリース。

 

生前最後のLPは1992年リリースのJacques Prévert(1900-1977 詩人、映画作家)の作品を歌った「Démons et merveilles/悪魔と奇跡」で、これには「Démons et merveilles」、「Déjeuner du matin/朝の食事」、「Quand tu dors/あなたが眠っている時」、「Et la fête continue/祭りは続く」、「Cri du cœur/心の叫び」など27曲集録。Sauvageの最後のステージは1994年7月のFrancofolies de La Rochelle

 

今回のcompilationアルバムには上記下線の曲の他:「L’écharpe/スカーフ」(Maurice FanonMaurice Fanon)、「La fille de Londres/ロンドンの少女」(Pierre Mac OrandVictor Marceau)、「Il pleut/雨が降る」(Raymond QuenaueJack Dieval)、「Une fois n’est pas coutume/一度だけ」(Philippe SoupaultAndré Popp)、「Mon pays/私の祖国」(Gilles VigneaultGilles Vigneault)などが収録されている。

 No.1541 2019.7.31  

KCN 1541 2019.7.31 

6月の新譜 2点 ご紹介いたします。

1.マキシム・ル フォレスティエMaxime Le Forestier Paraître ou ne pas être/現れるかどうか」

2.フロラン・パニーFlorent Pagny Aime la vie人生を愛せ」


 

                                   

1. マキシム・ル フォレスティエMaxime Le ForestierParaître ou ne pas être/現れるかどうか」

Maxime Le Forestier20196月7日にリリースした新しいアルバムは「Paraître ou ne pas être」。

これLe Forestier16枚目のスタジオ録音アルバムで、前作「Le cadeau/贈り物」から6年振り。10曲収録されている。それらは「Date limite/最終期日」(Maxime Le Forestier作詞/作曲)、「Les filles amoureuses/恋する娘たち」(Maxime Le Forestier作詞/息子のArthur Le Forestier作曲)、「La vieille Dame/老婦人」(Maxime Le Forestier作詞/作曲)、「Dernier soleil/最後の太陽」(Maxime Le Forestier作詞/Julien Clerd作曲)、「Mon ruisseau/僕の小川」(Philippe Lapointe作詞/作曲。Arthurとのデュオ)、「Avec une guitare/一本のギターと」(Maxime Le Forestier作詞/Manu Galvin作曲)、「Paraître/・・のようだ」(Maxime Le Forestier作詞/Baptiste Trotignon作詞)など。リリースの週チャート3位。
Date limitehttps://www.youtube.com/watch?v=roYrsTXaUWo

 Maxime Le Forestier、本名Bruno Le Forestier、は1949Paris生まれの ACI。15歳でギターを習い始め、時折、Saint-OuenMarche aux puces/のみの市にあるbarChez Louisette」に出演していた。65年姉のCatherine(1946-)とデユオ「Cat et Maxime」を組んで左岸の小さなキャバレでPPM(ピーター、ポール&マリー)の曲をフランス語で歌う。デュオはMaximeの兵役により自然解消。70年5月除隊後ソロで音楽活動を再開し、72年ファーストアルバム「Mon frère」をリリースその中の「Mon frère/兄弟:追憶のコンチェルト」、「San Franciscoサン フランシスコ」、「Education sentimentale/感情教育」がヒット。San Francisco」 https://www.youtube.com/watch?v=AVAaBuuOKz4

その後も定期的にアルバムをリリース。72年Paris Bobino座でGeorges Brassendsの前座をつとめた。Le Forestierこれによって世に出たと言ってよく、Brassensの一番弟子と言われている。79年にはParisGaîte Monpalnasseでの2回の公演を皮切りにフランス及びベルギー国内で「Le Forestier chante Brassens/ル フォレステイエ ブラッサンスを歌う」と銘打ったコンサートを。97-98年には18か月、20数か国において220回以上のBrassensの曲ばかりを歌う世界ツアー「Maxime chante Brassens/マキシム ブラッサンスを歌う」を行った。そして、98年秋Brassensの曲84曲を収めたCD4枚組のアルバムル「 Le cahier /手帳」をリリース、それにはBrasserns自身は歌うことがなかった曲も収められていた。
 Mourir pour les idées」(Georges Brassens) https://www.youtube.com/watch?v=updA9v0xhao

73年にはオランピアに初出演。88年10月17日リリースのアルバム「Né quelque part/どこかで生まれて」に収められた同名の曲でVdM最優秀シャンソン賞を受賞。96年にはVdMで最優秀男性歌手賞。
 Né quelque parthttps://www.youtube.com/watch?v=o8dJQEF4cSk&t=28s

2011年には自伝「Né quelque partどこかで生まれて」を出版。2012Académie FrançaiseからGrande Meéaille de la chanson françaiseを授与されている。Le Forestierは他の歌手と作詞作曲で協力していて、特にJulien Clercの06年ヒット曲「Double enfance/2重の子供時代」には詩を提供、12年Céline Dionのアルバム「Sans attendre/待つことなく」には「Moi quand je pleure/私が泣くとき」の詩を提供している。 Le ForestierLes Enfoirésの常連で、1998年出演の際Vanessa Paradisとのデュオで歌った「Mistral agnant/ミストラル ガニャン」(Renaudの1985年のヒット)は好評だった。
Mistral gagnanthttps://www.youtube.com/watch?v=Bp_QVOZEMxE

 

 

2.フロラン・パニーFlorent Pagny 6月7日「Aime la vie/人生を愛せ」

Florent Pagnyが2019年6月7日リリースした新しいアルバムは「Aime la vie」。

これはPagnyの19枚目のスタジオ録音アルバム。詩ではMatias Giuntaなど、作曲ではManu Martinなどの協力を得た10曲集録。それらは:「Aime la vie」(Mathias Giunta作詞/Manu Martin作曲)、「Rafale de vent/突風」(dito)、「Avec un peu d’avance/少しばかりの前金で」(dito)、「Immobiles/静止した」(dito)、「C’est ta route/それが君の道」(ditoAnne Silaとのデュオ)、「Garçons/少年たち」(ditoJean Renoとのデュオ)、「Si une chanson/もし1曲のシャンソンが」(Emmanuelle Cosso作詞/Daran作曲)、「Raison d’aimer/愛する理由」(Didier Golemanas作詞/Flavien Compagnon作曲)など。リリースの週チャート1位。
Rafale de venthttps://www.youtube.com/watch?v=mMSfaZzLFig

Florent Pagnyは1961年ブルゴーニュ地方Chalon-sur-Saône生まれ、TV・映画俳優から1987年歌手に。同年のリリースの最初のレコード「N’importe quoi何でも」が100万枚以上の売上げで、1988VdM新人男性歌手賞。
N’importe quoihttps://www.youtube.com/watch?v=yLc2_p17Spg

1990年ファーストアルバム「Merci」をリリース。95年のcompilationアルバム「Bienvenue chez moi/我が家へようこそ」には「Bienvenue chez moi」、「Caruso」などを収録して150万枚の売り上げ。97年のアルバム「Savoir aimer愛する術」は170万枚の売上げ、収録されていた「Savoir aimer」は98年ラジオで最も頻繁に流された曲になり、98年VdM男性歌手賞。
Savoir aimer」 https://www.youtube.com/watch?v=QD3R9qxJV_Y

