今、シャンソンが静かなブームになっています。

人生の喜びと哀しみを歌うシャンソンが、日々のストレスにさらされた私達の心に共感と共に、一時の癒しを与えてくれるからでしょうか?

  シャンソン、その起源は、中世時代の吟遊詩人にまで遡ると言われています。何世紀にも渡って、庶民の歌として、綿々と歌い続けられてきた、長い歴史を持つフランスの一つの文化です。

  日本には、特に戦前から戦後にかけて、進取の精神に富んだ才能溢れる歌手の方々によって多くのシャンソンが紹介されました。当初は原語で歌われることが多かったようですが、やがて、優れた訳詞(あるいは訳詩)家の方々の努力によって、これらのシャンソンが分かりやすい日本語に訳され、日本人の心理を微妙に反映した、身近な歌として、人々に愛され、定着していきました。時として、原詩を超えたかと思われるような、新しい命を吹き込まれたような、こころを打つ、美しい日本語のシャンソンに出会うことさえあります。

  こうして、フランスから遠く離れた日本の地で、今なお多くのシャンソンファンが存在することは、本当に喜ばしい限りですが、一方で、日本語に訳されることにより、原詩とはいささか趣の異なる歌になっていたり、また、日本語とフランス語の違いにより、どうしても、日本語で表現しきれない部分が出てくるということも否めません。

  新しいシャンソンブームが起りつつある今、原点に戻って、シャンソンをフランス語で歌うことに挑戦してみてはいかがでしょうか?

  言語を識る事は、その国の文化を識る事に他なりません。一つの言葉、一つのフレーズの中に、その国の歴史、日常生活、ものの考え方など多くのものが反映されています。歌の歴史的背景を知り、原詩の意味を深く理解し、日本語というフィルターを通さずフランス語でそのまま歌うことは、原詩のもつ感動をそのまま表現できるということです。日本語で歌うのとは、また違った大きな喜びを味わうことができます。 新しい世界がどんどん大きく広がっていきます。



  
  美しく正しい発音で  

  せっかくフランス語で歌うからには、美しく正しいフランス語で歌いましょう、!

 視聴覚教材による、初心者のためのフランス語教育法を専門に学んだ講師が、独自の教材を使って、発音のコツをお伝えします。難しいと思われているフランス語の発音は、実はとても体系的で、その仕組みを理解し、日本語にない幾つかの子音と、母音、鼻母音をきっちりとマスターすることで、どなたでも、美しく正しいフランス語が発音出来るようになります。

  この発音のポイントをしっかり押さえ、少しずつ練習を重ねましょう。それと同時に、原曲を繰り返し聞きます。発音の基礎練習と、原曲を聞く事、この二つを平行して行うと、次第次第に、今まで聞こえなかった音が聞こえてきます。音が聞こえれば、メロディーラインに音をのせることができます。そして、単語の意味や、簡単な文法など、曲全体の理解を深めながら、なおも原曲を聞き続けます。

  耳を鍛えることが、遠回りのように思えて、実は一番の近道です。何かをしながらで構いません。身体を動かしながら聞くほうがかえって効果的なように思えます。ストレッチをしながら、散歩をしながら、アイロンかけをしながら、掃除をしながら聞いていると、短い時間が時間が有効に使えるかもしれません。聞きながらいつの間にか他のことを考えてしまっても構いません。覚えようとするのでなく、音楽として気楽に聞いて下さい。小さい時にどこかで何気なく聞いていた音楽が、大人になった時、ふっと蘇ってくるようなそんな聞き方です。

  これは、左脳ではなく、右脳に訴える、いわゆる「母国語方式」と呼ばれるやり方です。このやり方を続けると次第次第に、発音だけでなく、フランス語特有のイントネーションも身体に染みるようについてきます。

 ≪教室では、聞く事だけに多くの時間を割くことは出来ません。新曲に入る前に、まず2週間、予備知識無しでご自宅で録音を聞いていただきます。一曲を2〜3回(難曲は時に4回)のレッスンで仕上げますので、その間も、曲の理解を深めながら、できるだけ多く聞いていただいております。≫



    初めて個人レッスンを受けられたS.Wさんからのお便りです。      

さあ、ご一緒に、フランス語でシャンソンを歌いましょう !

レッスンは、富士見ヶ丘(井の頭線)スタジオドラゴンカフェ、池袋スタジオフォルテ、乃木坂駅前、
浦安教室(パトリック・ヌジェ氏の音楽事務所)等で行っております。
詳しくは、教室案内をご覧下さい。





フランス語でシャンソンを歌うという新しい世界への扉を開けてみませんか?

ヌーヴェル ポルト

Nouvelle Porte (新しい扉) コンセプト&レッスン方針