KCN1614  2021.9.11  

KCN 1614    2021年9月11

 

ミシェル・デルペッシュMichel Delpech Photos souvenirs思い出の写真」 

Michel Delpechの没後アルバム「Photos souvenirs」が202123日リリースされた

Delpech194626Paris郊外Courbevoie生まれ、2016Paris郊外Puteauxで死去したACI。 高校生の頃には友人たちとバンドを作り、自作を歌う。bac前に学業を放棄、Vogue社と契約。64年作曲家のRoland Vincent(1938-)と知り合い、作詞・歌Delpech、作曲Vincentのコンビで1965年の「Chez Laurette/ロレットの家で」が最初のヒット。その後このコンビで数々のヒットを。

 Chez Laurette1966年10月26日 https://www.youtube.com/watch?v=KJNDUJflo_c

Delpechは1966年10月Jacques Brelのオランピアにおけるさよなら公演の第1部で歌っている。1968年2枚目のLP『「Il y a des jours où on fait mieux de rester au lit/灰色の日々』でACC大賞を受賞.。1970年代にはヒットに次ぐヒットを出しフランス国内でのレコードの売り上げトップに、またTVの歌謡番組の常連に。ヒット曲の主なものは:「Wight is Wight」(69年)、「Pour un flirt/青春に乾杯」(71年)、「Que Marianne était jolie/美しきマリアンヌ」(72年)、「Les divorcés/悲しみの別離」(73年)、「La maison est en ruine/哀しみの終わりに」(74年)、「Ce fou de Nicola/パリのロシア人」(74年)、「Le chasseur/狩り」(74年)、「Quand j'étais chanteur/歌手だった頃」(75年)、「Le Loir-et-Cher/ロワール=エ=シェール」(77年)など。

  Pour un flirt1972年1月20日 

https://www.youtube.com/watch?v=de1uDgtbpNc

 Que Marienne était jolie1973年11月22日

https://www.youtube.com/watch?v=SxJpnEjIIH4

 Le Loir-et-Cher」1977年9月18日 https://www.youtube.com/watch?v=5NWl-ds3Hyg

 Le chasseur」1999年3月23日 https://www.youtube.com/watch?v=NMW2C0Tfyps

 1970年代末から1980年代初めにかけて、離婚などが原因となり、鬱状態になり苦悩の時期を過ごす。1983年Genevièveと再婚、1984年シングル「Loin d'ici/ここから遠く離れて」で復活。その後も2009年6月『Sexa』(=Sexagénaire/60歳代、「60歳代は私にとって快適そのもの」)まで定期的のアルバムをリリース。他に2006年12月には過去の自身のヒット曲を、Alain Souchon(「Quand j’étais chanteur」)、Francis Cabrel(「Le Loir-et-Cher」)、Julien Clerc(「Le chassseur」)、Bénabar(「Chez Laurette」)、Cali(「Pour un firt」)などの人気歌手とのデュオでカバーしたアルバム『Michel Delpech &』をリリース。

Quand j’étais chanteurAlain Souchonと)https://www.youtube.com/watch?v=7nb-BQ3yTTs

 Le chasseur」(Julien Clercと)https://www.youtube.com/watch?v=doUCl5OlQag

201510月にはCD13枚組158曲収録箱入り全集 「L’Essentiel des albums studio1964-2009」リリース。また、2015年3月19日自伝「Vivre !/生きる!」刊行している。

没年の2016年11月18日にはDelpechのヒット曲を現役歌手がカバーしたアルバム『J’étais un ange/僕は天使だった』(1990年にリリーされたDelpechのシングルに収録されている曲のタイトルから)がリリースされている。そこでは就中:「Les divorcés」をMarc Lavoineが、「Quand j’étais chanteur」をVianneyが、「J’étais un ange」をAlain Chamfortが、「Le chasseur」をLouaneが、「Wight is Wight」をLaurent Voulzyが、「Chez Laurette」をSlimaneがカバーしている。

Le chasseurLouane 2016年12月15日TV番組で(Genevieve夫人と子息Emmanuelの顔が見える)https://www.youtube.com/watch?v=acdqh_FmIaE

Delpechは1980年代、90年代にはよく他の歌手のヒット曲をカバーして歌っていてその数は60曲以上に上っている。没後5年になる今年リリースされたアルバム『Photos souvenirs』にはそれらの曲の中から夫人と子息が選んだ10曲とDelpechのレパートリーから「Chez Laurette」の未発表ヴァージョンの全11曲が収録されている。

     http://fp.nightfall.fr/chroniques17/15168.jpg

10曲はJ’t’aime bien Liliリリー君が好き」Philippe Chatel1976年のヒット、「Photos souvenirsWilliam Sheller1975年のヒット、「Dites-moi僕に話して」Michel Jonasz1976年のヒット、「Quelque chose de Tennesseeネシー・ウイリアムスからの何か」Johnny Hallyday1985年のヒット、「Ultra moderne solitude超近代的孤独」Alain Souchon1988年のヒット、「Je suis venu te dire que je m’en vais手切れ」Serge Gainsbourg1973年のヒット、「Fais-moi une place僕に一つの場所を」Julien Clerc1989年のヒット、「Le cœur grenadineグレナディンシロップの心」Laurent Voulzy1979年のヒット、「Quelques mots d’amourいくつかの愛の言葉」Michel Berger1980年のヒット、「Un homme heureux幸せな男」William Sheller1991年のヒット。これらの収録曲をみるとDelpechが一つの時代の優れた観察者であったことが解る。Delpechは自分と同時代のは歌手の、時代を代表するヒット曲をエレガントにカバーしていて、出来上がったアルバムは好感が持てるものになっている。

 Dites-moi

 Michel Jonasz https://www.youtube.com/watch?v=H0utf6PDTCA

  Michel Delpech https://www.youtube.com/watch?v=pz5b2dWcvCk

  


 Quelque chose de Tennessee

Johnny Hallyday https://www.youtube.com/watch?v=PgcIoCKFjEA

Michel Delpech https://www.youtube.com/watch?v=yXlUblBYZc0

  
Je suis venu te dire que je m’en vais

Serge Gainsbourg https://www.youtube.com/watch?v=uN-Kk5dFt9s

Michel Delpech https://www.youtube.com/watch?v=cbhA4TgFTDw


Fais-moi une place

Julien Clerc https://www.youtube.com/watch?v=Qw5x1j3Bczw

Michel Delpech https://www.youtube.com/watch?v=odYqHdImy-4




Un homme heureux

William Sheller https://www.youtube.com/watch?v=R1wAXsbVlHE

Michel Delpech https://www.youtube.com/watch?v=FzkjSMiKeaM



Chez Laurette」(『Photos souvenirs』に収録)https://www.youtube.com/watch?v=vbGHrLysDoU

 

 

 KCN1613 2921.9.1   

KCN 1613    2021年9月1

 

2021年上半期主な新譜 (その6、最終)

 

クララ・ルチアニClara LucianiCœur/心」 

                   

Clara Lucianiに2021年6月11日にリリースした新しいアルバムは「Cœur

Clara Lucianiは19927月10日Bouches-du RhôneMartigues生まれのACI、エレキギター奏者。一家はコルシカ出身、LucianiMarseille郊外で育つ。2011年からグループで音楽活動。その後ソロに。2015年から2016年に掛けてはRaphaëlの、2017年にはBenjamin Bioayの前座でツアーに同道。

2017年4月28日「Monstre d’amour/愛の怪物」、「Comme toi/あなたのように」など4曲収録のEPをリリース、マスコミの高い評価を受けた。2018年4月ファーストアルバム「Sainte-Victoire/サント=ヴィクトワール」をリリース。(サント=ヴィクトワールは彼女が育ったAix-en-Provenceエクサンプロヴァンスの東方に位置する山)

これには「La grenade/手榴弾」、「On ne meurt pas d’amour/人は愛で死ぬことはない」、「Les fleurs/花」、「Comme toi」、「Sainte-Victoire」など11曲収録。アルバムは、10万枚以上の売り上げでdisque de platineに。2019年VdMでは新人ステージ賞を受賞した。

  「La grenade2019https://www.youtube.com/watch?v=JImEaeKaRG4

 

アルバム「Sainte-Victoire」はその後2019年2月18日「Nue/ヌード」、「Qu’est-ce que tu es beau/あなたは何と美しい」(Philippe Katerineとのデュオ)など4曲を追加したréédition版がリリースされ、10月18日には更に「Ma sœur/姉」、「Cette chanson/このシャンソン」など5曲追加したsuper-édition版がリリースされた。

  「Ma sœur2020年 https://www.youtube.com/watch?v=ldd9dmERpd8

 

Luciani20181017日~21日東京、代官山及び渋谷を中心にで開催された「総合文化イベント Saison Rouge」のために来日、1019日渋谷WWWに出演。また日本滞在の間に「On ne meurt pas d’amour」のclipを製作したよう。

  「On ne meurt pas d’amourclip  https://www.youtube.com/watch?v=wQZd-qLAdWg

2019年4月12日ParisOlympiaに初出演、その後9月10、11日にも出演している。

2020年2月VdM女性歌手賞を受章した。

  「Nue」2020年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=ttD44VNYNHM

 

Lucianiは他の歌手とも種々のコラボレーションを行っている。その中には:2020年Julien Doréのアルバム「Aimée」に収録された「L’île au lendemain/未来のある島」をデュオで歌っている。2021年Raphaëlのアルバム「Haute-Fidérité」では「Si tu pars ne dis rien/出て行くなら何も言わないで」をデュオで歌っている。また2021年のJulien Clercのアルバム「Terrien」では「Mon refuge/僕の逃げ場」と「L’homme a nagé/男は泳いだ」の2曲の詩を提供している。

  「L’îile au lendemainclip  https://www.youtube.com/watch?v=HH95NQF33N4

 

2枚目のアルバムとなる「Cœur」には11曲収録、それらはCœur」、「Le resteその他のもの」、「Le chanteur/歌手」、「Tout le monde sauf toi/あなたを除くすべての人」、「Respire encoreまだ息をする」、「Amour toujoursいつも愛」、「J’sais pas plaire私は人に好かれる方法を知らない」。「Sad & slowJulien Doréとのデュオ、「La place/広場」、「Au revoir/さようなら」など。

  「Le reste」2021年6月17日https://www.youtube.com/watch?v=nxxjFKpMleI

アルバムは2021年の上半期を代表するアルバムとの評価もあり、リリースの週から2週連続チャートの1位。ベルギー及びスイスでもアルバムチャートの1位になったよう。

Luchianiは2021年10月17、18、19日Paris Olympiaに出演の予定。

KCN1612  2021.8.20   

KCN 1612     2021.8.20


2021月開催の音楽フェスティヴァル 2題 
  La Rochelle  と Vieilles Charrues
           

2020年には毎年7月に開催されている音楽フェスティヴァルの多くは中止されたが、2021年は厳重なコロナ感染対策がとられた中での開催となった。感染対策は会場の状況に応じ、例えば、入場者数は定員の50%、5000人が上限とされ、会場によってはマスクの着用は要請されないが健康パスポート(48時間以内のPCR検査または抗体検査の陰性を証明するもの、もしくは2回目のワクチン接種から2週間以上経過していることを証明するもの)の提示が必要であったり、会場によっては、健康パスポートは不要だがマスク着用が義務づけられたりなど。

2021月に開催された音楽FestivalのうちLes Francofolies de La RochelleFestival des Vieilles Charruesの模様は次のようであった。

 

1.       Les Francofolies de La Rochelle

2021年のLes Francofolies de La Rochelleは7月10日から14日まで開催された。

フランス西南部Charente-Maritime県の港町La Rochelleで毎年月に行われるこの音楽フェスティヴァルは、Francosの略称で呼ばれることもあり、同地出身でラジオ、TV番組の司会者、プロデューサーなどであったJean-Louis Foulquier(1943-2013)の主宰で1985年から行われている。「私はLa Rochelle、シャンソン、それにお祭りが好き。だからLa Rochelleでシャンソンのお祭りをやりたい」。当初この計画は「idee folle/常軌を逸した考え」だと言われた所からこのフェスティヴァルに「Francofolies/フランスの愚行」の名称が付けられたと言われている。フランスで夏の間に各地で行われる音楽フェスティヴァルの嚆矢、最大の規模、その時々のシャンソンフラーセーズの傾向を示し、シャンソンフラーセーズに多大な影響を与えている。2020年は中止されたため今回が第36回となる。今回のFrancoでは次のようなシーンが見られた。

7月11日(日)

Miosecc(1964-ACI

Je m’en vais/僕は立ち去る」   https://www.youtube.com/watch?v=fEABjCjnFa8

Pomme(1996-ACI

   「Soleil soleil太陽、太陽https://www.youtube.com/watch?v=qm-BswTli_Q

Gael Faye (1982-ラップ系ACI

登場 https://www.youtube.com/watch?v=2fg65mxNAIs

 

7月12日(月)

Francis Cabrel(1953-ACI

  「Encoreencoreまだ、まだ」https://www.youtube.com/watch?v=WCVjbPWCwXE

Adamo(1943-ACI

   「Comme toujoursいつものように」 https://www.youtube.com/watch?v=_vizOrh0NkI

Raphael(1975-ACI

Les salines/塩田」(Raphaelが作詞、作曲し、Alain Bashung<1947-2009 ACI>に提供した曲で2018年にリリースされたBashungの没後アルバム「En amont/上流に」に収録されている。https://www.youtube.com/watch?v=-pcCzoPvoLQ

7月13日

Benjamin Biolay(1973-ACI

Padam/パダム」https://www.youtube.com/watch?v=V-mDsxLY6Eg

 

2.       Festival des Vieilles Charrues

1992年Bretagne地方、FinistereLandeleauBrestの学生を中心に、学年末の催し物として始まった音楽フェスティヴァルが、1995年隣接するCarhaix-Plouguerに開催場所を移してから毎年7月第3週週末の4日間に行われる本格的な音楽フェスティヴァルになった。最近では毎年25万人以上の観客を集めるヨーロッパを代表する夏の音楽フェスティヴァル。第29回となる2021年のFestivalは、「l’ete de retrouvailles/再会の夏」と銘打って、7月8日から18日と例年より長期にわたって開催された。

今回のCharruesでは次のようなシーンが見られた。

7月13日

Herve(1991-ACI) 

  「Comme a la maison/家にいるように」https://www.youtube.com/watch?v=LERN_OoXPCY
  

Gael Faye(1982-ラップ系ACI

  「Respire/息をしろ」 https://www.youtube.com/watch?v=E7PqYUwr4CA

7月14日

Feu ! Chatterton(2011年Antoine Wilsonらで結成された5人組のロック、ポップグループ)

La mort dans la pinede/松林での死https://www.youtube.com/watch?v=cIZ7tQA86eY

7月15日 

Requin Chagrin(2015年Marion Brunettoを中心に結成された4人組のグループ。Marionはレパートリー全曲の作詞/作曲を行い、ヴォーカル、ギターを担当)

Deja vu/既に見た」 https://www.youtube.com/watch?v=hZU-5-QQJ_o

16

Catherine Ringer(1957-歌手。1979Fred Chichin<1954-2007>とデュオLes Rita Mitsukoで活躍。夫であったFred没後はソロで活動)

登場+「Les histoires des amours/愛の物語」 https://www.youtube.com/watch?v=yKn6uLoQG1I

18

Yelle(2005年Yelleを中心に結成されたエレクトローポップトリオ)

Noir/黒」と「Completement fou/完全に常軌を逸した」

https://www.youtube.com/watch?v=25U1X3LZhXQ

 No.1611 2921.8.10   

KCN 1611  2021.8.10

 

2021年上半期主な新譜(その5)

エレーヌ・セガラHélène Ségara、「Karma/業(ごう)」      

 

Hélène Ségaraが2021年6月11日にリリースした新しいアルバムは「Karma」。

Hélène Ségara、本名Hélène Aurore Alice Rizzo、は1971年2月26日、南仏Var県、地中海沿岸の小村Six-Fours-les Plages生まれの歌手、作詞、作曲も行う。父はイタリア人、母はアルメニア出身。両親はSégaraが8歳の時離婚、その後は母と住む。幼少の頃から歌手になることを夢見て、11歳で地元のシャンソンコンクールでNana Mouskouri

Lamour en héritage/受け継いだ愛」を歌って優勝。16歳で学業を放棄、生活のためCôte d'Azurのピアノバー、レストランで歌い始める。フランス語の他、英語、イタリア語、スペイン語、アルメニア語など7カ国語で1200曲以上歌えたという。1993年最初のシングルCDLoin/遠くに」を出す、これは成功とは言えなかった..が、これにより「La chance aux chansons/シャンソンにチャンスを」でTVに初出演。1996年Parisに。Dalidaの弟でプロデユーサーでもあったOrlandoと知り合う。OrlandoSégaraの美声を買ってプロデューサーに。

1996年11月22日ファーストアルバム「Cœur de verre/ガラスのハート」をリリース。アルバムには「Je vous aime adieu/あなたを愛している、さようなら」(1997年SACEMPrix Rolf Marbot/今年のシャンソン賞を受賞 )、「Les Vallées dIrlande/アイルランドの谷間」、「Vivo per leiJe vis pour elle/彼女のために生きる」(Andrea Bocelli<1958-イタリア人テノール歌手>とのデュオ)などが収録されていて、1998年にはdisque dor/ゴールデンディスク(当時は10万枚以上売り上げ)に


Je vous aime adieu1996年  https://www.youtube.com/watch?v=JxfLFnBunVA

Vivo per lei
https://www.youtube.com/watch?v=qKK02BFQGOQ


その後、Ségara1998年9月17日からParisPalais des Congèsで上演されたミュージカル「Notre Dame de Paris/ノートルダム ド パリ」にEsmaralda役で出演.。ミュージカルは大ヒット。Ségaraの歌及び演技は大好評で一躍スターに。

 「Vivre」ミュージカル「Notre Dame de Paris」でhttps://www.youtube.com/watch?v=dOfXhGBrhzg

1999年からLes Enfoirésに参加、主要な常連出演者の一人。

2000年1月セカンドアルバムアルバム「Au nom d'une femme/一人の女性の名において」がリリースされた。ヒット曲「Il y a trop de gens qui t’aime/あなたを愛する人は大勢」などを収録したアルバムは130万枚以上の売り上げでdisque de diamandに。

Il y a trop de gens qui t’aime」 https://www.youtube.com/watch?v=nWAzQrr_kaM


2001年VdMの女性歌手賞。

2002年10月には蝋人形がMusée Grevinに展示された。

2003年3月のアルバム「Humaine/人間的な」は、70万枚の売り上げ。

2003年Mathieu Lecat(1973-ミュジシャン、作曲家)と再婚、その後出産などのため活動を控え、次のアルバム「Quand l'éternité/永遠が・・するとき」がリリースされたのは2006年9月、収録されている12曲のうち大半の曲はSégaraの詩による。

2007年にはそれまでのヒット50曲を収録したコンピレーション「Les 50 plus belles chansons」。

2008年11月17日のアルバム「Mon pays,c'est la terre/私の国、それは地球」は世界各地のフォルクロール、民衆の音楽などをカバーしたもので、Cesaria Evoraの「Sodade」は「Quest ce quon va faire avec ce monde/人はこの世界をどうするのだろう」のタイトルで、Johnny Cleggの「Asimbonanga」は「La paix nous vient de Toi/神様、安らぎはあなたからやってくる」のタイトルで、「Greens leaves」は「Dici/ここから」(ベルギー出身の女性歌手Maurane1960-とのデュオ)のタイトルで収録。


2011年1月8日Ordre des Arts et des LettresChevalier章受章

2011年のアルバム「Parmi la foule/群衆の中で」には「Le monde à l'envers/逆さまな世界」(Ségara作詞/Mathieu Lecat作曲、前夫との間の長男のRaphaëlとデュオ)、「La vie avec toi/あなたとの人生」(Ségara作詞/Mathieu Lecat作曲)など12曲収録。

2013年10月Joe Dassin(1938-1980)のヒット13曲をカバーしたアルバム「Et si tu nexistais pas/もしあなたがいなければ」をリリース。これには「Salut les amoureux

/やあ恋人たち」(Dassinとのヴァーチャルデュオ)、「Salut/やあ」(dito)、「Et si tu nexistais pas」(dito)、「Lété indien/インディアン サマー」(dito)、「Les Champs-Elysées/オー シャンゼリゼ」などが収録されている

  「Saluthttps://www.youtube.com/watch?v=5KfhOdzAck0

2013年TV出演の際の容貌の変化が話題になり、難病(Ségaraは病名を公にしていない)のため6ヶ月前からコルチゾン系の治療薬を使用していると公表。病気は2021年7月現在、全快には至っていないよう。

2014年12月自ら作詞した曲の他 ZazieJean-Jacques Goldmanなどの協力を得た詩にMathieu Lecatなどが作曲した13曲を収録したアルバム「Tout recommence aujourdhui/今日すべてが再び始まる」をリリース。これには「Tout commence aujourd’hui」(Goldman作詞/Lecat作曲)、「Je t‘ai promis/あなたに誓った」、「Quand on est ensemble/一緒にいる時には」、「Nouvelle vie/新しい人生」、「Dis-moi/私に言って」、「Sans toi/あなたなしで」など

  「Tout commence aujourd’hui2014年 https://www.youtube.com/watch?v=3KBMxucP4iI

2016年9月リリースのアルバム「Amaretti」にはイタリア語で歌われた「Il volo」、「Il mio rifugio」、「O sole mio」など13曲収録

 

Ségaraの11枚目のスタジオ録音アルバムとの報道がある「Karma」にはSégara自身の詩、Mathieu Lecat作曲による1曲収録。それらは:「Nos vies commencent ailleurs/我々の人生は余所で始まる」、「Plus jamais/もう決して」、「Ces ombres/これらの影」、「Illusion dans le sytème/システムの中の幻影」、「Tout peut s’arrêter/すべてが止まることがある」、「Altération/変化」、「I love you」、「Quand vient la nuit/夜が来ると」、「Karma」など。

 
Plus jamais2021年コーラスと 
https://www.youtube.com/watch?v=3QANZODYlU0

Ségaa2526ParisTrianon(18区)に出演の予定。その後国内、スイス、ベルギーを回る「Karma tour」を行う。

 KCN1610 2021.7.23   
KCN 1610  2021.7.23

 

2021年上半期の主な新譜(その4) 

ガエタン・ルセルGaeetan Roussel、「Est-ce que tu sais?/君は知っている?」

                            

 

Gaetan Roussel202119日にリリースした新しいアルバムは
Est-ce que tu sais

Rousselは1972年10月13日Toulouse近郊生まれのACI、ギタリスト。1994年に結成されたロックグループでフランスのロック史上最も人気のあったルイズ アタックLouise Attaqueリーダーで、ヴォーカルとギターを担当。Louise Attaqueの1997年のファーストアルバム「Louise Attaque」は、「Je t’emmene au vent/君を風の中に連れて行く」、「Ton invitation/君の誘い」、「Les nuits parisiennes/パリの夜」など14曲収録、250万枚売り上げた。

 「Ton invitation」 アルバム「Louise attaque」から 1998年https://www.youtube.com/watch?v=SGmZdmfbFAw

 

グループLuoise Attaqueは、VdMで1999年ではグループ賞を受賞。また2001年にはアルバム「Comme on a dit/人が言ったように」と2006年アルバム「A plus tard crocodile/また後で」でいずれもロックアルバム賞を受賞している。

      (注・A plus tard crocodile/ 英語 See you later Alligator から?)