その後も定期的リリースしているアルバムはいずれも好評で、2003年リリースの「Ailleurs land他の土地」収録されている「Ma liberté de penser」はNRJ音楽賞でフランス語圏シャンソン賞受賞
Ma liberté de penserhttps://www.youtube.com/watch?v=ks-WzuTB3Dc

2013年のリリースの「Vieillir avec toi君と共に老いる」作曲でCalogeroの協力を得た「Vieillir avec toi」、Les murs porteurs支える壁」など収録は、いずれもdisque de diamante(50万枚以上の売上げ)
Viellir avec toihttps://www.youtube.com/watch?v=XiISJ1vL1NE

最近では、16年リリースの「Habana」はキューバのACIRaul Paz作詞・作曲による曲で、スペイン語で歌われている「Donde va la vidaVivire」、「Volver a cantar」など8曲を含む10曲収録。17年リリースの「Le résent dabord/まず現在のこと」は現在人気のMaitre GimsZaire Kinshasa 1986-ラップ系ACI)の協力を得た「Le présent d’abord」、「L’âge de raison/物心のつく年頃」、SlimaneParis郊外1989-ACI)の協力を得た「C’est peut-être/それは恐らく」など12曲を収録、リリースの週から3週間チャートのトップで20万枚以上の売り上げ。2018年にはChanson francaiseの過去のヒット、Mistral gagnat/ミストラル ガニャン」、「20 ans/20歳」、「Un homme et une femme/男と女」、「Le mal de vivre/生きる苦しみ」、「Quand j’serai KO/僕がKOされたら」、「Ma solitude/僕の孤独」など10ピアノ1本の伴奏でカバーしたアルバム「Tout

No.1540  2019.7.18 

No. 1540   2019 .7.18

最近の話題3題 お届け致します

1.アミールAmirの「Longtemps/長い間」、2019年のシャンソンに選出される
2 .第38回音楽の祭典Fête de la musique 6月21日(金)の各地の模様
3.パトリック・ブリュエルPatrick BruelTVMONDE Japonで特別番組



1.アミールAmirの「Longtemps/長い間」、2019年のシャンソンに選出される


2019年6月18日TVTF1の放送で「La chanson de l’année 2019/2019年のシャンソン」にAmirの「Longtemps」が選ばれた。「La chanson de l’annee」はTF1が2004年から毎年視聴者を対象にしたアンケートで選んでいるもので、過去には2004年には「Ma liberté de penser」(Florent Pagny)、
2007年「Aux arbres citoyens !」(Yannick Noah)、2010年「Je veux」(Zaz)などが選ばれ、2014年以降の5年は2014年「Andalouse」(Kendji Girac)、2015Me Quemo」(Kendji Girac)、2016年「J’ai cherché」(Amir)、2017年「On dirait」(Amir)、2018年「Maria Maria」(Kenji Girac)となっていて、選ばれているのはKendji GiracAmirの曲のみ。2019年の候補曲は都合20曲で、「Longtemps」以外の主な曲は:「Tout oublier」(Angèle)、「Copines」(Aya Nakamura)、「Tiago」(Kendji Girac)、「Pas eu le temps」(Patrick Bruel)、「Ta main」(Claudio Capeo)、「Les planètes」(M. Pokora)、ZazieSpeed」、ZazQue vendra」など。

 Amir(本名 Amir Haddad198420日、Paris 12区生まれのACI。92年一家でイスラエルに移住。2006年イスラエルTV局のスタ誕番組に出場。優勝はできなかったが、Amirの歌に興味を示したプロデューサーの勧めで08年最初のアルバムを録音。Amirはエルサレム大学で歯科医になるための勉学を続けたため、ファーストアルバム「Vayehi」のリリースは2011年になった。2013年にはTVTF1のスタ誕番組「The VoiceLa plus belle oix」の第3シーズンに出場、4人で争う決勝に進み、3位に。2016年1月Johan Erramiなどの協力を得て作詞作曲したシングル「J’ai cherché/僕は努めた」(クープレ部分はフランス語、ルフラン部分は英語)をリリース。4月29日には「J’ai cherché」、「Ma vie, ma ville, mon monde/僕の人生、僕の町、僕の世界」、「A ta manière/君の方法で」、「I know」、「On dirait/・・のようだ」などを収録したセカンドアルバム「Au œur de moi/僕の心に」をリリース、25万枚以上の売上げ。J’ai cherché」は2016年の、「On dirait」は2017年の「La chanson l’année」になった。2016年5月にはスウェーデン、ストックホルムのGlobe Arenaで行われた第61回Eurovisionにフランス代表として出場、6位に。2016年11月のNRJ音楽賞では「Révélation francophine de l’année/フランス語圏新人賞」と「J’ai cherché」で「Chanson française de l’année/シャンソンフランセーズ賞」を受賞している。また、11月18日リリースのMichel Delpechへのトリビュートアルバム「J’étais un ange/僕は天使だった」に「Loin d’ici/ここより遠く」で参加。2017年のLes Enfoirés(1月22、23日Toulouse)に出演。2017年10月27日セカンドアルバム「Addictions」をリリース。それには:「Que seront les hommes/男は何になる」、「Etats d’amour/愛の状況」、「Tout passe/すべて通り過ぎる」、「Idéale idylle/理想の純愛」(夫人のLitalとのデュオ)など15曲収録、リリースの週チャート2位。2018年11月9日アルバム「Addictions」のdeluxe versionをリリース。「Longtemps」はこれに収録されている。

Longtemps」 https://www.youtube.com/watch?v=pZkjky8CdCw


2.2019年第38回音楽の祭典Fête de la musiqueは6月21日(金)フランス国内の各地でも行われた。
 その中には次ぎのようなものがあった。

 

2-1.Palais de l’Lyséeにおけるコンサート

Macron大統領になってから2度目のPalais de l’Lysée大統領官邸、「Cour d’Honneur/正面広場」での祭典に招かれたのはBrigitteIris GoldPongo Saint Sister。昨年はエレクトロニックミュージックコンサートが行われたが、今年は「programation 100% feminine」、出演者はすべて女性歌手。メインゲストのBrigitteSylvie HoarouRouan1970-)とAureille SaadaParis 1978-)が2008年に結成した女性デュオで2人ともACI、2011年の「Et vous,tu m’aimes」から2017年の「Nues」まで既に5枚のアルバムをリリース、2012年のVdMで新人ステージ賞を受賞、2015年のGlobes de Christalでは女性歌手賞を受賞している。金のラメをあしらったピンクの衣裳のBrigitteの歌に合わせてBrigitte Macron大統領夫人は娘のTiphaine Auziere、あるいは孫娘の一人と笑顔で踊っていた。

他に Iris Gold(イギリス生まれ、オランダで活躍のソール系歌手)、Pongo(アンゴラ出身ポルトガルで活躍のラップ系歌手)  Saint Sister(アイルランドのケルト語で歌うフォークグループ)。コンサートに先だって大統領はイギリス人歌手Elton JohnLégion d’Honneur勲章を授与。午後7時30分に開場、約4000人の来場者。上空からはdroneが監視。コンサートの間ビュッフェスタンドではビール(昨年はノンアルコールだったが、今回は普通のビールで3ユーロ)、チップス、チョコバー(いずれも1ユーロ)などが供された。また今年は三色旗をあしらった各種の土産品(ペタンクボール、肩掛けバッグ、サングラスなど)が販売されていた。

Fête de la musique à L’Elysée https://www.youtube.com/watch?v=dLbyKQAjZ2A

 

2-2.Niceでのコンサート

2019年「Fête de la musique」関連のコンサートの中で最大規模のものは昨年同様Nice市とTV France2の共同主催でNiceの「Place Massena」を会場にした野外コンサート「Tous à Nice/みんなでニースへ」。今年も昨年同様会場はで、司会は、これも昨年同様ガルーGarouCanada Québec 1972- ACI)とローリー・ティルマンLaury ThillemanBrest 1991- 2011年のMiss France、スポーツキャスター、TV・ラジオ司会者)。コンサートは6月21日21時から4時間にわたって行われ、France 2では実況放送。TVMondeJaponでは22日19:20から23:20まで放送された。観客は3万人以上、出演者は39人(組)、歌われた曲は80数曲。そのうち今年話題になっている曲:

・・「Djadja」、「Pookie」(Aya Nakamura) https://www.youtube.com/watch?v=5GQGt9lsof0

Aya Makanura(本名Aya Danioko)、1995年5月10日マリ共和国Bamako生まれの歌手、作詞作曲も。幼少の頃一家でParis郊外のAulnay-sous-Boisに移住。芸名のNakamuraはアメリカNBCで放送されたTVドラマ「Heroes Reborn」の主人公「Hiro Nakamura」からの由。Danioko家はgriot(西アフリカの口承伝承者)の一家で、Ayaは音楽的雰囲気の中で育ち、2014年から自作をYoutubeに投稿して人気に。2017年8月ファーストアルバム「Journal intime/私的な日記」のリリース。2018年11月はセカンドアルバム「Nakamura」をリリース、これには「Djadja」、「Copine/女友達」、「Ça fait mal/痛い」、「Pokkie」など13曲収録。「Djadja」は「一般的に男の子」を意味し、親しい仲間、兄弟などを言う(らしい)。

 ・・「Je te donne」(Slimane et Vitaa) https://www.youtube.com/watch?v=XoZe2-a0hy8

Slimane本名Slimane Nebchi19891013日、Parisの東郊外Chelles生まれのACI、両親はアルジェリア出身。2016年のTVTF1スタ誕番組「The Voice」第5シリーズで優勝。2016年7月8日ファーストアルバム「A bout de rêves/夢の最後に」をリリース、20万枚以上売上げ。2017年11月17日リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a tous quelque chose de Johhy」には「Marie」で参加している。2018年1月2枚目のアルバム「Solune」(「soleil/太陽」と「lune/月」とを結合させたSlimaneの造語か)も10万枚以上の売り上げ。2018年8月Vitaaとのデュオ「Je te donne」をシングルでリリース。

Vitaa(本名Charlotte Gonin) 1983年アルザス地方Mulhous生まれ、Lyon近郊で育ったRnB系歌手、作詞、作曲も行う。DJKostに見出され2002年Dadooとのデュオ「Pas à pas/一歩ずつ」を歌う。06年にはDiamsとの「Confession nocturne/夜の告白」デュオで歌い知られるようになり、Diamsのコンサートに前座で歌う。07年2月5日ファーストアルバム「A fleure de toi/あなたと同じように」をリリース、チャート1位にもなり40万枚以上の売上げ。その後の3枚のアルバムは期待した成果は得られなかったが、2017年5月5枚目のアルバム「JM」は、「Tu me lsaisseras」、Julとのデュオ「Ça les dérange」、Claudio Capéoとのデュオ「Un peu de rêve」などを収録、10万枚以上の売り上げ。2018年8月Slimaneとのデュオ「Je te donne」をシングルでリリース。

 

2-3.ヤニック・ノアYannick NoahParisの通りでコンサート

今年のFête de la musiqueで最大のサプライズはParis17区におけるYannick Noahの路上コンサート。 Yannick Noah(1960- 歌手)フランスArdennes地方Sédan生まれ、父はカメルーン出身のサッカー選手、母はフランス人。父が負傷で帰国したため、3歳からカメルーンのYaoundeに住む。子供の頃始めたテニスでアメリカの伝説的プレイヤーArthur Asheに才能を認められ、11歳からニースのフランステニス協会のコートで練習。1983年にはRoland-Garros全仏で優勝(現時点でフランス選手として最後の優勝者)。91年にはデ杯フランスチームの主将を務め優勝。96年監督を務めた女子ナショナルチームはフェデレーションカップで優勝している。Noahは幼少の頃からもう一つの情熱の対象であった歌手の道にも進み、90年「Saga Africa/アフリカ伝説」で歌手デビュー。91年ファーストアルバム「Black & What」(60万枚以上)をリリース、その後定期的にアルバムをリリースしていて、特に03年の「Pokhara」は90万枚以上、06年リリースの「Charango」はミリオンセラー。最新アルバムは14年リリースの「Combats ordinaires/通常の闘い」。2001年7月にはvedetteとしてOlympiaに初出演、10年9月のStade de Franceコンサートには8万人以上の観客が集まった。また、毎年2回行われている「フランス人が好きな人物」のアンケートでは07年から12年7月実施分まで9期連続して1位。2015年9月21日フランステニス協会により、2016年から2018年までCoupe Davis/デビスカップ(デ杯)フランスチームの主将に任命され歌手活動を休止していた。そのNoahが2019年6月12日シングルCDViens」をリリース、歌手活動再開を予告していた。そしてFête de la musique当日突然Paris17区のコルシカレストラン Le Wagon Bleu(7,rue Boursault)前の歩道に現れ「Clendestino」、「La voix des sages」などを歌い、周囲の観客と踊った。

https://www.youtube.com/watch?v=JNjOnet_nmw

 


3.パトリック・ブリュエルPatrick BruelTVMONDE Japonで特別番組

TVMONDE Japonで2019年6月30日19:20~Patrick Bruelをメインゲストに迎えた特別歌謡番組「Un soir en direck Patrick Bruel/パトリック・ブリュエルと過ごす夕べ」が放送された。この番組はBruelが歌手生活35年を迎えたこと及び2018年11月2日に9枚目のアルバム「Ce soir, on sort/今夜外出しよう」をリリースしたことを機にPalais des Sportsで行われたコンサートの模様を報ずるもので、フランスでは2018年11月3日にFrance2で放送されたもの(のよう)。