RousselLouise Attaqueが2007年活動を休止した後はグループ タルマックTarmacのリーダー。

2008年にはAlain Bashungの遺作で、2009年のVdMでアルバム賞を受賞した「Bleu petrole/青い石油」のプロデューサーを務め11曲のうち「Residents de la Republique/共和国の住人」など6曲を作詞作曲。

Louise Attaqueの活動休止後色々の歌手に協力しているうちに、徐々にソロで歌いたくなってきた」と、2009年ソロ歌手としてデビュー。最初のソロアルバムは10年3月にリリースされた「Ginger/ジンジャー」。これには「Mon nom/僕の名」、「Dis-moi encore que tu m’aimes/まだ僕を愛していると言って」、「Si l’on comptait les etoiles/もし星を数えたら」など収録。これによりRousselは2011年のVdMで男性歌手賞を受賞。アルバム「Ginger」はアルバム賞及びロックアルバム賞を受賞している。

  「Dis-moi encore que tu m’aimes2011VdMで https://www.youtube.com/watch?v=lZIZ50iYvA8

2013年にはソロアルバム第2弾「Orpailleur/砂金採取者」をリリースしている。

Louise Attaqueは2015年活動を再開。2016年2月グループとしては4枚目のアルバム「Anomalie/異常さ」をリリース、4月から国内ツアーを行った。

Rousselは2016年にはRachida Brakni(1977-女優、映画監督)監督映画「De sas en sas」で、テーマ音楽を作曲している。2017年4月にはRachida Brankiと結成したユニットLady Sirでアルバム「Accidentally yours」をリリース。これには、「Accidentally tours」、「Le temps passe/時は過ぎる」、「Je ne me souviens pas/僕は思い出さない」など10曲収録。ユニットは同年7月15日にはFrancofolies de La Rochelleに出場

  「Le temps passe」 2017月 https://www.youtube.com/watch?v=2xt5ZmPlIbE

Rousselは2018年にはソロに戻ってアルバム「Trafic/不正取引」をリリースしている。これには、「Tu me manque/君がいなくて寂しい」(Vanessa Paradisとのデュオ)、「Le jour et la nuit/昼と夜」、「J’entends des voix/僕には声が聞こえる」、「Dadans il y a de l’or/その中には金がある」など11曲収録。

Tu me manque」 https://www.youtube.com/watch?v=Yc2aBePWlgY

 

今回のアルバム「Est-ce que tu sais?」はRoussel 4枚目のソロアルバムとなるもの。収められているのは:

Tu ne savais pas/君は知らなかった」、「Je me jette a ton cou/君の首にしがみつく」、「Est-ce que tu sais?/君は知っている?」、「La photo/写真」(Camelia Jordanaとのデュオ、「On ne meurt pas en une seule fois人は一度しか死なない」、「La colere怒り」、「Sans sommeil眠らずに」Alain Souchonとのデュオ)Le tour du monde/世界一周」、「Si par hahard/もし偶然に」など11曲収録

  「La colere」 2021年 https://www.youtube.com/watch?v=p7G9Ude21nE

 No.1609 2021.7.7 

KCN
 1609  2021.7.7

 

2021年上半期の主な新譜(その3) 

ラファエルRaphaël、「Haute fidélité/ハイファイ」 

 

                        

Raphaëlが2021年3月5日にリリースした新しいアルバムは「Haute fidélité」。

Raphaël本名Raphaël Haoche、は1975年11月7日パリ郊外のBoulogne-Billancourt生まれのACI、作家、俳優、映画監督。父親がロシア出身、母親がアルゼンチン出身で、奥行きの深いスラヴ音楽と情熱的な南米音楽を子守歌に聴いて育った。幼少時から音楽に熱中し、16歳の頃には「僕は1日に4曲も作るようになっていた」。Raphaëlの音楽に最初に興味を持ったのはGérard Manset(1945年パリ近郊Saint-Cloud生まれ、ACI、画家、作家、カメラマン。シャンソンフランセーズの最も特異な、神秘に満ちたACI)の娘のCarolineで、1995年Raphaëlのマネージャーになり、彼のデモテープを携えてレコード会社を回った。そして、EMIとの契約がなり、2000年10月ファーストアルバム「 Hôtel de lunivers/宇宙ホテル」がリリースされた。2005年リリースの3枚目のアルバム「Caravane/キャラヴァン」は150万枚以上の売り上げでdisque de diamantになり、2006年VdMでは「男性歌手賞」、「シャンソンアルバム賞」、楽曲「Caravane」で「オリジナルシャンソン賞」の3賞を受賞。また同年SACEMの新人賞Prix Raoul-Breton賞を受賞している。

Caravane」2006年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=V24pDY__ftg

 

2012年にリリースしたアルバム「Super-Welter/スーパー・ウエルター級」によって、2013年「Globe de cristal」の最優秀男性歌手賞を受賞。 

2015年にリリースしたアルバム「Somnambules/夢遊病者」子供の頃の思い出を歌っていて、Paris18区の小学校の生徒たちが参加。 「Somnambules」2015年4月 

https://www.youtube.com/watch?v=M207bwkUH90

前作は2017年9月22日リリースした「Anticyclone/高気圧」。

 

Raphaëlは作家、俳優、映画監督としても活動している。作家としては2017年Raphaël Harocheの本名で短編小説集「Retourmer à la mer/海に帰る」を刊行、Prix Goncourtの新人賞を受賞している。俳優としては2本の映画で端役出演した後2010年Claude Lelouch監督の「Ces amours-là/これらの愛」ではヒロインの恋人役で出演している。また2011年Théâtre La BruyèreParis 9区)で上演されたPierre Notte演出の劇場劇「Pour l’amour de Gérard Philippe/ジェラール・フィリップの愛に」に出演している。

Haute fidélité」はRaphaëlの9枚目のスタジオ録音アルバムで12曲収録。それらは:「Année 20/20年代」、「La jetée/ボーディングブリッジ」(Arthur Teboul<1987-グループFeu ! Chatteronの歌手、作詞家>とのデュオ)、「Personne n’a rien vu/誰も何も見なかった」(dito)、「Maquillage bleu/ブルーのメイク(Valeria Bruni Tedeschi<イタリア1964―映画・舞台俳優、映画監督。Carla Bruniの姉>とのデュオ)、「Je suis revenu/僕は戻って来た」、「Impossible/不可能な」、「Tout le monde te connaît/君のことは皆知っている」、「Haute fidélité」、「Le train du soir/夕べの列車」(Pomme<1996-ACI>とのデュオ)、「Le bleu du ciel/空の青」、「Si tu pars, ne dis rien/出ていくなら何も言わないで」(Clara Luciani<1992-ACI>とのデュオ)、「Norma Jean/ノーマ・ジーン」(Norma Jeanノーマ・ジーンはMarilyn Monroeの本名。またバラの一品種。この曲はRaphaëlが師と仰ぎ、TVの歌番組では度々デュオで歌ったChristophe<1945-2020 ACI>に捧げられている)など。

  アルバムのマスコミの評価は概して高かったが、チャート20位以内に入ったのはリリースの週の1回のみで、12位。

  「Les paradis perdus/失われた天国」RaphalChristophe 

https://www.youtube.com/watch?v=eAb48sHWcZg

 

Le train du soir」2021年2月Pomme

https://www.youtube.com/watch?v=4q1p9x6XIK8

 

Personne na rien vuclip officiel 、製作はJean-Baptiste Mondino(1949-カメラマン、Vanessa ParadisAxel BauerMadonnaDavid Bowieなどのclipを製作) 

https://www.youtube.com/watch?v=4q1p9x6XIK8

 
No.1608 2021.6.28

KCN 1608  2021.6.28 



Fete de la musique / 音楽の祭典、開催             

 

第40回Fete de la musiqueが2021年6月21日フランスの各地で開催された。Fete de la musiqueは、1982年当時の文化大臣Jacques Langのイニシアティヴによりフランスで始まり、毎年夏至の日を中心に開催される。日本では「音楽の祭日」と呼ばれている。その後130か国以上、400以上の都市で開催されるようになった。昨年はコロナ禍で中止された都市が多かった。今年もフランスでは中止される都市もあったが、Parisでは、マスク着用、入場者数の制限、1000人以上が集まる会場では健康パスポート(ワクチン接種証明書など)の提示、屋内の場合着席観賞、公道での即席演奏の禁止など感染防止対策が講じられて、市内で大小30件以上の催し物が行われた。6月21日から23時以降の外出禁止が解除されたこともあり、夕刻開催のコンサートが多かった。Elysee宮及びStade Roland-Garrosでの「Fete de la musique」の模様は次の通りです。

 

Elysee宮(大統領官邸 8区)でのコンサート

 Elysee宮の前庭では大統領府主催によるエレクトロミュージックのコンサートが開催された。Elysee宮での「Fete de la musique」のコンサートは恒例になっている。今回の出演者は、Jean-Michel Jarre(1948-ACI エレクトロニック音楽の第一人者)とMarc Cerrone(1952-作曲家、ミュージシャン、ディスコ音楽の第一人者)をメインに、若手のNSDOSIrene DreselCrystal MurrayGlitterら。招待された観客は約300人で、特別招待のJack LangChartotte Rampling(女優)などの他、「カルチャーパス」に登録している若者や慣例によりElysee宮周辺の商人や住人たち。20時30分から始まったコンサート、観客は距離をとって置かれた高い椅子に座って聞いていたが、最後に登場したJarreの演奏の終盤には立ち上がって踊り出す者もいたよう。

  Elysee宮でのFete de la musique https://www.youtube.com/watch?v=AGROJvYRTXg

 

Stade Roland-Garrosローランギャロス スタジアム 16)でのコンサート

 全仏オープンテニスの会場となるStade Roland-GarrosのセンターコートCourt Philippe-Chatrierフィリップ・シャトリエ コート 収容人員約15000人)に特設ステージが設けられ、France Televisionの主催で「Les 40 ans des annees 80/1980年代から40年」コンサートが開催された。観客は4000人に限定されていた。

司会は2011年Miss FranceLaury ThillemanQuebec出身の歌手のGarou。出演者は40人(組)、21時開始し3時間30分に及ぶコンサートで1980年代のヒット曲を中心に歌われた。コンサートの模様はTVFrance2で中継した。

主な出演者は:Clara LucianiPatrick BruelVianneyAmirEddy de PrettoJulien ClercLouaneBenjamin BiolayCalogeroPatrick FioriGilbert Montagneなど。

最初に歌われたのは「L’envie/欲望」(1985年Johnny Hallydayのヒット)

歌ったのはGarouLouaneGiracBruel https://www.youtube.com/watch?v=OYQ6AaCXzFc

  Johnny Hallyday 1987年https://www.youtube.com/watch?v=33pac2EN53Y

その後次のような曲が歌われた。

Patrick Bruelの80年代ヒット曲のメドレー:「Place des grands hommes/偉人たち広場」(89年)→「J’te dis quand meme/それでも君に言う」(89年)→「Alors regarde/さあ見て」(89年)→「Marre de cette nana-la/あの女の子にはうんざり」(86年)→「Casser la voix/声をつぶす」(89年)

歌ったのはBruel自身https://www.youtube.com/watch?v=28ckPVzp8As

 

Gilbert Motagneの80年代ヒット曲のメドレー:「On va s’aimer/愛し合おう」(84年)→「Sous les sunlights tropiques/熱帯のサンセットの下で」(84年)→「The fool」(71年)

歌ったのはMotagne自身https://www.youtube.com/watch?v=QRpj38_Tb_c

 

Julien Clercの80年代ヒット曲のメドレー+最新アルバム収録曲:「Femmes, je vous aime/ご婦人方、愛しています」(82年)→「Fais moi une place/僕に一つの場所を」(89年)→「C?ur de rocker/ロック歌手の心」(83年)→「Lili voulait aller danser/リリーは踊りに行きたかった」(82年)→「Mon refuge/僕の逃げ場」(最新アルバム『Terrien』から

歌ったのはClerc自身   https://www.youtube.com/watch?v=OuHbSMI_JDI

 

・「La groupie du pianiste/ピアニストの追っかけ」(1980年 Michel Bergerのヒット)

歌ったのはVianney https://www.youtube.com/watch?v=_9px1MtXECg

   Michel Berger(1980 https://www.youtube.com/watch?v=RnV1HauwkxY

 

・「Je ne suis pas un hero僕はヒーローじゃない」(1980Daniel Balavoineのヒット 歌ったのはClaudio CapeoKendji GiracVianney https://www.youtube.com/watch?v=IF9dQyDPew8

Daniel Balavoine(1980年) https://www.youtube.com/watch?v=OBrJC2cQ7-g

 

・「Sarbacane/吹き矢」(1989年Francis Cabrelのヒット)

歌ったのはGarou & Christophe Mae  https://www.youtube.com/watch?v=AWvzgrwmdoM

   Francis Cabrel https://www.youtube.com/watch?v=zj6h-vKjKOM

 

・「Manureva/マニュレバ」(1979年 Alain Chamfortのヒット)

歌ったのはCalogero https://www.youtube.com/watch?v=o3obqrg0noo

Alain Chamfort(1979https://www.youtube.com/watch?v=cyin4ehPHjQ

 

・「Toi mon toitあなたは私の屋根」(1986年 Elli Medeirosのヒット

歌ったのは Carla Luciani https://www.youtube.com/watch?v=LUwJqNqywms

Elli Medeiros(1986https://www.youtube.com/watch?v=LW_ydJ5hyBM

 

Duel au soleil太陽の下の決闘」(1986年Etienne Dahoのヒット)

歌ったのはBanjamin Biolay https://www.youtube.com/watch?v=14pyyYRWbYA

Etienne Daho(1987https://www.youtube.com/watch?v=o-bOPYtdVPQ

 

・「La ballade de Jim/ジムのバラード」(1986年Alain Souchonのヒット):

歌ったのはEddy de Pretto https://www.youtube.com/watch?v=jUIK7s6u0Ls

   Alain Souchon https://www.youtube.com/watch?v=Eg9YmQqTg3s

KCN1607  2021.6.17   

KCN 1607 2021.6.17

オランピア劇場Olympia 再開 

 

                              

ParisOlympia(28、boulevar des Capucines、9区)が2021年6月10日再開した。Olympiaはコロナ禍による外出制限などを受けて2020年10月16日のVincent Delerm公演以降閉鎖されていた。2021年6月9日以降は制限が緩和され、適切な感染対策を講じた上で入場者を定員の65%以下にすることでコンサートホールの再開が認められるようになったことから、Olympiaは6月10日の再開となった。2021年5月19日以降は観客数を定員の35%以下制限すれば開場が可能であったが「それではコンサートホールの本来の雰囲気が出ない。主演者にとっても入場者にとってもエネルギーと喜びに溢れた雰囲気が必要」(Olympiaの専務Laurent de Cerner談)とのことから、この日となった。 

 

Olympia再開に際して入場者は1200人に制限され、次のようなコロナ対策がとられた。即ち:入場者は既に2回ワクチン接種している旨の証明書、あるいは72時間以内にPCR検査または抗体検査で陰性である旨の証明書、またはコロナに罹患した人は完治した旨の証明書の提示を求められ、また場内では公演中も含めマスクの着用が要請され、場内箇所には手指消毒用のジェルが置かれ、バーは閉鎖。ミネラルウオターが無料で配布された。現在23時以降の外出は禁止されていることからコンサートの開始は早め。

6月10日(木)、11日(金)には「Les Inrocks Festival」が行われた。このFestivalはロック系の週刊音楽雑誌「Les Inrockuptibles」(2021年6月から月刊に)の主催によるもので、今回が33回目。今回のfestivalには次のロックバンド、ロック歌手が出演した。10日にはCatastropheAltin GinLa Femme、11日にはBonne BananeChilly GonzalesYelle

 

 Olympiaの再開 (6月11日F2 7時のニュース)https://www.youtube.com/watch?v=YP5Vy5SEF5Y

 

6月12日(土)には「Soirée PsychodonPsychodonの夕べ」コンサートが行われた。Psychodonは「maladies psychiques/精神の病」に罹っている患者を援助し、治療のための研究開発などを支援するための協会、Yannick Noah(1960-)がその設立に尽力した。Noahは元テニス選手で全仏オープンのチャンピオン(1983年)。1991年歌手に転向し「Saga Africa」(1991年)、「Aux arbres citoyens」(2007年)、「Angela」(2010年)などのヒットを持つ。コンサートは協会の資金集めのためのもので今回の入場料は15~75ユーロ。12日のコンサート、開場は19時。司会はCaroline IthurbideDidier Meillerand,出演者は、NoahPatrick BruelJulien ClercBénabarKendji GiracLes FranginesWejdeneEddy de PrettoPascal ObispoPommeなど。TVC8が中継した。

 Yannick NoahSimon Papa Tara」 https://www.youtube.com/watch?v=h4Benn2Oj88

 Patrick BruelA la santé des gens que j’aimehttps://www.youtube.com/watch?v=FTzIrYLUVQc

 Julien ClercComment tu vashttps://www.youtube.com/watch?v=dAWIKf9UBhc

 BenabarOui et alorshttps://www.youtube.com/watch?v=WCX_Nr43XF0

 Kendji GiracBebetohttps://www.youtube.com/watch?v=K6SvPLsSUr4

 Les FranginesDevenir quelqu’unhttps://www.youtube.com/watch?v=49GzqnP2p34

 WejdeneJe t’aime de oufhttps://www.youtube.com/watch?v=vIZO5K1RjFE

 

Olympiaの6月その後の主な予定は:616Ben l’Oncle Soul出演21日ラジオ局France Inter主催の「Fête de la musique音楽の祭典」Eddy de PrettoLa FemmeClara Lucianiなど出演26Louis Chedid出演30日コンサート「Ensemble à l’Olympiaオランピアで共に」Alain SouchonAngéue KidjoElodie FregeYael Yaimなど出演

なお、現在のところ、2021年7月1日以降は入場者の数的制限はなくなることになっている。

KCN1606 2021.6.14

KCN 1606   2021.6.14

La chanson de l’année 2021 / 2021年今年のシャンソン 受賞曲決定

J’y vais/僕はそこへ行く」 Patrick Fiori & Florent Pagny  

 

 

TVTF1が選定するLa chanson de l’année2021/2021年今年のシャンソン」に
Patrick Fiori  & Florent Pagnyのデュオによる「J’y vais僕はそこへ行く 」が選ばれた。

La chanson de l’année」はTVTF1が2004年から選定している音楽賞。過去1年間に発表された楽曲から予め候補曲を選定。候補曲が歌われる模様を中継放送し、視聴者の投票により受賞曲を決定する。2021年の受賞曲の発表は6月5日(土)、Loir-et-CherChambordの「Château de Chambord/シャンボール城」で行われた。司会はNikos AliagasParisPalais Royal広場で行われた昨年同様、無観客。しかし、噴水からは水を噴き上げられ、花火が打ち上げられ、城内には照明が施されていた。放送中聞こえた拍手喝采は別途録音されたもの。

今回の候補は18曲。視聴者による投票の結果、 Patrick Fiori & Florent Pagny のデュオによるJy vais」が「Chanson de l’année」に選ばれた(投票数、得票数などについての公式な発表はないが、「J’y vais」の得票率は18.8%との報道があった)。

Patrick Fiori1969Marseille生まれのACI。幼少の頃から美声で知られ、1986Parisに。数々のTVのど自慢番組に出演。1992年Perpignanのシャンソンコンクールで優勝し、1993年フランス代表としてEurovisionに出場、4位。1998年ミュージカル「Notre Dame de Paris」にPhoëbus役で出演、劇中GarouQuasimodo役)、Daniel LavoieFrollo役)と歌った「Belle/美しい人」(1999年VdMシャンソン賞受賞)が大ヒットするなどして、一躍人気に。2000年10月Olympiaに初出演。その後、定期的にアルバムをリリース、最新アルバムは「Un air de famille/家族の歌」で11枚目。

Florent Pagny は1961Bourgogne地方Chalon-sur-Saône生まれ、TV・映画俳優から1987年歌手に。同年のリリースの最初のレコード「N’importe quoi何でも」が100万枚以上の売上げで、1988VdM新人男性歌手賞。1998年VdM男性歌手賞を受賞。その後定期的にリリースしているアルバムはいずれも好評。最新アルバムは2019年6月7日リリースの「Aime la vie/人生を愛せ」。2004年第1回「La chanson de l’année」はPagnyの「Ma liberté de penser/僕の思想の自由」だった

 

J’y vais」はBruno Guglielmi作詞、Fiori作曲。Fioriは10年ほど前からFlorent Pagny とデュオで歌うことを希望していたが適当な曲に恵まれなかったが、「J’y vais」を得て、Pagnyに提案、直ちに「J’embarque/乗るよ」との回答を得て実現した。「J’y vais」は2020年9月21日にシングルでリリースされ、2020年10月2日リリースされたFioriのアルバム「Un air de famille」に他の12曲と共に収録さている。