Bruelは1959年5月 アルジェリア Tlemcen生まれ ACI、俳優。1962年フランスへ。80年代以降映画・TV俳優、舞台俳優として活躍、50本以上の映画に出演している。1983年シングル「Marre de cette nana-là/あの女の子にはうんざり」が20万枚以上の売上げのヒット、歌手としてキャリアが本格的に始まる。87年5月Olympiaに初出演。89年10月セカンドアルバム「Alors regarde/さあ、ご覧」は「Casser la voix/声をつぶす」などを収録300万枚売り上げで、92年VdM男性歌手賞受賞。2002年にはCD2枚組みコンピレーション「Entre deux/2つの間」をリリース。これには主に第次世界大戦(1914-18と第次世界大戦(1939-45の間のヒットをBruel自身のソロ、Charles AznavourJohnny Hallydayなどなど都合12人とのデュオ、トリオで歌った24曲が収録されていて200万枚以上の売り上げ。BruelLes Enfoirésには1993年から連続して22回出演、Jean-Jacques Goldmanに次ぐ出演回数。 アルバム「Ce soir on sort」の収録曲の15曲の大半は自身の作詞・作曲による曲だが、Vianney(若手ACI)、Pierre LapointeQuébec出身のACI)、Michael Fumon(グループMichy 3Dのリーダー)、Félix Gray(ヴェテランACI)らの協力を得ている。今回の番組の司会はBruelMichel DrukerBruelはソロで過去のヒット曲、アルバム「Ce soir on sort」収録曲を歌ったほか、ゲストBrigitteClaudio CapéoLouanePascal ObispoVianneyZazieらとデュオで歌った。歌われた曲には次のようなものが:

Pas eu le temps/時間がなかった」Bruelのソロ、アルバム「Ce soir on sort」から

https://www.youtube.com/watch?v=_D30WATM6vc

Mon amant de St.Jean/サン・ジャンの恋人」Claudio Capéo

https://www.youtube.com/watch?v=PoNfYr4K55Q

J’ai oublié de vivre/生きることを忘れていた」Vianneyと https://www.youtube.com/watch?v=705HvjagShg

La complaite de la Butte/モンマルトルの丘」Zaziehttps://www.youtube.com/watch?v=q0MWRrsnHF4

Au café des délices/悦楽のカフェで」Brigittehttps://www.youtube.com/watch?v=wg7U9bCx-PA

 
     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc





No. 1538
      2019.6.10

最近の話題 3題 ご紹介いたします。                                  


1.ジャック・イジュラン Jacques Higelin の名、Parisの遊歩道に

Jacques Higelin(1940-2018 ACI、俳優、作家、詩人)の名が、縁のParis 14区、Parc Montsouris(モンスーリ公園)内にある遊歩道の一つに付けられた。 「Allée Jacques Higelin」と命名されたのは遊歩道の一部約200m。
2019年5月11日Paris市長Anne HidalgoParis14区のCarine Petit区長、Higelinの未亡人、娘Iziaなどの出席もと命名式を行った。Iziaは1990生まれのACIで、2010年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」及び「新人ステージ賞」を受賞、12年VdMで「ロック/ポップアルバム賞」を受賞している。Higelinはこの公園の近くに居住していて、1988年アルバム
Tombé du ciel」には作詞作曲した「Parc Montsouris」を収録している。式ではチェロ奏者Sonia Wieder-AtherthonOpéra-Comiqueの合唱隊がTombé du ciel」、「Parc Montsouris」などを演奏した。

Tombé du cielhttps://www.youtube.com/watch?v=xq1TAeObL6U

Parc Montsouris」 https://www.youtube.com/watch?v=5-kVwZa-z6k


Higelin
19401018日パリ郊外パリの西20km、Brou-sur-ChantereineSeine-et-Marne生まれ15歳で学業を放棄、映画界に。1959年Henri Fabiani監督「Le bonheur pour demain/明日の幸福」で共演したHenri Crolla(1920-1960、ギタリスト、作曲家、俳優)に勧められ、兵役除隊後、歌手に。1963年から映画出演の傍らキャバレに出演して、Yves Montandや「le fou chantant/歌う狂人」といわれたCharles Trenetとも同じステージに立っている。1964年最初のレコード「chante Boris Vian/ボリス・ヴィアンを歌う」をリリース。1967年Brigitte Fontaine(1939-ACI)とのデュオ「Cet enfant que je tavais fait/僕が君に作ってあげた子供」(Fontaine作詞/Higelin作曲)がヒット。 1971年全曲自作のアルバム「Jacques Crabouif Higelin」を出し詩作と作曲の才を示す。1979年「Champagne pour tout le monde/シャンペンをみんなに」、1977年「Pars/出発しろ」、1988年「Tombé du ciel/空から落ちて」などのアルバムをリリース、挑発的な都会派ロッカーとして、ステージを中心に活動。コンサートは「観客に満足感を与えるために」3~4時間続くこともあり、アンコールに入ってからの方が長いことも。ステージでのパーフォーマンスから「le nouveau fou chantant/2代目歌う狂人」と呼ばれ、2004~05年フランス国内で「Higelin chante Trenet/イジュラン、トレネを歌う」コンサートを行っている。2009年SACEMのシャンソンフランセーズ歌手大賞を受賞。2015年にはデビュー50年を記念して自伝「Je ne vis pas ma vie, je la rêve/私は私の人生を生きてはいない、それを夢みている」Fayard社から刊行、また10月24日、25日Philharmonie de ParisParc de la ViletteParis19区、で最後となるコンサートを行った。2016年10月7日最後のアルバム「Higelin 75/イジュラン 75」(75歳を迎えたことから)をリリース。2018年4月6日死去、享年77歳。

 

 2.ビラル・アッサニBilal HassaniEurovision 16位

2019年第64回Concours Eurpvision de la chanson/ユーロヴィジョン・シャンソン・コンテストは2019年5月14日から前回の優勝者Nettaの出身国イスラエルのTel Avivで行われた。今回は41カ国が出場、フランス代表Balal Hassaniは「Roi/王様」を歌い16位であった。

Bilal Hassaniは1999年9月9日Paris生まれのACIYouTuber。両親はモロッコ出身、フランスに帰化した母親とParisに住み、父親はシンガポールに住んでいる。2015年6歳から15歳までの少年少女を対象にしたTVTF1のスタ誕番組「The voice kids」の第2シーズンに出場。ブラインドオーディションで2014年のEurovision優勝者オーストリア代表Conchita Wurstが歌った「Rise like a Phoenix」をカバーして通過したが、本番では早々に敗退。2017年6月23日ParisにおけるGay Prideの前日、インターネットを通じて同性愛者であることを公表。2019年1月TVFrance2で行われた2019年Eurovisionフランス代表を決定するコンクール「Destination Eurovision」に出場。このコンクールには既に歌手として実績のあるChimène BadiEmmanuel Moireを含め18人が出場。8人で競った決勝で審査員の順位では5位だったがTV視聴者の圧倒的支持(35%)を受けて優勝、Eurovisionフランス代表に選ばれた。そして2019年4月26日ファーストアルバム「Kingdom」をリリース。これには「Roi」、「Jaloux/嫉妬深い」、「Panic」、「Poison/毒」、「Over you」など12曲収録。「Roi」は作詞、作曲で2018年Eurovisionフランス代表の男女デュオMademe et Monsieurの協力を得ていて、フランス語と1部英語で歌われている。2019年1月4日にはアルバムに先行してシングルでリリースされた。「このアルバムは僕のアイデンティティーを語るもの。僕がどうして今の僕のようになったかはこのアルバムを聞けば分かるだろう」。Hassaniは「Destination Eurovision」及びEurovisionにはこの曲で出場。