J’y vaisFiori  Pagny https://www.youtube.com/watch?v=yU7BWDRMLL0

 歌い出し・・

   Fiori:一生を通じて子供時代を見つめなければならないのなら・・、僕はそこへ行く

   Pagny:光を見つけることがそれだけの価値があるな・・僕はそこへ行く

  

今回の候補曲には「J’y vais」の他に次の曲などがあった。

 「Coco/男の子」 Wejdene https://www.youtube.com/watch?v=VYI0jS2K4kM

 「Carrousel/メリーゴーランド」 Aimer & Indila  https://www.youtube.com/watch?v=DFKoY8JlIEI

 「Evidemment/明らかにKendji Girac https://www.youtube.com/watch?v=Q92CfDHOA1I

 「Pour de vrai/本気で」Vianny https://www.youtube.com/watch?v=-tg3jHrBtbI

 

また、番組では候補曲以外に次の曲が歌われた。

 「Belle/美しい人ミュージカル「Notre Dame de Paris」から)、歌(順に): SlimaneDadjuGims

   https://www.youtube.com/watch?v=TkmiYm3pors

 「Quand je joue/僕が演奏する時」(1980年Julien Clercのヒット)、

    歌(順に):AmirClaudio CapéoBénabarPatrick BruelJulien Clerc

https://www.youtube.com/watch?v=tC88AhN9rlM

 Ma sœur/妹」(2007年Vitaaのヒット)、 歌(順に):Camélia JordanaVitaaAmel Bent

https://www.youtube.com/watch?v=7ojb2iiU6z0

No.1605 2021.6.3

KCN 1605  2021.6.3

       

テスト・コンサートconcert-test29AccorHotels Arenaで開催

 

          

すでにスペイン、バルセローナ(202127などで開催されているconcert-testがフランスでは初めて29Paris 12Bercy地区のAccorHotels ArenaPOPB Palais omnisports de Paris Bercy、コンサート会場としての最大収容人数は約万人で開催された。 Vedette(トップスター)として出演したのはグループIndochine。観客は18歳から45歳まで、5月中旬に特別に開設されたサイトに申し込み、抽選で選ばれた。申込者にはIle-de-France在住者で、過去2週間Covid-19陽性者との接触がないこと、3日前の検査が陰性であることが求められた。申込者は20000人を越え、7500人が選ばれた。この内5000人は会場に入ることが出来、2500人は自宅で、リモートで観賞。2500人には後日Indochineのコンサートのチケットが贈られる。その後この2つのグループにつき1週間後にcovid-19への感染状況を調査。調査結果は6月中に公表されることになっている。

 

Indochine

Vedetteとして出演したIndochine1981年ACINicola Sirkis(1959-)を中心結成されたポップ・ロックグループ、現在は5人で編成されている。1982年に最初のヒット「L’aventurier/冒険家」を出した。「L’aventurier」 1983年https://www.youtube.com/watch?v=6nVD6qwPDyo

1985年の3枚目のアルバム「3」は80万枚以上のヒット。その後1999年に結成時の主要なメンバーの一人Nicalaの双子の兄弟Stephanを病気で失うなどして低迷が続いた。しかし2002年に出したスタジオ録音アルバム「Paradize」は150万枚以上の売上げ、特にその中に収められシングルカットされた「Jai demandé à la lune/月に願った」はフランス、ベルギー、スイスでチャートトップの大ヒットになりグループは再び脚光を浴びた。そして2003年のVdMでポップ・ロックアルバム賞を受賞。

 「J’ai demandé à la lune2010 https://www.youtube.com/watch?v=LKn7PH-bFQ4

 

2005年のアルバム「Alice & June」も45万枚。2009年の「La publique des Météors/メテオルス共和国」は35万枚。2010年6月26日のStade de Franceでのコンサートには8万人の観客を集め、2011年のVdMでは特別賞を受賞した。

Indochineは、また、東日本大震災の際には「Un ange à ma table/僕のテーブルに天使」の日本語ヴァージョンCDを出して(2011年3月18日)日本を支援、12000€を被災者に送った。

  「僕のテーブルに天使」 https://www.youtube.com/watch?v=NsYtNZga9Bo

最新のアルバムは2017年9月8日にリリースされた13枚目の「13」、2020年3月50万枚以上の売り上げでdisque de diamantになった。2021年に結成40周年を迎えることから長期の国内ツアーを予定していたが、コロナ禍ですべて延期を余儀なくされた。

 

oncert-test

現在、21時以降の外出禁止措置が執られていることから、5月29日AccorHotels Arenaは午後4時に開場。観客は会場入り口で、入場券、身分証明書の他、PCR検査または抗体検査の陰性証明書の提示を求められ、この日採取した唾液を入れたキットを手渡した。手・指の消毒も徹底され、マスクを2枚配布され会場内では終始そのマスクの着用が求められた。アルコール類の持ち込みは禁止、会場内のビュッフェも閉鎖、サトウキビを原料にした水筒に入ったミネラルウオーターが配布された。ただし、換気に配慮した会場内では、ソーシャルディスタンスは適応されなかった。ステージの後方には巨大なスクリーンが置かれていた。

コンサートは17時30分から開始された。第1部はエレクトロのプリンスEtienne de Crecy(1969-)が務めた。 Indochineは18時30分ステージに登場。最初に歌ったのは最新アルバム「13」から「Station 13」(歌詞の一節「僕は感じる、すべてが変わるだろう・・」で観客のボルテージが上がった)、次いで「Marilyn」(この曲のルフラン部分、「我々は望んでいる、生きることを、より強く生きることを・・」で観客のボルテージは一層上がった)、「3e sex/第三の性」、「Un été français/フランスのある夏」、「La vie est belle/人生は美しい」、「J’ai demandé à la lune」、「Alice & June」、14曲目は「Trois nuits par semaine/1週間に3夜」、その後アンコールで「L’aventurier」と「Karma Girls」の2曲、1時間40分のステージで都合16曲を歌った。この間、久しぶりにライヴを味わった観客は密になることを気にせず、立ち上がって、歓声を上げ、歌い、オーケストラボックスで踊ることができ、束の間普通の生活に戻ることが出来たと感じたよう。

   J’ai demandé à la lune  https://www.youtube.com/watch?v=xfNfFJkWCGI

  「3e sex」 https://www.youtube.com/watch?v=bG59TI1o5TU

 

また、Sirkisは コンサート途中で観客に、医療従事者たち、医療研究者たちへの連帯を示し、Covid-19による死亡者へ哀悼の気持ちを表すため、黙祷ではなく、1分間拍手喝采するよう求めた。

 

会場には厚生大臣Olivier Véran、文化大臣Roselyne BachelotIle-de-France県議会議長Valérie PecresseParis市長Anne Hidalgoらの顔が見えた。

Bachelot文化大臣は「観客が示した喜び、開放感は感動的だった。2021年5月29日はフランスの文化にとって重要な日になった。この夏以降観客が立ったまま参加することが出来るフェスティヴァルを開催する際の衛生面での条件を明らかにすることが出来た」と語った。


KCN1604
KCN1603
KCN1602
KCN1601

KCN 1604  2021.5.27  

バルバラ・プラヴィBarbara Pravi、2021年Eurovisionで2位  

         

2021年5月22日オランダ、ロッテルダムで行われた第65回「Concours Eurovision  de la chansonEurovision Song Contest」において、フランス代表として出場したBarbara Praviは、「Voila」を歌唱 

第2位に入賞した。

Voila」  https://www.youtube.com/watch?v=Unj9WbeLzRU

 

Barbara Pravi、本名Barbara Pievic、は1993年4月10日Paris生まれのACI.、俳優。父はセルビア系で倫理学教授、母はイラン系で国立学校の視学官。法学を学んでいたが音楽の道に方向転換。

2016年1月4日スイス/ドイツ合作映画「Heidi/ハイジ」の主題歌のフランス語ヴァージョン「On m’appelle Heiji/人は私をハイジと呼ぶ」をシングルでリリース。

  「On m’appelle Heiji」 2016https://www.youtube.com/watch?v=v0d61JH_NJk

 

201611月から2017月まで、Comedia a Paris劇場で上演されたAnthony Souchet演出ミュージカル「Un ete 44/1944年夏」連合軍のNormandie上陸からParis解放までの物語に出演。

2017年末から2018年にかけてFlorent Pagny のツアー(2018日のAccorHotels Arena公演を含めの第部で歌う。

2018年6月15日最初のEPBarbara Pravi」をリリース。これには「Pas grandir/大きくなりたくない」、「On s’ eveillera/目覚めるだろう」、「Saint-Raphael/セント=ラファセル」など7曲収録。

  Pas grandir」 2018https://www.youtube.com/watch?v=MfuhadUicag

 

201912France で放送されたTVドラマ「La Sainte Famille聖家族」に出演。

2020枚目のEPReviens pour l’hiver冬には戻ってきて」Reviens pour l’hiver」、「Barceloneバルセロナ」などをリリース。

  「Reviens pour l’hiver」2020年2月https://www.youtube.com/watch?v=7ExECVttYCI

 

2021年1月にはEurovisionのフランス代表を選ぶ選考会に出場、31日決勝で8人の候補者の中から選ばれた。Praviが歌ったのはIgit(本名Antoine Barrau 1984-ACI)らの協力を得て作詞作曲した「Voila/ここにいる」で、2020年11月6日シングルリリースされている曲。

Praviは2021枚目のEPLes prieres/祈り」をリリースこれには「Priere aux oiseaux/鳥たちに祈る」、「Priere au seleil/太陽に祈る」など曲が収録されている。

PraviYannick Noahに「Baraka」(共作で作詞/作曲。アルバム「Bonheur indigo」に収録)を提供するなど、他の歌手にも作詞/作曲した曲を提供している。

 

今回の2021年第65回Eurovisionは、2020年のコンクールがコロナ禍で中止されたため2年振りの開催。今回のコンクールは、2019年5月Tel Avivで行われた第64回に優勝したDuncan Laurenceの出身国オランダで行われ、会場はロッテルダムのAhoy Arena。観客は会場の定員の20%にあたる3500人に制限された。参加国は39カ国。予選は33カ国(予選を免除されているBig 5<仏、独、伊、英、西>及び開催国オランダを除く)が2組に分かれて5月18日及び20日に行われた。5月22日に行われた決勝には予選各組から10カ国及び予選免除の6カ国計26カ国が参加。20番目に登場、「Voila」を歌ったPraviは499点を獲得して第2位に入賞した。

Voila」  https://www.youtube.com/watch?v=Unj9WbeLzRU

優勝は524点を獲得したイタリア代表。

 

フランスはこのコンクールでは過去5回優勝していて、優勝回数ではアイルランドの7回、スウェーデンの6回に続きイギリス、ルクセンブルグ、オランダと並んで3位。しかし1977年Marie Myriamが「Loiseau et lenfant/小鳥と子供」で優勝して以来、優勝はなく、低迷が続いている。特に2000年以降はその傾向が顕著で、2001年のNatasha St-Pierの4位が最高。2009年にはPatricia Kaasに託したが8位。今回の2位は1991年「C’est le dernier qui a parle qui a raison/最後に口を開く者が正しい」を歌ったAmina(1962年-チュニジア出身の歌手・俳優、1987年日本ツアーを行っているよう)以来30年振りということになる。2位になったことにMacron大統領は「ブラボー、Barbara Praviありがとう。フランスをEurovisionの輝ける存在にしてくれて!」と祝辞を送っている。

 

KCN 1603    2021.5.20

 

 2021年第1四半期の主な新譜(その2)

ジュリアン・クレールJulien Clerc  「Terrien/地球人」                  

Julien Clerc が2021年2月12日にリリースした新しいアルバムは「Terrien」。

 Julien Clerc本名Paul Alain Leclercは1947年10月Paris19区生まれのACI。16歳からピアノを始め、高校時代には曲を作る。大学生時代、作詞家Etienne Roda-Gil(1941-2004)と知り合い、

・1968年5月の「La Cavalerie/騎兵」がコンビによる最初のヒット。

  「La Cavalerir197712https://www.youtube.com/watch?v=--cEDilDpvs

・1969年にはヶ月間ParisTheatre de la Porte Saint-Martin で上演されたフランス版「Hair」でClaude Bukowski役で出演。

・1970年12月Olympiaに vedetteとして出演。

1970年代から90年代には15枚のアルバムをリリース。この間:「La Californie/燃えるカリフォルニア」(70年)、「Ce n’est rien/時は過ぎて行く」(71年)、「Si on chantait/廃墟で歌う:都会のマリー」(72年)、「Ma preference/僕の好みの人」(78年)L’assassin assassine殺された殺人者」(80Femmes, je vous aimeご婦人方、僕はあなた方を愛しています」(82年)Fais-moi une place僕に一つの場所を」(89年、91VdMオリジナルシャンソン賞受賞Utile有益な」(92年、93年SACEMVincent Scotto賞/最優秀シャンソン賞受賞 )などがヒット。

  「Fais-moi une place1991VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=V13BT3LbrgQ

  「Utileclip officiel https://www.youtube.com/watch?v=HmnVfZslf9A

 

2000年代に入ってからも定期的にアルバムをリリース。

2000年11月リリースのアルバム「Si j’etais elle/もし僕が彼女なら」にはCarla Bruni作詞による同名の曲を収録。  「Si j’ etais elle」2003年6月 https://www.youtube.com/watch?v=rCZa4wcqJaQ

・200510月リリースのアルバム「Double enfance/2重の子供時代」にはMaxime Le Forestierの作詞による同名の曲を収録。「Double ebfance」(clip officielhttps://www.youtube.com/watch?v=Tdpfo9-ku34

・2008月リリースのアルバム「Ou s’en vont les avions?/飛行機はどこへ」にはGerard Duguet-Grasserの作詩による同名の曲、Benjamin Biolay作詞によるSous sa grande ombrelle/大きなパラソルの下で」を収録。「Ou s’en vont les avions?」2009https://www.youtube.com/watch?v=iZBVFX_FiOI

・201111月リリースの「Fou peut-etre/常軌を逸した、おそらく」にはCharles Aznavour作詞によるLes souvenirs/思い出Julien Doreの作詞によるLes degats/損害を収録。

・201411月リリースのアルバム「Partout la musique vient/至るところに音楽が」にはAlex Beaupainの作詞によるOn ne se mefie jamais assez決して人は十分な警戒をしない」、Maxime Le Forestierの作詞On va, on vient, on reve人は行き、来て、夢を見る」Carla Bruniの作詞Le chemin des rivieres/川の道」を収録。On ne se mefie jamais assez」 2014年https://www.youtube.com/watch?v=0JZKQ5vToCo

・2017年10月、70歳の誕生月にリリースしたアルバム「A nos amours/我々の愛に」では、プロデューサー・アレンジャーとしてCalogeroの協力を得て、「Elle ment comme elle respire/彼女は呼吸をするように嘘をつく」(Brigitte Fontaine作詞)、「Ma colere/僕の怒り」、「Aime/エメ」(Aime Cesaireに捧げられている。Marc Lavoine作詞)、「Le grand amour/偉大な愛」(Carla Bruni作詞)など13曲を収録。

その後2018年1月中旬から12月末まで「デビュー50周年記念ツアー」を行い、3月にはOlympiaSalle Pleyelに出演している。

2019年11月22日アルバムは「Duos」をリリース。これには自身の過去のヒット曲を現在活躍中の歌手らとデュオで歌った「Ma preference/僕の好みの人」(Calogeroと)、「Ce n’eat rien/時は過ぎて行く」(Zazと)、「Femmes,je vous aime/ご婦人方、僕はあなた方を愛しています」(Vianneyと)、「Double enfance/2重の子供時代」(Maxime Le Forestierと)、「Ballade pour un fou/常軌を逸した者のためのバラード」(Florent Pagny)と、「Ulite/有益な」(Christophe Maeと)、「Souffrir par toi n’est pas souffrir/君のために苦しむのは苦しむことではない」(Francis Cabrelと)、「Jouez violons, sonnez crecelles/バイオリンを奏でろ、がらがらを鳴らせ」(Calra Bruniと)など12曲を収録。

Ma preference 」(Cologeroと)2019年10月https://www.youtube.com/watch?v=u9yaM0sXyHc

 「Double enfance」(Le Forestierと)2019年10月https://www.youtube.com/watch?v=V13BT3LbrgQ

  「Ce n’est rien」(Zazと)2014年 https://www.youtube.com/watch?v=zVp3qJVSG7c

・2015年からLondresに居を移していたが、2020年、フランスに戻った。

 

アルバム「Terrien」は半世紀に及ぶClercのキャリアで26枚目のスタジオ録音アルバム(liveアルバムを含め39枚目)との報道がある。収められているのは12曲、詩は世代の異なるACIから提供され、作曲はClerc自身。

12曲は:「Mon refuge/僕の逃げ場」(Clara Luciani作詞)、「Mademoiselle/マドモワゼル」(Didier Barbelivien作詞)、「La rose et le ourbon」/バラとブルボン家(Vincha作詞)、「Commen tu vas?/ご機嫌いかが?」(Marie Bastide作詞)、「Chaque/それぞれの」(Carla Bruni作詞)、「Ma petite terre/僕の小さな土地」(Marc Lavoine作詞)、「Lhomme a nage/男は泳いだ」(Clara Luciani作詞)、「La jeune fille en feu/ほてっている少女」(Jeanne Cherhal作詞)、「Terrien」(Bruno Guglilmi作詞)、「Automne/秋」(Bernard Lavilliers作詞)など。

  「Mon refuge」2021年2月 https://www.youtube.com/watch?v=qJnaPyrrx6E

     (2コーラス目で「僕を連れて行って、日本を見に、満開の桜を見に・・」と歌っている)

  「Commen tu vas?」2021年3月https://www.youtube.com/watch?v=M207bwkUH90


 KCN 1602   2021.5.15

2021年上半期の主な新譜(その1)

 ベナバールBenabar、 「Indocile heureux/幸せな強情者」          

Benabarが2021年1月29日にリリースした新しいアルバムは「Indocile heureux」。

Benabar、本名Bruno Niolini1969Paris近郊Va?de-MarneThiais生まれのACI最初は映画に興味を持ち、本の短編映画を制作。TVドラマの脚本家としても活動後、25歳でシャンソンに。作詞、作曲は独学。芸名Benabarは道化師の代名詞Bernabeのヴェルラン(逆さ言葉)。当初はグループで、その後ソロに。2001年ファーストアルバム「Benabar」をリリース。ファーストアルバムに収められていた曲を聞いたHenri Salvadorに招かれ、01年のSalvadorのリサイタルの第1部で歌う。03年のアルバム「Les risques du metier/職業上のリスク」で04年VdMアルバム賞。05年のアルバム「Reprise des negociations/交渉再開」はdisque de diamantになり、VdMで男性歌手賞、及びその中に収められた「Le diner/夕食」でオリジナルシャンソン賞を受賞している。

  Le diner」2006年VdMで https://www.youtube.com/watch?v=wa9JJQZPTWo

その後も定期的にアルバムをリリースしていて、前作は2018年リリースの「Le debut de la suite/続きの始まり」。2007年には21曲収録のcompilationBest of」をリリース。2008年のAdamoのデュオアルバム「Le bal des gens bien/善良な人々のダンスパーティ」では「Vous permettez Monsieur/失礼、ムッシュー」で参加。

  「Vous permettez Monsieur」2020年AdamoBruxellesからBenabarParisから

https://www.youtube.com/watch?v=wa9JJQZPTWo

また2014年のRenaudへのオマージアルバム「Le bande a Renaud」には「La peche a la ligne参加している。

Benabarは映画音楽の作曲も行い、脚本家としても活動し、また、俳優として映画、TVドラマ、劇場劇に出演している。

 

9枚目のアルバムIndocile heureuxテーマはいつもと同じ、日常生活で垣間見ることができる小さな出来事、愛、家族、友情、時の流れ、死、それに係わる人々。それらを寸劇のように、そして楽天的に、ポジティヴに、ユーモラスに、時には涙を誘うように歌う12曲が収録されている。それらは:Oui et alors/そうです、それが何か」、「Tous les divorces/すべての離婚者」、「Les belles histoires/美しき物語」、「Au nom du temps perdu/失われた時に名において」、「Exigeons limpossible/不可能なことを要求しよう」、「Une ame de poete/詩人の一つの魂」、「Les filles de plus de 40 ans/40歳を超した少女」、「On ne choisit pas daimer/愛することは選ばない」、「Le bain de 23h30/23時30分の入浴」、「Les indociles heureux」など。

 「Les belles histoires」2021年 https://www.youtube.com/watch?v=FStlW2RB4v4



KCN 1601   2021...