2019年Tel Aviv Eurovisionのモットーは「Dare to Dream」、決勝は5月18日Expoセンターで行われ、予選を通過した20カ国、Big 5の5カ国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス)及び開催国の26カ国の代表で競われた。抽選の結果により21番目の登場となったHassaniは2人のダンサー(うち一人は台湾出身のLin Ching Lang)をバックに「Roi」を歌い16位の成績だった。当初14位とされたが、ベラルーシ票の算定誤りがあり23日16位に訂正された。これによっても上位3位の順位に変更はなかった。優勝はオランダ代表、2位はイタリア代表、3位はロシア代表であった。

Roi」 Eurovisionで https://www.youtube.com/watch?v=AjZNbIQtWvw

Jalouxhttps://www.youtube.com/watch?v=tiJXLiY2Og0

 


3.セルジュ・レジアニ Serge Reggiani、「Best of」リリース

2019年7月22日Serge Reggiani(1922-2004 俳優、歌手)が82歳で死去してから15年になる。それを機に歌手Reggianiのヒット20曲を収録したCDBest of」がリリースされた。Reggianiは1922年5月2日イタリアのパルム近郊のレッジオ エミリア生まれ、父は美容師で反ファシスト、家族は彼が8歳の時フランスに移住。父はParis10区Saint-Denis地区に美容院を開き、Reggianiも修業をしていた。彼が14歳の時、ある日女性客の目にシャンプーを入れてしまった。その客は、「ほかの職に就いた方がいいんじゃないの。」と店の向かいにあったある新聞社に連れて行き、その新聞に載っていた映画俳優の養成所の生徒募集の広告を見せ、試験を受けてみたらどうかと勧めた。1年後には優秀な成績で修了。次いでConservatoire national d’Art dramatique/国立演劇学校でも学び、喜劇と悲劇の優等賞を得て、舞台に立つ。演技力を認められ、42年から映画に進出、42年には「Etoile sans lumière/光なき星」でEdith PiafYves Montand共演、46年にはMarcel Carné監督の「Les Portes de la nuit/夜の門」にも出演など80年までは毎年必ず主演映画を撮り80本以上の映画に出演していた。そのReggianiが歌手に転身したのは40歳を越してから。64年にMontand-Signoletのカップル宅でReggianiBoris Vianの曲を歌うのを聞いたJacques CanettiBrelBrassensを発見した伯楽で、キャバレ「Trois Baudets」のパトロン)は早速ReggianiVianの曲でレコードを出すことを勧め、66年「Le Déserteur/脱走兵」など12曲を集録した「Serge Reggiani chante Boris Vian/セルジュ・レジアニ、ボリス・ヴィアンを歌う」が出された。アルバムはACC賞を得、43歳にしてReggianiは新しいキャリアに船出した。Barbaraは66年のBobino公演ではその1部に出演させた。67年の2枚目LPは「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、Georges Moustakiに提供された「Ma liberté/僕の自由」、「Ma solirude/僕の孤独」、「Sarah/サラ」などを収録、当時イェイェ全盛にもかかわらず、同年配者ばかりでなく若者までも捉えた。その後は、Claude LemesleJean-Loup DabadieSerge Gainsbourgなど当時の超一流の作詞家、作曲家に曲の提供を受けることができたこともあり、variété françaiseのスターの一人となった。しかし80年に、すでにシンガーソングライターとして活躍し、74年にはBobinoで親子リサイタルを行った長男のStephanが自殺するという悲劇に見舞われ、そのショックから容易に立ち直ることができなかった。81年、82年とアルバムも出し、83年にはOlympiaにも出演したが、極度の精神的疲労、アルコールによる衰弱との戦いの日々であった。その後絵を描くことにより安定を得、91年には歌手生活25周年をオランピア出演で祝った。93年には70歳を記念してアルバム「70 balais/70歳」をリリース。98年Légion d’HonneurOfficier勲章受章。99年にはアルバム「Les Adieux différés/延期された別れ」を、2000年には遺言とも言えるアルバム「Enfants,soyez meilleurs que nous/子供達よ、我々よりよりよくなれ」をリリース。2002年にはReggianiの80歳を祝ってMaxime Le ForestierPatrick BruelEnrico MaciasRenaudJane BirkinBénabarら15人の歌手がトリビュートアルバム「Autour de Serge Reggiani/セルジュ・レジアニを囲んで」を捧げている。2003年2月にはVdMで長年の活動に対して特別賞が与えられ、「死が訪れるまで引退する気はない。」と年末には国内で10回以上のコンサートを行った。葬儀は2004年7月27日パリのモンパルナス墓地で行われ、同墓地の9区に埋葬された。

今回の「Best of」には:「Ma liberté/僕の自由」、「「Il suffirait de presque rien/ほとんど何もなくても十分」、「Sara/サラ」、「Les loups sont entrés dans Paris/狼たちがパリに入ってきた:パリの狼たち」、「Le petit garçon/少年」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Et puis/そしt」、「Votre fille a vingt ans/あなたの娘は二十歳」、「La java des bombes atomiques/原子爆弾のジャヴァ」、「Madame nostargie/ノスタルジー夫人」、「Ma fille/我が娘」、「L’Italien/イタリア人」、「Le Pont Mirabeau/ミラボー橋」、「Le temps qui reste/残された時間」、「Le déserteur/脱走兵」など20曲が収録されている。

Ma liberté」 https://www.youtube.com/watch?v=Y5YCaqx_b4s

Le petit garçon」 https://www.youtube.com/watch?v=dHxfJLEhPZY

     

KCN 1539

5月の新譜 

1.  クリストフChristopheChristophe Etc

Christopheが2019年17日にリリースした新しいアルバムは 「Christophe Etc」。   Christophe、本名Christophe Bevilacua、1945年パリ郊外生まれACI。50年代にアマチュアグループでヴォーカルとギター、63年、兵役後本格的な歌手活動。65年「Aline/アリーヌ」を歌ってスターの座に、100万枚以上売り上げたこの曲は「tube d'été/夏のヴァカンス期のヒット」になった。65年「Les marionettes/マリオネット」、66年「Exusez-moi, Monsieur le Professeur/先生ごめんなさい」などがヒット。73年当時まだ無名のJean-Michel Jarreの曲「Les paradis perdus/失楽園」を歌い、75年には最大のヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」が生まれる。80年にはEPAline」をリヴァイヴァルさせ350万枚売上げる。83年には「Succès fous/大変な成功」(EPは60万枚)。その後も定期的にアルバムを出しステージにも立つ。2003年、前年のOlympia公演でVdMのコンサート賞受賞、2008年にはアルバム「Aimer ce que nous sommes/あるがままの我々を愛する」でACC大賞受賞、2010年にはSACEMGrand Prix de la chanson française/シャンソンフランセーズ大賞を受賞、2014年にはLégion d’Honneur勲章のChevalier章を受章している。extra-terrestreの声で、ナーイーヴな、時にはシュールな曲を歌う、chanson françaiseアイドルの一人、ミステリアスなダンディー。2016年4つ☆評価を受けたアルバム「Les vestiges du chaos/カオスの痕跡」をリリースしている。今回の14枚目のアルバムChristophe Etc」は過去のヒット曲のデュオによるセルフカバー、そしてデュオによる単純なカバーではない。デュオのパートナーはNusky & Vaati(2017年から活動しているrap、hip-hopのデュオ)、Camille(1976年生まれの女性ACI)、Sébastien Tellier(1975年生まれの歌手、ミュージシャン)、Etienne Daho(1956年生まれのACI)、Yasmine Hamdan(1976年生まれ、レバノン出身の歌手、作曲家、俳優)、Son Lux(2008年から活動しているアメリカのpopトリオ)、Chrysta Bell(1978年生まれのアメリカ人女性ACI、俳優)EddMitchell(1942年生まれのACI)、Raphaël(1975年生まれのACI)、Panik Ltdc(1981年結成されたフランスのpunk rockグループ)。これらの幅広いパートナーと共にCristopheは過去の自身のヒットを画家のように新しく塗り上げ、自身がまだまだ変わっていけることを証明した。収められている10曲とパートナーは:「Succès fou」(Nusky & Vaati)、「Petite fille au seleil/太陽を浴びている少女」(Camille)、「Señorita/セニョリータ」(Sébastien Tellier)、「Petit gars/若僧」(Etienne Daho)、「La Man/マン島」(Yasmine Hamdan)、「Les mots bleus」(Son Lux)、「J’l’ai pas touchée/僕は彼女には触れていない」(Chrysta Bell)、「Parfum d’histoires/歴史の香り」(Eddy Mitchell)、「Un peu menteur/ちょっとばかり嘘つき」(Raphaël)、「Cœur défiguré/醜い心」(Panik LTDC

Petit gars」 2010年https://www.youtube.com/watch?v=GB-c3L1b5IA

Petit gars」 「Christophe Etc」でavec Etienne Daho https://www.youtube.com/watch?v=KvG3z98LfWg

Les mots bleus」 1976年9月23日 https://www.youtube.com/watch?v=xJq3g5jG8Vo

Les mots bleus」 2012年https://www.youtube.com/watch?v=3Dd0JgwsM2A

Les mots bleus」 「Christophe Etc」でavec Son Lux https://www.youtube.com/watch?v=j26BlSVfKdY&t=56s

J’l’ai pas touchée」 2018年3月12日avec Chrysta Bell https://www.youtube.com/watch?v=ZJeWgJX7hQg

 

2.アメル・ベントAmel Bent、「Demain/明日」

Amel Bentが2019年517日にリリースした新しいアルバムは「Demain」。Bentは1985年6月21日Indre-et-Loire県生まれ、パリ郊外Seine-Saint Denis県のLa Courneuveで育つ。歌手で、作詞、作曲もする。父はアルジェリア人、母はモロッコ人。幼少の頃から歌が上手だと評判。2004年のTVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star/新しいスター」に出場、3位。しかし一般視聴者の人気は抜群。04年11月30日にはファーストアルバム「Un jour d'été/ある夏の日」を出す。シングルカットされた「Ma philosophie/私の哲学」(詩には女性ラップ歌手Diam'sが協力)は6週間シングルチャートのトップで75万枚の売上げ。アルバムは65万枚以上の売上げ。06年のVdMで新人歌手賞を受賞。07年アルバム「A 20 ans/20歳で」にはCharles Aznavour(「Je reste seule/私は一人とどまる」の作詞・作曲)、Pascal Obispo(「Nouveau Français/新しいフランス人」の作曲、作詞はLionel Florence)らの協力を得た。08年にはTV番組Hight School Musical 3のテーマ曲「Vivre Ma Vie/私の人生を生きる」を歌う。09年3枚目のアルバム「Où je vais?/私はどこへ行くのか?」では「Le mal de toi/あなたの痛み」のクリップ好評。10年5月Olympia出演。11年4枚目のアルバム「Délit mineur/マイナーな犯罪」にはKyoBenoït Poherに提供された「Je reste/私はとどまる」、JeanJacques Goldmanに提供された「Si jen crois/私がそれを信じれば」などが収められている。Bentは13年「Génération Goldman 2」にはラップ歌手Sopranoとのデュオ「Quand la musique est bonne/音楽が素晴らしければ」で、2014年11月のCharles Aznavourへのオマージュアルバム「Aznavour, sa jeunesse」には「Les deux pigeons/2羽の鳩」で、2016年12月リリースのJohnny Hallydayへのオマージュアルバム「On a toujours quelque chose de Johnny」には「Que je t’aime/どんなにあなたを愛していることか」で参加。前回のアルバムは2014年2月24日リリースの「Instinct/本能」。その後2015年長女Sofia、2017年10月17日には次女Hanaが誕生したこともあって活動を控えていた。「Demain/明日」はBentの5年振り、6枚目のアルバム、タイトルは明日を見つめて新たな出発をしようというBentの意気込みの現れか。収められているのは:La fête/祭り」、「C’est la folie/それは常軌を逸した行い」(rap歌手Sopranoとのデュオ)、「Dis-moi qui tu es/あなたが誰だか話して下さい」、「T’aimer de trop/あまりにあなたを愛している」、「Attendez-moi/私を待っていて」(rap歌手Lacirmとのデュオ)、「Demain」(作詞・作曲でSlimaneの協力を得ている)、「Rien/何もない」(rap歌手Alonzoとのデュオ)、「Ton jugement/あなたの判断」、「Une star/一人のスター」、「Charles/シャルル」(Charles Aznavourへのオマージュ「曲はCharlesの生前にでき上がっていたが、聞いてもらう機会はなかった」)、「A mes filles/娘達に」など15曲。

6月1日のForges les Eauxからツアーを開始、6月26日にはParisGrand Rexに出演。

Ma philosophie」 https://www.youtube.com/watch?v=D38EUIll1pM

Le mal de toi」 https://www.youtube.com/watch?v=5MMMrMGWa-k

Demain」 https://www.youtube.com/watch?v=TAkJRa5GD5M

Charles」 https://www.youtube.com/watch?v=tmlvh9tSdms

 