TV France 2 にて放映
Sidaction, ensemble contre le Sida - Merci Line
Sidaction
 共にエイズと闘おう - ありがとう リーヌ 

Les artistes reunis autour de Line Renaud pour le Sidaction 

               

27)20:05よりTV FranceSidaction, ensemble contre le Sida - Merci Lineが放送されたこの番組は、Sidactionの設立に尽力し、設立時から副会長を務めているLine Renaud(1928-歌手、俳優、レビューのリーダーに敬意と感謝の意を表するもの。

  番組紹介の動画 https://www.youtube.com/watch?v=HhRQNlHaKNs

 Sidaction(フランス語のエイズ「sida」と行動「action」を組み合わせた語、「Association de lutte contre le sida/エイズと闘うための協会」の略称)は1994年4月に設立。エイズに関する正しい知識の普及、エイズ治療の研究や患者援助のための寄付金を募集することなどを目的としている。毎年4月にはキャンペーンを行っているが、昨年、今年とCovid-19の影響により中止された。そのため今回は番組放送中に寄付が募られた。

番組は放送の数日前にキャバレParadis Latin28,rue du Cardinal-Lemoine Paris 5区)で収録された。番組の特別ゲストはJean Paul Gautier(1952- ファッションデザイナー、2020年からSidactionの使節)、司会はMuriel Robin(1955-女優、ユーモリスト)とOliier Minne(ベルギー1967- TV司会者)。上掲写真でRenaudの左にGautier、右にRobinMinne。他のゲストは、videoでの登場者も含め、Claude ChiracChirac元大統領の次女)、Francois Holande(前大統領)、Jean Reno(俳優)、Michel Laroque(女優)、Claude Lelouch(映画監督)、Laurent Lafitte(俳優)、Nana Mouskouri(歌手)、Elton John(歌手)など。

          

 

 (Elton JohnPierre Richardvideoで出演)

 

また、Pascal ObispoNolwen LeroyJulien ClercPatrick BruelKendji GiracVincent NicloAmirCarla BruniAnggunChimene BadiThomas Dutroncなどが出演し、Renaudの縁のある曲などを歌った。

 

Pascal Obispo(1965-ACI)が番組の中で歌ったのはSidactionのテーマ曲とも言える「Sa raison d’etre/彼女の存在理由」(1998年Lionel Florence作詩/Pascal Obispo作曲)。

 「Sa raison d’etre歌詞の大意:

・・彼女はあらゆる苦しみを味わった、多くの戦いをした、他の人々は降参しても。  彼女は言う、言葉は無意味、人はやるべきことをやらなければいけない。何故かと問いかけずに。・・それは海に注がれた一滴の水、砂漠に注がれた一滴の水かも知れない。しかしそれが彼女の存在理由。・・人はいつも何もしないことの理由を見つけるもの。しかし彼女は黙々と、しなければならないことをした。そして彼女は沈黙を破った、叫び声に後押されて、無関心に対抗して。なぜなら今日ここに存在していると言うことは、生き残ったと言うことなのだから。蝶々の1枚の羽根でもすべてを良い方向に変えることが出来るもの。・・それは海に注がれた一滴の水、砂漠に注がれた一滴の水かも知れない、しかしそれが彼女の存在理由・・

この曲に関しては、1998年には当時のスター42人が登場するclip officielが発表された。その20年後の2018年には当時のスター45人が登場する新しいヴァージョンのclipが発表されている。

  1998年のヴァージョン https://www.youtube.com/watch?v=UKeakmQFIjM

  2018年ヴァージョン  https://www.youtube.com/watch?v=EZeUDEahOOg

   曲の最後にLine Renaudは「Cest ma raison d’etreそれが私の存在理由」と語っている

Merci Line」ではPascal Obispoがソロで歌っている 。https://www.youtube.com/watch?v=UKeakmQFIjM

   (曲の最後にObispoは「Cest ta raison d’etre/それがあなたの存在理由」と歌っている)

 

Vincent Niclo(1975- 歌手・俳優)は「Pour toi/あなたのために」を歌った。これは、Albert Simonin & Marie-Helene Bourquin作詩/Lolou Gaste作曲による1956年の曲。Louis(愛称Loulou Gaste(1908-1995 作曲家)はRenaudのピグマリオン、1950年にRenaudと結婚している。 Renaudは1956年リリースのEPに「Que sera sera」などと共に収録。この曲は1957年公開の映画「Le feu aux poudres」の中でDario Moreno(トルコ 1921-1968 オペレッタ歌手・俳優、フランスでも活躍した)が歌っている。なお1974年ブラジルのACIMorris Albertが、世界的にヒットし、日本でもハイ・ファイ・セットがカバーした「Feelins」を発表した際、自身の作詞作曲としていた。しかし1977年Gasteが曲について自分の曲の盗作であると抗議、アメリカとフランスで裁判に。1988年12月Gasteの主張が認められ、現在では「Feelins」の原作曲者はGasteとされている。

Pour toiVincent Niclo   https://www.youtube.com/watch?v=x--mxsl1nMk

 (NicloRenaudの歌う歌詞とは異なり、「あなたのために、今夜我々は集まった。あなたの勇気に敬意を表し、あなたの献身に感謝するために・・」と歌い、この番組用に特別に作られた歌詞に変えて歌っている)

   「Pour toiLine Renaud 1956年 https://www.youtube.com/watch?v=byLLeNgFfKg

   「Pour toiDario Moreno映画「Le feu aux poudres」で、https://www.youtube.com/watch?v=BZYiaYvpO2o

 

・他に番組で歌われたのは次の曲など:

・・「L’amitie/友情」:1965年Francoise Hardyのヒット。番組で歌ったのは 

Patrick Bruel1959-ACI)  https://www.youtube.com/watch?v=mk5mkenb728

 

・・「Quand on n’a que l’amour/愛しかない時:1956年Jacques Brelのヒット。番組で歌ったのは

Nolwenn Reroy(1982-歌手)  https://www.youtube.com/watch?v=5SbY-q_QmqE

 

・・「L’amour existe encore/愛はまだ存在する」:1991年Celine Dionのヒット。番組で歌ったのは

Kendji Girac(1996-歌手  https://www.youtube.com/watch?v=Lfm51cXFtf8

 

・・「La vie en rose/バラ色の人生」:1947年Edith Piafのヒット。番組で歌ったのは

Thomas Dutronc(1973-ACI https://www.youtube.com/watch?v=FSWaCLOwatU

 

・・「La nuit magique/魔法にかけられた夜」:1986年Catheline Laraのヒット。番組で歌ったのは

Lara(1945-ACI、バイオリニスト、プロデューサー)自身 https://www.youtube.com/watch?v=7fS0PU-zZyI

 

・・「Util/有益な」:1992年Julien Clercのヒット。番組で歌ったのは

Clerc(1947-ACI)自身 https://www.youtube.com/watch?v=sRBnPMszpWU

 

・・「Comment te dire adieux/さよならを教えて」1968年Francoise Hardyのヒット。番組で歌ったのは

Anggun(ジャカルタ 1974- 歌手) https://www.youtube.com/watch?v=hzBq7UOmceQ

 

・・「Sacrifice1990Elton Johnのヒット。番組で歌ったのは

Amir(1984-ACI) & Cara Bruniイタリア1967-モデル、ACI  

 https://www.youtube.com/watch?v=MXKgpuLyepg

 

・・「Vivre pour le meilleur/最も素晴らしいもののために生きる」1999年Johnny Hallydayのヒット。

番組で歌ったのは

Chimene Badi(1992-歌手   https://www.youtube.com/watch?v=YBJoYZxklt4

  
 
KCN1601   2021.5.2  

KCN 1601   2021...

TV France 2 にて放映
Sidaction, ensemble contre le Sida - Merci Line
Sidaction
 共にエイズと闘おう - ありがとう リーヌ 

Les artistes reunis autour de Line Renaud pour le Sidaction 

               

27)20:05よりTV FranceSidaction, ensemble contre le Sida - Merci Lineが放送されたこの番組は、Sidactionの設立に尽力し、設立時から副会長を務めているLine Renaud(1928-歌手、俳優、レビューのリーダーに敬意と感謝の意を表するもの。

  番組紹介の動画 https://www.youtube.com/watch?v=HhRQNlHaKNs

 Sidaction(フランス語のエイズ「sida」と行動「action」を組み合わせた語、「Association de lutte contre le sida/エイズと闘うための協会」の略称)は1994年4月に設立。エイズに関する正しい知識の普及、エイズ治療の研究や患者援助のための寄付金を募集することなどを目的としている。毎年4月にはキャンペーンを行っているが、昨年、今年とCovid-19の影響により中止された。そのため今回は番組放送中に寄付が募られた。

番組は放送の数日前にキャバレParadis Latin28,rue du Cardinal-Lemoine Paris 5区)で収録された。番組の特別ゲストはJean Paul Gautier(1952- ファッションデザイナー、2020年からSidactionの使節)、司会はMuriel Robin(1955-女優、ユーモリスト)とOliier Minne(ベルギー1967- TV司会者)。上掲写真でRenaudの左にGautier、右にRobinMinne。他のゲストは、videoでの登場者も含め、Claude ChiracChirac元大統領の次女)、Francois Holande(前大統領)、Jean Reno(俳優)、Michel Laroque(女優)、Claude Lelouch(映画監督)、Laurent Lafitte(俳優)、Nana Mouskouri(歌手)、Elton John(歌手)など。

          

 

 (Elton JohnPierre Richardvideoで出演)

 

また、Pascal ObispoNolwen LeroyJulien ClercPatrick BruelKendji GiracVincent NicloAmirCarla BruniAnggunChimene BadiThomas Dutroncなどが出演し、Renaudの縁のある曲などを歌った。

 

Pascal Obispo(1965-ACI)が番組の中で歌ったのはSidactionのテーマ曲とも言える「Sa raison d’etre/彼女の存在理由」(1998年Lionel Florence作詩/Pascal Obispo作曲)。

 「Sa raison d’etre歌詞の大意:

・・彼女はあらゆる苦しみを味わった、多くの戦いをした、他の人々は降参しても。  彼女は言う、言葉は無意味、人はやるべきことをやらなければいけない。何故かと問いかけずに。・・それは海に注がれた一滴の水、砂漠に注がれた一滴の水かも知れない。しかしそれが彼女の存在理由。・・人はいつも何もしないことの理由を見つけるもの。しかし彼女は黙々と、しなければならないことをした。そして彼女は沈黙を破った、叫び声に後押されて、無関心に対抗して。なぜなら今日ここに存在していると言うことは、生き残ったと言うことなのだから。蝶々の1枚の羽根でもすべてを良い方向に変えることが出来るもの。・・それは海に注がれた一滴の水、砂漠に注がれた一滴の水かも知れない、しかしそれが彼女の存在理由・・

この曲に関しては、1998年には当時のスター42人が登場するclip officielが発表された。その20年後の2018年には当時のスター45人が登場する新しいヴァージョンのclipが発表されている。

  1998年のヴァージョン https://www.youtube.com/watch?v=UKeakmQFIjM

  2018年ヴァージョン  https://www.youtube.com/watch?v=EZeUDEahOOg

   曲の最後にLine Renaudは「Cest ma raison d’etreそれが私の存在理由」と語っている

Merci Line」ではPascal Obispoがソロで歌っている 。https://www.youtube.com/watch?v=UKeakmQFIjM

   (曲の最後にObispoは「Cest ta raison d’etre/それがあなたの存在理由」と歌っている)

 

Vincent Niclo(1975- 歌手・俳優)は「Pour toi/あなたのために」を歌った。これは、Albert Simonin & Marie-Helene Bourquin作詩/Lolou Gaste作曲による1956年の曲。Louis(愛称Loulou Gaste(1908-1995 作曲家)はRenaudのピグマリオン、1950年にRenaudと結婚している。 Renaudは1956年リリースのEPに「Que sera sera」などと共に収録。この曲は1957年公開の映画「Le feu aux poudres」の中でDario Moreno(トルコ 1921-1968 オペレッタ歌手・俳優、フランスでも活躍した)が歌っている。なお1974年ブラジルのACIMorris Albertが、世界的にヒットし、日本でもハイ・ファイ・セットがカバーした「Feelins」を発表した際、自身の作詞作曲としていた。しかし1977年Gasteが曲について自分の曲の盗作であると抗議、アメリカとフランスで裁判に。1988年12月Gasteの主張が認められ、現在では「Feelins」の原作曲者はGasteとされている。

Pour toiVincent Niclo   https://www.youtube.com/watch?v=x--mxsl1nMk

 (NicloRenaudの歌う歌詞とは異なり、「あなたのために、今夜我々は集まった。あなたの勇気に敬意を表し、あなたの献身に感謝するために・・」と歌い、この番組用に特別に作られた歌詞に変えて歌っている)

   「Pour toiLine Renaud 1956年 https://www.youtube.com/watch?v=byLLeNgFfKg

   「Pour toiDario Moreno映画「Le feu aux poudres」で、https://www.youtube.com/watch?v=BZYiaYvpO2o

 

・他に番組で歌われたのは次の曲など:

・・「L’amitie/友情」:1965年Francoise Hardyのヒット。番組で歌ったのは 

Patrick Bruel1959-ACI)  https://www.youtube.com/watch?v=mk5mkenb728

 

・・「Quand on n’a que l’amour/愛しかない時:1956年Jacques Brelのヒット。番組で歌ったのは

Nolwenn Reroy(1982-歌手)  https://www.youtube.com/watch?v=5SbY-q_QmqE

 

・・「L’amour existe encore/愛はまだ存在する」:1991年Celine Dionのヒット。番組で歌ったのは

Kendji Girac(1996-歌手  https://www.youtube.com/watch?v=Lfm51cXFtf8

 

・・「La vie en rose/バラ色の人生」:1947年Edith Piafのヒット。番組で歌ったのは

Thomas Dutronc(1973-ACI https://www.youtube.com/watch?v=FSWaCLOwatU

 

・・「La nuit magique/魔法にかけられた夜」:1986年Catheline Laraのヒット。番組で歌ったのは

Lara(1945-ACI、バイオリニスト、プロデューサー)自身 https://www.youtube.com/watch?v=7fS0PU-zZyI

 

・・「Util/有益な」:1992年Julien Clercのヒット。番組で歌ったのは

Clerc(1947-ACI)自身 https://www.youtube.com/watch?v=sRBnPMszpWU

 

・・「Comment te dire adieux/さよならを教えて」1968年Francoise Hardyのヒット。番組で歌ったのは

Anggun(ジャカルタ 1974- 歌手) https://www.youtube.com/watch?v=hzBq7UOmceQ

 

・・「Sacrifice1990Elton Johnのヒット。番組で歌ったのは

Amir(1984-ACI) & Cara Bruniイタリア1967-モデル、ACI  

 https://www.youtube.com/watch?v=MXKgpuLyepg

 

・・「Vivre pour le meilleur/最も素晴らしいもののために生きる」1999年Johnny Hallydayのヒット。

番組で歌ったのは

Chimene Badi(1992-歌手   https://www.youtube.com/watch?v=YBJoYZxklt4

 
 KCN 1600 2021.4.18   
 KCN 1600  2021.4.18

 

TVFrance 2 Symphonissime/サンフォニシム」放送 

Symphonissime sur France 2Symphonissime sur France 2 - France Televisions

               

TVFrance2 20212313)21時05分から2時間30分にわたり音楽番組Symphonissimeを放送した。

この番組は「Les plus belles chansons en version symphoniqueシンフォニー(交響曲)ヴァージョンによる最も美しいシャンソンたち」というサブタイトルが示すように、過去の、あるいは最近の、シャンソン、あるいは世界的なヒット曲をYvan Cassar(1966-作曲家、ピアニスト、アレンジャー、音楽監督)がシンフォニックにアレンジし、それを当代のシャンソン界を代表する歌手たちが、ソロ、デュオあるいはグループで、Cassar指揮による60~65人編成のシンフォニックオーケストラをバックに歌うというもの。

司会はStephane Bern、会場はParisTheatre du Chateletplace du Chatelet 1区)。Cassarはアレンジについて「優れたシャンソンは、詩が、曲が、歌唱が素晴らしい。だからアレンジでもその素晴らしさをそのまま残すようにした」。この催しはコロナ禍の中、活動する機会のなくなった歌手、演奏家、音響技術者などを支援する目的もあったよう。2回の放送で都合40人弱の歌手が出演、次の曲などが歌われた。

 

・「Gottingen/ゲッティンゲン」

Barbaa(1930-1997 ACI)1964年のヒット。
番組で歌っているのはPomme(1999-ACI、2021年VdMで女性歌手賞受賞)

  Pomme(「Symphonissime」で)https://www.youtube.com/watch?v=gnxdrk6ajxg

  Barbara(1967 https://www.youtube.com/watch?v=s9b6E4MnCWk

 

・「Avec le temps時の流れに

Leo Ferre(1916-1993 ACI)1971年のヒット。
 番組で歌っているのはCali(1968-ACI)

  Cali(「Symphonissime」で)https://www.youtube.com/watch?v=S9jITr8MXyk

  Leo Ferre(19712https://www.youtube.com/watch?v=v_nbdcPB0iw

 

・「Un homme heureux/幸せな男

William Sheller(1948-ACI)1991年のヒット。
 番組で歌っているのはChristophe Mae(1975-ACI

 Christophe Mae(「Symphonissime」で)https://www.youtube.com/watch?v=PU4fmpHnRos

 William Sheller(1993年)https://www.youtube.com/watch?v=BCC3dqKEgMs

 

・「Je taimais, je taime, je taimerai君を愛していた、愛している、愛するだろう

Francis Cabrel(1953-ACI)1994年のヒット。
 番組で歌っているのはVianney(1991-ACI

 Vianney(「Symphonissime」で)https://www.youtube.com/watch?v=5zTMGWc1J1Y

 Francis Cabrel1994年 https://www.youtube.com/watch?v=85lKsSCZm4k

                                                 

・「Quelque mots damour/いくつかの愛の言葉

Michel Berger(1947-1992ACI)1980年のヒット。
 番組で歌っているのはChimene Badi(1982-歌手)

 Chimene BadiSymphonissime」でhttps://www.youtube.com/watch?v=7Wi4WXkFuUc

 Michel Berger(1980https://www.youtube.com/watch?v=dra7Blmylyc

 

・「Chanson de Jacky/ジャッキーの歌」

Jacques Brel(1929-1978 ACI)1965年のヒット。
 番組で歌っているのはBenabar(1969-ACI

 BenabarSymphonissime」でhttps://www.youtube.com/watch?v=ESIiu27OZ4s

 Jacques Brel(1966年) https://www.youtube.com/watch?v=EFG1QLCzICc

 

・「Nougayork/ヌガヨーク」

Claude Nougaro(1929-2004 ACI)1987年のヒット。
番組で歌っているのはGaetan Roussel(1972-ACI

 Gaetan RousselSymphonissime」でhttps://www.youtube.com/watch?v=LPCEnNiNPfs

 Claude Nougaro(1989年https://www.youtube.com/watch?v=Z1-t9apAm4E

 

・「Aline/アリーヌ」

Christophe(1945-2020ACI)1965年のヒット。
 番組で歌っているのはLouane(1996-歌手、俳優) & Julien Dore(1982-ACI

 Louane & Julin DoreSymphonissime」でhttps://www.youtube.com/watch?v=sjblEBd03qw

 Christophe(1965年) https://www.youtube.com/watch?v=eQx4hpncGiA

 

・「Lenfant au tambour/太鼓を打つ少年」

クリスマスソング「The little drummer boy」のフランス語版、フランス語ではNana Mouskouri(1934-歌手)らが歌っている。番組で歌っているのはAdamo(1943-ACI

 Adamo(「Symphonissime」で)https://www.youtube.com/watch?v=mRkZjFttI1w

 Nana Mouskouri(1976https://www.youtube.com/watch?v=gK2sp4az0Ac

No.1599  2021.4.15   
KCN 1599  2021.4.15

パトリック・ジュヴェ Patrick Juvet、死去

Patrick Juvetが2021年4月1日スペイン、Barceloneの自宅アパートで死亡しているのが発見されたと代理人のYann YdouxAFP(フランス通信社)に告知した。その1週間後、解剖の結果、死因は心不全と報道された。享年70歳。

Juvetは1950年8月21日SuisseMontreux生まれのACI。6歳からLausanneconservatoireでピアノを習い、成績優秀だった。当初からフランスで歌手になりたいと思っていたが、資金を貯めるため友人の伝手で、17歳でドイツに赴き、Dusseldorfでモデルに。1970年Parisに。1981年Eddy Barclayのプロデュースで最初のSPレコードをリリース。1972年5月リリースしたSPLa musica/ラ ミュジカ」(Jean-Michel Riva作詩/Frank Thomas & Juvet作曲)はフランスやスイスなどでヒット。

  「La musica1972https://www.youtube.com/watch?v=KBALW2ME3tk

同年リリースのSPAu même endroit à la même heure同じ時間に同じ場所で」なども好評だった。

1972年にはClaude FrançoisCloclo 1939-1979 ACIのヒット曲「Le lundi au seeil月曜は太陽の下で」Frank Thomas他作詞の作曲をしている。この曲を収録したClocloSPは60万枚の売り上げ。「子供の頃、Clocloの歌を聞いて育った。そのClocloに曲を提供できたなんて!それにこの曲のヒットのおかげで経済的にもだいぶ助かった」。Juvetはこの曲を「I will be in LA」のタイトルで、英語で歌っている。

Juvetは1973年にはスイス代表でEurovisionに出場、「Je vais me marier, Marie/マリ、僕は結婚する」(Pierre Delanoë作詞/Juvet作曲)を歌い、17人中12位。1973年には「Sonia/ソニア」などがヒット。1973年「La musica」、「Au même endriit・・・」、「Je vais me marier・・」、「Sonia」、「I wille be・・」、ほかに「Ecoute-moi/僕の話を聞いて」など全10曲を収録したアルバム「La musica」をリリース。アルバムは100万枚以上の売り上げと言われている。

  「Ecoute-moi」1973年 https://www.youtube.com/watch?v=5UdiEAW7I0Q

 

1973年11月Olympiaに初出演、ラジオ局Europe 1で放送された歌番組「Musicorama」のため。LiveLPPatrick Juver, vous raconte son rêve/パトリック・ジュヴェ 彼の夢を語る」としてリリース。

1974年には「Regardeご覧」、1975年には「Il est trop tard pour faire l’amour愛するには遅すぎる」がヒット。同年にはまたアメリカのロック歌手Alice Cooperのヒット「Only women bleed」をBoris Bergmanによるフランス語の歌詞で「J’ai peur de la nuit/僕は夜が怖い」として歌っている。

1977年にJean-Michel Jarre(1948- ACIの詩に作曲した「Où sont les femmes ?/女性たちはどこへ」はフランスにおける最初のdisco ヒット曲と言われSP25万枚の売り上げ。

  「Où sont les femmes ?1978年 https://www.youtube.com/watch?v=lNY9PQXavi8

  

1978年6月にリリースしたI love America」は、フランス国内で20万枚以上の売り上げ、イギリス、イタリー、スペインなどでトップ20入りするなど好評だった。

  「I love America」1978年 https://www.youtube.com/watch?v=ouAdWPMOE4w

 

1979年リリースの「Lady Nigh」もそれなりのヒット。しかし、80年代に入り人気に陰りが出るとアル中などに悩まされ、低迷、人々に忘れられた。1991年Françoise HardyMarc Lavoineらの協力を得て「Solitudes/孤独」でカムバック。これにはHardy作詞/Juvet作曲の「Solirudes」、Lavoine作詞/Juvet作曲の「Et si on recommençait/もし再び始めたら」、Luc Plamondon作詞/Juvet作曲の「Pour les enfants de la terre/地上の子供たちのために」など10曲収録。しかし期待した評価は得らず、これがJuvetの最後のアルバムになった。

  「Solitudes」1991年 https://www.youtube.com/watch?v=KYT5gnhaak0

 

Juvetは2008年から2018年までの間「Age tendre et Têtes de bois」のツアーに数回参加している。

  2011年の「Age tendre et Têtes de bois」のツアーで Oú sont les femmes ?」

    https://www.youtube.com/watch?v=YWUOcWDMkY8

2014年Juvetのヒット曲34曲を収録したCD2枚組みのcompilationBest of 」がリリースされている。

Juvetの葬儀はスペインで、姉(妹)、姪などが参列してごく内輪で行われた。遺体は荼毘にふされ、遺灰は後日生地のスイスに帰国する。

 

Juvetの訃報に接しElysée(エリゼ宮、フランス大統領府)は2021年4月2日付けで次のようなコミュニケを発表した:Patrick Juvet、歌手で作曲家、フランスディスコ音楽のアイドル、が死去した。・・(Juvetの略歴を紹介)・・共和国大統領及び同夫人は、世代を問わず多くのフランス人をダンスに誘ったこのスイス出身の歌手の業績に敬意を表し、その家族及びファンに心からの哀悼の意を表します。

 No.1598 2021.4.10   

KCN 1598     2021.4.10

2021年VdM (その)                                     

Les Victoires de la Musique 2021Les Victoires de la

2021年第36回Victoires de la musiqueVdM)の主な賞の受賞者、受賞作は次の通りです(続き):

 

アルバム賞 バンジャマン・ビオレBenjaman Biolayの「Grand Prix(他の候補はJulien Doréの「Aimée」、Gaël Fayeの「Lundi méchant」、Grand Corps Maladeの「Medames」及びBen Mazuéの「Paradis

・・「Grand Prix」:

Grand Prix」はBiolayの9枚目のアルバムで、202026日リリース。収録されているのはレース、旅、道程、人生、勝利と敗北をテーマにした13曲。それらは:「Comment est ta peine?/君の痛みはどんな風?」(4月24日に先行シングルでリリースされている)、「Visage pâle/青白い顔」、「Comme une voiture volée/盗まれた車のよう」、「Grand prix」、「Pappillon noir/黒い蝶」、「Ma route/僕の道程」、「 est passée la tendresse/優しさはどこへ行った」、

Souviends-toi l‘éé dernier/去年の夏を思い出してくれ」など。アルバムはリリースの週アルバムチャート1位。

 est passée la tendresse」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=LZ6EkzDQbiY

 

オリジナルシャンソン賞 グラン コール マラッド  カミユ・ルルーシュ Grand Corps MaladeCamille Lelloucheのデュオによる「Mais je t’aimeでもあなたを愛している」他の候補はBenjaman Biolayの「Comment est ta peine」、Yseultの「Corps」、Camélia Jordanaの「Facile」及びMichel Jonaszの「La maison de retraite

・・Mais je t’aimeGrand Cprps Malade202011日にリリースしたアルバム「Medamesマダムたち」に、Camille Lelloucheとのデュオで収録されている。  

Grand Corps MaladeGCM本名Fabien Marsaud、1977年パリ北郊外Seine-Saint-DenisBlanc-Mesnil生まれのスラム系ACI。2003年ParisClichy広場のバーで最初のスラムを披露。2006年3月にリリースしたファーストアルバム「Midi 20/12時20分」が50万枚以上売り上げ、スラムをフランスに根付かせた。2007年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受け、「le rois du slame/スラムの王」と呼ばれるようになった。   

Camille Lelloucheは1986年Paris 4区生まれの俳優・ユーモリスト・歌手。幼少の頃から演劇と歌に興味を持ち、演劇を学んだ後いくつかの劇場劇、TV、映画に出演。また2015年にはTVTF1のスタ誕番組「The voice」に出場準決勝まで進んでいる。

  アルバム「Mesdames」はGCMの7枚目のアルバムで、女性歌手とのデュオを中心に10曲が収録されている。楽曲「Mais je t’aime」は2017年のCamille Lellouchega作詩/作曲し歌っている「Mais je t’aime」にGCMが詩を加筆したもの。アルバム「Mesdames」はリリースの週アルバムチャート1位。

  「Mais je t’aime2021VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=CVR8_GK-49U

 

・最優秀Clip ジュリアン・ドレJolien Doréの「Nous/我々」(他の候補 Woodkidの「Goliath」、Christine and the Queensの「La vita nouva」)

 ・・「NousJulien Doréが2020年9日リリースしたアルバムは「Aimée」(99歳になる母方の祖母の名から)に収録。Doréは1982年7月7日南仏Gard県のAles生まれのACI。2002年から友人とグループを結成、自作の曲や過去の世界のヒット曲を週末にバーなどで歌う。07年TVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star」の第5回優勝者。その声、ウクレレ演奏、カリスマ性、特異な風姿、エネルギー、ステージ態度は視聴者を魅了した。2007年8月リリースした最初のシングル「Moi...Lolita/私・・ロリータ」は、Alizéeのカバーで、チャート2位に。2008年には最初のアルバム「Ersatz/代替品」をリリース、09年VdMで新人アルバム賞とそこの収められた「Les limites/限界」でヴィデオクリップ賞受賞。2015年VdMで男性歌手賞受賞。2016年10月14日にリリースした4枚目のアルバム「&」は2017年1月25日「&~愛の絆~」のタイトルで日本盤がリリースされている。Doréは2015年7月及び2017年5月来日公演を行っている。アルバムは「Aimée」はDoré5枚目となるもので、「Nous」など「engagé/(社会的、政治的に)コミットした」曲など11曲が収録されている。アルバムはリリースの週チャート1位。今回Doréはこのclipを演出したBrice VDHと共にVictoireを受けた。

Nous」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=PpRgiaONETI

 

・特別賞:長年の功績に対してジェーン・バーキンJane Birkinに授与された。

・・Jane Birkin:1946Londres生まれ、俳優、歌手。KCN №1596参照

Birkin1992VdMで女性歌手賞受賞を受賞している。

 2021VdM授賞式の模様 https://www.youtube.com/watch?v=OCNYXTr0mQ8

 司会者の2人がBirkinの略歴を紹介 → 歌手によるBirkinへのオマージュ(Vanessa ParadisJane B」 → Etienne DahoEx-fan des sixties/思い出のロックン・ローラー」 → Eddy de PrettoQuoi/コワ」 → Thomas DutroncLes jeux interdis/禁じられた遊び」) → Lou Doillon(1982-俳優・モデル・歌手、Birkinの3女、父親はJacques Dollion<1944-映画監督>)の祝辞とvictoireの授与 → Birkinの受賞挨拶


KCN1597  2021.4.6   
 

KCN 1597      2021.4.6

2021年VdM(その1)                            

Les Victoires de la Musique 2021Les Victoires de la

usiq2021年第36回Victoires de la musiqueVdM)の授賞式は2021年2月12日(金)21時からParis郊外Boulogne BillancourtSeine Musicaleで行われた。司会はStephan BernLaury ThillemanTV France 2で実況した。

主な賞の受賞者、受賞作は次の通り:

・男性歌手賞 バンジャマン・ビオレイBenjaman Biolay(他の候補者は Gael FayeVianney

・・Benjamin Biolay:1973年1月20日Lyon近郊生まれのACI、俳優。作詞・作曲家として多くの歌手に優れた曲を提供しているほか、ミュージシャン、アレンジャー、プロデューサーとして多彩な才能を発揮している。2000年のKeren Ann(1974- ACI)と組んでHenri Salvadorを復活させた「Jardin d’hiver/こもれびの庭」などを作詩/作曲。2001年ファーストアルバム「Rose Kennedy」でVdM新人アルバム賞。2009年アルバム「La Superbe/尊大」でVdMアルバム賞、男性歌手賞を受賞している。2016年4月リリースのアルバム「Palermo Hollywood」は、Biolayが「気分転換」が必要なときに訪れるアルゼンチンで録音されたもので、2017年VdMでアルバム賞を受賞。Biolay今回のVdMでアルバム賞も受賞、これで都合6個のVictoiresを得たことになる。

  「Comment ta peine2021VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=Fmbuk6n9zHs

 

・女性歌手賞 ポムPomme他の候補者は Aya NakamuraSuzane

 

・・Pomme:本名 Claire Pommet、1996年8月2日Lyon生まれのACI、幼少の頃からピアノ、ベースを習い、子供合唱団にも所属。独学で作曲した曲をYou Tubeに投稿している。19歳でParisに移り住み、2016年EPEn cavale/逃走中」をリリース。それが好評裏に迎えられ、VianneyLouaneBenjamin Biolayの前座で歌う。2017年9月ParisLa Boule noire劇場(18区)に4夜にわたり出演。10月にはファーストアルバム「A peu pres/およそ」をリリース、マスコミは高い評価を与えた。その後2018年にはCafe de la DanseParis 11区)、La CigaleParis 18区)、2019年にはTrianonParis 18区)などParisの主要な劇場に出演している。ステージに立つ際には自らギター、あるいはオートハープを弾く。2019年11月1日2枚目のアルバム「Les failles/断層」をリリース。編曲にAlbin de la Simoneの協力を得て:「Anxiete/不安」、「Je sais pas danser/私は踊り方を知らない」、「Grandiose/壮大な」、「Les sequoias/セコイア」、「Les oiseaux/鳥たち」、「Pourquoi la mort te fait peur/あなたは何故死を恐れるの」、「La lumiere/光」、「Soleil soleil/太陽」、「Saphir/サファイア」、「Une minute/1分」、「Chapelle/チャペル」など11曲収録。

  「Grandiose」2021年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=cUZmqeIWd3Q

 

・男性新人賞 エルヴェ Herve(他の候補者は HatikNoe Preszow

・・Herve本名Herve Le Sourd199119Paris郊外、YvelinesSaint-Cyr-l’Ecole生まれのACI。本名の姓はBretagne地方の出身であることを示している。同県のFontenay-le-Fleuryで育つ。幼少の頃はサッカー選手を夢見ていたが、Alain Bashung(1947-2009 ACI)とChristophe(1945-2020 ACI)のファンであるHerveは15~6歳、2010年代末に独学で音楽活動を始め、2017年最初のシングルCDMelancolie F.C./憂愁FC」をリリースしている。2018年10月19日にリリースされたJohnny Hallyday(1943-2017 歌手)の没後アルバム「Mon pays c’est l’amour」には共作で歌詞を提供した3曲が収録されている。2020年6月19日ファーストアルバム「Hyper/超」をリリース。これには「Album Hyper Bien/超素晴らしいアルバム」との評も。アルバムには「Si bien que mal/どうにかこうにか」、「Le premier jour du reste de ma vie/僕の人生の残りの日の初日」、「Tresor/宝」、「Fureur de vivre/人生の快楽への執着」など鋭いリズムをメランコリックな声で歌った11曲が収録されている。

  「Si bien que mal」2021年VdMで https://www.youtube.com/watch?v=xptPiyleGf8

 

・女性新人歌手賞  イズートYseult(他の候補者は Lous and the YakuzaClou

・・Yseult本名Yseult Onguenet199418日フランス北東部AisneQuessy生まれのACI。両親はCameroun出身。 2014年TVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star」に出場、決勝でMathieu Saikalyに敗れた。その後Maurane(1960-2018 ACIYseultが出場した「Nouvelle Star」の審査員の一人)のアルバム「Ouvre/作品」(2014年)にデュオで参加。また若手歌手がCherles Aznavour(1924-2018 ACI)のヒット曲をカバーしたアルバム「Aznavour, sa jeunesse/アズナヴール、彼の青春」(2014年)には「La mamma/ラ ママ」で参加。2015年Polydor社からファーストアルバム「Yseult」をリリース。これには「La vague/波」、「Sans raison/訳もなく」、「L’orange/嵐」、「La mamma」、「Blanche/白人女性」など10曲収録。その後自らのレーベルY.Y.Y.を立ち上げ2019年3枚のEPをリリース。そのうち2019年10月18日にリリースされたEPNoir/黒」に収録されている「Corps/からだ」は、Youtubeに2020年2月5日にupしたclipが500万回以上視聴され、Yseultの最初のヒットになり、今回のVdMでjはオリジナルシャンソン賞の候補になった。

  「Corps」2021年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=lwR7tnR47SM


No.1596   2021.3.20
 
KCN 1596  2021.3.20

2020年年末の主な新譜(その6)                                

ジェーン・バーキンJane Birkin、「Oh ! Pardon tu dormais/あ!失礼 お休み中でしたね」

 

Jane Birkinが2020年12月11日にリリースした新しいアルバムは、「Oh ! Pardon tu dormais」。

Jane Birkin194612日イギリスLondres生まれの歌手・俳優。母国イギリスで、17歳から戯曲に、18歳から数本の映画に出演。1968年フランスに。Pierre Grimblat監督の映画「Slogan/スローガン」に出演。この映画の主役を演じたSerge GainsbourgParis1928.4.2-1991.3.2 ACI)と知り合い、1969年-80年9月の間パートナー、1971年7月Chalotte Gainsbourg誕生。1969年2月リリースのGainsbourgの2枚目のアルバム『Jane Birkin-Serge Gainsbourg/ジェーン&セルジュ』でBirkinGainsbourgとのデュオ及びソロで6曲(デュオで「Je t’aime, moi non plus/ジュ テーム モワ ノン プリュ」)、「69 Année érotique/69年はエロティックな年」など、ソロで「Jane B」など)を歌っている。

 「Je t’aime moi non plus」 https://www.youtube.com/watch?v=FlBAm0I33Zw

 

その後Gainsbourgの作詞/作曲による曲を中心に収録したアルバムをリリース。その中には:『Di Doo Dah/ディ・ドウ・ダー』(1973年)、『Ex Fan des sixties/思い出のロックン・ローラー』(1978年:「Ex Fan des sixties」、「L’Aqoiboniste/無造作紳士」、 「Ballade de Johnny Jane/ジョニー・ジェーンのバラード」など収録)、『Baby Alone in Babylone/バビロンの妖精』(1983年、ACC大賞:「Baby Alone in Babylone」、「Les dessous chics/シックな下着」、「Fuir le bonheur de peur qu’il ne se sauve/幸福が逃げるのを恐れて幸福を避ける」を収録)などがある。

Fuir le bonheur de peur qu’il ne se sauve」 https://www.youtube.com/watch?v=Ll6ribfGJVA 

1992VdM女性歌手賞受賞。

 

その後1998年全曲Gainsbourg以外の曲を収録した『A la légère/ラヴ・スロウ・モーション』、2004年『Rendez-vous/ランデ・ヴー』(世界中の著名なアーチストに提供された曲をデュオで)などをリリース。

Les clefs du paradis」アルバムA la legère』から 

1998年 https://www.youtube.com/watch?v=yRteJcGUANk

 

2008年には全曲自身の詩にAlain Souchonらが曲を付けた12曲を収録した『Enfants d’hiver/冬の子供たち』をリリースしている。2011年10月から2013年7月(この間体調不良のため中断があった)までツアー「Jean Birkin sings Serge Gainsbourh via Japan」を行った(日本公演は2013年3月28日)。バックは中島ノブユキをリーダーとする4人の日本人ミューィシャンが務めた。2017年4月にリリースしたアルバム『BirkinGainsbourg: le symphonique』にはGainsbourgの曲を中島ノブユキがアレンジしたBaby alone in Babylone」、「L’Aquoiboniste」、「Fuir de bonheur de peur qu’il ne se sauve」、「La Javanaiseラ ジャヴァネーズ」、「Pull marineマリンブルーのセーター」などを収録。

 

Birkinは1989年2月来日初公演。2011年4月東日本大震災のチャリティーコンサートなど、その後都合10数回来日、最近の来日は2017年8月。

 La javanaise」2011年Tokyohttps://www.youtube.com/watch?v=Dxot7BQfShY

 

今回のアルバム「Oh! Pardon tu dormais」はBirkinの14枚目のスタジオ録音アルバム。収録されている13曲の作詞はBirkin自身(Etienne Dahoの協力を得たものもある)、作曲はEtienne Daho(1955-ACI)及びJean-Louis Pierot(1965- 作曲家、アレンジャー、ディレクター)。13曲は:「Oh! Pardon tu dormais」(Dahoとのデュオ)、「Ces murs épais/これらの厚い壁」、「Cigarettes/タバコ」、「Les jeux interdits/禁じられた遊び」、「A marée haute/高潮で」、「Pas d’accord/不同意」、「Catch me if you can」など。「Ces murs épais」、「Cigarettes」及び「Catch me if you can」の3曲は長女Kate Barryの追憶。Kate Barryは1967年生まれの写真家。父親はJaneが1965年に結婚し68年に離婚した映画音楽の作曲家John BarryKateは2013年12月自宅のあったParis16区のアパートの5階から転落死した。「Les jeux interdis」はKateCharlotteを歌ったもの。

Les jeux interdis」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=oUwhEHRhdO0


 2021.3.8  No.1955  
KCN 1955      2021.3.8

2020年年末の主な新譜(その5)

Calogero

カロジェロ Calogero、「Centre ville/町の中心街」

Calogeroが2020年12月4日にリリースした新しいアルバムは「Centre ville/町の中心街」。

Calogero本名Calogero Maurici、は197130IsèreGrenoble郊外Echirolles生まれACI、ギター、ピアノの弾き語りも。8090年代グループで活躍。その後ソロに。2000年には最初のソロアルバム「Au milieu des autres/他人の真ん中で」をリリースしている。

 

2002年のセカンドアルバム「Calogero」でVdM男性歌手賞受賞。

2004年のアルバム「3」に収録された「Si seulement je pouvais lui manquer/僕がいなくて、彼が寂しがってくれたら、それだけでいい」(両親が離婚し母親と暮らしている男の子が主人公)でVMシャンソン賞を受賞。

  「Si seulement je pouvais lui manquer

2005年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=RNeGJfomL5I

 

12年にはStanislasPhilippe Uminskiらとグループ「Circus」を結成。後に、ソロ活動を復活、2014年8月disque de diamantになった「Les feux d’artifice花火」をリリース。そこに収録されていた「Un jour au mauvais endroit/ある日、不幸な場所で」(Caloの生地で起こった若者同士の乱闘により2人が死亡した事件をテーマにした)2015年VMシャンソン賞を受賞している。

  「Un jour au mauvais endroit」2015年VdMhttps://www.youtube.com/watch?v=-Tqe-BW6dz0

 

前作は2017年8月リリースのLiberté Chéri大切な自由」で、Voler de nuit/夜間に飛ぶこと」(アルバムの最初の曲、Paul Ecole作詞/Calorego作曲。「Le Petit Prince/星の王子様」の作者Antoine de St.-Exupéryへのオマージュであり、平和をテーマにしている。St.-Exupéryには「Vol de nuit/夜間飛行」という作品がある)、Fondamental」などを収録、リリースの週から3週間アルバムチャートの1位になり、30万枚以上の売り上げ。

 「Voler de nuit2017年 https://www.youtube.com/watch?v=ZuKmeEQcnRE

Calogeroは2020年3月26日医療従事者への連帯を歌ったシングル「On fait comme si
人はあたかも・・であるように行動する
」をリリース。3月21日には自宅からの映像をインターネット通じて配信。

 

8枚目となる今回のアルバム「Centre ville」には「On fait comme si」の他、11曲が収録されている。それらは: 「C’était mieux après/後の方が素晴らしかった」、「Mauvais perdant/往生際の悪い敗者」、「Centre ville」、「Celui den bas/下にいる人」、「Video」、「Le temps/時」、「La rumeur/噂」、「Peut-être/おそらく」、「Cinq heures et quart/5時15分」、「Titanic」、「Stylo vert/青鉛筆」など。アルバムはリリースの週チャート1位。

 「On fait comme si」:Caloは2021年1月15日TVTF1で放送された番組「La chanson secrète」に出演し、この曲を歌っている。番組には医療従事者が招かれている。 司会はNikos Aliagas

 https://www.youtube.com/watch?v=Y7yGNq8ZGoE

・・通りは奇妙な静けさ、突然日曜日がやってきたように。一人の男性があそこバルコニーで歌っている、隣家の女性がヴァイオリンでその伴奏をしている。 子供たちには心配はないと語りかけ、ちょっとした冒険のようなものだと言い、子供たちが描いた絵を冷蔵庫に貼った。 人はあたかもすべてが遊びであるように行動する、できることをする、夜になると目を閉じ、この世の中はまだまだ幸福に満ちていると考える。 恐れはあるが、笑いもある。遠く離れていることが我々を近づける、何でもないことを話すこと、空が青いと話すことが。 誓って言う、約束する、世界は再び始まるだろう。 この後の我々の生活はより素晴らしいものになるだろう・・

 No.1594 2021.3.4   

KCN  1594       2021.3.4

2020年年末の新譜(その3)


http://www.le-mensuel.com/wp-content/uploads/2017/10/vincent-niclo-interview-2017-B.jpg

ヴァンサン・ニクロVincent Niclo、「Esperanto/エスペラント語」

Vincent Nicloが2020年11月27日にリリースした新しいアルバムは「Esperanto」。

Vincent Niclo1975Paris生まれの歌手、作詩・作曲も行う。最初演劇に興味を持ちFrançois Florentの演劇学校に通い、モダンダンスのスクールにも通った後、劇場劇やTVドラマに出演。その後Paris Opéra座のThierry Dranの許で声楽を学び、ミュージカルに出演するように。特に2003年ParisPalais des Sportsで上演された「Autant en emporte le vent/風と共に去りぬ」ではRhett Butlerを演じている。その後2006年からソロ歌手として活動を始め、同年最初のアルバム「Un nom sur mon visage/僕の顔の上の一つの名」をリリースするが、評判にならず。モスクワ公演の際ロシアの「Les Chœurs de lArmée Rouge/赤軍コーラス隊」の隊長に、コーラス隊のフランス公演の際共演するよう要請され、2012年3月から共演。2012年9月24日にリリーしたアルバム「Opéra rouge/赤いオペラ」は、このコーラスをバックに歌った「Ameno/アメノ」、「Funiculi Funicula/フニクリ フニクラ」、「Caruso/カルソ」、「La Marseillaise/ラ マルセイエーズ」など10曲を収録、5週間アルバムチャートの5位以内に入るヒットで、triple disque de platine(30万枚以上の売り上げ)。