3.  ルナン・リュスRenan Luce、「Renan Luce

Renan Luceが2019年5月24日にリリースした新しいアルバムはRenan Luce」。Luce1980Paris生まれのACI。幼年期と青春期をBretagne地方のMorlaixFinistère近郊Plourin-les-Marlaixで過ごす。兄Domien 妹のClaireとコーラスグループで歌う。クラシックピアノとサクソフォンを10年間BrestConservatoireで学んだ後ギターを独学、曲を作るように。Toulouseの高等商科学校Ecole supérieure de commerce deToulouseで勉学の傍らギターの弾き語りをしていた。卒業後02年Parisに上り、Clicy広場の近くの小劇場「Le Mery」で3ヶ月間歌う。その後La RochelleFrancofoliesに出場、05年にはBénanbarの前座でツアーに同行。06年5月「Alors chante à Montaubanさあ歌え、モントーバンで」では「Repenti/改心した男」を歌い「Bravos du public/大衆の喝采賞」受賞。06年9月最初のアルバム「Repenti」(「Repenti」、「Les voisines/女性の隣人」、「La lettre/手紙」、「Monsieur Marcel」など収録)をリリース。アルバムは80万枚以上の売上げでdisque de diamantに。06年ACCのレコード大賞受賞(新人賞)、さらに08年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受賞。09年10月12日セカンドアルバム「Le Clan des Mirosミロ 一族」には「Le Clan des Miros」、「La fille de la bande/一味の娘」、「Nantes/ナント」、「On n'est pas une bêtise près/悪戯なんか気にしない」(映画「Le Petit Nicolas」のテーマ音楽)などを収録、20万枚以上の売上げ。LuceGeorges Brassensへのオマージュ「Putain de toi/いまいましいお前」(2006年)では「L'Orange/嵐」で参加。Adamoの「Le bal des gens bien/紳士淑女の舞踏会」(2008年)では「J'avais oublié que roses sont roses/バラよ、ふたたび」をAdamoとデュオで歌っている。11年には同年代の男性歌手Alexis HKBenoït Doremusと組んで「Seuls à trois/3人だけ」ツアーを行った。また、2014年ミュージカル「Soldat Rose 2」ではジョゼフ少年を演じている。前作は2014年4月リリースの「D’une tonne à un tout petit poids/1tの重いものからごく軽いものまで」。今回の4枚目のアルバムは5年振り。歌詩は詩的で繊細さと独特のユーモアがあり、曲は60年代のBécaudBrelAznavourのよう、伴奏はシンフォニック・オーケストラ、声は厚みと成熟さを備えてきた。5つ☆の評価もある。LuceRenaud(1957-ACI)の長女Lolita Sechanと2009年に結婚、2011年女児Héloise誕生、2016年離婚。アルバムには11曲収録されている。その中にはこの間の気持ちを歌ったものと思われる、「Au début/最初は」、「On s’habitue à tout/人はすべてに慣れるもの」、「Berlin/ベリリン」(3人でこの都市を旅行した「我々はベルリンではなかった。壁が立ちはだかっていることはなかったから・・」)、「Le vent fou/荒れ狂った風」も。他に、「Le Pont Nemo/ポイント ネモ」、「Dans de beaux draps/二つの綺麗なシーツの中で」、「Cette musique/この音楽」、「Citadin都会人」など。

Luce12日にはFrancofolies de la Rochelleに出場、11日から国内ツアーを開始、1128日にはParisSalle Pleyelに出演の予定。

「La lettre」 https://www.youtube.com/watch?v=UR1GZrzizXM

Au début https://www.youtube.com/watch?v=4VTiVTIkk0g

Le vent fou」 https://www.youtube.com/watch?v=0f9-cB0SBfo 

 

4.リリアン・ルノーLilian RenaudLilian Renaud

Lilian Renaud、2019年5月17日にリリースした新しいアルバムは「Lilian Renaud」。Lilian Renaudは1991年10月フランス東部Bourgogne-Franche-Comté地方DoubsBesançon近郊の小村Mamirolle生まれの歌手、作詞・作曲も行う。幼少の頃から音楽に興味のあったRenaudは酪農の高等技術者免許取得後、チーズ製造工場で働く傍ら、2013年友人とデュオを組んで活動。2014年本格的に音楽を学ぼうとNabcyMusic Academyに入学。2015年1月10日に始まったTVTF1のスター誕生番組「The Voice, la plus belle voix」の第4シーズンに出場。出場のため初めてParisに上った由。番組ではFrancis Cabrelの「Octobre」、Christopheの「Les mots bleus/青い言葉」、Jean-Jacques Goldmanの「Là-bas/あちらで」(審査員Zazieとのデュオ)などを歌い優勝。2015年11月13日Marcury Recordからファーストアルバム「Le bruit de l’aube/夜明けの雑音」をリリース。アルバムには「Pour ne plus avoir peur/もう恐れを持たなくなるように」、「Le bruit de l’aube」、「Ma terre/僕の土地」、「J’attends/僕は待っている」など11曲収録、リリース後3ヶ月足らずの2016年1月26日disque de platine(10万枚以上)に認定された。2016年11月13日セカンドアルバム「Le cœur qui cogne/ドキドキする心臓」リリース。これにはYcare(1983-ACI)やZazie(1964-ACI、「The Voice」の審査員)に詩や曲を提供されたもの及びLilian自身が作詞・作曲で関わったもの全12曲を収録。Lilianは当時椎間板ヘルニアを患っており、アルバムリリースの直後から療養のため2年以上歌手活動の休止を余儀なくされた。歌手活動休止の原因は、「Fromager à casquette/ハンチング帽を被ったチーズ職人」から突然スターになったことによる精神的な疲労もあると言われている。この間2018年に3ヶ月間アイルランドで過ごした。「アイルランドは好きな土地。そこで生まれた曲も好き。滞在中多くの曲を作った。今回のアルバムに収録した16曲のうち7曲は英語で歌っている。それは英語の方が僕の曲に合っているように思えるから。今回はレコード会社を離れて自主制作でアルバムを作った。だから自由があった。アルバムのタイトルに自分の名を付けたのは再出発の意味を込めた」。3枚目となる今回のアルバムに収められているのは:「On en verra encore/まだそれを見るだろう」、「Quoi de plus beau/何かより美しいもの」、「Sourire plutôt/むしろ微笑みを」、「Mère/母親」、「Chanson d’amour/愛のシャンソン」、「Je m’appelle Brahim/我が名はブライム」、「Je remonte la vallée/僕は谷を登る」、「I wanna Believe」、「Canadian Sky」、「The Water」、「The Heart of a Woman」など。

Là-basTVThe voice」決勝でZaziehttps://www.youtube.com/watch?v=FCjZ8iUJEeY

Pour ne plus avoir peur」 https://www.youtube.com/watch?v=ywyKzAo161Q

On en verra encore」 https://www.youtube.com/watch?v=7qfhyaSSIsc

No.1537  2019. 6.1

KCN  1537       2019.6.1

3、4月の新譜 4題 ご紹介いたします。                                       

1.ケレン・アンKeren Ann、「Bleue/青い」


Keren Annが2019年3月15日にリリースした新しいアルバムは「Bleue」。

Keren Ann1974310日イスラエル・カイサリア生まれのACI、ギター、ピアノ、クラリネットを演奏するミュージシャン。11歳までイスラエルとオランダで暮らし、その後家族でフランスに移った。現在活動の拠点をパリ、ニューヨーク、イスラエルに置く。2000年に、当時パートナーだったBenjamin Bioay(1973-ACI)のプロデュースでアルバム「La biographie de Luka Philipsen/ルカ・フィリップセンの伝記」をリリースしてデビュー、アルバムにはBiolayとの協力で作詞/作曲した「Jardin d’hiver/冬の庭:木漏れ日の庭:温室」、Annが単独で作詞/作曲した「Peut-être/多分」など13曲収録。新しい「Chanson Française」界の最も才能あるアーティストの一人と目されるように。Biolayとのコンビは2000年リリースされたHenri Saivador(1917-2008 ACI)のアルバム「Chambre avec vue/眺めの良い部屋」のプロデュースを行い、「Chambre avec vue」、「Jardin d’hiver」など4曲を提供。このアルバムは100万枚以上売り上げ、このコンビは「Salvadorを蘇らせた」と言われた。Annはその後2002年「La disparition/消失」(Biolayと協力)、2003年「Not Going Anywhere」(Biolayと協力、全曲英語)、2004 年「Nolita」(以後Ann単独で作詞/作曲、10曲中、フランス語4曲、英語6曲)、2007年「Keren Ann」(全曲英語)、2011年「101」(全曲英語)、2016年「You’re Goona Get Love」(全曲英語)と定期的にアルバムをリリースしている。

8枚目なる今回のアルバムは17年振り全曲フランス語で歌われている。タイトル「Bleue」は形容詞「bleu/青い」に「e」が付いていて形容されているものが女性であることを示している。そして収められた曲の多くが「tourment de l’amour/愛の苦「nostalgie/ノスタルジー」あるいは「tristesse/悲しみ」をテーマにしている。収められているのは:Les jours heureux/幸福な日々」、「Bleu/青い曲のタイトルには「e」は付いていない)。「Le fleuve doux/緩やか な河」、「Nager la nuit/夜泳ぐ」、「Sous l’eau/水の下」、「Le goût d’inachevé/未完成の審美眼」、「La mauvaise fortune/不運」など10曲。

Jardin d’hiverKern Ann https://www.youtube.com/watch?v=im9fspvvkf4

Jardin d’hiverHenri Saivador https://www.youtube.com/watch?v=uXg2qyPUDvE

Bleuhttps://www.youtube.com/watch?v=LTg6VR4ZdrQ

Les jours heureux」 https://www.youtube.com/watch?v=b2cRuOFMnEM

 

2.ゴーヴァン・セルスGauvain Sers、「Les oubliés/忘れられた人々」

 Gauvain Sersが2019年3月29日にリリースした新しいアルバム「Les oubliés」。

Sers1989年10月30日フランス中部Haute-VienneLimogesで生まれ、Creuseで育ったACI.。音楽好きの父親の影響でJean FerratRenaudAlain SouchonAllain Leprestらの曲を聞いて育つ。bac取得後、Toulouseの国立高等技術者学校在学中にギターを弾きながら音楽作りを始め、卒業と同時に音楽で身を立てることを決意、ParisManufacture Chansonで作曲と作詞を学び、Parisのバーなどで自作を歌う。「ギャラはなく、歌い終わった後帽子を持って回った」。歌っているうちに「CDはないのか?」と聞かれるので、2013年には5曲収録のEPを自主制作。そして、2016年10月8日Renaudから電話があり、「君がやっていることにとても興味がある。今度の僕のツアーの第1部で歌ってくれないか?」その3日後の11日には伴奏ギタリストのMartial BortParis Zénithの舞台に立ってRenaudの前座を務めていた。「Paris Zénithでは5日間ステージに立った。この間に観客は私の歌も覚えてくれた。感激だった」。ロンドンも含めRenaudの「Phoenix Tour/フェニックスツアー」の75回のコンサートで第1部に出演。その後もRenaudの推薦でRenaudTV、ラジオ出演で共演。SersのトレードマークはRenaudの前座を務めた際Renaudが「彼はcasquette/ハンチング帽を被っています。それが彼に幸運をもたらすように」と紹介してくれたcasquette。2017年6月にリリースしたファーストアルバム「Pourvu/・・ならいいのだが」はリリースから2週間チャート1位、disque de platine(10万枚以上の売り上げ)になった。

 

今回の2枚目のアルバムのテーマは:Les oubliés」(「Parisから遠く離れた故郷、中心部の商店街は寂れ、公の機関は移転し、小学校は廃校になる。僕たちは忘れられたの人々なのか」)、「Ton jean bleu/君のブルジーン」、「La langue de Prévert/プレヴェールの言語」、「L’épaule d’un copain/同僚の肩」、「La boîte a chaussures/靴箱」、「Excuse-moi mon amour/恋人よ、僕を許して」、「Au pays des Lumières/光の国で」、「「Le tiroir/戸棚」、「Changement de programme/計画の変更」、「Petite piaule/ねぐら」、「Tu sais ,mon grand/お前には分かる」、「L’étudiante/女子学生」、「Y’a pas de refaire pour les artistes/芸術家とはそんなもの」、「Que reste-t-il de nous?/我々には何が残っている?」など14曲収録。リリースの週アルバムチャート2位。

Pourvu・・」2017年10月https://www.youtube.com/watch?v=1OZ57KDTR1g

Les oubliésclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=CIfV6TQIhcc

 

3.エム・ポコラM.Pokora、「Pyramide/ピラミッド」

M.Pokoraが2019年4月12日にリリースした新しいアルバムは「Pyramide」。

 

M.Pokora(本名Matthieu Tota)は1985年9月26日Strasbourg生まれのACI。2003年TVM6のスター誕生番組に出演後グループ活動。2004年からソロに。2004年ファーストアルバム「MPokora」をリリースしてから、前作2016年の7枚目のアルバム「My Way」まで定期的にアルバムをリリースしている。このうち、2008年リリースの「M.Pokora、№3」には、フランス語の2曲の他、英語で歌われた12曲が収録されていて、日本を含む27カ国でリリースされた。アルバム「My Way」にはClaude Françoisのヒットをカバーした12曲が収められていて、disque de diamant(50万枚以上の売り上げ)になった。Pokoraは2012年の「Génération Goldman」には女性歌手Talとのデュオ「Envole-moi/僕を飛び立たせて」で参加。2013年9月からフランス、ベルギー、スイスで公演されたミュージカル「Robin des bois/ロビンフッド」では主役「Robin des bois」を演じている。Pokoraは音楽専門のラジオ局NRJが授与する音楽賞の常連受賞者で男性歌手賞を5回受賞(07,11、12、13、14及び15年)、シャンソン賞を2回(06年「Elle me contrôle」、11年「Juste une photo de toi/たった1枚の君の写真」)など都合11個の賞を受けている。また2011年TVTF1の「Danse avec les stars/スターと踊る」コンテストで優勝、優れたダンサーとしても知られている。

 

2018年1月には一時的な活動休止を宣言していたPokoraの3年振り、8枚目となるアルバム「Pyramide」にはアーバンポップス調、R’n’B調の曲が収められていて、それがPokora本来の姿。それらは:「Pyramide」、「Les planètes/惑星たち」、「Seul/たった一人」、「Alter ego/分身」、「California Sunset」、「Effacé/消された」、「Perdu/失われた」(Slimaneの作詞・作曲)、「Tombé/落ちて」(dito)、「L’amour vs l’amitié/愛対友情」、「Pour nous/僕たちにとって」、「Douleur/苦悩」など16曲収録。リリースの週からアルバムチャートの1位

Elle me contrôle」 https://www.youtube.com/watch?v=-tVtrUx-fVA

Comme d’habitude」 https://www.youtube.com/watch?v=CDS3zwpHZ7k

Les planètesclip officiel  https://www.youtube.com/watch?v=qcA07gL7WEw

4.ジャン=リュイ・ミュラ Jean-Louis Murat、「Innamorato/(イタリア語)愛している」

Jean-Louis Muratが2019年4月19日にリリースした新しいアルバムは「Innamorato」。

 

「シャンソンフランセーズの一匹狼」、「無愛想な牧童」などと呼ばれているMurat、本名Jean-Louis Bergheaud