Caruso2013clip officiel https://www.youtube.com/watch?v=ejEK9iKsN7g

 

201412月アルバム「Ce que je suis僕はこうだ」にはSerge Lamaに詩の提供を受けた「Jusqu’à l’ivresse酔うまで」などを収録。2016年9月にはPascal Obispo(1965- ACI)などの協力を得たアルバム「5.0/5 ドット オー」をリリース。2018年9月リリースの「Tango」では、「Le plus beau tango du monde世界で最も素晴らしいタンゴ」、「Quizas, quizas, quizas」などタンゴの名曲15曲を収録。

 Jusqu’à l’ivresse」2015年 https://www.youtube.com/watch?v=WnjXaAICyxE

 

前作2019年リリースのアルバム「Tenor」には「La donne è mobile/女心の歌」(Verdiのオペラ「Rigoletto」から)などオペラの名曲、クラシックに新しい歌詞を付けた曲、あるいは「Je chante avec toi liberté」(Nana Mouskouriのヒット曲、Mouskouriとのデュオ)などシャンソンの名曲をソロ、あるいはデュオなどで歌った13曲を収録。

La doona è mobile」2019年 https://www.youtube.com/watch?v=dDQON0Y0PVo

 

今回のアルバム「Esperanto」にはロシア正教の神父5人組のコーラスグループ「Les Prêtres Orthodoxes」とデュオで歌った曲がCD2枚に収められている。CD1には:Ils saiment/彼らは愛し合っているDaniel Lavoie Canada生まれの ACI>1983年のヒット曲。Céline DionLara FabianHélène Ségaraらがカバーしている)、Luna/(イタリア語)月)」(Flavio Pintus作詩、Romano Musumarra作曲)、「Ave Maria de Gounod/グノーのアヴェ マリア」、「Ensemble/共にJean-Jacques Goldman2001年のヒット、「Aimer/愛することNoclo作詞、David Esposito作曲、「Canticum/カンティクム」(Beethovenの曲にNicloが詩を付けたもの)、「Juste un sourir/たった一つの微笑みVincent Niclo作詞、作曲、「Une île/一つの島Serge Lama1969年のヒット曲、「Voce/(イタリア語)声」(Niclo作詞、Nicloほか作曲)、「Puisque tu pars君が出発するので」Jean-Jacques Goldman1988年のヒット曲、「Lacrimaso/ラクリモーサ」(Amadeus Mozartの曲にNicloが詩を付けたもの)、「Sovet Prevechnii」(伝統的な典礼曲)など12曲集録。CD2にはAve Maria de Caccini/カッシニのアヴェ マリア」のほかa capellaで歌っている「Ils saiment」、「Sovet Prevechnii」、「Une île」、「Lacrimosa」など曲集録。

 

Luna」2020年12月https://www.youtube.com/watch?v=mfFdwCMYzj8

Ave Maria de Gounod202012https://www.youtube.com/watch?v=v5njaAXDP3g

Une île」2021年1月https://www.youtube.com/watch?v=fo3EKUNN7J0

Une îleSerge Lama 1972年 https://www.youtube.com/watch?v=FYJCNj9_IWI

 No.1953 2021.3.2   

KCN
 1953    2021.3.2

2020年年末の主な新譜(その2)                          

ドミニク・アーDominique A、 「Vie etrange奇妙な人生」

Dominique A202011日にリリースした新しいアルバムは「Vie etrange」。

Dopminique A本名Dominique Aneは1968年10月6日パリ近郊Provins生まれのACI。若い頃からpunk音楽に興味を持ち17歳でバンド結成、数枚の45回転を出すが成功せず。1991年からYamahaのシンセサイザーを演奏しながら歌うスタイルでソロ活動を始めた。最初のレコードは150枚しか出さなかった自主製作の「Un disque sourd/聞く耳を持たないレコード」で批評家の間では好評だった。このタイトルは「頑固者だった僕は周りの騒音には耳を貸さない」の意味を込めて。1992年最初のアルバム「La fossette/えくぼ」を出す。そこに収められた「Le courage des oiseaux/鳥たちの勇気」・・もし我々に凍てついた風の中で歌っている鳥たちの勇気があったら・・は、MiassecVincent DelermCaliらが「影響を受けた曲だ」としていて、若手の歌手たちには尊敬され、目標とされる歌手の一人。1993年2枚目のアルバム「Si je cannais Hanrry/ハリーを知っていれば」から一般にも受け入れられるように。1995年の3枚目の「La memoire neuve/新しい記憶」は10万枚の売上げ、VdMで新人賞にノミネートされ、1996年12月2日Olympia初出演を果たした。

 その後も定期的に質の高いアルバムをリリースしている。2010年1月7日それまでの作品に対してACC賞を受賞。2012年3月リリースの9枚目のアルバム「Vers les lueurs/微すかな光の方へ」は特にマスコミでの評価が高く、それにより2013年2月8日VdM男性歌手賞を受賞。アルバムリリースの後行った「Vers les lueurs」ツアーは2012年6月のCasino de Pasris出演などが好評で、2013年11月21日にはACCのステージ大賞を受賞している。

 Dominique Aはソロ活動を開始した当時からMichel DelpechJane BirkinVincent DelermeYann TiersenCalogeroJulien Doreなど多くの歌手歌手にも優れた曲を提供し、ヒットメーカーとしても知られている。最近でも2018年にリリースされたAlain Bashung(1947-2009 ACI)の没後アルバムで、「En amont」にはDominique Aが作詞作曲した2曲が収録されている。Bashungのこのアルバムは2019年VdMでアルバム賞を受賞している。

 Vie etrange」はDominique Aの14枚目のスタジオ録音アルバムで10曲集録。それらは:Papier froissesしわくちゃにされた紙」、「A la meme place同じ場所で」、「Vie etrange」、「Rien quun amour/ただ一つの愛だけ」、「Un endroit mysterieux/ミステリアスな場所」、「Quand je rentre/僕が帰る時」、「L’eclaircie/晴れ間」、「Les eveilles/目覚めた人たち」など。

  「Le corage des oiseaux」1995年 https://www.youtube.com/watch?v=PkfHK9Y9xFc

 「Vers le bleu青空の方へ」2012年、

アルバム「Vers les lueurs」からhttps://www.youtube.com/watch?v=e_cu-xu6hqM

 「Vie etrangehttps://www.youtube.com/watch?v=q_TITYOipLc

  (202016covid19に感染し死去したACIChristopheに捧げられていて、歌詞にはChristioheのヒット曲「Les mots bleus/青い言葉」を引用し「何という奇妙な人生、青い言葉はもういない」と歌っている)


 No.1592 2021.2.26   

KCN 1592     2021.2.26

2020年年末の主な新譜(その1)                               

 

ガエル・ファイユGael Faye、「Lundi mechant/意地悪な月曜日」

 Gael Fayeが2020年11月6日にリリースした新しいアルバムは「Lundi mechant」。Fayeは1982年8月6日BurundiBujumbura生まれのラップ系ACI、作家。母はルワンダ人、父はフランス人。1995年Brundi国内の混乱を避けてフランス、Paris郊外Yvelinesに移住。2008年から音楽アーティストとして活動。最初デュオで、その後ソロとして。2013年最初のソロアルバム「Pili pili sur un croissant au burre/バタークロワッサンの上のピリピリ(唐辛子)」をリリース。「A-France」、「Je pars/僕は出発する」、「Ma femme/僕の妻」、「Blend」、「Metis/混血の人」、「Petit pays/小さな国」、「Pili pili sur un crooissant au beurre」など15曲収録。このアルバムにはACCの新人シャンソン賞を受賞している。また作家としては2016年に「Petit pays/小さな国」をフランスで出版。これはFayeが家族と「Petit paysBurundi」で送った子供時代の回顧で、政変やクーデタ、民族紛争による大虐殺などを語った自伝的小説、「そこでは、不確実さが飢え、渇き、暑さと同じように日常的なことだった」。小説は出版と同時にフランス国内で評判になり、Fnacの小説大賞を受賞したほか、フランスの最も権威ある文学賞であるPrix Goncourt/ゴンクール賞の候補になった。作品は高校生が選ぶ「Prix Goncourt des lyceens」を受賞している。Fayeは2017年4月14日に「Tot le matin/早朝」、「Irruption/乱入」、「Paris meteque/パリ異邦人」など5曲収録のEPRythmes et botanique/リズムと植物園」を、2018年11月2日に「Ballade bresillienne/ブラジルのバラード」、「Jackie,Jacky,Jack」など5曲収録EPDes fleurs/花たち」をリリースしている。2017年、2018年にはギタリストSamuel Kamanziを伴ってフランス国内ツアーを行い、ファーストアルバムおよびEPに収められた曲を歌うとともに小説「Petit pays」の一節を朗読した。2018年12月5日にはParis Olympiaにも出演している。そして2018年VdMで新人ステージ賞を受賞。

今回のアルバム「Lundi mechant」はFayeの2枚目のアルバムで、Melissa Laveau(1985年 カナダQuebec生まれの女性歌手、作曲家、ギタリスト)、Christiane Taubira(1952年Guyane生まれの女性政治家、Francois Hollande大統領の下で法務大臣)、Jacob Banks(1991年Nigeria生まれの歌手、作曲家)らの協力を得ている。収められているのは:

 「Kerozen/ケロシン」、「Respire/呼吸する」、「Chalouper/大型ボート操縦者」、「Boomer」、「Only Way is up」(Jacob Banksとのデュオ)、「Lundi mechant」、「Cest cool/それはすごい」、「Seuls et vaincus/孤独で打ちのめされて」(Taubiraの詩、Melissa Laveauとのデュオ)、「Lueurs/微かな光」、「Histoire damour/愛の物語」(Samuel Kamanziとデュオ)、「NYCNew York City」、「Jump in the line」、「Zanzibar/ザンジバル」、「Kwibuka」(ルワンダ語で「souviens-toi/思い出せ」の意でルワンダでの1994年の大量虐殺がテーマに)など14曲。

2021年VdMFayeは男性歌手賞に、「Lundi mechant」はアルバム賞にノミネートされたが、いずれも受賞は出来なかった。

 「Petit pays」2017年https://www.youtube.com/watch?v=DlXcMuUfIgQ

 「Seuls et vaincus」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=E0PSjnV-LUY

 「Lundi mechant2021年 https://www.youtube.com/watch?v=rgHVtSkV6x0

 KCN1591 2021.2.1   

KCN No.1591  2021.2.1

 

(大変遅ればせながら, KCN No.1590 「2020年10月の新譜(その1)」 (2020.11.15) の後半編をお届け致します。)

 

2020年10月の新譜(その2)  

                          

1.ダニー・ブリアンDany Brillant、「Chante Aznavour/アズナヴールを歌う」

 

Dany Brillantが2020年10月16日にリリースした新しいアルバムは「Chante Aznavour」。Brillant本名David Dany Cohen、は1965年チュニス生まれのACI。幼年時代からパリ郊外に。医学の学業を放棄してSaint-Germain-des-Presのカフェで歌っているとき、1986年パリ5区のキャバレ「Aux Trois Maillets」のオーナーの目に止まり5年間出演。 ステージに上がる際オーナーから「Dany ! Sois brillant!/ダニー!輝け!」と声を掛けられ、それをステージ名にした。この間に曲作りもするようになり、1991年ファーストアルバム「Cest ca, ce qui est bon/それ、それが素晴らしい」をリリース。収められていた最初の曲が「Viens a Saint-Germain/サン・ジェルマンへお出でよ」。1993年セカンドアルバム「Cest toi/それは君」によって「crooner」のイメージを確立。1997年にはOlympiaに初出演。 2009年10月にはサルサを集めたアルバム「Puerto Rico/プエルト リコ」を、2014年10月にはスローな曲を集めた「Le Dernier Romantique/最後のロマンチスト」を、2018年2月にはrockn rollswing jazzを集めたルバム「Rock and Swing」をリリースしている。今回のアルバムChante Aznavour」はBrillantが「Mon maitre/我が師」と呼んでいる偉大なCharles Aznavour(1924-2018 ACI)へのオマージュ。Aznavourの長男Mischaは「父は自分の曲が他の歌手によってカバーされることを喜んでいた。但し、父の真似ではなく、新しい息吹を与えるように歌ってくれたら」と語っている。それを知ってBrillantは「La Boheme/ラ ボエム」などいくつかの曲をラテン調で歌うなどAznavourの曲に新しいタッチを与えている。収められているのは他に:「Que c’est triste Venise/悲しみのヴェニス」、「Je m’voyais deja/希望に満ちて」、「Mourir d’aimer/愛のために死す」、「A ma fille/娘に」、「La Mamma/ラ ママ」、「Emmenez-moi/世界の果てまで」、「Comme ils disent/人々が言うように」、「Je t’attends/君を待つ」、「Ils sont tombes/彼らは倒れた」など13曲。

 

La BohemeDany Brillant 2020年https://www.youtube.com/watch?v=ZMEd4sKLbwY

La BohemeCharles Aznavour1968年 https://www.youtube.com/watch?v=qEVfXcdrk_4

Je m’voyais dejaDany Brillant 2021https://www.youtube.com/watch?v=qw16jWRA1NY

Je m’voyais dejaCharles Aznavour 1991https://www.youtube.com/watch?v=RtO11ahsClA

 

 

 

2.アミールAmir、「Ressources/資産」

 

 

Amirが2020年10月16日にリリースした新しいアルバムは「Ressources」。Amir、本名 Amir Haddad1984Paris 12区生まれのACI。1992年一家でイスラエルに移住。2006年イスラエルTV局のスタ誕番組に出場。優勝はできなかったが、Amirの歌に興味を示したプロデューサーの勧めで08年最初のアルバムを録音。Amirはエルサレム大学で歯科医になるための勉学を続けたため、ファーストアルバム「Vayehi」のリリースは2011年になった。2013年にはTVTF1のスタ誕番組「The VoiceLa plus belle oix」の第3シーズンに出場、4人で争う決勝に進み、3位に。2016年1月Johan Erramiなどの協力を得て作詞作曲したシングル「Jai cherche/僕は努めた」(クープレ部分はフランス語、ルフラン部分は英語)をリリース。4月29日には「Jai cherche」、「Ma vie, ma ville, mon monde/僕の人生、僕の町、僕の世界」、「A ta maniere/君の方法で」、「I know」、「On dirait/・・のようだ」などを収録したセカンドアルバム「Au ?ur de moi/僕の心に」(「Vayehi」を勘定に入れず、これをファーストアルバムとする報道もある)をリリース、25万枚以上の売上げ。2016年5月にはスウェーデン、ストックホルムのGlobe Arenaで行われた第61回Eurovisionにフランス代表として出場、6位に。2016年11月のNRJ音楽賞では「Revelation francophine de lannee/フランス語圏新人賞」と「Jai cherche」で「Chanson francaise de lannee/シャンソンフランセーズ賞」を受賞している。2017年10月3枚目のアルバム「Addictions/常習」をリリース。2018年11月「Longtemps/長い間」を追加したアルバム「Addictions」のde luxe versionをリリース。Amirの曲はTVTF1が毎年選ぶ「La chanson de lannee/その年のシャンソン」に3度選ばれている。即ち「Jai cherche」(2016年)、「On dirait」(2017年)及び「Lontemps」(2019年)。その後「時速300kmで走っているような生活を休みたい」と活動の縮小を宣言。「フットライトを浴びる生活から離れて、より落ち着いた静かな生活の中でちょっとした場面に感動した」。新しいアルバム「Resources」にはそのような中で作られた19曲が収録されている。それらは:「Soi-disant/自称」、「Toi/君」、「La fete/祭り」、「Carrousel/メリーゴーランド」(Indilaとのデュオ)、「On verra bien/よく解るだろう」、「A l’envers/逆さに」、「Ma lumiere/僕の光」、「Douce guerriere/優しい女兵士」、「Pardonnnez-moi/僕を許して、「Paradis/天国」、「Comme il faut/申し分なく」、「Cet homme/この男」、「A la maison/家で」など。

 

J’ai cherche」2017年VMで https://www.youtube.com/watch?v=4XMNj25m1mg

Ma lumiere」2020年12月 https://www.youtube.com/watch?v=2cSrMTJknWs

 

 

3.ロベルト・アラニャRoberto Alagna、「Le chanteur/歌手」

 

Roberto Alagnaが2020年10月23日にリリースした新しいアルバムは「Le chanteur」。Roberto Alagnaは1963Paris郊外Clichy-sous-Bois生まれのテノール歌手。両親はシシリー出身。子供の頃から美声で知られ(「家族や親戚には僕よりもっと良い声も持ち主がいた」)、Parisのキャバレでギターの弾き語りで歌う。1985年には「Embrasse-moi/私を抱いて」などを収めたレコードを出している。1988年Philadelphieで行われたPavarottiコンクールで優勝。同年オペラ「LaTraviata/椿姫」のAlfredo Germont役でテノール歌手としてデビュー。その後ミラノのScalaNYMetropolitan Opera、ロンドンRoyal Opera HouseParis Opera Bastilleなどに出演、国際的なスターに。オペラの他にヴァリエテ歌手としても活躍、2010年5月Luis MarianoへのオマージュCDCest magnifique/セ マニフィック」を出している。これには、「Cest magnifique」、「La belle de Cadix/カディスの美女」、「Mexico/メキシコ」、「I love Paris」、「Lamour est un bouqu et de violettes/愛はスミレの花束」、「Maman,la plus belle du monde/世界一綺麗なママ」など16曲が収めらている。2013年10月コンピレーションアルバム「Robertissimo」をリリース。これにはオペラ歌手としての代表曲「La donna e mobile/女心の唄」(「Rigoletto」から)、「La fleur que tu mavais jetee/おまえが投げたこの花を」(「Carmen」から)など、ヴァリエテ歌手としての代表曲「Besame mucho/ベサメ ムーチョ」、「Lamour est un bouquet de violettes/恋はスミレの花束」など35曲収録。今回の「Le chanteur」には過去のシャンソンの名曲をカバーした15曲収録:そられはLe chanteur」(Serge Lama)、「Padam,padam/パダン、パダン」、(Edith Piaf)、「Les feuilles mortes/枯葉」(Yves Montandほか)、「Jattendrai/待ちましょう」(Dalidaほか)、「Adieu mon pays/さらば祖国」(Enrico Macias)、Nuages/雲Lucienne Delyle、「Domino/ドミノAndre Claveau)、Mon pot le gitan/我が友ジプシーMouloudji、「La chanson des vieux amants/懐かしき恋人たちの歌Jacques Brel、「Il pleut sur la route小雨降る径Tino Rossiなど。

 

MexicoAlagna2010https://www.youtube.com/watch?v=BR-cED1mOPo

MexicoMarianohttps://www.youtube.com/watch?v=BR-cED1mOPo

Mon pot’ le gitanAlagna)2021年1月 https://www.youtube.com/watch?v=iIbbxgLeu-k

 

 

4.ルアンヌLouane、 「Joie de vivre/生きる喜び」

 

Louaneが2020年10月23日にリリースした新しいアルバムは「Joie de vivre」。Louane、又はLouane Emera本名Anne Peichert、は1996年11月26日北フランスPas-de-Calais県生まれの歌手、俳優。2013TV TF のスタ誕番組「The Voice」に出場、準決勝で敗退。Louaneは「The Voice」出演中に歌える若い女優を捜していた映画監督Eric Lartigauに注目された。同監督は2014年11月公開映画「La Famille Belier/ベリエ家族」で、Louaneをいきなり主役に抜擢。映画の中ではMichel Sardouの「Je vole/私は飛ぶ」、「En chantant/歌いながら」などを歌った。そして好演が認められ2015年2月Cesarの新人女優賞を受賞した。歌手としては ファーストアルバム「Chambre 12/12号室」を15年3月リリース。Avenir/未来」、「Jour 1/初日」、「La fuite/逃亡」などを収録したこのアルバムは2016年VdMで新人アルバム賞を受賞、120万枚以上の売り上げでdouble disque de diamantに。2017年11月リリースの2枚目のアルバムは「Louane」で、Benjamin BiolayJulien DoreVianneyなどの協力を得た15曲収録。アルバムはdisque de diamantになり、ラジオ局RTLの「2018年のアルバム」になり、またラジオ局NRJの音楽賞では2017年最優秀フランス語圏女性歌手賞を受賞している。2014年のMichel Delpechへのオマージュアルバム「Jetais un ange」には「Le chasseur/狩り」で、2017年のJohnny Hallydayへのオマージュアルバム 「On a tous quelque chose de Johnny」には「Toute la musique que jaime/私が好きな音楽」で参加している。  映画俳優としては2017年Gabriel Le Bomin監督の「Nos patriotes」、2018年Lea Fredeval監督の「Les affames」 に出演。今回のアルバム「Joie de vivre」には:「Joie de vivre」、「Donne-moi ton c?ur/心を下さい」、「Pleure/お泣き」、「Peut-etre/おそらく」、「J’peux pas/私には出来ない」、「Sans ta voix/あなたの声がないと」、「Desolee/申し訳ございませn」、「Toute ma vie/一生」、「Ta peau/あなたの皮膚」など19曲収録。アルバムのintro、6曲目のinterlude、12曲目のinterludeには「Haiku」のような短編の詩が朗読されている。

 

 Jour 2015年 https://www.youtube.com/watch?v=H9kvi-W3W7M

 Donne-moi ton c?ur202010 https://www.youtube.com/watch?v=H9kvi-W3W7M

 

 

5.ヴィアネVianney、「Nattendons pas/待つのはよそう」

Vianneyが2020年10月29日にリリースした新しいアルバムは「Nattendons pas」。Vianney(本名Vianney Bureau)は1991年2月13日Pau生まれのACI。音楽好きは両親の許、12歳で最初のシャンソンを作ったと言われている。ACIとしての才能を高く評価したプロデューサーの協力により2014年10月20日ファーストアルバム「Idees blanches/実効のない考え」をリリース。「Aux debutants de l’amour/恋の初心者たちに」、「Pas la/そこにはいない」Tu le sais/君は解っている」、「On est bien comme ca/こんな風で気持ちがいい」など12曲収録のこのアルバムは20万枚以上の売上げで、2015年SACEMFrancis Lemarque賞(最優秀新人賞)、RFMParisMatch作詞家大賞新人賞、2016年のVdMで男性歌手賞を受賞している。このアルバムは2017年9月13日「君へのラヴソング/Idees blanches」のタイトルで日本でもリリースされ、Vianney同年2回の来日している。セカンドアルバムは2016年リリースの「Vianney」で「Je m‘en vais/僕は立ち去る」、「Tombe la neige/雪が降る」、「Oublie-moi/僕を忘れてくれ」など11曲収録、50万枚以上の売り上げでdisque de diamantに。「Je m’en vais」は2017年VdMでオリジナルシャンソン賞を受賞。その後2019年1月から「しばらくの間休息したい」と活動を休止していたVianneyは2020年5月、Le Parisien紙とのインタビューで「Covid-19に感染したが、回復し、活動再開する。回復してからは、2020年秋にリリース予定の3枚目のアルバムのために朝から夜まで自宅のスタジオに籠もった」。今回の3枚目のアルバムNattendons pas」には:「Nattendons pas」(2020年5月8日先行シングルリリース)、「Beau-papa/義理の父」(Vianneyは2020年7月チェリストのCatherine Robertと結婚した。Catherineには9歳の女児がいた)、「Merci pour ca/それをありがとう」、「Funambule/綱渡り」、「J’ai essaye/僕はやってみた」、「La fille du sud/南仏の少女」、「Pour de vrai/本気で」、「Tout nu dans la neige/雪の中素裸で」など11曲収録。

 

 On est bien comme ca2016年VdMで https://www.youtube.com/watch?v=bVC37cvZR_w

Beau-papa2020年11月 https://www.youtube.com/watch?v=apgcFZPQd0E

KCN1590  2020.11.15    
KCN 特別篇 (2020年12月から2021年1月まで掲載)


コロナ惨禍の今、巨匠ピエール・ドラノエ自身が歌ったこの歌を映像と共に是非お聞き下さい。 

★「Bravo Monsieur le Monde 素晴らしい地球よ、ありがとう 
Pierre Delanoe
作詞、Michel Fugain
作曲、歌唱 Delanoe 1974年)
http://www.youtube.com/watch?v=PVVlfsgl1Kc

(歌詞)
Bravo, Monsieur le monde
Chapeau, Monsieur le monde
Meme quand les gens diront
Que vous ne tournez pas toujours tres rond
Bravo, pour vos montagnes
C'est beau, c'est formidable
Compliment pour vos saisons
Qui nous donnent des idees de chansons
Bravo, la mer
On n'a jamais trouve un vert plus bleu Un bleu plus vert
Aucune symphonie n'est riche d'autant d'harmonie
Qu'un merveilleux tonnerre qui fait l'amour avec la pluie
Bravo, le vent qui fait danser les bles qui fait trembler les oceans
Bravo pour le soleil Et la colere du volcan
Bravo pour l'arc-en-ciel qui met de la joie dans le coeur d'un enfant
Bravo, Monsieur le monde
Chapeau, Monsieur le monde
Nous vous demandons pardon
Pour tous ceux qui vous abimeront
Bravo, Monsieur le monde
Bravo, pour la colombe
Si vous lui laissez la vie
Nous vous dirons simplement
Merci


ブラヴォー Monsieur Le Monde 
脱帽 Monsieur Le Mond
いつか人々がこう言う時があるかもしれない
地球はいつまでも同じように元気でいられるわけではないと

地球よ、あなたの山々にブラヴォー、美しく素晴らしい山々
あなたの四季に賛辞を、四季は私達にシャンソンの着想を与えてくれる
海にブラヴォー、海の蒼よりもっと青いものなど見たことが無い
どんなシンフォニーも、雨と愛し合う雷ほど豊かなハーモニーを醸し出すものはない
麦の穂を踊らせ、大海原を震わせる風にブラヴォー、太陽と火山の怒りにブラヴォー
虹にブラヴォー、子ども達の心の中を喜びで満たす「虹」 に
ブラヴォー Monsieur Le Monde 
脱帽 Monsieur Le Mond
私達はあなたに許しを請う
あなたを痛めつけ傷つける全ての者達に代わって許しを請う

ブラヴォー Monsieur Le Monde 
ブラヴォー 白い鳩のために
あなたが白い鳩の命を永らえさせてくれるなら、それだけで私達はあなたに言うだろう
Merci ありがとうと
 
                             
 ※ (白い鳩は平和の象徴です。 拙訳 小幡君枝 /suikoutyu) 

http://www.youtube.com/watch?v=PVVlfsgl1Kc


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KCN 1590 2020.11.15

 10月の新譜(その1)

新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックの状況下, 多くのコンサートが中止を余儀なくされています。 そのような中、10月に入ってから人気のアーティスト達が相次いで新アルバムをリリースしています。 その主なものを2回に渡ってご紹介いたします。 
過去のヒット曲と今回のリリース曲をそれぞれお楽しみ下さい。 

1.パトリック・フィオリPatric FioriUn air de famille家族の歌」

 

Patric Fiori202010日にリリースした新しいアルバムは「Un air de famille」。Fiori1969年Marseille生まれのACI(シンガーソングライター)。幼少の頃から美声で知られ、1986年Parisに。数々のTVのど自慢番組に出演。1992年Perpignanのシャンソンコンクールで優勝し、1993年フランス代表としてEurovisionに出場、4位。1994年最初のアルバム「Puisque cest lheure/時間だから」を出すが注目されず。1998年ミュージカル「Notre Dame de Paris」にPhoebus役で出演、劇中GarouQuasimodo役)、Daniel LavoieFrollo役)と歌った「Belle/美しい人」(1999年VdMシャンソン賞受賞)が大ヒットするなどして、一躍人気に。2000年10月Olympiaに初出演。その後は定期的にアルバムをリリース、特に2008年映画音楽のカバーアルバム「Les choses de la vie/人生の諸模様」(映画邦題「すぎ去りし日の・・」)は「Les parapluies de Cherbourgシェルブールの雨傘」、「Jeux

interdits/禁じられた遊び」、「La chanson dHelene/エレーヌの歌」(「Les choses・・」の主題歌)などを収録、好評だった。

Un air de famille」は11枚目のアルバムで13曲収録、それらは:「Un air de famille」、「J’y vais/僕はそこへ行く」(Florent Pagnyとのデュオ)、「Si tu tombes/君が転べば」(Sopranoとのデュオ)、「Nous ne le savions pas/僕らはそれを知らなかった」(Jean-Jacques Goldmanに提供された)、「Ne m’oublie pas/僕を忘れないで」、「Une vie/一つの人生」、「Ma solitude/僕の孤独」、「Sur les epaules de mon pere/父の両肩の上で」(Angelinaとのデュオ)、「J’ai appris/僕は学んだ」、「Nous ne serons jamais amis/僕らは決して友だちになれないだろう」など。 

Les parapluis de Cherbourg シェルブールの雨傘」2008

https://www.youtube.com/watch?v=jVZsN94D2W4  

 

Un air de famille / 家族の歌」 2020年10月

https://www.youtube.com/watch?v=bo3mR977N0A

 

 

2.カルラ・ブルニ Carla Bruni、「Carla Bruni

 

 

Carla Bruni202010日にリリースした新しいアルバムは「Carla Bruni」。

Bruniは1967年イタリア北部トリノ生まれのACI。1974年家族と共にフランスに。1990年代にはスーパーモデルの一人として活躍。1998年からACIに転身。2002年11月ファーストアルバム「Quelqu'un m'a dit/風のうわさ」をリリース、彼女が作詞作曲した10曲などが収められていて、世界中で200万枚を超える大ヒットになり、04年VdMで女性歌手賞受賞。2007年には第2作で歌詞がすべて英語の「No promises」を発表。2008年2月Nicolas Sarkozy大統領と結婚、ファーストレディーに。2008年7月第3作「Comme si de rien n'etait/何事もなかったかのように」をリリース。その後は特別の場合を除き活動を控えていた。12年5月にファーストレディーの立場を離れてからACIとしての活動を再開、2013年4月Little French Songs」、2017年「French Touch」をリリースしている。6枚目のアルバムとなる「Carla Bruni」には17曲収録、それらは:「Quelque chose何か」、「Un secret/一つの秘密」、「Un grand amour/大きな愛」、「Your Lady」、「Partir dans la nuit/闇に中に出発する」、「Les separes/別れた人々」、「Comme si c’etait hier/あたかも昨日の出来事のように」、「La chambre vide/誰もいない部屋」、「Un ange一人の天使」、「La mort des amants/恋人たちの死など。 

 「Quelqu’un m’a dit / 風のうわさ」 2002年 Olympia

https://www.youtube.com/watch?v=iMnUekxLjTA

 

 「Quelchose何か」 2020.10.8

https://www.youtube.com/watch?v=xTi6I3lDY3s

 

 

3.ケンジ・ジラクKendji Girac、「Mi vida/僕の人生」

 

 

Kendji Giracが2020年10月9日にリリースした新しいアルバムは「Mi vida」(スペイン語)。Kendji Girac、本名Kendji Maille1996年フランス西部Aquitaine地方、DordognePerigueux生まれ、歌手、作曲も行う。ロマ(ロマ二系ジプシー)で家族と共にキャラヴァンでフランス国内を回る生活を送っていた。TVTF1のスタ誕番組「The Voice」の2014年第3シーズン圧倒的な強さで優勝。2014年9月リリースのファーストアルバム「Kendji」は、「Color gitano」、「Andalouse/アンダルシアの女性」、「Conmigo/僕と一緒に」などを収録、現在までに150万枚の売上げと言われていて「le phenomene KendjiKendji現象」とも言えるほどの人気に。2015年5月Paris Olympiaに初出演。2015年10月リリースのセカンドアルバムEnsemble/ともに」には「Me quemo/(スペイン語)身を焦がす」など13曲収録で100万枚の売上げ。TVTF1局の視聴者の投票による「La chanson de l’annee/その年のシャンソン」では、2015年には「Andalouse」、2016年には「Me quemo」とGiracの曲が2年連続して選ばれた。また音楽専門のラジオ局NRJMusic Awardsでは2014年にフランス語圏新人賞及び「Color Gitano」でシャンソン賞を受賞、2015年には「Conmigo」でシャンソン賞を受賞している。2017年3月(8日)には20歳の若さで、Musee GrevinParis 9区)に蝋人形が展示された。アルバム「Mi vida」には11曲収録、それらは:「Habibi/(アラビア語)愛しい人」(歌詞はフランス語)、「Dernier metro/地下鉄の終電」(Gimsとのデュオ)、「Evidemant/明らかに」、「Conquistador/(スペイン語)征服者」(歌詞はフランス語)、「Dans mes bras/僕の腕の中で」、「La magicienne/女マジシャン」、「Andale/(スペイン語)さあ、さあ」(歌詞はフランス語)、「Reggaeton/レゲトン」、「Oh! Prends mon ame僕の魂を掴まえて」

 

 「Andalouse / アンダルシアの女性 / 」 2015年 Olympiaで 

https://www.youtube.com/watch?v=-KOS0HwekWQ

 

 「Dernier metro /最地下鉄2020年 10月 clipe officielGims

 https://www.youtube.com/watch?v=Hx4Eor0KS4E

 

 

4.フランシス・カブレルFrancis Cabrel

A laube revenant/再び来た夜明けに」

Francis Cabrelが2020年10月16日にリリースした新しいアルバムは

A laube revenant

Francis Cabrelは1953年フランス西部Aquitaine地方、Lot-et-GaronneAgen生まれのACIToulouse近郊、人口2000人ほどの小村Astaffortで成長し、現在も住み、村会議員を務めたこともあり(1989―2004)、「Gentelman d’AstaffortAstaffortの紳士」と呼ばれている。規律違反で高校を中退、19歳で靴屋の店員をしながらジャズグループに入り地元のダンスパーティなどで演奏。1974年Toulouseで行われた放送局SudRajdioの歌謡コンクールで、夫人のMarietteに捧げた「Petite Marie/可愛いマリー」を歌い優勝。1977年最初のアルバム「Les murs de poussiere/埃の壁」をリリース、Daveの前座で1ヶ月Olympiaに出演している。1979年にはセカンドアルバム「Les chemins de traverse/近道」をリリース、60万枚以上の売り上げ。このアルバムに収められていた「Je l’aime a mourir/死ぬほど彼女を愛している」はCabrelの代表曲になり、2011年にはShakiraが「La quiero a morir」のタイトルでカバーし、世界的にヒットした。Cabrelはその後も定期的にアルバムをリリース、その主なものは:1980年「Fragile/もろい」(「La dame de Haute-Savoie/オート・サヴォワの貴婦人」、「L’encre de tes yeux/君の目に中のインク」など収録)、1989年「Sabacane/矢筒」(「C’est ecrit/それは書いてある」、「Sabacane」などを収録、200万枚以上の売り上げ、1990年VdMで90年「男性歌手賞」、「アルバム賞」を受賞)、1994年「Samedie soir sur la Terre/土曜の夜に地上で」(「La corrida/闘牛」、「Je t’aimaisje t’aimeje t’aimerai/君を愛していた、愛している、愛するだろう」などを収録し。400万枚の売り上げで、フランスで史上2番目に売り上げの多いアルバムと言われている)、1999年「Hors-saison/季節外れ」(200万枚弱の売り上げ)、2004年「Les beaux degats/見事な損害」、2008年「Des roses et des orties/ばらとイラクサ」、2012年「Vise le ciel/空を目指せ」(Bob DylanのヒットをCabrelの翻案でカバーした11曲収録)、2015年「In extremis/最後の瞬間に」。Cabrelは2010年12月それまでの業績全般に対してAcademie francaiseGrande Medaille de la chanson francaiseシャンソンフランセーズ大賞を受賞している。今回のアルバムには13曲収録、それらは:「Les beaux moments sont trop courts/素晴らしい時は短い」、「Te ressembler/君に似ること」、「Les bougies fondues/溶けたろうそく」、「Jusqu’aux poles/両極まで」、「Rochstars du Moyen Age/中世のロックスター」、「Parlons-nous/話し合おう」、「A l’aube revenant」、「Chanson our Jacques/ジャックのためのシャンソン」(Jaques Dutronc<1943- ACI、コルシカ島在住のACI>に捧げられている)、「J’ecoutais Sweet Baby James/僕はSweet Baby Jamesを聞く」(「Sweet Baby James」はJames Taylorの1970年のヒット)、「Difficile a croire/信じることは難しい」、「Ode a l’amour courtois/宮廷風恋愛へのオード」など。

 

 Je l’aime a mourir/死ぬほど彼女を愛している」 1979年

https://www.youtube.com/watch?v=wQW1rnRrPx4

 

 「Te ressembler/君に似ること」 2020年10月  clip officiel 

https://www.youtube.com/watch?v=SI02ccwG92k

               
KCN1589  2020.11.1  

KCN 1589 2020.11.1

2020年7、8、9月の新譜 

 

現在活躍中の5名の歌手の7,8,9月の新譜情報, 並びに略歴等をお伝えします。

デヴュー当時のヒット曲1曲と、今回の新アルバム収録曲の1曲を載せました。

時代の変遷、曲想や映像の違いなど、どうぞお楽しみ下さい。


1.     ユーグ・オーフレHugues Aufray、「Autoportrait/自画像

Hugues Aufray202017日にリリースした新しいアルバムは「Autoportrait」。Aufray1929Paris郊外Neuilly-sur-Seine生まれACI。美術の勉強の傍ら、左岸のキャバレで歌う。1958年ラジオ局Europe1のコンクールで優勝。61年の「Santiano」が最初のヒット。63年ルクセンブルグ代表としてユーロヴィジョンに出場4位。65年PierreDelanoëのフランス語の詩による「Hugues Aufray chante Bob Dylan/ユーグ・オーフレ ボブ・ディランを歌う」を出しDylanをフランスに紹介。66年vedetteとしてOlympiaに出演。70年代からはArdècheの農場に住み、羊を飼い乗馬などで暮らし、時々パリのキャバレやTVに出演、定期的にアルバムをリリースしている。今回のアルバムのタイトル「Autoportrait」はDylanの1970年のアルバム「Self Portrait」からか。12曲収録、それらはアメリカのフォークソングにAufrayあるいはPierre Delanoëがフランス語の詩を付けたもの、あるいは過去のヒット曲のセルフカバー。12曲は:「Hasta luego/(スペイン語)いずれ後ほど」(1973年のヒットセルフカバーAufrayClaude Morgan、セルフカバー)、「Stewball/(サラブレッドの)ステューボール」(1966年のヒット、セルフカバー)、「La ballade de John Henry/ジョン・ヘンリーのバラード」(原曲「The Ballade of John Henry」)、「La Mathilda/ラ マチルダ」(原曲「Waltzing Matilda」)、「Paie-moi ce que tu me dois/僕に払うべき金を払ってよ」(原曲「Pay me my money down」)、「Dan Tucker」(原曲「Old Dan Tucker」)、「Sur les peniches de l’Erie Canal/エリー湖の小舟」(原曲「Erie Canal」)、「Marie ne pleure pas/マリー泣かないで」(原曲「O Mary don’t you weep」)など。アルバムは週間チャートで最高位は2週間2位。

Hasta luego」1983年 https://www.youtube.com/watch?v=d9ne34WkoN4

Dan Tucker」2020 https://www.youtube.com/watch?v=P--c10DynRE

 

2.     ナターシャ・サン=ピエールNatasha St-Pier、「Croire/信じる

Natasha St-Pier202014日にリリースした新しいアルバムは「Croire」。St-Pier1981年 CanadaNouvelle-Brunswick州、Bathurst生まれの歌手。1993年には地元テレビ局ののど自慢番組で最も若い決勝進出者になりカナダのフランス語圏で有名に。14歳で最初のアルバム「Emergence/突然の出現」をQuébecでリリース。1999年ミュージカル「Notre-Dame de Paris」のQuébecとロンドン公演にFleur-de-Lys役で出演。2001年コペンハーゲンで行われたEurovisionのフランス代表に選ばれ「Je n’ai que mon âme」を歌い4位に。2002年9月にはvedetteしてOlympiaに出演。2003年Pascal Obispoに提供された曲(「Tu trouveras/あなたはきっと分かる」など)を中心にしたアルバム「De l'amour le mieux/最高の愛を」をリリース、VdM新人賞受賞。2013年リリースのアルバム「Therese, vivre d’amour/テレーズ、愛に生きる」及び2018年リリースのアルバム「Therese de LisieuxAimer c’est tout donner/テレーズ・ド・リジュー、愛すること、それはすべてを与えるこの」ではSainte Therese de Lisieux(1873-1897)の詩にGregoireThomas Pouzinらが作曲した曲を収録していた好評だった。14枚目となる今回のアルバム「Croire」には、タイトルが示すように信仰の気持ちに溢れた12曲収録、うち2曲「Peu m’importe/私には関係ない」及び「Par amour/愛故に」は初めてSt Pier自身の作詩によるもので作曲はVincent Bidal。他の10曲は:「Viens sois ma lumière/来て、私の光になって」、「Mon cœur sera ton cœur/私の心はあなたの心になるでしょう」、「Sancta Maria/サンタ マリア」、「Etre mère/母であること」、「Marie l’espoir et la douceur/マリー、希望と優しさ」、「Toute chose en ton cœur/あなたの心の中にあるすべてのこと」、「Le temps des cathédrales/大聖堂の時代」(ミュージカル「Notre-Dame de Paris」から)、「Ce miracle est l’amour/この奇跡は愛」、「Plus haut/より高く」など。

 「Tu trouveras2003年 https://www.youtube.com/watch?v=GBCCMjDglPM 管理人お勧め

 「Viens sois ma lumière」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=3V39Csgnxos

 

3. ジュリアン・ドレJulien Doré、「Aimée/エメ

Julien Doréが2020年9日リリースしたアルバムは「Aimée」(99歳になる母方の祖母の名から)。Doréは1982年7月7日南仏Gard県のAles生まれのACI。2002年から友人とグループを結成、自作の曲や過去の世界のヒット曲を週末にバーなどで歌う。07年TVM6のスタ誕番組「Nouvelle Star」の第5回優勝者。その声、ウクレレ演奏、カリスマ性、特異な風姿、エネルギー、ステージ態度は視聴者を魅了した。07年8月リリースした最初のシングル「Moi...Lolita・/私・・ロリータ」は、Alizéeのカバーで、チャート2位に。08年には最初のアルバム「Ersatz/代替品」をリリース、09年VdMで新人アルバム賞とそこの収められた「Les limites/限界」でヴィデオクリップ賞受賞。2015年VdMで男性歌手賞受賞。2016年10月14日にリリースした4枚目のアルバム「&」は2017年1月25日「&~愛の絆~」のタイトルで日本盤がリリースされている。Doréは2015年7月及び2017年5月来日公演を行っている。5枚目となるアルバム「Aimée」には、La fièvre/熱」(地中温暖化をテーマにしている)、「Lampedusa/ランペデューザ島」(イタリアの島でアフリカ、中東からの不法移民者の目的地になっている)、「Nous/我々」(強度の個人主義をテーマにしている)のようにengagé/(社会的、政治的に)コミットした」曲など11曲が収録されている。他には:Barracuda 1/バラクーダ 1」、「Kiki/キキ」(Kylian Mbappeの愛称)、「La bise/(親しい間での挨拶の)軽いキス」、、「LIle au lendemain/明日の島」(Clara Lucianiとのデュオ)、「Ami/友人」、、「Basrracuda 2/バラクーダ 2」、「Bla-bla-bla」、「Waf」(Doréの2頭の飼い犬の声が聞こえる)など。アルバムはリリースの週チャート1位。
Les limites(clip officiel) https://www.youtube.com/watch?v=t-mzz1oBhYg管理人理解不能

Nous」2020年 https://www.youtube.com/watch?v=nqUbs-oGd3U

 

4.グラン・コール・マラッドGrand Corps Malade、「Mesdames/マダムたち」

Grand Cprps Maladeが2020年9月11日にリリースした新しいアルバムは「Medames」。Grand Corps MaladeGCM)、本名Fabien Marsaud1977年パリ北郊外Seine-Saint-DenisBlanc-Mesnil生まれのスラム系ACI。2003年ParisClichy広場のバーで最初のスラムを披露。2006年3月にリリースしたファーストアルバム「Midi 20/12時20分」が50万枚以上売り上げ、スラムをフランスに根付かせた。2007年のVdMで新人アルバム賞と新人ステージ賞を受け、「le rois du slame/スラムの王」と呼ばれるように。

7枚目となるアルバム「Mesdames」には女性歌手とのデュオを中心に10曲が収録されている。最初の曲はGCMのソロで女性賛歌「Medames」。また、Camille Lellouche(1986-俳優・ユーモリスト・歌手)とのデュオによる「Mais je t’aime/でもあなたを愛している」は2017年のCamille作詩/作曲/歌の曲にGCMが詩を追加したもの。その他の8曲はGCMの詩によるもの、それらは:Louane(1996-歌手・俳優)と「Derrière le brouillard/霧の後ろに」、Laura Smet(1983-俳優・歌手、母はNathakie Baye、父はJohnny Hallyday)と「Un verre à la main/グラスを片手に」、Véronique Sanson(1949-ACI)と「Une sœur/一人の姉」、Suzane(1990-ACI)と「Pendant 24h/24時間」、JulieCamilleBerthollet姉妹(両人ともバイオリニスト)と「Chemins de traverse/近道」など。アルバムはリリースの週チャート1位。

Midi 20」2007年 https://www.youtube.com/watch?v=74s4K32RZnA

Mais je t’aime2020年 https://www.youtube.com/watch?v=My_amI9qqcs

 

5.ジャン=バティスト・ゲガンJean-Baptiste GuéganRester le même/同じままで」

 

(一部、バックの白抜け、申し訳ございません。 原因不明です・・・管理人)

Jean-Baptiste Guéganが2020年9月18日にリリースしたアルバムは「Rester le même」。

Guégan1983年Bretagne地方の生まれの歌手。17歳からJohnny Juniorを名乗ってJohhny Hallyday(1943.6.15-2017.12.5 歌手、作曲も)の「 le sosie vocal/声のそっくりさん」としてBretagne地方で結婚式、祭り、会社の記念日などで歌い、キャバレなどにも出演していた。2018年TVM6で放送されている素人のコンクール番組「La France a un incriyable talant/フランスには信じられないようなタレントがいる」に出場し、優勝。2019年8月Johhnyに114曲を提供したと言われているの作詞家/作曲家Michel Malloryの協力を得てファーストアルバム「Puisque cest écrit/そう書かれているから」をリリース。今回のアルバムは2枚目となるものでMalloryMarc LavoineSlimaneの協力をえた12曲収録が収録されている。それらは:「Rester le même」、「C’est la vie d’un homme/これが一人の男の人生」、「Tu es toujours là/あなたはいつもいてくれる」、「La dame aux yeux verts/青い目の婦人」、「Comme un chien en éé/夏の犬のように」、「Elle s’en va/彼女は行ってしまう」、「Mal barré/悪い出だし」、「Sur le bord de la route/道ばたで」、「Si tu reste auprès de moi/君が僕の側にいてくれたら」など。アルバムはリリース週2位。

Puisque cest écrit」2019年 https://www.youtube.com/watch?v=XEyieUmWGb4

Rester le même」2020年https://www.youtube.com/watch?v=7zXFs3dpFas

 KCN1588 2020.10.26  
 いささか旧聞に属しますが8月27日に厳重な対新型コロナ対策を取りながらParis郊外で行われたコンサート模様をご報告致します。

KCN 1588  2020.10.26 

Festival des festivals/フェスティヴァルのなかのフェスティヴァル」開催  

 

 Festival des festivals」が2020年8月27日(木)Domaine national de Saint-Cloud/サン=クロード(Ile-de-France地域圏、Hauts-de-Seine県、Seine河を挟んでBois de Boulogneの西に隣接)の国有地公園内特設スタジオで行われた。この歌謡フェスティヴァルは2003年から毎年8月下旬の同地で行われるフェスティヴァル「Rock en Seine/セーヌでロック」を新型コロナウイル禍に伴い改編したもの。「Rock en Seine」は最近では数日間にわたって行われ、期間中都合10万人以上の観客を集めていた。今年も当初計画では8月28、29、30日の3日間開催されることになっていた。「Festival des festivals」は27日一日だけ「Un temoignage d’esperance et de volonte希望と意思のしるしに」を合い言葉に、観客を招待者1500人に限定し、distanciation socialeを十分確保し、観客には終始マスク着用を義務づけ。座席案内係員はマスクを着用していない観客にはマスクを配った。festvalは21時から3時間にわたって行われた。司会はNagui(1961-TV・ラジオ司会者、プロデューサー)及びLeiila Kaddour(1980-ジャーナリスト、TV・ラジオ司会者、TVFrance2の13時のJTのキャスターの一人)、TVFrance 2で中継。このコンサートはMinistere de la culture(文化省)、Ile-de-France地域圏当局、SACEMなどが後援した。コンサートにはRoselyne Bachelot文化大臣も顔を見せた。

出演者は20人余。主な出演者及び歌った曲は:

 

CalogeroLa rumeur/噂 https://www.youtube.com/watch?v=aSx1WKUUvFQ

 Calogero、本名Calogero Maurici、は1971年Grenoble近郊生まれのACI2002VNで男性歌手賞受賞、2015年「Un jour au mauvais endroitある日、不幸な場所で」でオリジナルシャンソン賞を受賞している。2020年3月21日には医療従事者への連帯を示す「On fait comme fait comme si/人はあたかも・・であるように行動する」をインターネットで配信している。「La rumeur」はCalogero作詞/作曲、2020年11月に予定されている新しいアルバム「Centre ville/街の中心街」に収録予定の曲。

 

HatikAngela/アンジェラhttps://www.youtube.com/watch?v=8rRJ88cVp_A

 Hatik、本名Clement Penhoat、は1992年YvelinesChevreuse生まれの、ラップ系歌手、俳優。16歳でラップを始め、2014年には最初のmixtapeを出している。

Angela」は2019年シングルでリリース、また2枚目のmixtapeChaise pliante/折りたたみ椅子」に収録されていて、現在までのHatikの最大のヒット曲。

 

Caherine Ringer & Sofiane SaisiNow or never

https://www.youtube.com/watch?v=fQsU_U28id8

 Catherine Ringerは1957年Paris郊外、Haute-de-SeineSuresnes生まれの歌手。1979年パートナーのFred Chichinと組んでデュオLes Rita Mitsoukoで活躍、1985年「Marcia Baila/マルシアが踊る」などがヒット。Chichin没後の2007年からソロで活動、2011年アルバム「Ring n’Roll」をリリース、VdMの女性歌手賞受賞。2017年アルバム「Chroniques et fantaieses/時評と気まぐれ」をリリース。

 Sofiane Saisiは1973年AlgerieSidi Bel Abbes生まれ、17歳でParisに。Rai(アルジェリア、オラン地方起源のポップ音楽)の歌手。すでに2枚のアルバム(2015年「El MordjaneLe corail/サンゴ」2018年「El NjoumLetoile/星」)をリリ-スしていて「2代目raiのプリンス」と呼ばれている。

 「Now or never」の原曲は「Oh sole mio」、Elvis Presleyが「It’s now or never」のタイトルで歌っている。

 

Grand Corps Malade & Camille LeloucheMais je t’aimeでもあなたを愛している」

https://www.youtube.com/watch?v=Av4uToQoKFk

 Grand Corps Malade、本名Fabien Marsaud、は1977年Pasris北郊外Blanc-Mesnil生まれのスラムACI。2006年リリースした最初のアルバム「Midi 20/12時20分」でVdM新人アルバム賞、新人ステージ賞を受賞。2018年の「Plan BB案」まで6枚のアルバムをリリース、フランスにスラムを根付かせた歌手と言われている。

 Camille Leloucheは1986年Paris生まれの俳優、ユーモリスト、歌手。映画・TV俳優として活躍後、2015年TVTF1のスター誕生番組「The voice」に出場、準決勝まで進み、歌手活動を始めた。作詞/作曲も行う。2018年にはSlimaneとのデュオで「Si on est deux/二人でいれば」を歌っている。2020年4月には作詞/作曲した「Coco Corona」をシングルリリースしている。

 「Mais je t’aime」はLeloucheの作詞/作曲による曲で、2020年6月19日シングルリリース。10月リリース予定のGrand Corps Maladeのアルバム「Medames/マダムたち」に収録の予定。

 

Jane BirkinLes jeux interdits/禁じられた遊び

https://www.youtube.com/watch?v=oUwhEHRhdO0

 Jane Birkin1946Londres生まれ、俳優、歌手。1968年映画撮影のため渡仏し、その後フランスに在住。1969年Serge Gainsbourg(1928-1991)とのデュオで「Je t’aime・・moinon plus/ジュテーム、モワ ノン プリュ」を歌い歌手デビュー。その後Gainsbourgに提供された「Sous le soleil exactement/太陽の真下で」、「Di Doo Dah/ディ・ドウ・ダー」、「Ex-fan des sixties/思い出のロックンローラー」、「Baby alone in Babylone/バビロンの妖精」などがヒット。Gainsbourgの没後も アルバム「A la leere/ラヴ・スロウ・モション」(1998年)、「Enfants d’hiver/冬の子供たち」などをリリースしている。1992年VdMで女性歌手賞受賞。

 「Les jeux interdits」(Birkin自身の作詩、Etienne Daho作曲は)2020年8月27日シングルリリース、11月20日リリース予定のBirkin14枚目のアルバム「Oh ! Pardon tu dormais・・/あ!失礼、お休みでしたか」に収録予定

 

Izia & Jeanne Added:「Glory box

https://www.youtube.com/watch?v=yfrKcccYZSU

 Izia、本名Izia Higelin、は1990年Paris生まれのACI、俳優。父親はJacques Higelin(1940-2018 ACI)。14歳から自作をPariscabaretで歌っていた。2009年ファーストアルバム「Izia」をリリース、2009年のVdMでポップ・ロックアルバム賞、新人ステージ賞を受賞。2011年のセカンドアルバム「So much trouble」でロックアルバム賞を受賞。その後2枚のアルバムをリリースしている。

 Jeanne Addedは1980年Reims生まれのジャズ・ロック系のACI、主に英語で歌う。2006年からベース奏者としてジャズミュージシャンと演奏活動。2008年から自作を歌うように。2015年ファーストアルバム。2018年セカンドアルバム「Radiate」をリリース。これにより2019年のVMで女性歌手賞及びロックアルバム賞を受賞。

 「Glory box」はイギリスのロックバンドPortisheadの1995年のヒット

 

Pomme:「La lumiere

https://www.youtube.com/watch?v=qpts4E3Opus

 Pomme、本名Claire Pommet、は1996Lyon生まれのACI。独学で作った曲をYouTubeに投稿、2016年にリリースした最初のEPが好評でVianneyらの前座で歌う。2017年にリースのファーストアルバム「A peu pres/およそ」はマスコミから高い評価。2019年リリースのセカンドアルバム「Les failles/ひび割れ」で2020年VdM新人アルバム賞受賞。

 「La lumiere」はPomme作詞/作曲、アルバム「Les failles」に収録されている。

 

Camelia Jordana: 「Facile/簡単な」

https://www.youtube.com/watch?v=zvoL4o_SkiQ

 Camelia Jordana1992年南仏Toulon生まれの歌手作詞作曲も行う・俳優。2009TVMのスター誕生番組「Nouvelle Star」で準決勝まで進み、2010月ファーストアルバム「Camelia Jordana」をリリース、disque de platine。2014年リリースのセカンドアルバム「Dans la peau/首っ丈」には自作を半数の7曲収録している。2018年リリースのアルバム「LOST」は 2019年VdMで ワールドミュージックアルバム賞受賞。

 「Facile」はJordana作詞、Renaud Rebillaud作曲、2020年2月シングルでリリースされている。

 

Alain Souchon:「Ici et la/こことあちら」https://www.youtube.com/watch?v=xLIY5e9f1yE

 Alain Souchonは1944年モロッコのカサブランカ生まれ、生後直ぐにParisに、1960年代後半からACIとして活躍。70年代半ばから作曲を担当するLaurent Voulzyと組んで数々のヒットを世に出し、VdMでは10個のvictoireを得ていて、シャンソンフランセーズを代表する歌手。特に1993年の「Foule sentimentale」は2005年のVdMで「過去20年の最も優れたシャンソン賞」を受賞している。 「Ici et la」は2019年にリリースされたアルバム「Ames fifties」に収録されている曲でAlain Souchon作詩、長男Pierre Souchon作曲。

 

Charlotte Gainsbourg:「Deadly Valentinehttps://www.youtube.com/watch?v=s0dIWEQsy7U

 Charlotte Gainsbourgは1971年ロンドン生まれの、俳優・歌手。父はSerge Gainsbourg、母はJane Birkin。歌手としては1984年Sergeのアルバム「Love on the beat」に収録された「Lemon incest」をデュオで歌ってデビュー。1986年Sergeのプロデュースで最初のアルバム「Charlotte for ever」をリリース。その後2017年の「Rest」まで都合5枚のアルバムを出している。

 「Deadly Valentine」はアルバム「Rest」に収録されている曲で、Charlotte作詞、Sebastian作曲。

 

上記の他: Angelique Kidjo & Yael Naim(「Pata Pata」を歌った)、Benjamin BiolayComment est ta peine」を歌った)なども出演。

KCN1587  2020.10.10   

KCN
 1587 2020.10.10

 

ジュリエット・グレコJuliette Gréco、死去(その2)

~各界からの弔意&葬儀~




 

   L'obseques de Juliette Gréco グレコ葬儀 2020年10月5日
   L'Eglise de Saint-German-des- Prés サンジェルマン・デ・プレ教会




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Grécoの代表曲・・・ 続き> 
(その1でご紹介出来なかった日本でも良く知られた名曲、訃報を報じた各種の報道の中で代表曲と
されていた曲を、追加させて頂きました。)

 

Un petit poisson, un petit oiseau/魚と小鳥」1966年

 https://www.youtube.com/watch?v=zPo9Zl099hc

 

Parlez-moi d’amour/聞かせてよ愛の言葉を」1967年

https://www.youtube.com/watch?v=PtXzVFYPkyc

 

Mon fils chante/歌う少年」1973年

https://www.dailymotion.com/video/xn0krl

 

Jolie môme/ジョリ・モーム1975https://www.youtube.com/watch?v=8N-zGVcsW24

 

J’arrive/孤独への道」2004年

https://www.youtube.com/watch?v=5nTbdyTqHIs

 

Deux au monde/世界で二人」2003年https://www.youtube.com/watch?v=7zRpnjPdo30

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<各界からの弔意>

Emmanuel Macron 大統領

 「L’élégance et la liberté優雅さと自由」を体現したJuliette Gréco、彼女はBrelFerréBrassensAznavourなどと同じシャンソンフランセーズのパンテオンの仲間入りをしました。Grécoの最後のアルバムのタイトルは単に「Merci/ありがとう」でした。しかし黒い舞台衣裳の貴婦人に、彼女の声に、彼女の優雅な態度に、彼女の表現豊かな両手の動きに「ありがとう」と言わなければならないのは我々の方です。彼女の姿と彼女の声は私たちの生活の中に生き続けるでしょう。La muse de Saint-Germain-des-Présは永遠です。 共和国大統領及び同夫人はシャンソンフランセーズの最も美しい歌詞を歌った才能溢れた歌手の逝去を悼みます。彼女の親族及び彼女の「voix rocailleuse/ごつごつした、嗄れた声」と彼女の自由な精神に感動を受けたすべての人々に哀悼の意を表します・・

 

Roselyne Bachelot 文化大臣

シャンソンフランセーズの偉大なスターJuliette Grécoが今日我々の許を去った。彼女はJean-Paul SartreBoris Vianの友人で実存主義の運動にも参加していた。彼女の人生そのものが一つの傑作だった。彼女はBerlinフィルファーモニーをバックに歌った最初の歌手だった。芸術や人生に対する考え方でユニバーサルだった。Juliette Grécoは多くの傑作を残した。彼女の人生そのものが傑作だった。私が大好きな曲は「Déshabillez-moi」。この公序良俗に反するような曲は、社会規範を破壊するもの、イメージを破壊するもののシンボルだ。・・

 

Jack Lang 元文化大臣

 Juliette Grécoicône(イコン。比喩的な意味で:時代やトレンドの象徴となる人物、寵児、アイドル)であり、一つの伝説だ。外国で、日本においても、アメリカにおいても、フランスを体現する存在だった。彼女の声は悲劇俳優のそれ、ステージでの振る舞いはマジシャンのそれ、誰よりも光を捉えていた。彼女は不滅の星であった。彼女は社会にコミットする女性、自分の思想のために闘う闘士だった・・

 

Anne Hidalgo パリ市長

彼女はSaint-Germain-des-PrésmuseBoris VianJacques PrévertRaymond Queneauらが活躍した時代のParisの象徴だ。才能豊かな歌手で女優、自由な女性。彼女のそれと解る声が聞けなくなりどんなに寂しいことか。Merci Juliette Gréco!・・

 

Alexis Carbière 左派系国会議員

偉大なアーティストがこの世を去った。彼女は詩を歌い、シャンソンフランセーズを世界中に広げた。彼女は信念の女性。人種差別主義に反対して、社会正義のために抵抗し、闘う女性だった・・

 

Fabien Lecœuvre ジャーナリスト

 Juliette Grécoの死は世界的な出来事だ。彼女の曲はEdith PiafCharles Aznavourの曲同様、世界中で歌われていて、シャンソンフランセーズでは希有なことだ。彼女は1950年代から世界各国のステージに立っている・・

 

Jean-Pierre Foucault TV司会者

 私が司会していた(TF 1の番組)「Sacrée Soirée」にPaul MCCartneyがゲスト出演した時、彼を楽屋に案内する際Juliette Grécoの楽屋の前を通った。「これはSaint-Germain-des-Présのあの彼女の?会うことは出来ないだろうか?」。2人は1時間以上歓談した。Paulは夢が叶ったし、Julietteも幸せそうだった・・

 

Stephan Bern TV司会者

 Juliette Grécoの訃報に接し、悲しみは計り知れない。Grécoはシャンソンフランセーズの偉大な女性、Saint- Germain-des-Présicône、自由で同時に強く、優しい女性だった。今夜、彼女を偲んで心の底から嘆き悲しんでいる。そして彼女の家族や近しい人々に思いを致している・・

 

Line Renaud 歌手・俳優

 Juliette Grécoが行ってしまった。Saint Germain des Présはそのmuseのために涙を流している。彼女は限りなく自由な女性だった、詩の語り手だった。私は今夜強く彼女のことを思っている。

 

Régine 歌手

 Juliette Grécoは自由な女性だった。今皆が深い悲しみの時を過ごしていると思う。もう見つけることが出来ないであろう一つの世界が行ってしまった。私が彼女を知ったのは戦後間もない1946年、彼女が「La Rose Rouge」で歌っている時だった。その後Simone de BeauvoirとよくSaint-Germain-des-Présの彼女を訪ねた。彼女にはユーモアがあった。素晴らしい体型だった。彼女は常に彼女自身であり、少しも変わらなかった・・

 

Serge Lama ACI

Juliette Grécoは湖のように冷たく、炭火のように燃えていた。ステージの彼女は生き生きとしていた。歌う曲を詳細に分析してその結果をステージで出していた。彼女が歌う曲は彼女の人生そのものだった。歌う曲に命を与えた。彼女は知性が求められていた時代の証人。ゆっくりお休み下さい、Madame。あなたは人生をこよなく愛し、最初の自由な女性の一人だった。彼岸での素晴らしい生活を祈っています。お休みなさい、Jolie môme


 Olivia Ruiz ACI (2009年のGrécoのアルバム「Je me souviens tout」にDans ma chambre de dame/私の婦人部屋の中に」と「L'ombre du vent /風の影」の詩を提供している)

 Juliette Grécoに初めて会ったのは彼女が80歳の頃だった。彼女の家に書いた詩を持っていった。彼女は瞳の奥に子供のような悪戯心も持っていたし、際限のないエネルギーを持っていて、いつまでも生き続けると思わせた。一緒に昼食を取った後、私の詩を読んでくれた。彼女は思いやりがあった。「2箇所変えたい。賛成してくれる?」と聞かれた。彼女の家を辞した時、50歳の年齢差があるのに、同年代の女友達と1日過ごしたような気分だった・・


 Melody Gardot アメリカの歌手(2012年のGrécoのアルバム「Ça se traverse et c’est beau」で「Sous les ponts de Paris」をデュオで歌っている)

私はEdith Piafを知る前からJuliette Grécoを知っていた。女優として、Miles Davisの恋人として、Café de Floreの常連として。Grécoは録音の間、呼吸法、発声法、語りと歌について助言してくれた。一緒にいて素らしい、貴重な、感動的な時間を過ごした。もっと早く彼女と知り合いになれたらと残念に思う。そうしたら仲の良い友人になれたのに。彼女がいなくなって本当に寂しい。Juliette、すべてのことに感謝・・

 

<葬儀>

Grécoの葬儀は10月5日(月)14時30分からParis 6区Saint Germain des Prés教会で行われた。葬儀の責任者を務めたJulie-Amour RossiniGrécoの孫、Grécoの一子Laurence Lemaire(1954-2016)の遺児、46歳。

教会の前庭に立てられたMorris広告塔には白黒のGrécoの写真が飾られていた。

葬儀には300人程が列席。葬儀はまず司教Monseigneur Benoiît De Sinetyの説教で始まった。その中で司教は「Grécoの姿、言葉、優しさ、微笑みは皆さんの人生を明るく照らした」と語った。次いでDidier VarrodRadio Franceの音楽ディレクター)、Jacqueline Franjou(古くからのGrécoの友人)、Catherine Ceylac(ジャーナリスト、TV司会者)、Abd Al Malik(1975-ラップ系ACI、2008年「Romeo et Juliette」をデュオで歌っている)が弔辞を述べ、最後に Catherine Ringer(1957-歌手)がアコーデオンの伴奏で「Il n’y a plus d’après/後には何もない」を歌った。Grécoはこの曲を1960年に歌っている。

 

葬儀には・・

Brigitte Macron Macron大統領の夫人François Hollande前大統領Julie Gayetパートナー